[GMCD] FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS Original Soundtrack Vol.2

iOS/Android用アプリ「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS」(以下、FFBE)のOST第2弾が発売されたので、早速買って聴いてみました。
CD2枚組で、全32曲収録。
再生時間は、トータルで約1時間40分ほどです。

ちなみに、FFBE自体は昔も今も未プレイです。
それなのに何故OST購入に至ったかと言えば、OSTのVol.1が発売された頃、当時FFBEをプレイしていた友人から「FFBEの曲が良い」という話とともに試聴音源を紹介され、聴いてみたらめちゃくちゃ格好良くてVol.1を即購入。
その流れもあって、Vol.2も購入に至りました。

なお、そのとき友人に紹介された試聴音源は「DUEL!!」でした。
完全に一目(耳?)惚れです。あれを聴いたら購入不可避でした。

そんなこんなでVol.2も購入したわけですが、紐解いてからの一曲目にびっくり。
曲名こそ「Parallel Star」になっていますが、曲自体は「DUEL!!」のアレンジ。
初っ端から一目惚れした曲の直球アレンジが来て、一気にテンションが上がりました。
やっぱりこの曲、好きだわー、としみじみ実感しました。

と、1曲目からかなり衝撃的な出会いだった本作ですが、その後も比較的好みの曲が多かったです。
オーケストラっぽいサウンドが多めで、時々バンドサウンド。
オケサウンドで彩られた幻想的で壮大な曲の空気感が、自分の心にこれでもかっ!というくらいにザクザク刺さりました。

メインコンポーザーは、前作に引き続き、Elements Gardenの上松範康氏。
数曲だけ他の方が作曲された曲もありますが、9割は上松氏の曲です。
前作のときから薄々感じていましたが、上松氏のオケサウンドがすこぶる自分好みのようです。

特にディスク1枚目の後半に収録されている「Dawn」から「Gaze of the Abyss」の流れは、とても熱いクライマックス感があって聴き応えがありました。
この、後には退けない意気込みを感じさせる熱さ、たまりません。めっちゃ好きです。
この一連の流れが始まると、いつも思わず作業の手を止めて聴き入ってしまうくらい好きです。
中でも「A Climactic Clash」と「Chaotic Darkness」のオケとコーラスのサウンドが、熱くて壮大で、本当にツボでした。
ラスボス戦みたいで、ゲームを知らなくても手に汗握る熱さが感じられて、とても滾ります。
これは、ぜひ生演奏で聴きたい曲です。

余談ですが、このアルバムを垂れ流している最中に遊びに来たオーボエ吹きの友人(前述の友人とは別)が「Chaotic Darkness」を耳にした途端、「これ吹きたい! めっちゃ吹きたい!」とひたすら熱く語ってくれました。
どうやら、自分同様に心のどこかに刺さったみたいです。
でも、その気持ちはよくわかる。楽器演奏まるでできない聴き専だけど、生演奏で聴いてみたいもん。
どこかの楽団で、FFBEの曲演奏してくれないかなぁ。首都圏なら優先度爆上げして喜んで行くのだけど。

ところで、今回のアルバム、ディスク1枚目と2枚目で雰囲気がガラリと変わるのは、ゲームの章が変わったからでしょうか。
アルバムを頭から通して聴いていると、ディスクの変わり目で「ん?・・・お??」と若干戸惑うくらい変わります。
ディスク1枚目の最後の曲「Over the Rain Clouds」が半端ないエンディング感を放っているので、その後のディスク2枚目最初の曲との高低差に、より一層そう感じるのかもしれません。
いっそランダム再生にすれば、気にならないのかな・・・しかし、ディスク1枚目の後半は通しで聴きたいし・・・ぐぬ。

そういえば、本アルバムには、FFナンバリングタイトルに対するオマージュがそこかしこにあります。
「Dawn」が実質プレリュードだったり、「Banish the Darkness」にメインテーマのフレーズが挟み込まれていたり。
また、あちこちの曲で、初期FFのバトル曲のイントロが、かなり印象的な使われ方をしています。
なんとなく全体的にFFっぽさが漂っているようにも感じられます。
FFナンバリングタイトルの曲を、すごく研究されたのでしょうか。
明確に形にはならないのだけど、FF愛のようなものを強く感じました。

あと、これはボーナストラックなのでしょうか、Vol.1に原曲が収録されている「DUEL!!」と「Onslaught」のバンドサウンドバージョンも収録されています。
悪くはないけれど、個人の好みの問題でしょうか、すみません原曲の方が好きです。

というわけで。
FFBEのOST第2弾でしたが、第1弾からパワーアップした聴き応えのある作品でした。
特にディスク1枚目後半を駆け抜けるクライマックス感たっぷりの格好良さには、鳥肌が立つくらいゾクゾクしました。
ゲーム知らなくても十分聴けるOSTだと思います。
オーケストラサウンドなゲーム音楽が好みの方にはオススメです。

[GMCD] 女神異聞録 ~ペルソナ~ オリジナルサウンドトラック & アレンジアルバム

PSのRPG「女神異聞録ペルソナ」のOSTを幸運にもゲットできたので、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、全52曲収録(アレンジバージョン含む)。
再生時間は、トータルで約2時間10分ほどです。

なんとなくふらっと思い立って立ち寄った中古CDショップで偶然目に留まった次の瞬間には、衝動買いしていました。
いやだって、あの「女神異聞録ペルソナ」のOSTですよ、ペルソナシリーズの始祖ですよ、そりゃ見かけたら買うよねっていう話ですよ。

ちなみに「完全収録盤」ではない方です。97年発売盤の方です。曲名がヤバい方です。
「幼〇〇〇」とか、このご時世、ワールドワイドな情報網にそのまま載せるのは、さすがに辺境ブログと言えども躊躇われるレベルでヤバい方です。
「完全収録盤」も見つけたらぜひゲットしたい一品なのですが、今プレミア付いててお値段やや高めなので、いざ目の前にしたら財布と要相談になりそうです。

ゲームは、一応クリアしています。
PS版でセベク編をなんとか根性でクリアしたもののそこで一度力尽きて、数年後、PSP版で雪の女王編をクリアしました。
セベク編だけでも、クリアするまで相当苦労した覚えがあります。合体事故でFOOLのペルソナを作るために何回もリセットしたり、階段の踊り場でひたすら反復横跳びしたり。
でも、今となっては、そんな苦労も良い思い出です。

そんなこんなで、PS版のBGMはセベク編で流れたものしか知らなかったりします。

というか、そもそもPS版をプレイしたのがもう20年以上も前のことで、それ以来あまり「女神異聞録ペルソナ」の曲を耳にする機会がなかったため、正直ほとんどのBGMを覚えていません。
かろうじて明確に覚えていたのは、「全ての人の魂の詩」、「神話覚醒」、「死線」、それと後に「戦闘~テッソ」に改題された例の曲あたり。
それらは数年前に開催されたペルソナシリーズのオーケストラコンサートで演奏されたため、覚えていました。
あとは、ゲームに費やした時間の半分ぐらいはずっと聴いていた気がする「戦闘」と、一度聴いたら洗脳される「サトミタダシ薬局店のうた」も、さすがに覚えがありました。
それ以外の曲は、今回のOSTを聴いて「そういえば、こんな曲もあったような・・・?」と、うっすら聴き覚えがあった程度でした。
確かに初めて聴く曲ではないけれど、しかしほぼ初めて、みたいな、そんな感じです。

そんなわけで、「女神異聞録ペルソナ」の曲を隅々まで覚えているわけではなく、「あのイベント曲がどうしても聴きたかった」というほど思い入れの強い曲があったわけでもなかったので、「完全収録盤」ではないこのアルバムでも個人的にはわりと満足しています。
聴きやすい曲だけが厳選して収録されているので、その分むしろ聴きやすいかもしれません。

「真・女神転生」シリーズから派生し、後にナンバリングタイトル5作品に繋がるシリーズの第一弾だからか、そこかしこに「真・女神転生」シリーズの名残のようなものと、「ペルソナ」シリーズの欠片のようなものが、曲の中にも見え隠れしています。
低音のドコドコ感の強い土屋サウンドからは、ものすごく「真・女神転生」っぽさを感じました。「死線」はその典型ではないかと。
その一方で「神取」や「デバ・ユガ」のようなスタイリッシュな曲もあったり、「雪の女王」のような神秘的な曲もあったり、「サトミタダシ薬局店のうた」のような洗脳ソングもあったりと、後のシリーズ作品へと受け継がれていく断片もちらほら伺えます。
これが「ペルソナ」シリーズの原点かと思うと妙に納得できる要素を、そこかしこに感じました。

本アルバムにはアレンジバージョンも6曲収録されています。
アレンジバージョンとはいえ、原曲の雰囲気から大きく逸脱している感じではないです。原曲を拡張した感じ、といえば良いでしょうか。
ただ、「サトミタダシ薬局店のうた」のアレンジだけは、少々特殊なことになっています。かなり好き放題やったというか。ただでさえアクの強い曲でしたが、さらにアクが強くなっています。
なお、「アレンジバージョンだけで原曲入ってないのかよっ!」ということはないので、ご安心を。
アレンジ版の原曲も、本作にちゃんと収録されています。
「デバ・ユガ」は、原曲も好きだけどアレンジバージョンも結構好きです。メカメカしさが増しているところが。

というわけで。
「真・女神転生」からの派生作品にして「ペルソナ」シリーズの第一作目である「女神異聞録ペルソナ」のOSTでしたが、久しぶりにBGMを聴いて、ずっと昔に聴いた懐かしさと楽しさを堪能しました。
今回のOSTを聴くまですっかり忘れていた曲ばかりでしたが、聴いてみて「そういえば、こんな曲あったわー」と、とても懐かしかったです。
曲自体の自己主張が強くないので、どちらかと言えばゲームプレイ済み推奨です。
PS版のゲームをプレイしていたことがあるのであれば、当時の思い出にどっぷり浸れる一枚になると思います。

[GMCD] FINAL FANTASY 30th Anniversary Distant Worlds: music from FINAL FANTASY JIRITSU / 而立

2017年に開催されたFFのオーケストラコンサートツアー「Distant Worlds: music from FINAL FANTASY JIRITSU / 而立」のコンサート音源を収めたアルバムをゲットしたので、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、全21曲収録(EXTRA TRACK含む)。
再生時間は、トータルでおよそ96分ほどになります。
なお、スクエニのイベント会場限定販売品のようです。

先日開催されたBRA★BRA FFの会場物販でこのCDを見つけて、気になって購入しました。
そういえば30周年記念コンサートツアーに行ってなかったなぁ・・・とか。
イベント会場限定販売だしなぁ・・・とか。
これ1枚買えば、スクエニのアレンジアルバムから厳選したベスト盤的サンプラーを入手できるじゃないか・・・とか。
気になるツボを一気に何ヶ所も突いてくるあたり、さすがはスクエニ、よく分かってます。
そして、おそらくその思惑通りにまんまと一本釣りされた俺。
目の前に美味し過ぎるエサをぶら下げられたら、逃れる術なんてこれっぽっちも見つかりませんでした。

で、見事に購入と相成りました。
仕方なかった、あれは逃れられない宿命だったんだ・・・。

もう一つ、FF公式オケコンの音源を最近聴いていなかったので、久しぶりに聴きたくなったという思いもあります。
「20020220」や「More Friends」、「ORCHESTRAL ALBUM」以外のオケコン音源は、あまり聴いたことがありません。
過去の「Distant Worlds」も、そういえば聴いていませんでした。

そもそも、FFの公式吹奏楽コンは4年連続で足を運んでいるのですが、実は公式オケコンには一度も行ったことがなかったりします。
公式FFオケコンなら、不定期とはいえ頻繁に開催してくれるだろうという期待から、今じゃなくてもいいかと後回しになって、気が付いたら1度も足を運んだことがないことに気付生きました。
あと、有志による特定のナンバリングタイトルだけを取り上げた演奏会が度々開催されて、そちらがものすごく濃くて満足してしまっている、というのもあります。
公式オケコンは広く浅く、有志オケコンはナンバリングタイトルに的を絞って狭く深く、という住み分けをしていることが多いのですが、個人的には後者が好みだったりします。
あまり取り上げられないようなマイナーな楽曲も好きな身としては、広く浅くだと似たような曲ばかりになってしまい、やや飽きてきているという事情もあります。
毎回似たような楽曲ばかりにフォーカスが当たっていると、たまには違う曲が聴きたくなります。
ビジネス的に仕方ないという理由もわかるのですが、ファン心理としてはそういう想いもあったり。

こんな自分が本作を購入しようとしたキッカケは、珍しくFF11以降の曲も収録されているから。
これまでのFF公式オケコンというと、FF10までの作品(主に植松伸夫さん作曲の作品)ばかりで、11以降の曲はあまり演奏されていませんでした。
11以降でコンポーザーさんがガラリと変わったので、そのしがらみとか権利関係とかビジネス的なアレコレとか大人の事情とか、まぁいろいろあって難しかったのでしょうか。
それが、今回は11~15の曲も収録されいていると知って、俄然興味が湧きました。
FF11以降の曲も曲として好きなものが多いので、今回11以降の曲も収録されていると知り、ちゃんと11以降もFFシリーズとして認知されていることが嬉しかったです。

収録元公演は、どうやら東京公演と大阪公演の良いとこ取りをしている模様。
ブックレットに、新日本フィルと関西フィルの両方の名前がクレジットされていました。

収録曲の内訳は、プレリュードとFFメインテーマ、それに4~15までの各ナンバリングタイトルから最低1曲ずつ収録。
残念ながら、1~3固有の曲はありません。
その分(?)、FF7だけはやや多めで、全4曲あります
「エアリスのテーマ」に「片翼の天使」と、定番曲がたくさんあるからでしょうか。

これまでオーケストラで演奏されたことのある1~10の曲は、過去の譜面とほぼ同じでしょうか。
若干改訂が入っているような気もしますが、FF公式オケを網羅しているわけではないので確かではありません。

FF公式オケコンで定番化しているFF6のオペラ(完全版)は、自分の記憶にあるものとほぼ一致。
決闘シーンのナレーションがなんだか格闘技の選手入場時の煽り文句みたいでオペラっぽくない点と、マリアの声が思いの外太い点以外は、特に違和感なく聴けました。
オルトロスらの乱入がなければ、本来こういう流れだったのか・・・という感じです。

本アルバムの中で一番のお気に入りは、FF14の「Heavensward」。
これくらいのナンバリングになると、オケで演奏されることも想定された曲作りになっているのでしょうか、本当にオーケストラとの相性がものすごく良かったです。
今年開催されたFF14有志オケのときにも感じましたが、ゲーム未プレイでも曲だけですごく熱くなれるしハマります。
特に後半、めちゃくちゃ格好良いです。なんだこの格好良さは!ていうくらい格好良いです。

次点で、FF15の「APOCALYPSIS NOCTIS」。
こちらも原曲からオケ想定っぽいので、曲とオケの相性は文句なしで良いです。
鬼気迫る熱さと悲壮感が混在したオケとコーラスの悲痛な旋律に、胸を打たれました。

というわけで。
今回のオケ円盤にはFF11以降の楽曲も収録されていて、懐かしさの他に新鮮さも感じられるアルバムでした。
11以降も良曲がたくさんあるので、良い感じに古い曲も新しい曲も、メジャーな曲もマイナーな曲も、今回のように取り上げられていったら良いなぁと期待を抱きました。
それと、自分はいい加減にFF公式オケコンに足を運べと、今回のアルバムを聴いて決意を新たにしました。
現地で聴いた方が、アルバムで聴く以上の迫力とか臨場感とかが絶対に味わえると分かっているので、次こそは、きっと・・・。

[GMCD] Caligula セルフカバーコレクション「ostinato」

PS VitaのRPG「Caligula -カリギュラ-」のセルフカバーアルバムをゲットしたので、一通り聴いてみました。
収録曲数は9曲、再生時間はトータルで30分強です。

まず「セルフカバーとは何ぞや?」という話について。
「カリギュラ」というゲームは、何らかの精神病理的な原因によって現実世界から仮想世界へ逃避してきた者たちの一部が「帰宅部」を結成し、現実世界に戻ろうとする物語です。
理想の仮想世界を作り出しそこに人々を留めるために、数人の「オスティナートの楽士」が曲を制作し、それをカリスマ的存在であるバーチャルアイドル「μ」に歌わせます。
その歌で現実世界を忘れさせ、仮想世界で幸せな高校生活を延々繰り返すように仕掛けます。
現実世界を否定し仮想世界を維持したい「オスティナートの楽士」と、仮想世界を否定し現実世界へ帰還したい「帰宅部」の葛藤が、ゲームのテーマになります。
・・・・・・確か、こんな感じの設定だったかと(うろ覚え)。

で、本来μが歌っていた曲を、作曲者であるオスティナートの楽士(の中の人)が歌って収録したものが、このアルバムになります。
カリギュラの挿入曲が好きでOST(無印版)を買った身としては、発売当初からこのアルバムは気になっていました。
最近ようやく購入する決心が付いた・・・というよりは、ふとした拍子に目に留まった流れで、気が付いたら購入していました。

最初、このアルバムの存在を知ったときの感想は、「え、あれをご本人様に歌ってもらっちゃうの? マジで? 正気か??」でした。
ゲームプレイ済みだし、OSTも買って何度も聴いたくらいなので、原曲はかなり聴き込んでいます。
聴く度に「これ、よく歌えるよなぁ」と感心するしかないくらい、どれもこれもかなり難しそうな曲に思えました。
最低音と最高音の差が激しいし、歌詞が早口だし、クセが強いし独特の表現やニュアンスがあるし。
こんな難曲を歌えるのはμ(CV:上田麗奈さん)だからこそだろう、と思っていました。

でも、オスティナートの楽士が歌うとどんな感じになるのか、怖いもの見たさの興味もありました。
μが歌っていた曲を男性が歌うと、雰囲気がどれくらい変わるのだろう、とか。

実際に聴いてみたところ、違和感はあまりありませんでした。
ボーカルは当然違うし、さすがにキーの調整は入っていますが。
そんな違いは些細なもので、原曲を知っていても普通にすんなり聴けました。
高音も低音もしっかり出てるし、早口やウィスパーボイスもしっかり再現されているし。
おそらく補正をかけているであろうことを差し引いて考えても、よく歌い切ったなぁと感心しました。
今の声優さんって、ほんとすごいな。声の演技だけでなく、歌もいけるのか。

女声ボーカルが男声ボーカルに変わっている曲も、最初からこういう曲だったかのような納得感があります。
確かに女声ボーカルのような煌びやかさは減っているものの、男声ボーカルらしい力強さがそれを補っているというか。
もう少し引っ掛かりのようなものを感じるかと思っていましたが、そういうのは全然なかったです。
なんというか、違和感が全く仕事をしません。

ボーカル以外の伴奏部分は、キー調整以外ほぼ原曲のままです。
ロック(曲によってはポップ)なテイストはそのままです。
大きな編曲はたぶんありません。少なくとも、自分の耳では気付きませんでした。
歌詞も原曲のままです。変わらず、とても、病んでます。

ちなみに、曲は通常版(フィールド曲版)の方です。
ボス戦で流れるRemix版ではありません。
Remix版も好きだから、そっちも聴いてみたいなぁ、と思ってみたり。

唯一、原曲とオスティナート版の違いと言えば、歌い方の病みっぷりでしょうか。
μ版は足元からヒタヒタと忍び寄るような密やかな病みを感じましたが、オスティナート版は正面から直球でぶつかってくるような病みっぷりです。
もっとも、オスティナート版の病みが直球なのは、μを介していない分、ある意味正しいのかも。

本作収録の曲の中で、一番好きというかすごいなと思ったのは「Distorted†Happiness」。
ウィスパーボイスも早口も、原曲通りにしっかり再現されています。
また病的な狂気も上手く表現されていて、原曲と遜色ない圧倒感です。
原曲も好きなのですが、こちらはこちらでとても好きです。

なお、制作タイミングのためでしょうか、OD版追加曲は入っていません。
そういえば、OD版のOST買ってないから、追加曲聴いたことないな。

というわけで。
「カリギュラ」のオスティナートの楽士たちによるセルフカバーアルバムでしたが、原曲と遜色ない出来で、原曲との違和感も意外となく、原曲と同様に非常に楽しめました。
「カリギュラ」の挿入歌が聴きたいけれど、OSTをまるっと買うほどの余裕がない方は、このアルバムで代用というのもアリかも。
また、原曲と聴き比べをするのも面白いかもしれません。

[GMCD] 真・女神転生III - NOCTURNE オリジナル・サウンドトラック

2003年にPS2用RPGとして発売された「真・女神転生III - NOCTURNE」のOSTを最近ゲットしたので、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、全49曲収録。
再生時間は、トータルで1時間55分ほどです。

ちなみに、「真・女神転生III」自体は未プレイです。
よくよく考えてみたら、自分がマトモに最後までプレイしたことのある真・女神転生シリーズのナンバリングタイトルは、IVだけでした。
そういえば、1も2もちゃんとクリアしてないや。
スピンオフまで含めると、デビチル黒の書とDSJはクリアしているのですが。でも、ifは未プレイです。

そんなメガテン飛び飛びプレイヤーなのに、このOSTをゲットした理由は、端的に言えば「なんとなく」です。
ふらりと立ち寄った中古CDショップでたまたま目に留まったので、つい手が伸びた感じです。
ひょっとしたら、「真・女神転生IIIは面白い」という話をメガテン好きの友人から度々聞かされていたことも、影響しているかもしれません。
そこでゲーム自体ではなくOSTに走ったあたりは、自分らしいといえば自分らしいのですが。

そんなわけで、ほぼどの曲もゲームの先入観なしで聴きました。

一通り聴いてみたときの印象は「ふわっとしている」でした。
なんかこう、印象に残りにくいというか、モヤンとしていて輪郭が掴みにくいというか。
ある意味、正統派ゲームBGMという感じです。
ゲームプレイ済みか否かで、曲の受け取り方が異なるタイプではないかと。
おそらく、ゲームプレイしてから聴いた方が圧倒的に楽しめるタイプのOSTだと思います。

全体的に暗めのBGMが多いです。
緊迫感のある曲や、恐怖心を煽る曲、そういった雰囲気ばかりです。
明るい曲は、数えるほどしかありません。
そもそもメガテンがそういう終末感満載の暗いムードのゲームなので、暗いのはどんとこいなのですが。
むしろ、暗くないメガテンなんてメガテンじゃないとまで思っています。

あと、宗教色の強い曲も時折あります。
とはいえ、特定の宗教の色が強いわけではなく、パイプオルガンの響くキリスト教っぽい曲だったり、太鼓の音が打ち付ける神道っぽい曲だったりと、古今東西のいろいろな宗教が混ざっています。
そういう雑多なところは、宗教へのこだわりがない日本らしいなぁ、と思います。
ほんと、良いところや面白いところがあれば、宗教の壁を軽々越えて自国文化取り入れちゃうよね、この国は。

音的には、電子音が強め。
時々オーケストラっぽいものもありますが、テクノで耳にするような電子的な音が強いです。
なんか、こう、サイバーな感じです。
特に後半に収録されている曲に、そういうサイバーっぽさを強く感じました。

全体的に雰囲気音楽っぽい曲が多い中で、戦闘曲はゴリゴリのロックです。
メインコンポーザ―が目黒将司さんだからでしょうか、ペルソナシリーズの戦闘曲から一歩ロックテイストを強めるとこうなりそう、という印象を受けました。
「通常戦闘」や「ボス戦闘」に、そこはかとなくペルソナ(3以降)の片鱗のようなものが見えます。
まぁ、ペルソナ3は真・女神転生IIIよりも後に発売されているので、順番が逆なのですが。

戦闘曲と言えば、個人的には土屋憲一さんの「通常戦闘~アマラ経絡~」が好みです。
ベースのめっちゃ早い「ドンドコドコドコ」という低音の連続にすごくメガテン感を感じて、妙にツボでした。

というわけで、久しぶりに真・女神転生シリーズの曲を聴きました。
ゲーム未プレイだからでしょうか、正直な感想を言うと「へー、こういう雰囲気なのかー」といったところです。
ゲームプレイ済みで、電子音やロック系のゲーム音楽が好みの方であれば、自分とは異なり良い感じにハマれるかもしれません。

ゲームの評判が良いからプレイできる時間と機会があればやってみたいけど、今からできるプラットフォームってあるのかな?