[ゲームRev] 大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-

3DSで発売された推理AVG「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」をクリアしました。
プレイ時間は・・・どれくらいだろう? 30時間ぐらいでしょうか。
なお、DLCはまだプレイしていません。

先日クリアした1に引き続き、2もプレイ。
2のストーリーが1の完全続編だったので、1のストーリーを忘れてしまわないうちにプレイできたことは幸せでした。

そんなわけで、2をプレイする前に1をクリアしておくことをオススメします。
1で語られたのエピソードが、2のストーリーに大きく関係してきます。
また、1のネタバレが2であっさり語られていたりもするので、そういう意味でも1からプレイした方が良いと思います。

1で残された多数の伏線は、2の後半でものすごい勢いで回収されました。
正直、ここまでごっそり回収され尽くすとは、思っていませんでした。
あからさまな伏線だけでなく、「実はこれも伏線でした」というところまで回収されていて、なんかもう、すごいとしか言いようがありません。
よくここまで上手く話を繋げてまとめたなぁ、と感心しきりでした。
1をクリアした時点で「なんだよ、伏線、放り投げっ放しかよ」と思った方は、ぜひ2までプレイしてほしいです。
2までプレイしないと、物語が完結しません。

そういえば、1はイマイチだったけれど2で名誉挽回するパターンって、「逆転検事」のときもそうだったような。
もっとも「逆転検事」以上に密接な繋がりがあるので、「1」「2」ではなく「前編」「後編」にすれば良かったのに・・・という巷の評判を、2のスタッフロールを見ながらしみじみ実感しました。
まぁ、2まで制作できるかどうかは1の売上げと反響次第、というビジネス的な事情があったのでしょうが。

序盤~中盤までは、時間をかけてゆっくりプレイしていたのですが、終盤は一気にプレイしきりました。
平日夜の疲弊した頭で推理モノをプレイしても集中力がなかなか続かなくて、中盤までは1日1パート程度のペースでちまちまとプレイ。
しかし、最後の事件は複雑に絡み合った幾つもの事件の真実が畳みかけるように解かれていったので、これは一気にプレイしないと話の流れを忘れしまいそうだと感じ、休日にガッと先へ進めてクリアしました。
最後の事件は証拠や関係者の数もかなり多く、記憶力が試されるところも多少あるので、一気プレイがオススメです。

ストーリーについては、個人的にはとても面白かったです。
特に終盤の怒涛の展開は、カタルシスを感じました。
真の黒幕は1をプレイしていた時点で「あ、こいつ黒幕だ」とアタリが付いていたので、正直なところ「ですよねー」という印象ですが、黒幕を追い詰める過程が非常に緊張感があって面白かったです。
また、チョイ役だと思っていた人が事件に深く関わってきたり、重要人物と思っていた人があっさり途中退場してしまったり、先読みの難しい、それでいて納得できる展開に、終始ハラハラが止まりませんでした。

そして、1から持ち越された伏線の見事な回収っぷり。
すごく綺麗にまとめられていて、すごく綺麗にエンディングを迎えられた気がしました。

難易度は1よりも明らかに難しくなっていましたが、それでも攻略情報に頼らず自力で最後までなんとかなりました。
誰が誰に対していつどこで何をして、それを裏付ける証拠がアレで、と、プレイヤーの中で事件をきちんと把握しておかないと、途中で詰まるかもしれません。
また、推理力もそれなりに試されます。
個人的には、良い感じの頭の体操になりました。

とはいえ、セーブ&ロードしつつ片っ端から証拠を突き付ければどうにかなったりもするので、推理モノが苦手でも根気があればなんとかなるかも。
自分も諸事情により数日プレイできない期間があり、その間にストーリーの一部をド忘れしてしまったときがありましたが、怪しい証拠品を片っ端から突き付けてたらなんとかなったことがあります。
でも、できるだけ間を置かずに、なるべくガッとプレイした方が良いかもしれません。
特に章の途中で中断したまま間を置いてしまうと、思い出すのに苦労させられるかも。

大逆転裁判1で導入されたシステム「共同推理」や「陪審バトル」は、2にもあります。
相変わらず、共同推理がなんだか楽しいです。
というか、システム的には1と2で大きく異なる点はありません。ほぼ同じです。
シナリオの展開というか構成に、ナンバリングタイトルも含めてこれまでなかったようなトリッキーなところがありましたが、それくらいです。
そういう意味でも、大逆転裁判1の正統続編という感じがします。

物語上、かなり綺麗に決着がついてしまったから、この続編はもうないのでしょうか。
成歩堂はもちろんのこと、ホームズやバンジークス卿など、好感の持てるキャラが多かったので、もうちょっと別の話を見てみたい気もします。
が、綺麗に完結したからこのままにしておいてほしい、という気もしないでもないです。

1でも感じましたが、キャラクターや背景など全て3D表示になっているので、3Dらしいダイナミックな演出もとても良かったです。
3Dでないと表現の難しいモーションやカメラワークが、物語を一層盛り上げる良い演出になっていました。
そして、1と変わらず、成歩堂の片手で机を叩くモーションが大好きです。
あれ、すごくカッコ良いと思うんだけど、自分だけだろうか。

そんなわけで、1から続けてプレイした「大逆転裁判2」でしたが、とても楽しくプレイできました。
1で散々待たされた方も、これは納得の出来ではないでしょうか。
逆転裁判シリーズは好きだけど、まだ大逆転裁判は未プレイという方には、1と2をまとめて押し付けたいくらいにオススメです。
これからプレイされる方は、ぜひとも1からプレイしてください。

[ゲームRev] 大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-

推理AVG「逆転裁判」のスピンオフ作品「大逆転裁判」の1作目をクリアしました。
プレイ時間は、たぶん20~30時間程度。

「大逆転裁判」は、あの「逆転裁判」の生みの親である巧舟氏がテキストを手掛けられているということで、発売当初から気になっていた作品でした。
公式サイトのBGMに興味を引かれてOSTは早々に買っていたのですが、ゲーム自体は風の噂で「大きな伏線が回収されずに終わる」と耳にしていて、なかなか手が出ないまま気が付けば2年経過。
続編の2が発売される、しかもダブルパックも個数限定で出る、と聞くに及び、それならばとダブルパックをゲットしました。
で、ダブルパックの1をクリアした次第です。

ダブルパックの1は「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- Best Price」と同じもののようなので、ここから先は実質ベストプライス版の感想となります。

噂で耳にしていた「大きな伏線が回収されずに終わる」というのは、まさにその通りでした。
ものすごく思わせぶりなところで、1は終わります。
あまりの伏線の投げっ放しぶりに、いっそ清々しく感じられるほど。
こんなにあからさまに伏線が回収されずに終わったゲームなんて、「英雄伝説6 空の軌跡FC」以来かも。

ただ、既に続編である2が発売されていることを知っている身としては、そこはそれほど苦にならず。
いい感じの引き具合に、むしろ「よっしゃ、このまま2やったるぜ!」という気分になりました。

逆に言えば、1発売当時にプレイされていた方々は、よく2年も耐えられたなと思います。
あからさまに続編作る気満々な終わり方をされたものの、果たして続編が制作されるのかと不安を抱きながら待ち望み続けるのは、相当な苦痛だったのではないかと。
これは、続編制作しなかったら、暴動が起こっていてもおかしくないレベルです。

そんなわけで、1で回収されなかった大きな伏線については2に譲るとして。
ゲーム自体は、「逆転裁判」のナンバリングタイトルと同様に楽しくプレイしました。
証拠をつきつけたときの爽快感が、相変わらずたまりません。

難易度は、それほど高くないと思います。
逆転裁判2や3に比べると易しい方ではないかと。
一番最後につきつける証拠だけ手こずりましたが、攻略サイトに頼らなくても最後までプレイできました。
最悪セーブ&ロードでなんとかなります。

まぁ、手こずった原因は、夜深い時間帯にプレイしていて、最後の証拠をつきつける直前に力尽きて一晩明けたら、そのシーンの直前の記憶がすっぽり抜け落ちてたことでしたが。
ゲーム再開して「・・・・あれ?」となって、ログを見てもそのシーンに至るまでの展開を思い出せず、結局それっぽい証拠を手あたり次第つきつけていたらなんとかなりました。
最終話は証拠の数も多くなるけれど、粘れば自力でもなんとかなります。

とはいえ、事件を整理して推理する能力もそれなりに必要です。
そこはまぁ、推理モノなので、仕方がありません。
とはいえ、ある程度は誘導されるしヒントも提示してくれるので、そんなに難しくありません。

「大逆転裁判」独自のシステムとしては、「共同推理」が個人的にはすこぶるツボでした。
3DCGをフル活用したカメラワークとモーションの演出がとてもテンポ良くできていて、捜査パートの楽しみの1つでした。
あと、人差し指を立ててスチャッと構えるモーションが、なんだかすごく気に入っています。
あれ、真似したくなる。

「最終弁論」もユニークなシステムでしたが、陪審員たちの判決理由が「そんなんでいいのかよっ!?」というものが多くて、どこからツッコミを入れていいのやらと思うことが多かったです。
もうちょっとマトモな理由で判断しろよと思ったり、若干ご都合主義に感じられるところもあったり。
悪くはないけれど、引っかかるところも少々、という印象でした。

それと、音楽がとても良い仕事をしていると感じました。
公式サイトでBGMを聴いて即OSTを購入したくらいなので、もともと音楽の良さは知っていましたが、ゲームをプレイしたことで更に印象が良くなったような気がします。
ノスタルジック(時々和風)なオケっぽい曲が好きな方にはオススメです。

そんなわけで、大きな伏線が回収されないというトラップはあるものの、思いの外楽しくプレイできた作品でした。
2が発売済みであることを念頭に置いて1をプレイすれば、楽しめる作品ではないかと思います。
1で張られて回収されなかった伏線が2でどれくらい回収されるのか分かりませんが、それらはこれからプレイする2の楽しみに取っておきます。

[ゲームRev] ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック

極限脱出アドベンチャーゲーム「ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック」に収録された両作品ともクリアし、トロフィーコンプリートしました。
プレイ時間は、「9時間9人9の扉」(以下、999)が10~15時間程度。「善人シボウデス」がおよそ25時間。
どちらも”詰まったら攻略サイトを見る”という裏技(?)を駆使してそれくらいのプレイ時間だったので、全て自力でプレイしていたらもっとかかっていたと思います。
ちなみに、プレイしたのはPS Vita版です。

極限脱出シリーズ三部作のうち、前の2作品を1つのパッケージに収めた本作。
そもそも、999が3DSで発売された当時から、なんとなく気になっていた作品でした。
ただ、1本あたりのボリュームが少ないという話も耳にしていて、なんとなくプレイする機会を逸していた作品でもありました。
そこへ、999と善人シボウデスのダブルパックが発売されるという一報を入手し、しかも価格がそれほど高くないと知り、ここぞとばかりに購入してプレイした次第です。
予定では、今年(2017年)のGW中にプレイしているはずだったのですが・・・一つ前にプレイしていたゲームに思いの外時間がかかってしまい(以下略

999も善人シボウデスも、どちらもシステム的には似た感じです。
テキストベースで物語が進むノベルパートと、部屋に仕掛けられた謎を解く脱出パートの2パートから成り、それらを交互にプレイすることで物語が進行します。

ノベルパートは、途中の選択肢次第で後のシナリオが分岐する点は、よくあるテキストアドベンチャーを踏襲した感じ。
一方で脱出パートは、まさに謎解きです。
暗号一つとってもパターン数が無数にあり、手あたり次第に入力してみるという手が使えないので、限られた手掛かりをもとにあーでもないこーでもないとかなり頭を使います。
仕事で疲れたあとにプレイすると、余計に疲れて、夜ぐっすり眠れたほどです。

ただ、脱出パートに時間制限はないので、焦らされることなくゆっくりじっくり考えることができます。
ゲーム内では1分以内にパスワードを入力しなければならないような状況であっても、プレイヤーがそれを気にする必要はありません。
登場人物たちにとっては凄まじい極限状態だけど、プレイヤーにとってはそれほどでもないです。
あと、パッと見た印象ほどの怖い要素もあまりなかったような気がします。

シナリオは、999と善人シボウデスで繋がりがあります。
999をプレイせずに善人シボウデスをプレイしても一応問題ないとは思いますが、善人シボウデスの中で999のネタバレが盛大にぶちまけられているので、999からプレイした方が無難です。
ストーリーについては深く触れられませんが、率直に言えば「打越鋼太郎さんっぽさ満載」です。

というわけで、とりあえず999についての感想を。

ボリュームは、確かに少なく感じました。
周回プレイ前提の作りだからなのか、運良く(運悪く?)真エンドまっしぐらなルートを進んでいたら、6, 7時間でクリアしていたかもしれません。
その一方で、周回プレイ前提にしては同じ謎解きを何回もプレイする羽目になったのは、少々苦痛を感じました。
「またあれを一つ一つ解いていかなきゃならないのかよ」と思ったこともしばしば。

ただ、謎解き自体はそれほど難しくなく、自力でもなんとかなります。
手元にメモ帳があったら楽だったと思いますが、暗記でもどうにかなるレベルです。

自力ではどうにもならなかったのは、真エンドへ至るルート選択でした。
組み合わせの問題といえばその通りなのですが、全ての組み合わせを網羅的にプレイしていたら、全網羅する前に心が折れていた気がします。
まぁ、そこはあっさり攻略サイトに頼りましたが。

シナリオや演出のテンポが良くて、話がサクサク進むところは良かったです。
2D絵だったからか過剰な演出もなくて、シナリオを進めていくごとに色々と判明していく様も楽しかったです。

次に、善人シボウデスの感想を。

999の教訓を生かしたためか、ボリュームはかなりありました。
また、フローチャートに工夫が見られて、同じ謎解きを何度もやらなければならない状態も回避されています。
その点は、前作999から上手く改善された点だと思います。

その一方で、演出が鬱陶しく感じられることがしばしばありました。
ドアの開閉や経路進行の演出が、ちょっとウザかったです。

謎解きの難易度は、999よりもアップしていたと思います。
謎解き用の部屋の中には、シナリオ進行上必須のパスワードの他に、シークレット情報を入手するための隠しパスワードも存在するのですが、前者はともかく後者を入手するのが難しかったです。
隠しパスワードは手掛かりが少なくて、必須パスワードを解いた手掛かりから更にもう一歩頭を捻らないといけないところは苦労しました。
まぁ、逆に隠しパスワードの方が先に手に入ったものの必須パスワードがわからなくて先に進めないことも、1, 2回ありましたが。

そんな難しい謎解きでしたが、難易度設定があり、それを下げるとヒントがより多くもらえるそうです。
その代わりに入手できるシークレット情報が減るというデメリットもあります。
シークレット情報の入手率が真エンドルート出現に影響することをあらかじめ知っていて、難易度は一度も下げずにクリアしたため、それをを下げるとどれくらいヒントが増えるのかはわかりませんが。

善人シボウデスの方は、手元にメモ帳と電卓があると重宝します。
タッチパネルでフリー入力可能なメモ機能が実装されているけれど、小さな画面で2ページ分しかなくて足りないと感じることもままありました。
またタッチパネルで文字を書くのが思いの外難しくて、後で見返したときに自分の文字が読めないという事態にもなりました。
気になった単語があったらささっとメモ帳に書いておくと、後で過去の自分に感謝することができるかと。
あと、面倒くさい計算が出てきたりするので、電卓があると便利です。
暗算でも解けなくはないけれど、暗算に自信がないなら電卓を用意した方が無難かと。

シナリオは「囚人のジレンマ」をモチーフにしたものと思われ、999よりも空気感がかなりギスギスしています。
999も結構な極限状態だったけれど、それでも善人シボウデスに比べたらまだ平穏だったなぁ、とプレイ開始早々に思いました。

と、2作品続けてプレイしましたが、まだ解決していない謎が残っているので、第三作目「ZERO ESCAPE 刻のジレンマ」が少し気になっています。
せっかくだし最後までプレイしておきたいような気がするけれど、積みゲーが大量にあるしなぁ。
時間があれば、シリーズ完結作である刻のジレンマもプレイしたいと思います。

[ゲームRev] ひぐらしのなく頃に粋

テキスト型アドベンチャーゲーム「ひぐらしのなく頃に粋」のPS Vita版(DL版)をプレイし、とりあえずトロフィーコンプリートしました。
トロコン達成時の総プレイ時間は、およそ140時間でした。

「ひぐらしのなく頃に」の存在自体は、アニメ化された頃から知っていました。
同人ゲームから始まり、その後コンシューマに移植され、アニメ化、コミカライズなどのメディアミックス展開もされたほどなので、自然と耳に入ってきていました。
その頃から興味はあったのですが、移植に次ぐ移植があって、一体どれから手を付ければいいのかわからなくなり、しばらく様子見という名の放置を決めることに。
その後、全シナリオを網羅した集大成「ひぐらしのなく頃に粋」がPS3/PS Vita用に発売されたため、「これをプレイすればいいのか」と思いつつも、またもや放置。
そうこうしているうちにあっという間に月日が経過し、気が付いたらコンシューマー版の発売元が倒産していて、店頭からもPS Storeからも姿を消してしまいました。
そうして「思い立ったうちにプレイしておけば良かった!」と軽く歯噛みする日々が続いたある日のこと。
2017年4月にPS Storeでの再配信が始まったのをキッカケに、ここぞとばかりにDL版に飛びついた次第です。

物語の主な舞台は、昭和58年6月の雛見沢という山間の集落。
その集落で行われる「綿流し」という祭の日に発生する事件、通称「オヤシロ様の祟り」にまつわる物語が、サスペンスタッチで描かれています。
そのため、多数の流血描写や残酷描写があります。
その一方で、それと同じくらいに、結構マニアックなコメディ描写もあります。
また、意外とファンタジー要素も強いです。特に後半。
それらの点を寛容に飲み込める方でないと、プレイ中に拒絶反応が出て疲れるかもしれません。

シナリオ構成は、基本的にオムニバス形式です。
最初に解放される「興宮警察署事件調書」は選択肢によるシナリオ分岐(いわゆる「かまいたちの夜」形式)ですが、他は一つ読み終わると次のシナリオが解放されるような仕組みになっています。
そのため、シナリオによっては選択肢が一つもないものもあります。

だからといって選択肢をないがしろにすると、後で手痛いしっぺ返しを食らったりもします。
序盤のシナリオであるTIPSを回収しておかないと、中盤で解放されるシナリオが必ずBAD ENDに突入するような、そういう罠が仕掛けられていたりもします。
まぁ、その罠に見事にハマって、あっさりと攻略サイトに頼ったのは自分ですが。

序盤で解放される各シナリオは、大体どれも報われない、後味の悪いものばかりです。
ただ、その後味の悪さが終盤に生きてくるので、それが悪いとも言えません。
むしろ、終盤の盛り上がりっぷりを考えると、序盤の後味の悪さは必要なことだったとも思えます。

また、その後味の悪さの中に登場人物たちの業が深く描かれていて、そこはとても興味深かったです。
さらに、序盤でバラまかれた伏線や、一見すると各々に独立していたシナリオが、ゲームを進めていくに従って徐々に絡み合い収束していく展開も、読み進めていて面白かったです。
考察しがいのあるシナリオ展開だと思います。
時間に余裕があれば、シナリオ考察すると楽しいだろうなぁ、と思います。

とはいえ、考察するとなると、テキスト量が半端なく膨大な点がネックになるかと。
シナリオ1本に目を通すだけでも長時間を要し、そう何度もプレイするだけの時間はなかなか取れません。
世界観や登場人物が魅力的なだけに、これはちょっと痛いところ。

それと、冗長な展開や表現が多いところも、それを阻害する一因かもしれません。
似たような展開、必要とは思えない展開が多くて、結果テキスト量が膨大になっていたような気がします。
特に「興宮警察署事件調書」の各シナリオの日常パートは大体どれも似たような展開で。
非日常に急転直下してからの展開は読み応えがありましたが、そこにたどり着くまでがとても長く感じられました。

そのため、基本的にテキストは斜め読み、ボイスはほぼスキップという状態でプレイしていました。
ボイスを最初から最後までしっかり聞いていたら、たぶんプレイ時間が200時間を超えていたと思います。
CVの方々には申し訳ないのですが、さすがにそこまでじっくり聞いていられるほどの時間をかけていられませんでした。

あと、特に後半のシナリオでよく見かけたのですが、スキップできない演出が少々ウザかったです。
見せ場としてスキップさせたくなかったからなのか、プログラムの都合上スキップできなかったからなのかはわかりませんが、ちょっと押しつけがましく感じられました。

というわけで、プレイした結果残った印象は「人を選ぶゲーム」でした。
シナリオは面白いところも多々あったけれど、退屈なところもそこそこあるし。
一通りプレイするには長時間必要だし。
ゲーム性よりシナリオ重視なタイプで考察好きで、さらにサスペンス要素もコメディ要素もファンタジー要素も受け入れられる方ならば、楽しめるかもしれません。

[ゲームRev] CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!

Xbox One/PS3/PS4/PS Vita/PC他でリリースされたADV「CHAOS;CHILD」(以下、カオチャあるいはカオチャ本編)のファンディスク「CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!」(以下、カオチャLCC)が発売されたので、予約して購入しました。
プレイ時間は、トゥルーエンド到達までに30~40時間。
そこからトロフィーコンプにかかった時間は、+3時間ほど。
カオチャ本編に比べると、テキスト量はおよそ半分ほどかと思います。
そもそもカオチャ本編のテキスト量が一般的なテキスト型ADVゲームの2倍と膨大なので、カオチャLCCのテキスト量の方が標準サイズとも言えます。

ボイスをほぼ全部ちゃんと聞いてこの時間なので、テキスト読むだけならもっと短時間でクリアできると思います。
ちょっと性的にマニアック過ぎてマトモに聞けなかったシーンが1, 2ヶ所あったので、そこだけすっ飛ばしましたが。
ただ、CVの方々の声の熱演が凄過ぎるので、ボイスは聞いた方が良いです。特に拓留。
主人公・宮代拓留役の松岡禎丞さんが、一体どこから声を出しているのか、どんな声帯してるのか、こんな声を出し続けていて喉が潰れないのか、もはや不思議しかない声を、カオチャ本編に引き続き今回もあちこちで出してます。
拓留のテンションの振り幅がカオチャ本編よりも大きいためか、なんだか本編よりも凄いことになっているかも。
別に俺は久野里さんサイドの人間ではないけれど、正直、喉をはじめとする呼吸器系を解剖して見てみたくなりました。

他のCVも凄いことになっているので、その声芸を聞くだけでもプレイする価値はあるかもしれません。
シーンによっては、声芸で張り合っているようにしか聞こえません。
それだけに、掛け合いが面白かったです。

シナリオの内容や舞台は、完全にカオチャ本編の後日談。
カオチャ本編のネタバレが、冒頭からそれはもうボロボロ出てくるので、カオチャ本編クリア済みであることが前提です。
アニメでは足りません。ゲームクリア済みが前提です。
というか、テキスト型ADVに抵抗のない方は、ぜひカオチャ本編をプレイしてほしいです。
シナリオがめちゃくちゃ良いので、本当にプレイしてくださいお願いします!
カオチャ本編をプレイして、その上で少しでもその後の話が気になったらカオチャLCCをプレイするくらいが、おそらくちょうど良いと思います。
うん、まずはカオチャ本編のプレイから。話はそれからだ! だっ!!

あと、結構がっつり恋愛要素、性的要素が盛り込まれているので、そこを楽しめる方推奨なところもあります。
自分は、グロ耐性はかなり高いので本編程度のグロ表現なら平気だったのですが、逆に恋愛要素や性的要素はやや苦手らしくて、プレイしていてツラかったところがしばしば。
プレイしているだけなのに、あまりにも気恥ずかしくて正視できなくなり、耐えられなくて意識が遠のいた箇所がいくつか。
プレイしていてどちらがツラかったかと問われれば、多分LCCの方に一票を投じると思います。
本編も本編で別ベクトルで辛いけれど、LCCの方が苦手なツラさでした。
俺、やっぱり恋愛要素ダメなんだなぁ。Memories Offシリーズをプレイしていたときから薄々気付いていたけれど、ここまでとは。
まぁ、非リアだから仕方ないね。

それでも、楽しめる要素も多々ありました。
全体的にラブコメだけど、カオチャ本編を踏まえたラブコメになっているので、カオチャ好きにはたまらないシーンが多数。
まぁ、良い意味でも悪い意味でも、という形容付きで、ですが。

シナリオも、それなりに楽しく読めました。
各ルートにヒロインの特性に合わせた味があって、面白かったです。
比較的どのルートも「似たような話どこかで見たような」という気がした王道路線だったけれど、その分ハズレがなくて、王道ならではの安心感と安定感がありました。

ルート分岐は、結構わかりやすいです。
ADVゲームに慣れている方ならば、何が分岐フラグかすぐにわかるかと。
攻略サイトなしの自力プレイでも、たぶんトゥルーエンドまで到達できると思います。
ちなみに、トゥルーエンドまでだったら、自分も攻略サイトに頼らず自力で到達しました。
その後、トロコンのために、ちょっと攻略サイトを見たぐらいです。

カオチャ本編に引き続き、今回も妄想トリガーがあります。
ただ、ネガティブトリガーを弾いても、それほどグロくはありません。
ポジティブでもネガティブでも、どちらを弾いても大抵エロいです。
ただ、精神的ダメージの大きさが違うぐらいです。
人によってはご褒美かもしれませんが。

妄想トリガーの妄想シーンは、本編よりも暴走していたように思います。
というか、なんつー妄想してるんだよ拓留。
妄想トリガーのシーンだけ見たら、本当に残念男子でしかない。

もっとも、それだけでは終わらないから、宮代拓留という人物が好きなんですけれど。

そんなわけで、サスペンス要素満載だったカオチャ本編からがらりと雰囲気を変え、ラブコメ要素満載になったカオチャLCC。
グロ要素がない分、本編よりも優しくなっています。
カオチャ本編を面白く感じられた+ラブコメに抵抗がない方にはオススメです。

・・・・・・さて、本編やり直すか。


※これより下の追記以降には、カオチャ本編およびカオチャLCCのネタバレが多数含まれています。
本編トゥルールートおよび本作トゥルーエンドまでプレイしていない方は、閲覧の際にご注意ください。