[GMCD] サガ オーケストラコンサート2016

2016年秋に開催された「サガオケ!サガ オーケストラコンサート2016」の模様を収録したCDが発売されたので、ゲットしました。
初回先着特典CD目当てに、スクエニ公式ショップのe-STOREで予約購入しました。
本体はCD2枚組で、全17曲収録。
特典CDは2曲収録になります。

公式サイトによると、本作収録曲は、主に東京公演時の演奏音源なのだそうです。
そのため、事前にCDで発表された「サガオケ!」には収録されていない曲も、もれなく収録。
かなりの大ボリュームになっています。
東京公演に実際に足を運び、そのときに圧倒された大迫力の演奏から、淡く「円盤化されないかなぁ」と期待していただけに、この音源化は非常にうれしかったです。

一番の目当ては、何と言ってもサガ3メドレー。
現地で鑑賞した時、何かとハブられがちなサガ3の曲が、「異次元のテーマ」を始めとするメドレー形式でめちゃくちゃ格好良いオーケストラサウンドで奏でられて、あまりの格好良さに一撃死を食らったことが今でも衝撃的で。
今回、ついにそのサガ3メドレーが音源化されると知り、光の速さで予約しました。
CDで聴いても、やっぱり格好良かったです。
再びこうして聴けるなんて、すごく幸せです。生きてて良かった。

他に、サガバトルメドレーも再び聴きたい曲でした。
第一作目の「魔界塔士サガ」から最新作の「サガ・スカーレットグレイス」まで、サガシリーズの各作品からバトル曲を1曲ずつピックアップしてメドレーにした超大作を、生演奏したっきり埋もれさせてしまうのは勿体なかったですし。
また、大阪公演でしか演奏されなかったバンガードメドレーも聴きたかったので、特典CDとはいえ音源化してくれたことに感謝です。
「バンガード発進!」が、悶絶するレベルすごく格好良いです。
ぜひ生音で聴きたかったけれど、こうして音源化してくれただけでも有難いです。

それにしても、改めて一通り聴いてみてしみじみ感じますが、あのコンサート、バトル曲ばかりで演奏者泣かせなプログラムだったなと思います。
人気のある曲を集めるとバトル曲の目白押しになるのはわかりますが、それにしても本当にバトル曲が多い。
ただでさえ難しいサガシリーズのバトル曲が、これでもかっ!というくらいのてんこ盛り状態。
プロオケとはいえ、よく演奏しきったなぁと、心の底から感心します。

特に、サガバトルメドレーなんて、約17分間ひたすらテンションの高いバトル曲を演奏し続けていて、率直に言ってしまえば正気の沙汰じゃないです。
これ、よく血管ブチ切れて倒れる人出なかったなぁ。
それだけに、非常に聴き応えのある曲になっています。

そういえば、本作は曲ごとに拍手の音ががっつり入った状態で収録されています。
アンリミテッド:サガメドレーは曲の途中で拍手が鳴ってしまっていたけれど、そこもばっちり残っています。
また、外した音もそのままです。
これ、ひょっとして、当初音源化する予定がなかったから録音機材を入れていなくて、記録用に一点録りしたものをそのまま音源化したのでしょうか。
録音機材を入れていたら、きっと修正していたであろう箇所が、わりとそのまま残っています。
それだけに、なんというか、演奏が結構生々しいです。
良く言えば、臨場感があります。悪く言えば、引っ掛かりが若干あります。
まぁ、何周も聴いているとそのうち耳が慣れて、音の外れや拍手があまり気にならなくなりましたが。

とにかく大ボリュームで大迫力なコンサート音源なので、サガシリーズのBGM好きはぜひ聴いてみてほしいです。
金管楽器とドラムが痺れるほど格好良いので、聴く際は爆音推奨です。
爆音で聴いて、その壮大な響きと音圧に圧倒されれば良いと思います。

そして、あわよくばサガオケ再演を願います。
バンガードメドレーを生で聴きたいのです。

[GMEV] ファイナルストライクオーケストラ 演奏会

12月24日(日)に、「ファイナルストライクオーケストラ」(以下、FSオケ)の演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、ルネこだいら 大ホール。
16:00に開演し、18:15頃に終演しました。

■まさかのロマサガ2全曲演奏会、ここに爆誕
FSオケは、「ロマンシング・サガ2」(以下、ロマサガ2)の楽曲を演奏するために結成された楽団、だそうです。
ロマサガ2の曲を演奏したくて演奏時間を調べたところ、OSTの再生時間が約75分(CD1枚分)と判明し、「よし、では全部やるぞ!」となって開催されたのが、今回の演奏会だそうです。
その辺の流れは、FSオケのTwitterアカウントに詳細(?)が書かれているので、正確なところはそちらを参照してください。

というか、全部で75分だから全部やろう、で本当に全部やってしまった行動力、すごいですね。
主宰された方のフットワークの軽さ、見習いたいです。

そんなわけで、今回演奏された曲目は、右を向いても左を向いても、ほぼロマサガ2一色。
例外として開演前のプレコンサートやアンコールにロマサガ2以外の楽曲もありましたが、演奏された曲目の9割はロマサガ2です。
ロマサガ2好き、もしくはロマサガ2の楽曲好きにとっては、垂涎ものの演奏会だったのではないかと。

■思い入れのある作品の演奏で、活力もらいました。
ロマサガ2のOSTは、リマスターではない方の初期盤を持っています。
ゲームも、遥か昔にSFC版を一度クリアしたことがあります。
SFCのロマサガ3作品のうち、2は唯一クリアした作品です。

1と3は、終盤になって二進も三進もいかなくなって挫折することを数回繰り返した挙句に放り投げて現在に至っています。
2も終盤にどうしようもなくなったのですが、「ラピッドストリーム」+「クイックタイム」という救済措置があったおかげで、なんとか勝利をもぎ取った覚えがあります。
ラピッドストリーム+クイックタイム無しでクリアとか、俺には無理です。

そんな苦労したラスボス戦の末に流れたエピローグは、今でもとても強く印象に残っているシーンです。
オープニングで吟遊詩人が歌い始めた酒場の片隅に、実は最終皇帝居たことが判明した瞬間、感極まって泣きかけた思い出があります。
その影響もあってか、ロマサガ2はサガシリーズの中でも思い入れの強いゲームの1つです。

自分にとってのロマサガ2はそんな思い入れの強い作品だったので、今回の演奏会も行かない手はありませんでした。
が、ここ最近少しメンタル不調で、漠然と行きたい気分はあるものの、正直動くのがダルい、でも少しでも身体を動かさないと・・・という感じで、どうにも後ろ向きな気分から抜けられず。
Twitterで「FSオケ行きます」宣言をしなかったのはそんな理由からで、当初はこっそり行ってこっそり帰ってこっそり満足するつもりでいました。

演奏会の終わった今となっては、半ば無理矢理だったにせよ、身体を引きずってでも演奏会に行って良かったと思っています。
こうして感想を書ける程度にまで回復したのは、今回の演奏会で予想以上の活力をもらったおかげです。
生演奏で元気をもらったためか、幾分気分がすっきりしました。
自分の好きな曲の生演奏って、やっぱり良いものですね。
鬱屈していた気分が、全部とは言わないけれど、かなり昇華されたような気がします。

■魂のこもった渾身の演奏
演奏会全体の感想を端的に言えば、「とても楽しかった」に尽きます。
本当に、すごく楽しかったです。
めちゃくちゃ楽しかったです。
(大事なことなのでry)

演奏は、どれもとても素晴らしかったです。
一発企画モノのアマオケ無料演奏会ということもあり、過度の期待をせずに臨んだのですが、今はそんなことを考えていて申し訳なかったと、心の中でエクストリーム土下座をしています。
予想を、良い意味で大きく裏切られました。
完成度がめちゃくちゃ高かったです。
ここまで質の良いアマオケ無料演奏会は、そうそうないのではないかと思ったくらいです。

多少の音外し等は、今回の演奏会でもちらほらありました。
とはいえ、プロオケですら音を外しやすいロマサガの曲なのですから、アマオケに完璧を求めるのは土台無茶な話で。
(最近発売された「サガオケ!」の演奏会音源を聴いてみると、結構派手に音を外してますし)
演奏ミスは予想の範囲内でした。

というか、むしろ予想以上にミスが少なかったです。
開演前のプレコンサートは若干グダグダなところもあって、「本編は大丈夫かな?」と少し不安に駆られたりもしたのですが、本編はそんな不安を蹴散らす勢いで素晴らしい演奏を連発していました。
アマオケの演奏会では冒頭一発目がグダグダになることが多いけれど、FSオケは1曲目から綺麗に揃っていました。
また、バトル曲に多く見られることですが、「そこ、そのテンポで演奏するの!?」というような難しそうなフレーズも鮮やかに演奏しきっていて。
そんな高レベルな状態が最後まで維持されたまま、ラストまで駆け抜けていました。
演奏技術のレベルは、全体的に高かったように思います。

その上で、ちゃんと音色に表情が付けられていて、どの曲も魅力的なものにまとめ上げられていました。
ただ綺麗に演奏するだけではなく、魂を込めた演奏になっていたのが、とても印象的でした。
演奏者一人一人の強い想いと、それを丁寧に理性的にまとめていた指揮者の手腕により、一層素晴らしい演奏になっていたように感じました。

第1部と第2部は全体的に手堅い演奏。
中には面白い演奏もありましたが、奇をてらわずに無難に冷静に仕留めている感じがしました。
それが一変し本領発揮したのが、第3部。
編曲の妙も相まって、演奏に込められた熱量の爆発力が凄まじかったです。
音に圧倒される感じや、音に触れているような感じを、久々に体験した気がしました。
あの音の翻弄される感じが、なんというか、鑑賞していてとても気持ちが良かったです。

■アレンジや構成に込められた想い
演奏も素晴らしければ、編曲や細かい演出、曲の構成も素晴らしかったです。

編曲は、人の手で演奏可能な形+αな味付けがされていました。
その「+α」の加減が絶妙で、良い感じにロマサガ2の旨味を醸し出していたように感じました。
ロマサガ2の曲をただ忠実に演奏するのではなく、さりとてやり過ぎもせず。
FSオケならではのロマサガ2を、曲で表現するために必要なアレンジを盛り込んであったようでした。

そのため、アレンジの程度はそこそこ。
原曲重視だけど、原曲忠実ではありません。
そこをどう感じるかは、人の好みによるかなと思います。
個人的には、めちゃくちゃ良い感じにグッサリと刺さりました。
曲に込められた想いが深くて、聴き応え満点でした。
演奏の盛り上げっぷりもあって、たぎるし泣けるしで、感情を揺さぶられまくって忙しかったけれど、楽しかったです。

全体的には、1ループ目は原曲を忠実に再現し、2ループ目以降は編曲者お任せなアレンジ、というパターンが多かったような。
その2ループ目のような編曲者任せのアレンジが、本当にどの曲も良い感じなアレンジで、心底たまりませんでした。
原曲の良さを損なうことなく、ゲームのシーンを曲で引き出す力が付加されていて。
どの曲でもテンプテーションかけられまくりました。

そのゲームのシーンを引き出す編曲のためか、演奏を鑑賞していて昔のプレイしていた頃の記憶がズリズリと引き出されていくのを感じました。
ロマサガ2を最後にプレイしたのは、もう20年ほど前のこと。
開演前はロマサガ2のストーリーを結構忘れていて、「皇帝が能力継承しつつ領土拡大して七英雄をボコる」というざっくりとした流れと、エピローグの最終皇帝のシーンしか覚えていませんでした。
それが演奏とともに「あんなシーンあったなぁ」とか「そういえば、そんな演出あったな」とか、芋づる式にいろいろと思い出して。
意外と結構覚えているものだなぁ、と思い出した記憶を懐かしみながら、しみじみ実感しました。

その編曲の良さを下支えしていたのが、全体の曲構成だったと思います。
今回の演奏会は全3部構成。
第1部はジェラール即位までの導入部、第2部は各地に赴き勢力拡大、そして第3部は七英雄戦とエンディングという、ゲームに沿った流れでした。
それに加えて、アンコールの「歴代皇帝」や、お見送り曲の「エピローグ」まで、最後まで手抜かりのない構成。
構成自体も演出なのではないか、というほどのこだわりを感じました。
よく練られたプログラムだったと思います。

■丁寧に作り込まれたパンフレットから溢れ出すロマサガ2愛
パンフレットも手抜き無しの、ロマサガ2愛に溢れたものになっていました。
装丁・デザインも文章も、とても凝った作りです。
特に曲解説が細かく丁寧に書かれていて、演奏を鑑賞する一助となりました。
何せ20年も前にプレイしたゲームなので、演奏に組み込まれた細かい演出も「これ、なんだっけ?」と忘れていることがしばしば。
それについてパンフレットで軽く触れられていると、「そういえば、そんなシーンもあったな」と記憶を掘り返す助けになりました。

それにしても、今回の演奏会のパンフレット、本当に細かいネタが書かれていて、これを書いた人のやり込み具合が伺えるほどの力作になっています。
「竜の穴」の表記違いなんて、今回パンフレットを読むまで全く知りませんでした。

帰宅してから気付いたけれど、裏表紙の電球マークにはクスリとさせられました。
ロマサガといえば、やはり電球ですよね。

■感想まとめ
なんだかまだまだ書き足りない気がするけれど、今回の演奏会は想定外にとにかく非常に楽しかったです。
演奏も編曲も構成も、全てが高いレベルで綺麗な調和となって怒涛の如く駆け抜けたような、そんなとても良い演奏会でした。
その見事な演奏に、低空飛行気味だった気分が一気に押し上げられたくらいに、元気と活力をもらいました。
FSオケの今回の演奏会は、来年以降も忘れられないクリスマス+誕生日プレゼントになると思います。
# クリスマス・イヴ=誕生日なので、とても嬉しいプレゼントでした。ありがとうございました。

機会があれば、再演を期待したいです。
ロマサガ2でなくても、このクオリティの高さだったら、ぜひ積極的に足を運びたいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] サンサーラ・ナーガ1&2 サウンドトラックス

FC, SFCで発売された「サンサーラ・ナーガ」シリーズのサウンドトラックが最近発売されたので、早速ゲットして一通り聴きました。
CD2枚組で、全56曲収録。

ちなみに、「サンサーラ・ナーガ」というゲーム自体は、存在は知っていてもプレイしたことはありません。
曲も、原曲はあまりちゃんと聴いたことがなくて、ただ過去に演奏会で耳にしたことがある程度です。
その時に聴いた2の「オープニング」がめちゃくちゃ格好良かった、という印象が記憶に残っています。

その「オープニング」の原曲聴きたさに2のOSTが欲しかったけれど、当時既に廃盤になっていたCDはプレミアが付いて超高値。
さすがに手の出せる価格ではなかったので、これはもうOSTを手に入れられる機会はないんだろうなぁ、と半ば諦めていました。
そんなところへ、降って湧いたかように、突然ゲーム内音源CD化発表。
買うなら今しかないっ! と喜び勇んでゲットしました。

昔発売された2のOSTと収録曲名だけで比較すると、今作は「アムリタのモノローグ」4曲とボーナストラックが未収録で、代わりに「名前入力画面」が追加されているっぽいです。
音質とか曲の中身までは分かりませんが、他は一通り入っているっぽいです。
それに加えて、1の曲も、このアルバム1枚でまとめて聴けます。とてもお得です。

ゲーム内音源をそのままCD化したものなので、1はFC音源(いわゆるピコピコ音)、2はSFC音源という、昔懐かしのチープな音色です。
が、一通り聴いてみても、あまりチープさを感じませんでした。
確かにピコピコ音に懐かしさを感じなくもなかったですが、曲自身がとても良いので音源のチープさが目立たないというか。
今聴いても、普通に聴ける曲ばかりです。
FC, GB時代からのゲームプレイヤーであれば、特に抵抗なくすんなり聴けると思います。

そんなわけで、収録曲はどれも良曲でした。
ゲーム内容を全く知らない自分ですら、「あ、これ、良い曲」と一発で気に入った曲が幾つもありました。
中でも、2の「オープニング」は言うまでもなく、そもそもの原曲である1の「オープニング~ロゴ」や「常に竜と共にあれ」は、ものすごく格好良いです。
特に「常に竜と共にあれ」が、個人的には最も強烈にクリーンヒットしました。
FC音源であんなに格好良い曲があることを今まで知らなかったことに、悔しさを感じたほどです。
なにこれマジで超格好良い。

1はネタ曲っぽいものもあるけれど、ピコピコ音特有の尖った音色と電子機器だからこそできる表現を駆使した格好良い曲も多いです。
今までCD音源化されていなかったのが不思議なくらい、とても良質です。
2は、もう全般的に良曲ばかりです。
過去に何度かコンサートで生演奏されたことがあるのも肯けます。

というか、このOSTを持って過去に飛んで、コンサートで聴く前の自分に手渡したいです。
曲を聴き込んだ今の状態で、改めて生演奏を聴きたい気分に駆られています。
OST発売記念に、どこかの楽団で企画してくれないだろうか(他力本願)。

そんなわけで、良曲と噂の「サンサーラ・ナーガ」シリーズのOSTでしたが、確かに噂に違わぬ良曲揃いでした。
ゲーム知らない自分ですら一発で惚れたOSTなので、昔からの「サンサーラ・ナーガ」好きにとっては垂涎のアイテムなのではないかと。
また、ゲーム音楽好きにとってもオススメのアルバムだと思います。

[GMCD] 真・女神転生 Sound Collection

真・女神転生シリーズの1と2を中心に、さらにifとNINEの楽曲からも選りすぐったアルバム「真・女神転生 Sound Collection」を、一通り聴きました。
CD2枚組で、全71曲収録。
再生時間は、トータルで2時間ほどです。

このアルバム自体は結構古いもので、2003年に発売されたものです。
それを何故今更ゲットして聴こうと思ったのかは、自分にもよくわかりません。
ちょうど真・女神転生発売25周年の記念コンサート開催の頃に購入したので、なんとなくノリというか勢いのようなものだったのかと。

ちなみに、真・女神転生シリーズ自体は、まともに最後までプレイしたことがあるのは4ぐらいです。
1は中盤で止まり、2はほんの序盤で止まり、ifとNINEは手つかずです。
ifはプレイしやすいという話を友人から聞いているので、いずれアーカイブか何かでプレイしたいとは思っているのですが。

このアルバムを聴いたときの第一印象は、「懐かしい」と「格好いい」でした。
生音で豊かな音を再生できる最近のゲーム音楽に比べると、音色が若干チープで構成がシンプルなんだけど、そこがとても良いです。
昔懐かしの、いかにもなゲーム音楽っぽさがありながら、シャープでスタイリッシュ。
真・女神転生シリーズをロクにプレイしたことのない自分でも、ヘビーローテーション余裕なくらいの魅力を感じました。

特にバトル曲が、どれも非常に格好良いです。
最近のゲーム音楽に負けないくらいの格好良さがあります。
ロックテイストの、メリハリのある疾走感がたまりません。
どちらかと言えば激しいロック調の曲は苦手な自分ですが、ここに収録されているバトル曲には魅了されました。

他の曲も神秘的だったり妖しさがあったりで、聴いていてとても面白かったです。
今秋開催された真・女神転生シリーズの25周年記念コンサートに行っておけば良かったな、と思ったくらいには。
まぁ、再演でもない限りはなかなか叶いそうもないので、今は1からプレイしてみたい気分になっています。
大量の積みゲーがなかったら、たぶん既に手を出していたと思います。勢いで。

ただし、購入する際の注意点が2つあります。

1つ目は、全曲収録ではない点。
真・女神転生シリーズ初期作品の楽曲から良いとこ取りしたアルバムなので、全ての楽曲が収録されているわけでないようです。
なので、お気に入りの曲があるかどうか、確認してから購入した方が良いかもしれません。

2つ目は、ifとNINEは申し訳程度にしか収録されていない点。
メインは1と2で、その2作品で全体の8~9割を占めています。
残りの空いたスペースに、ifとNINEを押し込んだ感じになっているため、ifとNINEの曲は極端に少ないです。

そんなわけで、久しぶりに真・女神転生シリーズ初期作品の楽曲を聴いたのですが、思いの外自分の中でクリーンヒットしました。
昔懐かしな感じの格好良いゲーム音楽が好みの方にはオススメです。
真・女神転生シリーズ未プレイでも、ゲームの雰囲気をなんとなく知っているのであれば、結構楽しめるアルバムではないかと思います。

[GMEV] THE MUSIC MAGES 7th STAGE ~10th Anniversary~

11月23日(木・祝)に、FINAL FANTASYシリーズのBGMをエレクトーンで演奏する楽団「THE MUSIC MAGES」(以下、TMM)の第7回目となる演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、タワーホール船堀 大ホール。
16:10に開演し、19:40頃に終演しました。

■TMM設立10周年記念コンサート
と銘打たれていましたが、正確には今年11周年らしいです。
昨年のうちに開催したかったけれど、会場の抽選にことごとく落選し、会場を確保できずに今日まで至ってしまったそうです。
最近、会場の確保が難しくなっているという話をよく小耳に挟むけれど、本当に深刻なんですね、箱無い問題。

それはともかく。
TMMの演奏会は、昨年5月の外伝2以来、およそ1年半ぶりの開催でした。
ナンバリングの演奏会に限ると、2014年12月以来となります。
もうあれから3年近く経つのですか。早いな。

自分は、TMMの過去の演奏会には、第6回とその前の外伝に足を運んだことがあります。
昨年の外伝2は、確か都合が付かなくて行けませんでした。
というわけで、自分にとっては実に3年ぶりのTMMの演奏会でした。

■記念コンサートならではの大ボリューム
演奏会の構成は全3部構成。
第1部は、過去の演奏会で人気の高かった曲+FF14の楽曲を演奏。
人気の高い曲というだけあって、どの曲も聴き応えのあるものばかりでした。
中には「この曲が人気あったの?」と自分にとっては意外に感じたものもありましたが。

第2部と第3部は、今回の演奏会のメインディッシュとなるオールFF9プログラム。
数多あるFF9の楽曲から30曲弱ほど演奏されました。

アンコールも含めると、演奏会にかかった時間は3時間半ほど。
客観的に時間で見ると長いですが、演奏会中はそれほど長く感じませんでした。
気が付いたらあっという間に終演だった、という感じです。
途中で休憩が2回挟まれたので、実質3時間ほどでしたが、なんとなく体感的には2時間超ぐらいな感覚でした。
時間間隔がズレていたおかげで、終演後に外に出て時間確認して、「やっべ、早く帰らないと明日に響く!」とちょっと焦ったりもしましたが。

まぁ、演奏時間が長かったのは、周年記念の演奏会であったことを考慮すると、「ですよねー」とも思いました。
記念演奏会らしく、曲数てんこ盛りな、かなりボリュームたっぷりな演奏会でした。

とはいえ、身体は正直だったらしく、終演後席を立ったときは流石に腰が痛かったです。

■エレクトーンの魅力を生かした編曲
TMMが他のゲーム音楽系の楽団と大きく異なる特徴は、得物がエレクトーンという点だと思います。
エレクトーン1~3台+ゲストボーカルという少人数ながら、ものすごく多彩な音色を出せるのは、エレクトーンの魅力の一つかと。
やろうと思えば、原曲再現も可能だったと思います。
片や電子音のゲーム音楽、片や電子楽器のエレクトーンなので、指と足の動きが追い付ける曲ならば、かなり近いところまで再現できたのではないかと。

が、そこを敢えてしないところがTMMらしいところ。
TMMならではの編曲を聴かせてくれたところは、ライブ感を感じられて良かったです。
また編曲も、原曲を生かしつつ、エレクトーンの持つ表現の幅の広さを引き出すようなもので。
オリジナルのフレーズや展開が入っていたけれど、それが程良い感じで、違和感なくすんなり聴けました。

それと、曲の終わり方も鮮やかだったと思います。
ゲーム音楽はループ系だから終わりのない曲が多いけれど、今回演奏された曲は終わり方まで丁寧に作り込まれていて。
どの曲も、綺麗に上手く締めくくられていました。

■両手両足フル稼働の迫力のある演奏
TMMの武器はエレクトーンなので、演奏は両手だけでなく両足までフル稼働。
その縦横無尽に動いている様は、ある意味圧倒的でした。
両手の10指だけでなく2本の両足も含めた計12本があっちへこっちへ動く様は、見ているだけでも迫力がありました。
特にバトル曲のような激しい曲が凄かったです。
人間ってこんな動きもできるのかぁ、と感心しきりでした。

今回演奏された方々みなさん、本当にすごい器用だと思います。
あまりに器用な動きで、演奏中のエレクトーン奏者の脳波の動きがどうなってるのか、観測してみたい気分になりました。
ほんと、どういう動きしてるのか、めっちゃ気になる。

音色自体は、正直なところ、実際の楽器の生音にはまだまだ及ばないと思いました。
エレキギターやベース、ピアノの音は、かなり実際の音に近かったように感じましたが、弦楽器はまだまだ再現が難しいのでしょうか。
あの深みのある音色には、到達しきれていない感じがしました。
ただ、それはそれと割り切ってしまえば、演奏自体はとても迫力のあるものでした。
最大3台しかエレクトーンはなかったのに、それを感じさせないほど多彩な音色を自在に操っていたのは、純粋に凄かったです。
技術の進歩もすごいけれど、難しいフレーズを弾きこなしていた演奏者の方々もすごかった。

■無料公演とは思えないほどの手の込んだ映像の数々
今回の演奏会で、一際目立ったのは映像の演出でした。
無料の演奏会とは思えないほどに凝った映像が、かなりの曲で流れていました。
特に、FF14のプレイ動画を演出映像として利用していたのは、「なるほど、そうきたか」と興味深かったです。
FF14のプレイ動画って、許諾を取ればそういう使い方もできるのか、と目から鱗でした。

ただ、個人的には「演奏会に映像は不要」派なので、映像はあまり見ていませんでした。ごめんなさい。
映像に目を向けてしまうと聴覚が疎かになって、音に集中できなくなってしまうので、それがイヤなタイプなのです。
そのため、映像をなるべく視界に入れないようにしていたので、あまり細かいところまで見ていませんでした。

ちなみに余談ですが、映像演出自体は否定しません。映像演出があった方が嬉しいという意見の方が多いと思うので。
自分が見なければいいだけの話なので、映像演出はあっても全然構わないと思ってます。

■トラブルもあったけど、むしろご褒美でした
そんな色々てんこ盛りな演奏会でしたが、てんこ盛りな分、ミスもあちこちにありました。
演奏ミスも、3年前の6thよりも多かったような気がしました。
6thがあまりミスがなかったような気がするので、今回は余計に多く感じたのかもしれません。
また、後半になればなるほど、演奏ミスが増えていったようでした。
長丁場だったから、HPが削り取られて疲れが出てきたためでしょうか。

なんとなくちょこちょこと感じたのは、打ち込みのパーカッションと演奏が若干ズレていたところ。
最初と最後は合っていたけれど、中間で時々ズレることがあって、なんだか座りの悪い感じがしました。
運指が追い付かないとかで、打ち込み音源に完全に合わせるのは難しいのでしょうか。

演奏ミス以上にインパクトの大きかったものといえば、機材トラブル。
1曲目からいきなりのトラブルに見舞われて、演奏者さんは相当焦ったのではないかと思います。
なんでも、2台のエレクトーンをMIDIケーブルで繋いで同期させようとしたところ、スレイブ側が正常に動作してくれなかったらしいです。
コネクタの接触不良か、ケーブルが断線しかかっていたのでしょうか。
開場・開演時間がやや押していたのも、機材トラブルが原因ならば、仕方ない気がしました。
ある意味エレクトーンらしいトラブルで、むしろ珍しいものが見れたと思っています。
根が情報系エンジニア気質な上に、昔DTMも齧っていたクチなので、機材トラブルで機器の構造の一端を知ることができて興味津々でした。
「あ、そういうことをやっていたのか」と、合点がいった感じです。
それに、新しいことに挑戦する姿勢は、好ましく感じました。

■感想まとめ
自分にとっては3年ぶりとなるTMMの演奏会でしたが、今回も楽しませていただきました。
エレクトーンという、他ではなかなか聴く機会のない楽器の演奏を、存分に楽しめました。
いつも思うことだけれど、たった1台であらゆる音色を奏でられるところは本当にすごいし、演奏者の方々の器用な弾きっぷりもすごいと思います。
ぜひこのまま、15年、20年と続けていってほしいです。


これより下の追記は、今回のコンサートのセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。