[GMEV] BRA★BRA FINAL FANTASY みんな de えらぼー!

FINAL FANTASYの楽曲を吹奏楽で演奏するコンサート「BRA★BRA FINAL FANTASY」(以下、BBFF)の2019年ツアー東京公演が4月29日に開催されたので、昼公演に行ってきました。
会場は、Bunkamuraオーチャードホール。
14:00に開演し、16:40頃に終演しました。

これより下は、今回のBBFFツアーのネタバレ(?)を含みます。
これから参加される方で、当日までネタバレを知りたくない方は、ブラウザバックを推奨します。

■今年で5年連続開催となるBBFF
BBFFも、今年で5年連続の開催となりました。
5回目となるツアーは、昨日28日の大阪公演を皮切りに、7月まで全国各地を巡ります。
東京公演(4月)は、昨日の大阪に続く2つめの公演でした。

ちなみに、自分は2016年ツアー以降、毎回1公園には足を運んでいます。
一番最初の2015年ツアーだけチケットが取れなかったため不参加でしたが、それ以降は行っています。
なので、今回で4回目の参加になります。

■文句のつけようのない演奏と、軽妙なMCトーク
演奏は、シエナ・ウインド・オーケストラ。
指揮は、栗田博文氏。
MCは、植松伸夫氏と山下まみさん。
過去のツアーと同じメンバーで、もはや鉄板の構えです。

実際、演奏は文句の付け所がありませんでした。
安定感が半端ないし、迫力が半端ないし、音の強弱やメリハリ、バランス、響き、どこを取っても素晴らしいの一言に尽きます。
さすがシエナ、さすがプロの犯行です。

演奏された曲の譜面は、発表済みのアルバム「BRA★BRA FINAL FANTASY」シリーズと同じだと思います。
今回演奏された楽曲は全て、アルバムに収録されている曲から採用されています。
確かに演奏を聴くだけなら、譜面もほぼ同じなので、アルバムを聴いてもあまり変わりません。
ただ、生演奏は音の臨場感が違います。桁違いです。
ホールの反響音による立体感のあるハーモニー、音に包み込まれるような感覚、時折音がぶつかってくるような迫力は、生演奏ならではのもの。
これは生演奏でしか体験できないもので、とても楽しいです。
生演奏、やっぱりいいなぁ。

曲と曲の合間に挟まれるMCも、相変わらず軽妙で笑いの絶えないトークでした。
時折シエナのメンバーさんと笑い合いながらのアドリブを混ぜるシーンもあり、終始穏やかなほんわかムード。
トークはゆるーく挟みつつも、演奏はキリッと完璧に締めるという、絶妙なバランスでした。

■観客参加型演奏企画は今回も健在
毎年恒例の観客参加型企画は今回もたくさんありました。

まず「FFメインテーマ」のリコーダー。
この曲の参加者さんのレベル、年々上がっている気がします。
リコーダーで参加されたみなさん、めちゃくちゃ上手じゃないですか?
自分も最近ソプラノリコーダーを買って、今年こそ参加できるといいなぁと淡い希望を抱きつつ「FFメインテーマ」を練習してみたのですが、全然指が回らなくて参加断念しました。
終盤のシャープとフラットの嵐で運指が追い付かず、こんなヘボ演奏では耳汚しになるだけだ、と諦めました。
本当に、みなさん上手でした。すごかったです。

とはいえ、今回の讃歌はあえなく断念しましたが、リコーダーを吹くこと自体は楽しかったので、これからも少し続けてみようかと。
「FFメインテーマ」をマスターしたら、「いつか帰るところ」とかも練習すれば吹けるようになれるかな。

第2部では、こちらも恒例のボディパーカッションのコーナー。
今年は「モーグリおじさん」改め「モグやん」が登場。
呼び名は変わっても、中身は変わらずシエナの東さんでしたが。

今回のボディパーカッションのパターンはA, B, Cの3パターン。
Aが一番簡単でしたが、他の2パターンも素人泣かせと言えるほど難しいものではなく。
両手両足をバタつかせるようなトンデモパターンは今回ありませんでした。

そして、オーラスの「マンボ de チョコボ」も忘れてはなりません。
ガチの楽器持参で参加される方が、今回は多かったように感じました。
ステージ一杯に人が溢れて、楽しそうに演奏されていました。

が、中には演奏中、ずっとカメラを構えていた(カメラ撮影されていた?)方がチラホラ。
これは、あれですか、インスタ映えとかいうヤツですか?
まぁ、好きに楽しめばいいんじゃないかと思いつつも、演奏に集中されていない、純粋に演奏することを楽しんでいない感じがして、正直モヤッとしました。
いや、どうなのあれは? アリなの? 俺の頭が固いだけなのか?

[2019.04.30 追記]
カメラを構えていた方の多くは、指揮者の栗田さんを正面から撮りたい方なのだそうです。なるほど、それは納得。
ステージに上がることでそういうメリットがあったこと自体、盲点でした。
確かに、時折飛んだり跳ねたりされる栗田さんの迫力ある指揮を正面から見たい気持ちはすごくわかります。
[追記ここまで]

■観客の「声」の大きさで演奏される曲が決まる、今日限りの特別メニュー
今回の目玉企画は、演奏曲目を観客の「声」の大きさでその場で決める、というものでした。
プログラムに3回ある「みんなdeえらぼー!」のコーナーでは、ピックアップされた曲の中から観客1人につき1回、「ブラボー!」の声で投票に参加できました。
「ブラボー」の声の大きさは、ステージ上に設置されたマイクと測定器で数値化。
手順としては、
 1. 植松さんが曲名を読み上げ
 2. 無音状態にして、機器のキャリブレーション実行
 3. 植松さんの腕の合図で、読み上げられた曲に投票したい観客が「ブラボー!」を叫ぶ
 4. 声の大きさを測定し数値表示
 5. 1~4を、ピックアップされた全曲に対して実施
 6. 数値の高かった順に、上位数曲を演奏
という感じ。
文字通り、観客の「声の大きさ」によって演奏曲目が決定されました。
曲ごとにキャリブる必要があったので手間取るかと思っていましたが、意外とスムーズにサクサク計測されていました。

また、意外な曲で高い数値が叩き出されたりして、非常に興味深かったです。
1回目の投票で「エアリスのテーマ」が大阪公演に引き続き敗れたり、3回目の投票で「神の誕生」が敗退して神誕生しなかったり。
これまで人気の高い曲が思われていた曲が軒並み落選していて、大番狂わせが多発していました。
もっとも、キャリブレーション中に雑音が入ると結果に狂いが生じるだろうし、マイクに近いところに同じ意見の人が集まっていたら結果が大きく異なるから、数値についてはあくまで参考程度かと。

個人的には、1回目の投票で「反乱軍のテーマ」が採用されたのが嬉しかったです。
しかも、そのコーナーで一番大きな「声」を獲得していました。
「反乱軍のテーマ」はすごく好きな曲だけど、いかんせん古い曲だし、「エアリスのテーマ」や「守るべきもの」などの強豪に勝てるわけがないよなぁ・・・と半ば諦めていただけに、嬉しいサプライズでした。

それと、ピックアップされた曲がどれも聴きたいものばかりで、「え、選べない・・・」と頭を抱えることも。
ただでさえ名曲ばかりなのに、リストの中から1曲だけ選べとか、言葉は悪いですが拷問じゃないですか。
これは、1曲に絞れない。選べませんよ。

というわけで、今後の公演では駆け引きが重要になってくるかもしれません。
「この曲はきっと人気あるハズだから、こっちに投票しよう」とか「前回これ聴けなかったから、今回はこれに選ぼう」とか、思惑が絡んできそうです。

投票といえば、1点だけ不満の残った箇所がありました。
第2部の「小編成 セットをえらぼー!」のコーナー。
ここでは測定機器を使わずにボディパーカッションの音でジャッジするという仕組みだったのですが、明らかに一番音の大きかったAセットではなく、Cセットが選択されました。
さすがに、これはちょっと納得できませんでした。
確かに「独断で決める」と仰られていたような気もしますが、ここまで音の大きさで決めていたのに、ここでそれを覆すのはナシではないでしょうか。
ぶっちゃけ、「いつか帰るところ」と「ザナルカンドにて」の生演奏が聴きたかったです。
Cセットも、まぁ、嫌いじゃないですが・・・うーん。
投票結果に関わらずCセットになるのであれば、最初から選択肢を設けないで欲しかったです。期待させないでほしかったです。

■気楽に参加できるのは悪いことではないけれど
BBFFは、他のオーケストラや吹奏楽の演奏会とは異なり、気軽に・思い思いに・自由に演奏を楽しむ、をモットーとしていたと思います。
その方針自体に文句を言うつもりはないのですが、前回ツアーあたりから、それが自分と相性悪いような気がしてきました。

自分は、演奏は演奏として、しっかり音を楽しみたいタイプです。
奏でられる音に集中して、その曲の旋律とか和音とか雰囲気とかにどっぷり浸りたいです。
なので、それを阻害する音が入ると、結構イラッとします。

BBFFは気楽さが売りのためか、演奏中も結構周りから雑音が入ります。
ビニールをガサガサさせる音とか、パンフレットをヒラヒラ捲る音とか。
気楽さが売りのコンサートだから、そういう演奏中の雑音も企画側の許容範囲内だと思いますが、自分のストレスはかなり上昇。
シエナさんの演奏が素晴らしかっただけに、余計にストレスを強く感じました。
うん、この気楽さ、ここ数回を経て度が過ぎてきてて、自分には合わなくなってきたかも。

■感想まとめ
5年連続5回目のツアー開催となったBBFFの演奏会。
今回は観客の投票によって演奏される曲が決まるという演奏者泣かせな企画もありましたが、観客としてはとても面白い試みだと思いました。
演奏者さんの大きな負担にならない程度であれば、こういうコーナーが毎回1ヶ所あっても良いかもしれません。

観客投票による曲目選択という、ある意味ベスト盤的なプログラムだった本公演。
BBFFのツアー自体が規模縮小傾向にあるから、今回で一度ケリを付けるのでしょうか。
それはそれで寂しい気もしますが、別の形でまた復活されることを期待しています。
そのときは、11以降のFFの曲もラインナップに加えてほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムになります。
曲自体はほぼCDと同じなので、個別の感想は省略します。

[GMEV] モント・トレーネン・フィルハルモニカー演奏会2019 -永久の響き 生命の歌-

4月28日に、Mond Tränen PhilharmoNikeR(モント・トレーネン・フィルハルモニカー、以下「月オケ」)の2019年版演奏会「-永久の響き 生命の歌-」が開催されたので、行ってきました。
会場は、杉並公会堂 大ホール。
13:00に開演し、16:00頃に終演しました。

■ニーア好きによるニーア好きのための演奏会、再び
2017年4月、有志により企画・設立された月オケが、「NieR Gestalt & Replicant」の演奏会「-古の記憶 魂の調べ-」を開催。
それが大好評のうちに幕を閉じてから、早2年。
ついに、月オケ再始動しました。
今回のプログラムは、待望の「NieR:Automata」。
2017年の演奏会がとても素晴らしかったし、ニーアシリーズの楽曲好きとしては逃すわけにはいきません。
というわけで、チケット事前予約開始早々に申し込んで、喜び勇んで行ってきました。

ちなみに、自分は「NieR:Automata」のゲーム自体をEエンドまでクリア済み、セーブデータはサーバに献上済みです。
セーブデータを消されるところまでが、ニーアです。

■前回同様、完成度の高い演奏
まず、演奏についてですが、前回同様に完成度がめちゃくちゃ高かったです。
これ本当に有志の企画オケですか? というくらいに、ものすごくレベルが高かったです。
ゲーム音楽はそもそも演奏を想定して作曲されているわけではありませんし、また企画オケの場合は演奏者の大半がプロではないので、音がヘロったりズレたりすることはよくあるのですが。
そんな不利な条件にも関わらず、今回の月オケも前回同様に、そういった目立った演奏ミスがありませんでした。

バトル曲のような熱い曲は言わずもがなですが、しっとりした曲の弱音も安定した音の伸び。
調和が乱れることはほぼなく、響きがとても美しくて、鑑賞していて気持ち良かったです。
あまりに気持ち良くて、中盤、軽くウトウトしてしまったくらいです。
# ここ数日の体調不良に、同日開催の同人誌即売会に早朝から並んでいたツケが回ったのだと思います。不覚。

最初の数曲こそ、手探り感というか肩慣らしのようなものを感じましたが、それもほんの一時だけ。
3曲目あたりからでしょうか、吹っ切れたような全力全開の圧倒的なパワーを、ひしひしと感じました。
なんというか、「NieR:Automata」に対する情熱をこれでもかと言わんばかりに一音一音に詰め込んで、観客席にぶん投げてくるような感じです。
それが最後まで息切れすることなく、全力のまま突っ走ったのも、本当にすごかったです。

特にバトル曲の熱さたるや、凄まじい勢いでした。
破壊的なドラムの爆音、高らかに鳴り響く管楽器と狂乱の如く踊る弦楽器、そしてニーア好きならではの熱意。
それらが三位一体になって観客席に襲い掛かってくるような、圧倒的強さがありました。
とはいえ、そんな強さの中にも、ひっそりと隠し玉のような切なさも込められていて。
バトル曲で熱い演奏なのに、どこか切なくなることも多々ありました。
そういった諸々を込めた演奏は、ファンだからこそ為し得たことだと思います。

■ニーア曲には欠かせないコーラス隊の活躍
楽器演奏だけでなく、コーラス隊もすごく良かったです。
コーラス隊がいなかったら、今回の演奏会は成立し得なかったのではないかというくらい、とても重要なポジションでした。
暖かさや寂しさ、狂気と気高さなど、コーラス隊によって色味の増した楽曲は数知れず。
もはや、ニーアの楽曲には欠かせない存在です。
前回以上に、とてもGJでした。コーラス良いよコーラス。

それと、月オケのコーラス隊は、ハーモニーがとても綺麗だと思います。
全員の声が上手い具合に溶け合って混ざり合って、安定感のある美しいハーモニーを生み出されていました。
とても耳に心地よいコーラスでした。

ニーアの楽曲と言うと女声のイメージが強かったのですが、今回の演奏会で男声コーラス格好良いなと思いました。
なんかこう、がっしりと支えてくれる安心感というか、目立たないけど縁の下の力持ち的存在というか。
ふっと男声コーラスが耳に入ってくると、「あ、いいな」と思ったことが多々ありました。

■研究され尽くされた曲構成
今回の演奏会は、全3部構成。
概ねゲームの内容に沿った構成で、第1部と第2部でA, Bエンドルートを、第3部でC, Dエンドルートが描かれました。
ちなみに、本編後の小ネタでKエンド、アンコールでEエンドまで到達しています。アジてw

ゲームに極力沿った構成になっていて、一つの楽曲が複数のシーンで流れる場合もそれを忠実に再現。
そのため、同じ楽曲が本編中に何回も出てくることがありました。
この「同じ楽曲が何回も出てくる」点は、2017年の演奏会でも見られたものです。
2017年のときは、同じ曲が何度も出てきて「この曲、何度目だ」と若干食傷気味になった覚えがあります。
が、今回はあまり気にならなかったです。
アレンジが都度大きく変わっていたという感じもしなかったのですが、一回あたりの尺が短かったからか、音の間引き演出を再現していたからか、それとも好みの問題か?

曲の構成も、前回同様にすごく凝られていました。
「NieR:Automata」自体は、プレイするとすごく時間のかかる作品です。
様々な登場人物たちや組織の来し方行く末が綴られているため、普通にプレイしても数十時間かかります。
それを、今回の演奏会では、上手い具合に3時間にぎゅぎゅっと凝縮。
過不足なく、見事なまでに綺麗に収まっていました。

中でも、砂漠地帯とパスカルの村の曲構成は、神がかっていると思います。
他にも、演奏を鑑賞しながらゲームシーンがふっと思い浮かんで、思わず涙が出てきたことが度々ありました。
前回以上に、今回は泣かされまくったような気がします。
良い意味で卑怯な構成です。こんなん、泣くわ。

■原曲重視でオーケストラのために必要程度のアレンジ
アレンジの強さは、ほどほど。
原曲重視だけど、原曲をそのまま忠実に再現するのではなく、オーケストラで演奏しやすい形に工夫されていたように感じました。
原曲に忠実にすると演奏が困難になってしまうから、有志オケでも演奏できる形に落とし込んだ、というか。
でも、原曲の名残と雰囲気はほぼそのまま残っていたので、原曲を知っていても違和感なく十分楽しめました。

今回、全体的に曲の繋ぎが上手いなぁと感じました。
フィールド曲では余韻を残しつつ次の曲へ綺麗に繋げたり、穏やかなシーンからの敵の襲撃では爆音ドラムで一瞬で雰囲気をガラリと変えてきたり。
特に後者は印象が強く残りました。
この手法って使い過ぎるとあざとい感じがするけれど、今回はどのケースでもとても良い効果になっていました。
実際、ゲームでも突然の襲撃シーンが多かったですし。

■凝ったパンフレット+αと、豪華なサプライズ
演奏から少し離れた点についても少々。

まず、パンフレット。
装丁が激好みでした。
表紙こそ焦げ茶色を基調としたしっとりしたカラーだけど、それを捲るとモノクロームの世界。
「NieR:Automata」のメニュー画面にそっくりです。
あの無駄を最大限排除したメニュー画面のデザインがすこぶる好きだったので、それに近い形に持ってきたパンフ制作者さんのセンスに最大限の称賛を贈りたいです。

素敵な点はそれだけでなく、パンフレットとともに手渡された入場券も素敵でした。
入場券と言いつつ、紙ではなくアクリル製。
透明なアクリル板に黒のデザインが印字された、栞サイズのチケットでした。
今回も栞として再利用できるこのセンス、たまりません。大好きです。

この一部透けている入場券とパンフレットを合わせることで、パンフレットの暗号化されたメッセージが解読できるという演出も、素敵過ぎました。
なにこの極限まで楽しませる気満々なセンス。最高ですか最高ですね。

さらにこの後、最大のサプライズが訪れました。
場内アナウンスが、なんとまさかの9S(花江夏樹さん)ご本人。
開演前アナウンスで「おや? ご本人では?」と思いはしたけれど、自分の耳にイマイチ自信が持てず。
休憩前(2回)を経て終演時アナウンスでご本人と明かされて「やっぱりかーっ!!」と驚きつつ、すごく嬉しく思いつつも、やはり驚きました。
なんという特大サプライズ。有志の企画オケに、公式が参入してくるとは。月オケすごい。

そういえば、「NieR:Automata」の開発スタッフさんたちもいらしていたそうです。
なお、前回は岡部啓一氏とヨコオタロウ氏のゲストトークがありましたが、今回はなかったです。
まぁ、花江さんの場内アナウンスだけでも、ものすごいサプライズでしたが。マジ、月オケすごい。

■素晴らしい演奏の反面・・・
演奏の話ではなく、観客側のことで少し気になっていること。

最近、ゲーム音楽の演奏会がたくさん開催されるようになって足を運びやすくなり、演奏の質も上昇傾向にある一方で、観客の質が低下傾向にある気がしてなりません。
今回も、ホール内の飲食禁止(ペットボトル含む)とパンフレットに書かれているのに平気で飲んでたり(隣の人がそうだった)、演奏中に度々会話したり(隣の人がそうだった)、しょっちゅうヘドバンしたり(隣の人がry)。
はたまた、演奏中にカバンをガサゴソしたり(後ろの人がそうだった)、ビニール袋やパンフレットをカサカサ音をたてたり(周囲に何人か)。
あと、派手に物を落としたり。
些細な音でも、ホール内は意外と響くのですよ。

他にも、途中入場は仕方ないところもあるけれど、いくら何でも今回多過ぎないかっていうか足音うるさい、とか。
咳やくしゃみは生理現象だから仕方ないけれど、せめてハンカチで口元を覆って音を抑える努力をしてくれ、とか。

演奏がめちゃくちゃ素晴らしかっただけに、鑑賞マナーの悪さにイライラが募りました。
音を楽しみに来てるのに、それを阻害する行為は本当に極力止めて欲しいです。
まぁ、自分も気を付けないとな。

■感想まとめ
最後、少々愚痴っぽくなってしまいましたが、月オケの演奏会そのものはめちゃくちゃ素晴らしかったです。
「NieR:Automata」の楽曲の良さやゲームの良さを凝縮して引き出すような、確かな技術による情熱とこだわりを細部までたっぷりと感じました。
前回の良かったところはそのまま引き継ぎつつ、今回でグレードアップしたところもあり、非常に楽しめた演奏会でした。
いつか、再演を期待しております。
何なら「シノアリス」という手も(ぉ


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。

[GMEV] フィガロ王立吹奏楽団 ~吹奏楽 de ブラボーフィガロ~

4月13日(土)に、FF6の楽曲を吹奏楽で演奏する楽団「フィガロ王立吹奏楽団」(以下、フィガロ吹)の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、ドマ城たましんRISURUホール。
14:30に開演し、17:45頃に終演しました。

■FF6オンリープログラムの吹奏楽版
今回の演奏会は、今年1月26日に開催された「フィガロ王立管弦楽団」(以下、フィガロオケ)の吹奏楽版になります。
組織母体が同じでも、片やオーケストラ、片や吹奏楽。
同じ楽曲でもオケと吹奏楽では雰囲気が少し異なり、その対比が面白かったです。
オケは弦楽器の音が管楽器の音を柔らかく包んだような音色だったけれど、吹奏楽は個々の楽器の音が直接自分にぶつかってくるような、そんな感じ。
オケと吹奏楽という似て非なる形で演奏するという楽しみ方は、これまで経験がなかったので、とても新鮮でした。

他にも、フィガロオケとフィガロ吹とでは、プログラムの流れや演出が被っていたり異なっていたり。
そういうところを比べることで、演奏者サイドの想いのようなものも見えてくるようでした。
こういう手法で作品に対する想いを表現する試み、企画側はすごくたいへんだったと思いますが、面白かったです。

ちなみに、FF6の楽曲の全曲演奏ではありませんでした。
自分が気付いた限りでは、「魔列車」と「ジョニー・C・バッド」はなかったような。
フィガロオケは全曲だった覚えがあるので、今回は上手く嵌らなかったのでしょうか。

■演奏そのものを補って余りあるほどの情熱溢れる演奏
演奏自体は、まぁ、率直に言ってしまうと、不安に感じた箇所も結構ありました。
時々音がヒョロったり、テンポがほんのりズレていたり、調和が上手く噛み合わなかったり。
特に序盤は、そういうミスが目立ちました。
まぁ、ミスると目立ったのは、吹奏楽だったからかもしれませんが。

でも、アマチュア楽団であることを考慮すると、かなり上手いと思いました。
序盤はヘロヘロでも、徐々にミスが減って音が揃うようになっていました。

また、揃った時の迫力はすごかったです。
なんかこう、上手く言えないのですが、音が固まってドカンとぶつかってくる圧力というか、「俺のFF6愛を聴け!」と問答無用で捻じ伏せてくる感じというか。
何の抵抗もなく「吹奏楽すげー!」と感動していました。

それよりなにより、音に込められた「FF6超好き」という熱意が半端なかったです。
大好きなFF6の曲だから、少しでも良いものにしたい、という情熱が、奏でられた音からも演奏者さんの姿勢からも、ひしひしと感じられました。
鑑賞者だけでなく演奏者からもひたむきな情熱が感じられる演奏会、本当に良いものです。

■アレンジは、概ね原曲そのまま、時々独自解釈アリ
アレンジの強さは、8割は原曲忠実、2割は独自解釈に基づく編曲、といったバランス。
原曲に忠実だった部分は、あまり違和感なく吹奏楽として楽しめました。
「吹奏楽で演奏するとそうなるのか」と興味深かったところも多かったです。
また、曲からゲームシーンが想起されて、その思い出に浸るのも楽しかったです。

その一方で、今回はある曲に別の曲を織り交ぜるアレンジも、しばしば見られました。
編曲者の意図を考察するのも個人的には好きなので面白いと思うのですが、その反面、今回は違和感を感じることもありました。
織り交ぜられた別の曲に唐突感が否めなくて、スムーズに繋がっていないと感じることが結構ありました。
そこは、ストレートに演奏した方が良かったのでは、と思わないでもなかったです。
まぁ、そこから編曲者の意図やイメージされたものを推察するのも楽しいのですが。

■クリティカルヒット連発の渾身の演出
FF6に対する情熱は、演出面でも多々見られました。
というか、フィガロオケ同様に、今回も演出もりだくさんでした。

まず、演奏者の中にメインキャラのコスプレをされた方が何人かおりました。
クラリネットを吹くカイエンとか、ファゴットを携えたモグとか。
エドガーはトロンボーンで、マッシュはコントラバスだったり。
その時点で、頭の中は「!!?」です。

そのコスプレですが、演奏中にとても良い演出効果となっていました。
演奏中のキャラと所縁の深い楽曲の演奏中に、ゲーム中のシーンを再現するような演出が、あちこちでありました。
中には、ゲームを知らないと意味不明なものや、あまりに細かすぎて伝わり難いものもありました。
自分も全部把握できたかと問われると、正直あんまり自信がありません。
そんな細かいところまで拾い上げてくるくらい、FF6が好きなんだという想いは、とても強く伝わってきました。

特に力を入れていた演出は、やはりオペラ。
フィガロオケでもものすごく力を入れてきた演出でしたが、今回はそこに更に磨きがかかっていました。
まさか、フィガロオケの上を行くとは思っていなかったです。驚きました。

あと、第2部冒頭で、セーブデータのロードの演出は、フィガロオケに引き続きフィガロ吹でもありました。
あ、これ、重要なのね。

ちなみに、フィガロオケであったルート選択は、今回は残念ながらありませんでした。

■演奏以外のアレコレについて
演奏以外で注目した点は、まずパンフレット。
作り込みがすごいです。
フィガロオケのパンフレットもなかなかの力作でしたが、今回も負けず劣らずすごいです。
特に曲紹介。
あっさりでもなくこってりでもない、程良い匙加減でゲームの概要が書かれていて、読み応えがありつつも分かりやすかったです。
開演前にさっと目を通して、うっかり軽く泣きかけました。
始まってもないのに、なんてことだ。。。

あと、場内アナウンスですが、ホール内のざわめきに掻き消されてしまい、ほとんど聞こえなかったのが残念でした。
ちらちら聞こえてきたフレーズからすると、今回もネタ盛り沢山だったと思われるだけに、勿体ないことをしました。
もっとちゃんと聞いて、その場で笑いを共有したかったです。

■感想まとめ
フィガロオケに続いて今回のフィガロ吹と、FF6の楽曲をがっちりしっかり楽しめた演奏会でした。
オケと吹奏楽というアプローチの違いはあれど、どちらもFF6愛に溢れていて、同じFF6好きとしては幸せなひと時でした。
今回の演奏会はFF6発売25周年という節目の記念に企画されたオケと吹奏楽だと思いますが、ぜひ30周年にはまた開催してほしいです。
フィガロオケもフィガロ吹も楽しくて素晴らしい演奏会だったので、心待ちにしております。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。

[GMEV] 逆転裁判オーケストラコンサート2019

3月30日(土)に、逆転裁判オーケストラコンサート2019が開催されました。
公演が昼と夜の2回あったので、両方のチケットを取得して行ってきました。
会場は、Bunkamuraオーチャードホール。
昼公演は、13:30に開演、15:50頃終演。
夜公演は、18:00に開演、20:15頃終演、でした。

■恒例化しつつある「逆転」シリーズのオーケストラコンサート
2017年の15周年コンサート以来、毎年恒例になりつつある「逆転裁判」シリーズのオーケストラコンサートが、今年も開催されました。
今年も昼夜ともに特別傍聴席(いわゆるスペシャルシート)で鑑賞しました。

今回のコンサート、実は直前まで特別傍聴席にしようかS席・A席にしようか、結構ギリギリまで悩みました。
去年のコンサートで、ややマンネリを感じていたからです。
それでも特別傍聴席を申し込んだ理由は2点。
 ・聴けるときに聴かないと、次いつ聴けるかわからない
 ・特別傍聴席の記念品目当て
いい感じでカモられているような気もしつつ、とりあえず特別傍聴席で申し込んでみたら当選したので、それなら行こうと決心が付きました。

ちなみに、今年の特別傍聴席用お土産はフォトフレーム。
昼公演が「逆転裁判」仕様で、夜公演が「大逆転裁判」仕様でした。
こういう昼と夜でデザインが異なるところ、とても商人の町・大阪の会社らしいです。

■プロならではの大迫力な演奏と、マンネリ打破の工夫見られる演出
指揮は、栗田博文さん。
演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団。
「逆転裁判」だけでなく、数多のゲーム音楽の公式オケコンで実績のある組み合わせです。
その時点で、安定感があります。

その上、今回の演奏は熱のこもった大迫力の演奏でした。
躍動感があって、ドラマ性があって、力強くて、そして熱量が半端なかったです。
ゲームプレイ中に感じたあのドキドキやワクワクまでもが、音として表現されているような力強さを感じました。
本当に、とても面白かったです。
隅から隅まで、素晴らしい演奏でした。

演奏された曲は、過去に発表済みのものだけでなく、今回のために新たにオーケストラ用にアレンジされた新作もありました。
また、過去に発表済みの同名曲でも、大きくアレンジの異なるものもあったり。
過去数回でマンネリ化しつつあった状況を打破しようとするチャレンジ精神を、アレンジから感じました。

今年は演出面も強化されていました。
ゲームのシーンを使った映像はこれまでにもありましたが、演奏と完全同期させる演出は、「逆転」シリーズオケコンでは初ではないかと。
しかも、生アフレコという大技まで披露。
これまでにない試みが、あちこちに見られました。

演奏中の映像演出に関しては、自分はどちらかと言えば「映像不要派」です。
映像に気を取られてしまって、肝心の演奏への集中力が削がれるからです。
また、演奏と映像を同期させる演出も、演奏される方々が窮屈そうに見えて、「もっと自由にやらせてあげてよ!」とか「彼らの方が音楽の専門家なんだから、素人は黙っとれ!」などと思うこともあったり。
なので、今回の演奏と同期させる映像演出も、良かったかどうかで言えばやや疑問です。
ただ、そのチャレンジ精神は良かったと思います。

演出と言えば、ゲーム画面がリファインされていたのが、なんだか新鮮でした。
「逆転」シリーズは、基本的に移植策をプレイしたことがないので、ドットの荒い絵のイメージがあったのですが。
今回の映像では、主線や文字のジャギーが無くなった綺麗なものが、一部で使用されていました。
最新機種に移植されたものから持ってきたのでしょうか。
「逆転検事」も絵が綺麗になっていたけれど、あれは新たに作り直したのでしょうか?

■開演5分前のカゲアナについて
開演5分前にはカゲアナがありました。

昼公演は、成歩堂と御剣のコンビ。
御剣が注意事項を読み上げるたびに、いちいち成歩堂が裁判風のツッコミボケを入れるというもの。
成歩堂がボケ、御剣がツッコミという、珍しい関係でした。
昨年のオケコンのオマージュらしいです。

夜公演は、成歩堂家コンビ。
「2019」が「M152」になったり、全財産=132円50銭(数字間違ってるかも)だったり、明治と平成のジェネレーションギャップの感じる会話を、今年も繰り広げていました。
全体的にご先祖様が可愛かったです。そして、ツッコミを入れるのが段々適当になっていく成歩堂(子孫)が、とてもらしい感じでした。
ナルホドくん(子孫)は、そういうところあるよなー。

■内容の濃いトークコーナー
曲間で、ちょいちょいトークコーナーが展開されました。
「逆転」シリーズは第1作が発売してもう18年ほど経ちますし、過去のコンサートやTGSの特別法廷など語る機会が多かったので、そろそろネタ切れだろうと思われましたが、ところがどっこい出てくる出てくる裏話が。
曲の誕生秘話だったり、制作者の本音トークだったり、かなり濃厚なトークでした。

登壇された方は、昼と夜で共通でした。
が、トークの内容は昼と夜で異なりました。

まず、1曲目の後に近藤孝行さんと竹本英史さんが登壇。
竹本さんは、昼も夜も御剣をイメージしたワインレッドのスーツを身に纏っていました。
それを近藤さんが指摘すると、「ついさっきまで地裁で審理があって、5分で有罪を勝ち取ってきた」(昼)、「昼と夜の間に2件ほど審理が急遽あり、片付けてきた」(夜)と、逆転裁判を絡めたボケ・ツッコミを展開。
笑うしかない掛け合い漫才で、面白かったです。

3曲目と4曲目の間には、近藤さんと竹本さんに加え、巧舟さんと岩垂徳行さんが登場。
昼は、巧さんから岩垂さんへの質問コーナーでした。
巧さんはスマホに質問をメモしてきていて、それを見ながら5, 6個の質者を岩垂さんにぶつけていました。
質問の数がとても多かったです。
「これまでで一番作曲に悩んだ曲は?」という質問には、「どの作品も尋問が一番苦労した。無機質な曲という注文だったので、感情を込めないようにした」というような答えを、岩垂さんが返されていました。
夜は逆に、巧さんへの質問コーナーということで、他3人からの質問に巧さんが回答していました。

休憩明けは、竹本さん、下野紘さん、「大逆転裁判」の企画・児玉真佑さん、「大逆転裁判」のコンポーザ・北川保昌さんが登場。
昼も夜も、児玉さんと北川さんが、まるで示し合わせたコントのようにテンポ良く話を進めていました。
そういえば、カプコンって大阪の会社だったか、と否が応でも思わされるようなコントっぷり。
あまりの息ぴったりな展開に、声優陣が置いてけぼり状態になっていました。

昼夜ともに、「大逆転裁判」のアレンジ違いの未公開音源が披露されました。
昼公演は「共同推理」。「大逆転裁判」で一番最初にできた曲だそうです。
こちらは採用版と随分趣の異なるもので、メロディラインは概ね実装版と同じだけど、音色的にあっさりしていて機械的な感じでした。
実際、シンセ音を多用した音だったらしく、試行錯誤を重ねてアコースティックで重厚な音に統一されていったとのこと。
一方夜公演では「追求予兆曲」(OSTの曲名で言うなら、大逆転裁判2の「追及への前奏曲」かな?)のアレンジ違いが披露されました。
ただ、こちらは昼公演と異なり、採用版との違いがあまりわからず。
客席の反応も、昼公演(共同推理)では「・・・あぁー」という感じでしたが、夜公演(追求予兆曲)では「・・・・・・ん?」という空気感でした。
北川さんが後で「あまり違いがわからない」と釈明されていました。

昼夜ともに、休憩明けトークでは下野さんイジりが多かった気がしました。
特に夜公演はヒドい無茶ぶり満載でした。
「現在の心臓の鼓動を声で再現」とか、「追求予兆曲に即興で歌詞を付けて歌う」とか。
しかし、そんなヒドい無茶ぶりに見事に応えて見せた下野さんが、本当にすごかったです。声優すごい。
特に即興曲は、歌詞もリズムも即興とは思えないほどの出来でした。本当にすごかったです。

最後、8曲目と9曲目の間に、竹本さん、下野さん、岩垂さん、江城Pが登壇。
江城Pからは、逆転裁判のライブ情報が告知されました。
新作の発表があるかと少し楽しみにしていたところもあったのですが、それっぽい情報はありませんでした。

アンコール後は、定番の全員「異議あり!」で終幕。
昼公演ではゲスト全員が再登場されたけれど、夜公演では開発スタッフ側が江城Pだけだったのが、少々寂しかったです。
大阪への帰りの都合で、早めに引き上げたのでしょうか。

■一考の余地のある運営
運営に関しては、やや不手際が目立ったように感じました。
特に昼の部は、見通しの甘さがちらほら見られました。

最も「これはどうよ?」と思ったのは、昼公演のロビー開場。
ロビー開場はほぼ予定通りの時間だったのですが、リハの遅れによりホール開場はその15分後にずれ込みました。
そのため、ロビーがキャパオーバー。
どこの満員電車かと思うくらいに、人が溢れました。
昼公演が始まって「あ、これの影響か・・・」と察したところがあったのですが、ともあれ、あれはちょっといただけなかったです。

ただ、それを教訓にしたためか、はたまたクレームが入ったからか、夜の部はスムーズでした。
スムーズというか、予定より10分前倒しでホールまで開場しました。
それはそれで、早くね?とも思いましたが。
まぁ、早い分にはあまり問題にはならないのかな。

■感想まとめ
今年の「逆転」シリーズのオーケストラコンサート、総じて言えば、ものすごく楽しかったです。
例年以上に楽しかったです。
これまでの良いところと新しい試みとのバランスがちょうど良い匙加減で、「これが聴きたかったんだ!」というのと「これは新しくて面白い!」というのを一度に満たせました。
某モンスターを狩猟するゲームの音楽祭のように、毎年の恒例行事にしてほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。

[GMEV] 東京ファンタジックブラスバンド 第9回演奏会

2月24日(日)に、東京ファンタジックブラスバンド(以下TFB)の第9回演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール。
13:00に開演し、15:55頃に終演しました(お見送り曲除く)。

■3年ぶりのTFB参戦
TFBの演奏会には、これまで第4, 5, 7回と10周年記念の計4回行ったことがあります。
第8回は都合が合わなくて見送りました。
なので、第7回以来の参加になります。

今回の演奏会、結構ギリギリまで行こうかどうしようか迷っていました。
ラインナップの大半が知らない or 覚えていないゲームタイトルだったので、足を運んでも楽しめるかどうか不安だったのです。
今回、事前に公開されていたゲームタイトルおよび曲のうち、5割は知らず、2割はゲームプレイ中に聴いているはずだけど覚えていない。
ガッチリ聴き覚えのあったものは、残りの3割程度でした。

最終的に足を運ぶことを決断した理由は、「ここ1ヶ月ほど、ゲーム音楽の演奏会に行ってないから」でした。
なんかこう、ゲーム音楽生演奏欠乏症みたいな、ゲーム音楽の生演奏に飢えていたみたいです。
で、別件(東京ビッグサイトの同人誌即売会)の後、時間的に間に合った行ってみるか、と軽い気持ちで会場に行ってみた次第です。

・・・という、TFBの演奏会に行こうか迷った末にとりあえず行ってみた顛末、第7回演奏会の時も同じことをしていました。
3年前と変わってないな、俺。
とはいえ、こういう”なんとなく気が向いたら気楽に足を運べる”ところが、チケット不要の利点だなぁ、と思ってみたり。

あと、今回、アトリエシリーズを演奏するというところも、最後の一押しとして大きかったです。
アトリエシリーズの曲に限らず、ガストのゲーム音楽がわりと好きなのです。

■見知らぬ曲との新たな出会い
プログラムの構成は、複数のゲームタイトルによるアラカルト形式。
1つのゲームタイトルにつき複数の曲をピックアップ、それを繋いでメドレーとして演奏されました。
アマチュアのゲーム音楽専門楽団の演奏会ではお馴染みのパターンです。

TFBで取り上げられる曲は、他の演奏会ではあまり聴かない曲が多い気がします。
自分のよく聴くゲームタイトルがスクエニに偏っているからかもしれませんが。
タイトル自体はビッグなのに、これまでどこの楽団でもあまり取り上げられなかった曲を、率先して選択しているように思います。
今回で言えば、ポケモン金銀やポケダンが良い例かと。
あえて未知の領域に率先して踏み込んでいくその姿勢、嫌いじゃないぜ。

そういった”これまでなかなか陽の目をみなかったタイトル”にスポットを当てるのは、実は有意義なことではないかと。
自分の知らなかった曲を耳にする、良いキッカケになったような気がしています。
「ティンクルスタースプライツ」なんて、今回の演奏会で聴かなかったら、一生耳にすることがなかったかもしれません。

■演出ほぼなし、演奏全振り
TFBが他のゲーム音楽系吹奏楽団と異なるところは、舞台演出がほとんどないこと。
強いてあげるなら、音(SEやジングル)と照明の演出ぐらいです。
寸劇の類は一切ありません。
演奏に全力投球です。

演奏は、とても丁寧だと感じました。
勢いで誤魔化すことがなく、一音一音をしっかりと演奏されていたように思います。
その演奏の姿勢から、端々まですごく気を使っている印象を受けました。
ピロピロしたフレーズが所々にあったのですが、それらも鮮やかに演奏しきっていて。
「なんだ今の、よくやったなぁ」と感心することが多かったです。

演奏技術的には、可もなく不可もなく。
時々、音がヒョロったり変な音が混ざったりと完璧には遠いものの、アマチュア楽団を考慮するとかなり上手いです。

編曲の程度は・・・未知の曲が多かったので、よくわかりません。
かろうじて知っていた曲に限って言えば、そこそこ編曲が加わっていたように思います。
とはいえ、原曲は重視。展開から大きく変わっている曲は、あまりなかったです。
原曲再現とまでは行かないにしても、原曲はなるべく重視していた感じです。

ほんのり気になったのは、メドレーを構成する1曲1曲がとても短かったこと。
ほとんどの曲が1ループで、次へ次へとあっという間に流れていくようなハイスピード展開。
曲によってはそれでいいものもありましたが、曲によっては「もっとじっくり聴かせくれよ!」と思ったものもありました。

■演奏以外で気になった点
以前足を運んだ第7回演奏会でも感じたのですが、空席がやや目立っていました。
1階席の5~6割が埋まっていたくらいでしょうか。
席に余裕があったので、隣(空席だった)を気にすることなくゆったり聴けたのは良かったのですが、やや寂しくもありました。
プログラムがマニアックなのでしょうか。
でも、楽団員のやりたい曲をやれば良いと思います。ビジネスではないのだし。
それに、休憩時間中の観客の会話から「今回ポケダンやるから来た」とか「ダンガンロンパすごいね」とか、そういう会話が聞こえてきたところから察するに、マイナーなタイトルでも付いてきてくれるゲーマーさんがきっといると思います。

ロビーには、今回演奏されたタイトルにちなんだグッズの展示もありました。
あまりじっくり見ることができなかったのですが、テーブル上に所狭しとどっさり飾られていたのが印象に残りました。
ああいったグッズって、やっぱり楽団員さんが持ち寄ってるのかな。すごいな。

■感想まとめ
知らない曲の方が多い演奏会でしたが、それはそれで楽しい演奏会でした。
知っている曲はもとより、知らない曲であっても「こんなゲーム音楽があったのか!」と新しい発見に巡り合える良い機会だったと思います。
次回も都合が合えば、また足を運びたいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。