[GMEV] 光のオーケストラ 演奏会

1月13日(日)に、FINAL FANTASY XIVの曲を演奏する有志オケ「光のオーケストラ」(ヒカオケ)の演奏会が開催されました。
運よくチケットをゲットできたので、行ってきました。
会場は、新宿文化センター 大ホール。
16:00に開演し、18:55頃に終演しました。

当初感想を書き記す予定はなかった(FF14についてあまりにもニワカなため)のですが、今回の演奏会がとても良かったので、どうしても書き留めておきたくなってこれを書いています。
が、演奏会で頭をパーンされて記憶が吹っ飛んでいるので、いつもより手短に感想をまとめます。

■奇跡と戦慄のチケットゲット
ヒカオケの演奏会は、公式Twitterが開設された直後頃から興味があって、ずっとチェックしていました。
その流れで、チケットも抽選開始直後に即申込。
チケットがご用意された通知メールを見たときは、「あ、取れた、やったね♪」ぐらいの軽い気持ちでした。
まさか、落選が出るほどの激戦だったとは、知らなかったのです。

FF14未プレイの非ヒカセンのため、FF14とその曲がどれほど人気なのか、あまり把握しておらず。
OSTを何本か持っている程度にはFF14のBGMが好きで、かつオーケストラも好きなので、いつもの企画オケの感覚で申し込んだらチケットが取れて。
後でチケット争奪戦が超激戦だったと知ったときは、慄きました。
慄きのあまり、「発券しちゃったけど非ヒカセンな自分が行くよりヒカセンの人が行った方がいいんじゃないか、でもチケット譲渡の際に万一面倒くさい人に絡まれてもイヤだしなぁ、しかしTwitterのフォロワーさんになら放出してもいいかな、けど鍵垢じゃないからFF外でも見えるし、だったらいっそオープンに譲渡先探して、でも万一面倒くさい(以下省略)」と思考がぐるぐるぐるぐるした挙句、考え過ぎて頭が痛くなったので、結局自分で行く決心をしました。
で、本日、会場へ馳せ参じた次第です。

ぶっちゃけ、非ヒカセンの自分にとっては、現地の開演前はアウェイ感半端なかったです。
なんというか、非ヒカセンでごめんなさいマジでごめんなさい(以下エンドレス)、という気分です。
まぁ、ゲーム未プレイのBGM好きってだけで飛び込んだ自分に原因があるので、仕方ないのですが。
しかし、開演したら、そんなアウェイ感は吹っ飛びました。

■名曲と名演と
結論を先に言えば、とても素晴らしい演奏会でした。
めちゃくちゃ素敵でした。
ほんとにもう、何回でも称賛したくなるくらい、良かったです。
運良く取れてしまったチケットの重みに負けそうだったけれど、それを跳ね除けて来て良かったと心底思えました。
それくらい、ものすごく楽しかったです。

名曲の数々が、オーケストラの音色に彩られて、さらに輝きを増していたように感じました。
原曲は言わずもがなの名曲揃いなのですが、その中から名曲がピックアップされて磨きをかけられて、オーケストラによる生演奏というエッセンスを振りかけられたら、そりゃ輝かないはずがなかったです。
輝きの中に冒険心をくすぐられるワクワクと強敵に挑むドキドキがあって、非ヒカセンながらも血沸き肉躍るような演奏で。
演奏を聴いているだけで、気持ちがすごく昂りました。
なんだろう、月並みだけど「超かっけーーーーーっ!!!」って衝動的に大声で叫びたくなる感じです。
もうね、めっちゃ格好良かったです。なんて格好良さなんだよ、もう。もうっ!

発売済みのOSTを網羅しているわけではないので、今回の演奏会で初めて聴いた曲もいくつかありましたが、そのような曲も抵抗なくスッと入ってきました。
とにかくどれも格好良くて、懐に余裕があれば持っていないOSTを片っ端から買いたい衝動に駆られたぐらいです。
とりあえず、終演後に会場向かいのスクエニ併設施設「アルトニア」に駆け込んで、「Eorzean Symphony」は即買いしました。買わずにはいられませんでした。

■ヒカセン勢揃いの熱意と意気込み
と、ここまで「良かった!」とか「格好良い!」しか言っていない気がするので、もうちょっと具体的な感想を。

まず演奏についてですが、ものすごく丁寧でした。
ミスは確かにちらほらあったものの、それを補って余りあるくらいの丁寧さ。
音の細部に渡って気を使っている感じがしました。
そのためでしょうか、特に音の調和が徹頭徹尾素晴らしかったです。
和音がものすごく気持ち良くて、感動が言葉になりません。
「ふわぁぁぁ!」とか「ふおぉぉぉ!」とか「うおぉぉぉ!」とか、そんな感想しか出てきません。
感動が天元突破すると言葉を失うっていうアレです。あんな感じです。

また、音の表情がとても豊かだったのも印象的でした。
時に雄大で、時に激烈で。
憂いを帯びたかと思えば、次は躍動感に満たされ。
負けられない戦いがあり、背負ったものの重さもあり。
およそ3時間の演奏会でしたが、次から次へと表情を変える音の表情が面白くて、全く飽きませんでした。
むしろ、もっと聴いていたかったくらいです。

そして、コーラスの方々を含む演奏者さんみんなの、「絶対に良い演奏をしてやるんだ!」っていう熱意を強く感じました。
それはもう、プレコンから本編を経てアンコールまで、ずっと強かったです。

有志オケの場合、往々にして熱意は強いものの、演奏表現力がそこに追い付かないことがままあります。
しかし今回は、熱意+演奏表現力が満載で、本当にもう最強かよっ!と思いました。
ヒカオケのヒカセンさんは、最強ですか? 最強ですよね?(確信)

良い演奏を目指すと同時に、自分たちも存分に楽しんでるという雰囲気も、とても好印象でした。
FF14が好きで、FF14の曲が好きで、だからこそ演奏したくてヒカオケに参加されている方が大多数だと思うのですが、その想いが迸っているように見えました。
FF14の曲を演奏できることが楽しくて仕方ない、というのが、そこかしこから感じました。
良いですね、そういう楽しさ満載の強い想い。ほっこりします。

観客を楽しませることを楽しんでいる、というのも、楽しかったです。
特に指揮の田中亮氏のサービス精神がすごかったです。槍とかコスプレとか。
あんなに大きなオケを束ねつつ、あの手この手で場を盛り上げて、でもやっぱり締めるところはきっちり締めてくるところが、本当にすごかったです。

そういえば、「英傑 ~ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦~」(だったかな?)で出てきたあの槍、造形が細かくてすごかったな。
このために制作されたのかな。

■編曲とプログラムと解説と
編曲は、自分の知っている曲に限ってですが、概ね原曲もしくは公式オケに近い感じでした。
原曲と大きく違っていたのはシヴァ戦ですが、これは自分が原曲しか知らない(Eorzean Symphony未視聴)からかもしれません。
他は、原曲を素直にオーケストラに落とし込んだ感じです。
もっとも、今回選曲された曲の多くがもともとオケっぽい曲なので、原曲の時点で完成形に近かったからかもしれません。

逆に言えば、ロック色の強い曲は、今回のプログラムには入っていませんでした。
タイタン戦の曲とか。アレキサンダーの曲とか。

そういえば、パンフレットにどういう状況で流れるBGMなのか解説があったおかげで、ゲーム未プレイでも状況がなんとなく想像できて助かりました。
むしろ、パンフレットの解説と曲の叙情的な部分が化学反応を起こして、ゲーム未プレイなのに泣きそうになりました。
FF14って、そういう切ないストーリー性のあるゲームなんですか?
解説読んで、ストーリー部分だけ追ってみたくなりました。
ゲームプレイしないのかよ、っていうツッコミはナシの方向で。いろいろ事情と好みがあるのです。

■演奏以外の話も少し
今回の演奏会ですこぶる特徴的なところは、ロビーにありました。
有志オケであんなにフラワースタンドが飾られているところを見るのは、たぶん初めてです。
公式オケコンでも、あんなにたくさんは、そうないと思います。
それくらい、たくさんの色とりどりなフラスタが、ずらっと並んでいました。壮観でした。

それと、スタッフさんの手際がすごく良くて、そこも印象的でした。
待機列の段階でチケットのもぎりとパンフ配布を概ね済ませてくださったおかげで、入場がとてもスムーズ。
待機列形成も手馴れた感じで、ささっと誘導してくれたり。
演奏者さんと共に、良い演奏会にしようという気概のようなものを感じました。

■感想まとめ
FF14に関してはBGMを一部知っているだけの超絶ニワカなのですが、それでもめちゃくちゃ楽しい演奏会でした。
熱いしたぎるし感動するしで、もう本当に素晴らしかったです。
もっと多くのヒカセンさん、BGM好きだけど躊躇ってしまった非ヒカセンさんにも聴いてほしいので、ぜひ再演を希望します。
パッチ4.xや、きっとその先のBGMも出てくると思うので、継続的に演奏会を開催してくださることを期待しています。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムになります。
記憶がスパーンと吹っ飛んでいるので、曲ごとの詳細な感想は省略させていただきます。
もっとも、感動のあまり言葉が出てこないから、書いても「格好良かった」や「めっちゃ良かった」しか出て来そうにないのですが。

[GMEV] MUSICエンジンプレゼンツ 「矩形波室内合奏団 特別演奏会」

1月5日(土)に、MUSICエンジン主催の「矩形波室内合奏団 特別演奏会」が開催されたので行ってきました。
会場は、三鷹市芸術文化センター 風のホール。
18:00に開演し、19:25頃に終演しました。

■マイナー作品だけどあえて選択した心意気、そこに痺れる(以下略
MUSICエンジンの演奏会に足を運ぶのは、2018年2月の「矩形波室内合奏団演奏会」以来。
今回演奏される作品は「ミスティッククエスト」と「時空の覇者 Sa・Ga3」とのことだったので、チケット発売日に喜び勇んで真っ先にチケット取りました。

目当ては、サガ3。
サガ3は、個人的にはとても好きなゲームです。
ゲームのストーリーもシステムも、音楽も大好きです。
「サガらしくない」という専らの評判ですが、自分の中では「魔界塔士サガこそがシリーズ原点」という思い込みが強いからか、システムはどうあれ「神殺しが人間の性」の部分が描かれていればそれはもうサガシリーズだと思っているので、サガ3も楽しくプレイしました。
プレイ回数で言えば、サガ1>サガ3>サガ2の順になるくらい、かなり周回プレイしました。
レベル制って、なんだかんだ言っても分かりやすいんですよね。今の強さがどれくらいか、あとどれくらいで強くなるのか、数値化されるので。

そんな大好きなゲームですが、世間の評判が芳しくないので、一部楽曲だけならともかく、全曲演奏は諦めていました。
サガシリーズ公式オケコン「サガオケ!」で、サガ3の曲だけでメドレー1つ演奏された時点で、ものすごく満足していました。
それが、ほぼ全曲演奏です。行かない手はありませんでした。

なお、ミスティッククエスト(以下MQ)は、存在は知っていたけれど、ゲーム未プレイかつBGMノーチェックでした。
FFの名前を副題に付けているくらいだから、FFっぽいゲームなんだろうなぁ、ぐらいの印象しかありません。
なので、曲を聴いたのは今回の演奏会が初めてでした。
初めて聴いたけど、格好良い曲が多くて、OST欲しくなりました。
中古OSTでもプレミア付いて手の出し難い価格帯になっているので、ぜひDL販売お願いしますスクエニさん。

それにしても、集客の見込めないマイナーなMQとサガ3を選んでくるあたり、MUSICエンジンの中の人は本当にこの作品を演奏したかったんだろうなぁ、という想いを感じました。
おかげで、サガ3の生演奏を存分に堪能できたので、個人的にはものすごく満足です。むしろ、GJな選択です。本当にありがとうございます。

■言わずもがなの激ウマ演奏
今回の演奏会の編成は、弦楽器4本+木管楽器3本+ピアノ+パーカッションという小規模。
一人一人の音がとてもよく聴こえる反面、一人一人の技術力が演奏の完成度に大きく影響する編成です。

が、その辺はあまり心配していませんでしたし、今回もやはり心配無用でした。
MUSICエンジンの過去の演奏会と同様に、演奏めちゃくちゃ上手いです。
プロ(セミプロ?)の演奏者さんが揃っていることもあってか、ものすごく上手いです。
昔のゲームによくあるピロピロした部分も、さらりと弾きこなしていたところは、特に凄かったです。
また、安定した音や響きだけでなく、見せ方というか魅せ方も心得ている感じで、演奏姿も魅力的でした。
演奏中は当然真剣なのですが、それでいて楽しそうなのが、とても良かったです。

ものすごくピンポイントですが、1stヴァイオリンさんと2ndヴァイオリンさんが、しばしばアイコンタクトを取っていたところが、生演奏らしくてたまりませんでした。
音源ではわからない、演奏会ならではのそういう仕草も醍醐味です。

それと、今回の演奏会ではパーカッションさんが、陰でものすごく頑張っていた印象が残りました。
自分の席から姿が見えなかったけれど、かなりずっとパーカッションの音がシャカポコ聴こえていました。
しかも、変則的な連打だったり、合わせるのが難しそうなリズムだったり。
そういう箇所があちこちにあって、たいへんだったのではないかと思うのですが、しかし無くてはならない存在でした。

編曲は、原曲+α程度。それほど強くありませんでした。
原曲の知っているサガ3に限って言えば、曲の繋ぎとか、各ループで主旋律の担当が変わったりとか、その程度です。
原曲から大きく離れることは、ほぼありませんでした。

演奏に関して、欲を言えば、もう少しボリュームが欲しかったです。
村や町などの穏やかな曲はともかく、戦闘曲などのテンションの高い曲は、もっとこう、ガツンとぶつかってくる音の圧力が欲しかったような気がしました。
もっとも、速弾きにならざるを得ないようなピロピロした部分が多かったから、仕方ないとも思うのですが。

■マナーとかその他について
会場となったホールは小さめ。席数はそれほど多くない場所でした。
が、空席が結構目立っていました。
裏のイベントと被っていたからか、取り上げた作品がマイナーだからか、さすがに満席とはいかなかった模様。
ただ、その分ゆったりと聴けた気がします。

また、観客も選りすぐりの少数精鋭だったからか、鑑賞マナーがしっかりしていたように思いました。
演奏中物音を立てるとか、フライング拍手とか、最近一部で問題になっている行為は、自分のわかった範囲内ではありませんでした。

マナーと言えば、入場時にスタッフさんからパンフレットと一緒に渡された鑑賞マナーをまとめた紙、あれが分かりやすくて良かったです。
禁止行為だけでなく、それがどうしてダメなのかという理由も添えられていたところが好印象。
自分も、改めて気を付けようと思いを新たにするきっかけになったような気がします。
あれ、上手く簡潔にまとめてあったので、カスタマイズできるようにデジタル文書で配布して、他の演奏会でも使えるようにするのも良いのではないでしょうか。

あと、かなり私事の余談なのですが、鑑賞するだけとはいえ体調は万全にして臨まないと痛い目に遭うということを、今回の演奏会でしみじみ実感しました。
というのも、今回、体調激悪な状態で参加して、演奏中はなんともなかったけれど、終演後に症状が悪化してクラクラしてフラフラな状態になったからです。
空気感染する病気(インフルエンザなど)ではなくただの風邪(前日に病院受診済み)だったのですが、それでもかなり辛かったです。
鑑賞するだけでも、意外と体力を使うみたいです。
なので、鑑賞するだけとはいえ体調を万全にしておくことをオススメします。自戒も込めて。
とりあえず、早く風邪治そう。。。

■感想まとめ
MUSICエンジン主催のミスティッククエストとサガ3の演奏会でしたが、丁寧な演奏で楽しかったし満足しました。
また、2015年のMoCによる魔界塔士サガ+サガ2秘宝伝説全曲演奏会と合わせて、ついにGBサガシリーズ(ほぼ)全曲演奏を制覇したという、妙な達成感も感じました。
GBでゲームプレイしてた頃には想像もしなかったことが、こうして時を経て実現するなんて、生きてて良かったです。

なお、MUSICエンジンでは、今年の5月と7月にUNDERTALEの演奏会が再演されるそうです。
その後の予定はまだ未定ですが、また今回のようなマイナー作品を取り上げた演奏会を開催してほしいです。
自分の知っている作品なら、喜んでついていきます。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] Score Re:fire #1 ~WILD ARMS Vocal Song Concert~

12月15日(土)に、WILD ARMS(以下WA)シリーズのボーカル曲オンリーのコンサート「Score Re:fire #1」の昼公演(追加公演)に行ってきました。
会場は、神奈川の関内ホール 大ホール。
16:05に開演し、17:50頃に終演しました。

■22年の時を経て、今なお人気のWAシリーズ
WAシリーズは、PS2のAltercode:Fが自分にとっての初プレイ作品です。
そこから、3, 2と遡ってプレイしました。
# 無印と4以降(ミリメモ含む)は未プレイです。

曲に関しては、AFプレイ中に目覚めてOSTを即買いし、そこから3→2→4→無印と変則的に購入して聴き倒しました。
ボーカル曲集の「alone the world」も、学生時代に非ヲタの先輩から借りて聴きました。
今にして思うと、非ヲタの先輩がなんでWAのボーカル曲集だけ持っていたのか謎ですが、当時既にゲーム音楽ヲタだった自分は躊躇なくそこに飛びつき、貪るように聴き込んだ覚えがあります。

AFプレイ当時からボーカル曲のパワフルな格好良さに魅かれ、WAのOSTやボーカル曲集を引っ張り出しては聴いてきましたが、無印発売から22年の時を経て、ボーカル曲だけのコンサートが開催されることになるとは露ほども思っていませんでした。
WA歴の浅い(しかも全作品プレイしていない)自分ですらこんな感じなので、無印からのコアなファンにとっては本当に驚天動地の事態だったのではと想像します。

そのことは、夜公演(本公演)のチケット即完売だったことからも伺えます。
今回のこのコンサート、当初は夜公演のみだったのですが、チケットの事前抽選は激戦、一般販売もあっという間に売り切れ、嘆きの声があちこちで勃発。
それを受けて昼公演が追加された、という経緯があります。
まさか、一般販売が一瞬で売り切れるとは思いませんでした。WAファンの情熱を侮っていました。

ちなみに、自分は夜公演の激戦に敗れて、昼公演に救済されたクチです。
昼公演の追加、本当にありがとうございました。

■懐かしさと新鮮さの絶妙なハーモニー
今回演奏された楽曲は、どれもかなり原曲に近い形でした。
編成は、ギター×2、ベース、ドラムというロックバンドの典型に、ヴァイオリン、金管楽器3本、ピアノ、パーカッション、マニピュレーター。
ボーカルは、WAシリーズでおなじみの麻生かほ里さん、XFで参加された織田かおりさん、コーラスのSAK.さんの3人。
この編成に、原曲を当てはめるような形で落とし込まれていました。
実演奏のために必要なアレンジはあったものの、それ以外のアレンジらしいアレンジはほとんどありません。
時々、大サビのループが増えていたくらいでしょうか。
そのため、原曲を聴き込んでいても違和感は全くなく、むしろ「あー、これこれ、これだよー」と懐かしい気分になりました。

今回演奏された曲で最も古いものは2nd IGNITIONだから、19年前に発表された曲でしょうか。
懐かしさがありつつも、しかし今聴いても古さを感じない曲でした。
19年前といえば、J-POPなら懐メロに片足突っ込んでるレベルだと思うのですが、WAの曲はどれも古臭さを感じなかったです。
むしろ、これまで生演奏される機会がほとんどなかったからか、新鮮な気分で鑑賞しました。

そして、ボーカルの方々のパワフルな歌声が、とても格好良かったです。
生演奏だった分、原曲以上の迫力がありました。
こうして生の歌声を聴ける奇跡に感謝です。

■色褪せない名曲の数々
今回の演奏会、2, 3, AFの曲を目当てに足を運んだのですが、自分の聴きたかった曲は全部聴けて嬉しかったです。

「Windward Birds」はWAの全楽曲(インスト含む)の中でトップレベルで好きな曲だけど、AFの知名度が無印に比べるとイマイチなので、これまで生演奏は諦めていた楽曲です。
自分にとって初WAがAFだからか、無印よりもAFの方が思い入れの強い曲が多くて、内心AFの演奏会やってほしいなと思っていました。
今回、ボーカル曲だけとはいえ、こうして「Windward Birds」他、AFのボーカル曲を生歌で聴けて念願叶ったことが、本当に嬉しかったです。

同じくAFの曲であるアンコールの「足跡」は、オーラスということもあって歌詞を噛み締めながら聴いていたら、うっかり号泣しそうになって耐えるのに必死でした。
オーラスであの歌詞は、胸が詰まります。破壊力絶大で直撃です。
ゲームのエンディングとコンサートのエンディングというシーンが見事にシンクロして、ゲームと現実の境界を見失いかけました。あれはヤバい。

同じくアンコールの「alone the world」も好きな曲の1つです。
ボーカル曲集のボーナストラックだから今回演奏されるかどうか一番不安だった曲だったけれど、演奏してくれてありがとうございます。
「世界にひとりぼっち」のフレーズ明けに入る銃声をどうするのかと思っていたら、マニピュレーターでそのまま入っていました。
このとき、麻生さんがモデルガンを突き上げて撃つ仕草をしてくれたところ、本当格好良かったです。

本編ラストの「どんなときも、ひとりじゃない」は、やはり名曲でした。
本編ラストに相応しい、圧巻の演奏でした。
大サビに入るところが、本当もう、もうね。悶絶するしかなかったです。

「Lullaby」は、演出の大勝利でした。
ステージ向かって左前方に焚火(のような模型)がずっと置いてあったのですが、これがこの曲で効果を発揮。
アコギ+歌姫3人で焚火を囲って演奏なんて、演出がニクいです。
渡り鳥たちも、こうして焚火を囲ってコーヒー片手に唄ったりしてたのかなぁ、とイメージが膨らみました。
ちなみに、編曲者登壇(という名の物販宣伝)時に本物のコーヒー(マグカップ入り)が登場したのですが、コーヒーの香りはわりと後方の座席だった自分のところにまで到達していました。ものすごく香ばしくて良い香りでした。

原曲は知らないのですが、XFの「誰がために」がめっちゃ格好良かったです。
今回のコンサートで初めて聴いたのですが、今、OST買おうか迷っています。
未プレイだけど、OST欲しくなりました。

来年2月に発売されるボーカル曲集の第2弾「milestone」の表題曲、今回初お披露目されたのですが、格好良い曲でした。
主旋律は全然異なるのだけど、前半の展開が「荒野の果てへ」に似ている気がしました。マラカスとかヴァイオリンの入りあたりが。

その他、どれも名曲揃いで、選曲の分かっている感がひしひしと伝わってきました。
プログラムと演奏に関しては、申し分ありません。
とにかく、どの曲も格好良かったです。

それと、麻生さんのパフォーマンスが、めっちゃ良かったです。
ダンスもすごく迫力があって、歌声だけでなくそこにも魅了されました。

■感想まとめ
無印発売から22年(もうじき23年目突入)というタイミングで開催されたWAシリーズのボーカル曲コンサート。
何よりもまず、コンサートを開催してくださったとこに、すごく感謝です。
生歌を聴けることをほぼ諦めていた楽曲が、今回あれもこれもと演奏されて、嬉しかったです。
また、熱のこもった演奏と、迫力のある歌声が、とても素晴らしかったです。
演奏とプログラムは非常に満足でした。

WAシリーズはインスト曲にも名曲がたくさんあるので、ボーカル曲だけでなくインスト曲の演奏会も開催してほしいです。
今年3月に開催されたGSJの演奏会のようなオーケストラも良いけれど、2016年の「風とキャラバン」みたいなアンサンブルも良いなぁ。
「風とキャラバン」の「アーデルハイド城下町」がものすごく好きなので、あのような形の演奏をまた聴いてみたいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムになります。
あと、補足というか蛇足というか、今回のコンサートでふと思った気付きのようなお願いも記します。

[GMEV] オニオン弦楽合奏団 第六回演奏会

12月2日(日)に、ゲームを音楽で表現する「Melodies of Crystal」(以下、MoC)のほぼ弦楽器オンリーの楽団「オニオン弦楽合奏団」の演奏会が開催されました。
そこに行ってきたので、その感想を記します。
会場は、小松川さくらホール。
14:00に開演し、16:30に終演しました。

■オールFF3プログラム+全曲演奏
今回の演奏会は、オールFF3プログラム。
演奏された曲目は、全てFF3の楽曲です。
MoCでは2012年12月の第一回演奏会でオールFF3プログラムがありましたが、それ以来でしょうか。

また、今回はFC版OST収録曲の全曲が演奏されました。
2012年公演は演奏されなかった曲が数曲ほどありましたが、今回は全曲です。遂に全曲制覇です。
2012年のパンフレットで、主催の大澤久氏が「いつか完全版をやりたい」というようなことを仰ってましたが、リベンジ達成です。有言実行、お見事です。

とはいえ、SEまで全部入れるのは難しかったようです。
ただ、所々にSE音も聴こえていたので、曲や演奏と天秤をかけた結果が今回の構成であり編曲だったのだと思います。
SEに注力し過ぎて演奏自体が瓦解してしまっては本末転倒ですし、今回くらいのSEでも十分満足です。

■よりゲームに沿った構成に
ちなみに、2012年公演にも行きました。会場は練馬だったかと。
確か、1日に2回、全然別のプログラムの演奏会を開催して、その前半の方がFF3オンリーでした。
とはいえ、もう6年も前のことで、あまり細かいことは覚えていないのですが。

かろうじて残っている記憶と自分のブログの記事から見るに、今回のプログラム、2012年以来の再演というには大きく様相が変わっていました。
一度分解して、一から組み立て直したような感じです。
プログラムを見比べてみると、後半になんとなく名残が残っていますが、前半は大きく異なります。
今回の公演の方が、2012年公演よりも、よりゲームの流れに近い形になっています。
というか、FC版OSTの曲順に、かなり近いです。
ゲームの流れとOSTの曲順はわりとリンクしているから、OSTの曲順に近い=ゲームの流れに近い、になるのかな。

■ゲームを音楽で表現する
MoCの演奏会では、一貫して「ゲームを音楽で表現する」という方向性というかポリシーがあります。
ゲーム音楽を表現するのではなく、ゲーム音楽を基にゲームを音楽で表現する、ということ。
二文字ほど違うだけで、随分ニュアンスが異なることを、今回の演奏会でも強くと感じました。

また、2012年公演よりも、MoCの方向性がより強く出ていて、さらにレベルアップしていたように思います。
演奏された曲にものすごく物語性があって、なんかこう、イメージしやすいというか、勝手にワンシーンが浮かぶというか。
ゲームでは描かれていないけれど、きっと旅の道中では仲間たちの間でこんなやり取りがあったかもしれない、というシーンまで浮かんできました。

とにかく、旋律に含まれる情報量が多いです。
その情報をつかみ取るために、一時も気が抜けません。
鑑賞してる間、聴覚をフル稼働しつつ「今のフレーズはどういう意味だろう」とか「今のはあのシーンの表現かな?」とか頭も使っています。
しかし、その情報量の多さに翻弄されるのも、正直心地良いです。

あと、その情報量の多さ故に、妄想が捗って楽しいです。
FF3は、DS版をクリアして以来プレイしていなくて、序盤と、浮遊大陸から大海原に出たとき、それとラストダンジョンの三色ドラゴンが凶悪だったことくらいしか記憶に残っていないので、他の部分は演奏を聴きながら勝手に妄想してシーンを補ったりしていました。これが結構楽しいのです。

そんな方向性なので、いつも通り編曲は強めです。
とはいえ、最低でも1ループは原曲に寄せた演奏がされていたので、徹頭徹尾アレンジがっつり、という感じではなかったです。
10~20%の原曲重視と、80~90%の物語性重視、という構成比でしょうか。

いつもの演奏会との編曲の違いは、2つの曲が、さも原曲からそうだったかのように、サラっと融合していたところが多かった点。
別の曲が数フレーズだけ思わせぶりにスッとメドレー形式に入ってくることは、過去の演奏会でも度々ありました。
が、主旋律の裏で、別の曲の旋律が伴奏として合体してくることは、そんなに多くなかったような。
ただ、その融合があまりに自然で、うっかりすると聴き逃してしまいそうでした。
たぶん、いくつか聴き逃していると思います。

■編成は(ほぼ)弦楽器のみ
「オニオン弦楽合奏団」という団体名の通り、編成は弦楽器4種5編成+ピアノのみ。
至極シンプルです。

が、ステージ上の演奏者さんは30人以上だったので、結構な大所帯でした。
その故に、一音一音のボリュームが十分にありました。
ホールの大きさに負けないくらいの迫力がありましたし、音の強弱や立体感もしっかり感じ取れた気がします。

なお、「(ほぼ)」としたのは、1曲だけ隠し玉的な楽器があったためです。
あの曲でその楽器を投入するのは、驚いたけれどやむを得まいと納得もしました。
2012年公演でも、確かあったし。

■今回の振り込めない詐欺の現場はここですか?
演奏は、相変わらずめちゃくちゃレベルが高いです。
演奏技術力はもちろんのこと、表現力もすごいです。
譜面に含まれている物語を、音色に昇華させて響かせる、その豊かな表現が素晴らしかったです。
この編曲に、この表現力、どちらかが欠けたらこれほどの感動はなかったかもしれません。

こんなにも素晴らしい演奏会が無料公演で良いのか、と毎度思うことを、今回もやはり思いました。
次も、その次も、ぜひ演奏会を開催してほしいから、カンパさせてほしいのです。
・・・・・・まぁ、それはそれで、演奏者さんたちの重荷になってしまうのかな?

ただ、一点だけわずかに引っかかったのは、過去の演奏会に比べて音の歪みのようなものが目立ったこと。
歪みというか、濁りというか、なんとなく調和が揃っていない感じがする時がしばしばありました。
表現としての歪みならわかるのですが、明らかにそうでないところも少し濁りが感じられて。
と言っても、気になったのは序盤の数曲で、他はそれほど目くじらを立てるほどではなかったのですが。

■手際の良いスタッフさんの運営と、観客側として考えたいことと、ホール自体の感想
演奏以外の点についても少し。

今回の演奏会、スタッフさんがものすごく手際が良かったです。
待機列形成、チケットのもぎり、パンフレットの配布、途中入場や退場まで、混乱がほぼなくてスムーズでした。
ベテランの域に到達されているスタッフさんが多かったからかもしれませんが、ここまで完璧な運営はそうそうないと思います。
それくらい、素晴らしい手際でした。

その一方で、残念だったのが観客側。
今回無料公演で気軽に足を運べたためか、観客のマナーの悪さが一際目立ちました。
自分の周りだけかもしれませんが、演奏中の物音がひどく多かった気がします。
一昔前に比べるとクラシカルスタイルの演奏会の敷居は随分下がりましたが、だからといって最低限のマナーのレベルまで下がったわけではなく。
自席で寝るのは構わないけれど、他の人の鑑賞の邪魔はしないでほしいと思いました。
バンドサウンドのライブとは異なり、結構小さな音でも聴こえるし、人の動きって気になるんですよね。パンフをめくる音、バッグを動かす音、衣擦れ、手や足の動きまで。
微かな音も立てるなとは言わないけれど、もう少し互いに気を使ってほしいし、自分も気を付けようと思った次第です。うん、気を付けよう。

それと、小松川さくらホールのこと。
音の響きや規模はちょうど良いのですが、あの観客席はどうにかならないものでしょうか。
椅子が一体化しているのか、同列の誰かが身動きすると、連動して自分の席も動くのです。
それと、背もたれの腰が当たるところに硬い棒が横に渡されているっぽくて、短時間でも結構痛いです。
もう一つ、通路を人が歩くとものすごく床が揺れるのが、かなり怖いです。ないとは思うけれど、床が抜けるんじゃないかと不安になるくらい、揺れます。
全部解消するのは今更難しいと思いますが、せめてどれか一つ解消されると助かります。特に床。

■感想まとめ
そんなわけで、ちょこっと苦言を吐いたりしましたが、総じて楽しかったです。
FF3のすごい演奏が聴けて、しっかりゲーム音楽充した気分です。
次回、来秋に演奏会があるそうなので、どんなタイトルが来るのかも含めて楽しみにしています。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] SINoALICE CoNCERT ~ギシンとアンキの愉快な音楽祭~

11月23・24日に、スマホゲーム「シノアリス」のコンサート「SINoALICE CoNCERT ~ギシンとアンキの愉快な音楽祭~」が開催されました。
2日間4公演のうち、23日15:00公演に行ってきたので、その感想を記します。
なお、この感想は23日にざくざく書き留めたものです。一部記憶違いがあるかもしれませんので、あらかじめご承知おきください。

会場は、東京・虎ノ門にあるニッショーホール。
15:10に開演し、休憩なしの16:50に終演しました。

■シノアリス歴1週間+約2ヶ月が、勢い余ってコンサートに行ってみた件について
自分のシノアリスプレイ歴は、1週間+約2ヶ月ほどです。
「1週間」は、シノアリスのサービス開始直後にプレイした期間。
サービス開始日にアプリをDLしてみたものの、今となっては伝説級のサーバ混雑具合に嫌気が差し、1週間でプレイを断念。
「約2ヶ月」は、再開してからのプレイ期間。
OSTの発売を機にプレイを再開して、およそ2ヶ月ほどになります。
再開した理由は、OSTに収録されていた曲がゲームでどのように使用されているのか、気になったからでした。

そんなわけで、シノアリス歴はあまり長くありません。
メインストーリーの衝動篇と憎悪篇のNormalは一通りクリアしたものの、現実篇はまださっぱり進んでいません。
今、現実篇を進めるべく強い武器・防具を集めている最中です。
ガチャを引いてはAランク武器(クソ武器)に落胆している日々です。
ちなみに、ずっとソロプレイです。フレンド? ギルド? なにそれ美味しいの? 状態です。

OSTの発売を機にシノアリスに復帰した身としては、今回のコンサートに足を運ばない手はありませんでした。
ただ、シノアリスのBGMはNieRに比べると全体的にシンプルで、だからコンサートもシンプルな編成なのかと思いきや、コンサートチケットの料金がフルオケ並みだったので、若干のためらいもありました。
また、シノアリスはどの曲もとても短いので、その点も不安材料の一つではありました。

が、結論から言えば、今回のコンサートはフルオケ並みの料金でも足りないほどに素晴らしかったです。

■意外と大きかった楽器編成
ホールに入場するまでは、弦楽器+ピアノかハープぐらいのシンプルな編成を想定していました。
イメージ的には、NieRの「滅びのシロ 再生のクロ」や「人形達ノ記憶」のような編成です。

ところが、ホールに入ってまず目に入ってきたのは、ステージ一杯に並べられた楽器と椅子。
フルオーケストラほどではないにしても、アンサンブルというには明らかに椅子の数が多い。
まずそこで、「あれ、弦楽四重奏+α、じゃ、ない・・・?」という(良い意味での)戸惑いを感じました。

編成は、弦楽器厚めで、他に金管楽器(ホルン、トロンボーン、チューバ)、ピアノ、ハープ、ギター(エレギ、アコギ)、パーカッション、そしてコーラス。
マニピュレーターも一部楽曲で入っていたと思います。

ちなみに、ピアノは、アンコールまで生演奏だったと気付いていませんでした。
原曲とはニュアンスがなんとなく違うけれど姿が見えないから、ずっとマニピュレーターで別録りした音源を流しているのかと思っていました。
あんなステージのド真ん中にいたのに、あまりにも自然に弦楽器に溶け込んでいて、全然見えませんでした。
まぁ、よく考えてみたら、ピアノだけ生演奏じゃないとか、あるわけなかったですね。

■最高に素晴らしかった編曲と、それに応えた最高の演奏
今回のコンサート、編曲がめちゃくちゃ素晴らしかったです。
原曲はあんなに短い(曲によっては1分ちょっと)のに、とてもドラマティックで、時に切なく、時に熱く。
「次はどんな編曲で攻めてくるんだろう」と、終始ワクワクが止まりませんでした。

尺を伸ばしつつ、間延びしないようにオリジナルの旋律や展開も盛り込まれていたけれど、それが全く違和感なし。
自然にスッと入ってくる感じで、元々そんな曲だったかのよう。
また、曲によっては同じフレーズをひたすら繰り返すものもありましたが、ループごとに少しずつ変化があって、飽きさせない工夫も見られたところも良かったです。

そんな最高な編曲に対して、演奏も最高でした。
本当に、見事の一言に尽きます。
しっとりした曲はひたすらにしっとりと、攻撃的な曲は勢いよくガンガンと。
たぎる曲はもちろんのこと、切ない曲も感情が揺さぶられる感じがして、とにかくひたすら内心で盛り上がっていました。

曲は全体的に、原曲同様、弦楽器とピアノかハープがメイン。
そこに、要所要所で他の楽器の音色が絡みつく感じの響きになっていました。
フルオケに比べて同時発音数が少ないとはいえ、迫力満点。
シンプルだけど気持ち良くて、それでいて無機質にも有機質にも感じられる不思議な響きに、ずっと心を揺り動かされました。

また、要所でしか登場しなかったとはいえ、コーラスは別格。
シノアリスの曲にはコーラスが多用されていて、コーラス抜きでは曲が成立しないレベルの存在感なのですが、それは今回のコンサートでも同様。
コーラスの存在感が半端なかったですし、コーラスによって倍増するダイナミック感がたまりませんでした。
コーラスが入ると、なんでこんなに気分が高揚するのだろう。不思議。

そういえば、コーラスの響きだけでなく、他の楽器の響きもそうだったのですが、耳だけでなく身体全体で音を感じ取っているような気になることが多かったです。
なんかこう、音がぶつかってくるというか、身体が共鳴するというか、肌がビリビリするというか。
音が手に取れるような錯覚すら覚えたくらいです。
生演奏でしか味わえない、あの臨場感が、今回のコンサートでは特に強く感じました。

中でも、低音がすごく印象的でした。
特に、コントラバスとバスドラム。
コンバスとバスドラの響きは、耳に入ってくるというよりも、臓腑に直接響いてくることが多かったです。
ガツンというか、ドスンというか、聴覚でも皮膚でもなく、内臓に直接響く感じ。
生演奏ならではのこの感覚、生演奏でしか味わえないこの感覚によって、「自分は今シノアリスの演奏を直接感じ取ってるんだ・・・」という恍惚とした気分にさせられて、幸せでした。

まぁ、実は物理的にはダメージが結構大きかったのですが。
とはいえ、幸せの代償みたいなものだと思ってます。

それと、時々入ったコンマスさんの情熱的なヴァイオリンソロにも、心打たれました。
すごい感情のこもった情熱的な演奏で、強く印象に残りました。
カーテンコールでコンマスさん=編曲者と知って得心がいったのも、印象に残りました。

■絶妙な匙加減の映像と舞台演出
公式コンサートではよくある映像演出は、今回のコンサートにもありました。
個人的には映像演出ってあまり好きではない(理由:映像に集中力が割かれて、肝心の聴覚が疎かになるから)のですが、今回の映像演出はそれほど主張の強いものではなくて、程よい加減でした。
華美過ぎず、かといって単調でもない。
情報量も多くなく、かといって少な過ぎでもない。
演奏を阻害せずに、演奏を盛り上げてくれる。
そのバランスが、とても良い塩梅でした。

それにしても、明らかに素材が少ないのに、静止画と文字の組み合わせで、あんなに格好良い映像を作れる技術とセンスが、本当にすごいと思います。
特に後半は演奏と相まって、とても感動しました。

ちなみに、今回映像を制作された方は、舞台演出も担当されたそうです。
個人的には、照明の演出がほとんどなかった点に、好印象を抱きました。
ソロ演奏者へのスポットライトは時々あったものの、観客席へライトを向けられることがほぼなかったのです。
おかげで、照明の眩しさに気を削がれることがなくて、演奏に集中することができました。
映像の情報量も鑑みるに、「演奏を盛り上げるための程度」を正確に把握されている方なのかなと、信頼度が一気に上昇しました。

映像と言えば、忘れてはならないのが、ギシンとアンキの漫才。
曲と曲の間に、時々ギシンとアンキの寸劇映像が挟み込まれたのですが、それがメタ要素満載でとても面白かったです。
プレイヤーの心情を把握した上で煽ってくるところが、「やるな、こいつ」という感じで。
期待も批判も希望も嘲笑も、全てSNSやサポート窓口で受け取っている公式がギシンとアンキの口を借りて発言しているだけに、その全部がド直球。
あまりにも真っ直ぐに言い切ってくるだけに、いっそ清々しかったです。
まぁ、ギシンとアンキだし、シノアリスだし、あれくらい軽く言ってのけるよなぁ。

そして、寸劇の展開が予想の斜め上で、ある意味シノアリスらしいというかなんというか。
ツッコミが追い付かないノリが、楽しかったです。

一点、注文を付けるなら、文字が小さくて後方席からだと半分以上読み取れなかったこと。
視力は悪い方ではない(良くもないけど)のですが、画数の多い漢字は潰れて見えて読めなかったので、途中で読み取ることを半ば放棄してしまいました。

ところで、ギシンとアンキの寸劇も含めて、あの映像のシナリオは誰が考えたのだろう?
やっぱりヨコオタロウ氏かな?

■演奏以外で、気になった点
演奏はとても素晴らしいものだったのですが、演奏以外では気になった点がちらほらありました。
箇条書きすると、

・スタッフさんが明らかに足りていない(列形成とか、もぎりとか)。
・パンフがデカくて持ち運びに困る。
・さらに、特注サイズだからか、パンフの値段が高い。

それでも、キャパ700名程度だったから、大きな混乱にはなりませんでしたが。
次回開催されるなら、このへんの問題が解消されることを期待します。

昨今話題の鑑賞マナーについては、自分の周りには気になるほどマナーの悪い方はいませんでした。
物販でカサカサ鳴りやすいビニール袋が配布されたときは不安だったのですが、演奏中にビニール袋をガサガサやる人はほぼいなかったです。
若干気になったのは、フライング拍手ぐらいでしょうか。
と言っても、目くじらを立てるほどではなかったですが。

”気になった”というネガティブな話ではないのですが、演奏以外ということでは、プレゼントコーナーはすごく太っ腹だなと思いました。
プレゼントの商品は、スクエニカフェのシノアリスコラボカフェで展示されていたイラスト。
ファンん垂涎の一点モノです。
それを、参加者を対象に抽選でプレゼント、という催しでした。

23日昼公演でプレゼントされたのは、全7点(うち1点は、2枚で一組、1名様)。
小さいサイズから、持ち帰れないほど大きなものまで、大小様々。
それを大放出していました。

まぁ、倉庫に眠らせるくらいなら、プレゼントするというのもアリですが。
またシノアリスカフェが開催される時には、新しいイラストが展示される、ということでよろしいですね?
# 次回もあると信じて疑っていません。

■感想まとめ
休憩なしだったからか、あっという間の100分でした。
とても楽しくて、たぎる曲と演奏の数々に、シノアリスの曲の良さをしみじみ実感しました。
また、生演奏ならではの強烈な臨場感もあって、現地に行って良かったと思いました。

カメラがかなりの台数入っていたから、いずれ円盤が出るのではないかと思います。
もし円盤が発売されたら、コンサート用に演奏されたものはOST版よりも一層NieRに近くなっているので、シノアリス好きの方だけでなくNieRの楽曲好きな方にはぜひ聴いてほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと、印象に残った曲ごとの感想になります。