[GMCD] 逆転裁判オーケストラコンサート 2019

今年の3月末に開催された「逆転裁判オーケストラコンサート 2019」の音源を収録したアルバムが発売されたので、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、全15曲収録。
再生時間は、1時間40分ほど。

ここ数年、逆転裁判のオーケストラコンサートは毎年開催されていますが、コンサートの音源化は久しぶりです。
2017年の15周年記念コンサートの音源化以来だと思います。

・・・・・・ん、あれ? 15周年記念コンサートって、2年前のことでしたっけ?
自分の中では15周年記念コンサートがもっとずっと前のことのように感じていたので、ついさっきまで、コンサートの音源化も久方ぶりだと思い込んでいました。
そうか、2018年のコンサートだけが音源化されていなかったのですか。
まぁ、2018年のコンサートは15周年記念コンサートとそう大差ない感じだったので、音源化されなかったのも肯けるのですが。
今回の2019年版が音源化されたのは、15周年記念コンサートとプログラムが随分変わったためでしょうか。

ちなみに、今年の逆裁オケコン、自分は昼夜ともに現地で鑑賞しました。
新曲や新アレンジなど目新しいものがたくさんあって非常に満足したコンサートだったので、今回の音源化はとても嬉しいです。
これで、現地で鑑賞した時に「もう一度、この曲を聴きたい!」と願ったことが叶います。ひゃっほーい。

なお、本作はオーケストラコンサートの音源なので、スピーカーよりヘッドホンやイヤホン推奨です。
本作に限らず多くのコンサート音源で言えることなのですが、ヘッドホンやイヤホンで聴いた方が、音の奥行とか広がりとか、音の繊細な動きとか、より現地の空気感に近くなります。
まぁ、最善は現地鑑賞という点は変わりませんが。

収録曲は、逆転裁判1~6だけでなく、逆転検事や大逆転裁判1, 2まで、「逆転」シリーズをほぼ全て網羅。
全方位的に幅広くカバーされていて、一人のシリーズファンとして嬉しい限りです。
シリーズ作品が多数ある故に曲数も膨大な数に昇るのですが、それらの中から良い感じに曲がセレクトされ。
さらに、どれも素晴らしいメドレーに仕上がっているという絶妙な匙加減が、とにかくすごいです。
選曲も編曲も演奏も、本当に素晴らしいです。
その素晴らしさがアルバムにぎゅぎゅっと詰め込まれていて、本作を聴きながら「あのコンサート、本当に楽しかったなぁ・・・」と思い出に浸ることも余裕でできました。

昼公演と夜公演でコンサートのプログラムが異なっていたのですが、昼公演でしか演奏されなかった曲も、夜公演でしか演奏されなかった曲も、全てまるっと収録されています。
アンコールも昼公演と夜公演で異なったのですが、それも含めて全部です。
自分は昼夜ともに参加したので全て聴けたのですが、どちらか一方しか参加できず涙を飲んだ方がきっといらっしゃると思うので、これは嬉しい配慮です。
成歩堂のテーマ曲と御剣のテーマ曲が並んでる上に、王泥喜くんのテーマ曲も聴けるなんて、シリーズファンとして大歓喜です。

そうそう、王泥喜くんのテーマ曲「王泥喜法介~新章開廷!」といえば、本作ではその曲のフレーズを耳にする機会がやや多い印象を受けました。
あちこちでチラホラ聴こえるというか。
王泥喜くんのテーマ曲がシリーズ全体を通して1, 2を争うほどに好きな身としては、これは狂喜乱舞せざるを得ない事件です。
なにこれ超嬉しい。耳が幸せ過ぎる。
15周年記念コンサートでは演奏されず悔しい想いをしただけに、2008年のコンサート以来待ちに待った生演奏および音源化は、何よりもとにかく嬉しかったです。
王泥喜くんのテーマ曲、やっぱり格好良いよなぁ。これは何度でも飽きずに聴けます。
あと、この曲のシロフォン(マリンバ?)無双が、音だけでもとても楽しいです。これは良いシロフォン。

それと、大逆転裁判の曲とオーケストラとの親和性の高さは、CD音源でも如何なく発揮されています。
大逆転裁判の曲はもともと滅茶苦茶良曲揃いなのですが、オーケストラの演奏により一層臨場感が増して、聴き応えのある曲に仕上がっています。これは本当に素晴らしい演奏。
個人的には、ホームズさんの曲の演奏がとても好きです。
それと、アコーディオンの響きがすこぶる良い空気感を醸しています。
いかにも”明治”みたいな古色蒼然さがたまりません。

なお、現地で鑑賞された方はご存知だと思いますが、例の下野紘さんによる超ネタバレ生アテレコも、本作にがっちり収録されています。
率直に言ってしまうと、この演奏は絵が付いてこそ映えるものだと思います。
原曲がオケの生音に近いだけに、音だけで聴いても、単純にゲーム中のイベントシーンを音で聴いているだけのような、そんな印象を受けました。
ちなみに、音だけでも十分なネタバレを発動するので、大逆転裁判1, 2未プレイの方は要注意。

なお、オケによる演奏がまるっと収録されている分、それ以外のカゲアナやトークは収録されていません。
トークはともかくとしても、可能ならばカゲアナは音源化して欲しかったです。
昼も夜も、掛け合いがとても面白かったので。
あれ、現地だけでお蔵入りさせてしまうのは勿体ない気がするのです。
何かの折に特典として付けてくれないだろうか・・・。

というわけで。
2019年の逆転裁判オーケストラコンサートの模様を収めたアルバムでしたが、あの素晴らしかったコンサートを追体験できる点で、とてもありがたい作品でした。
現地参加組もそうでない方も、「逆転」シリーズが好きな方にはもれなくオススメしたいです。
一部、取扱注意な音源がありますが、その壁さえ許容できるなら、ぜひ聴いてほしいです。

[GMCD] 剣の街の異邦人 Original Soundtrack

Xbox360/PS Vita他で発売されたDRPG「剣の街の異邦人」のOSTを中古CDショップで偶然見つけて、思わず即決で購入しました。
CD2枚組で、全37曲収録。
再生時間は、トータルで約121分です。

ちなみに、ゲームは未プレイです。
どうやら自分の不得意なダンジョンRPGらしい、ということしか知らなかったりします。
どういう世界観なのか、とか、どんな作風のゲームなのか、とか、全くこれっぽっちも知りません。完全にミリしら状態です。

それなのにOSTを思わずゲットした理由は、神保直明さんの曲がどうも自分好みっぽいから。
もうちょっと詳しく経緯を説明すると、

 半年ほど前にドハマりした「死印」のテーマ曲(「死るし」)が超絶ツボった。
→その曲が含まれている「EXP SOUND BOX 2017」を通販で購入。
→おや、「死印」以外の曲もめっちゃ格好良いぞ。
→そういえば、途中で投げ出したけど「デモンゲイズ」(1無印)の曲も自分好みだったなぁ。
→作曲を担当された神保さんはエクスペリエンス社の作品を多数手がけられているのか。なるほど。
→単体で発売されているOSTは軒並み売り切れ or 初回特典でしか入手できないらしい。ちっ、残念。
→(数ヶ月経過)
→ふらっと立ち寄った中古CDショップで、入手困難と思われる「剣の街の異邦人」のOST見つけちゃったんですけどぉぉぉぉ!(驚愕
→ふむ、どうやら手が出ないような高値でもないっぽい。よし買った(即決

という流れでした。

エビテン専売でとっくに売り切れ状態の本作。
そのため、いまさらの入手はほぼ不可能だろうと諦めていました。
それなのに、そのOSTが実際に目の前にあって、しかも手の届く距離(値段)にあったら、そりゃ買うよね! 全力で買うよねっ!! という話なワケです。
特にゲームのOSTは、よほどのメジャータイトルでない限りは、見つけたときに買わないとすぐに廃盤になって入手困難になるので、目に留まった時点で躊躇う余裕なんてありませんでした。
迷った挙句に「次の機会にしよう」と結論付けた結果、次の機会が回ってこなくて涙を飲んだ経験が、過去にどれほどあることか・・・っっ!

で、一通り聴いてみたのですが、率直に言えばすごく自分好みでした。
再生して一発で「俺の好みキターーーッ!!」と感じました。

全体的な曲の雰囲気は、シンフォニックな王道ゲーム音楽。
おそらく生録ではなく打ち込みだと思うのですが、そういう面も含めて王道なファンタジー系ゲーム音楽です。
だけど、とても格好良いです。右も左も格好良さしかありません。
なんというか、奇の衒ったところのないドストレートな格好良さというか。
騎士道っぽいキリッとかしこまった感じの格好良さの塊です。
「ゲーム音楽の格好良さって、こうだよなっ!」という典型を地で行くような格好良さです。

ただ、全体的に平たく良曲揃いのためか、捨て曲がない代わりに、突出して「これが良い!」という曲もないのが、欠点と言えば欠点かもしれません。
ゲームプレイ済みならば、その思い出補正がかかって、また違った印象を抱いた可能性はありますが。
それならゲームをプレイすれば良いとも思うのですが、DRPGへの苦手意識がまだ強くて・・・。
先日なんとか「デモンゲイズ2」GE版はクリアできたけれど、まだ苦手意識を克服できてないんだよなぁ・・・。

本作の曲はどれもかなりシンフォニックなので、聴いていると段々「生演奏で聴きたい!」熱が湧いてきます。
多分きっと、オーケストラや吹奏楽と相性良いと思うのです。
アンサンブルでも良いので、生演奏で聴きたいです。
どこかの楽団で演奏してくれないかなぁ(いつも通りの他力本願

一部楽曲では、ボーカルにボーカロイドが使用されています。
ボカロ特有の機械的な声音がかなり残っているので、人によっては苦手意識が働くかもしれません。
自分はそれほど強く気になるほどではなかったけれど、それでも若干の”浮いてる感”がありました。
ゲームの性質上ワザとそうしたのか、調教不足なのかは、ゲーム未プレイの身なので判然としませんが。
コーラスとして使用されている分には良い感じに溶け込んでいるところからすると、ワザとメカメカしさを残したのかな。
でもまぁ、ぶっちゃけてしまうと、Vocal off ver.の方が好きです(ぁ
「名もなき剣」、「異邦人の軍歌」、「剣の宿命」は特に。

個人的には「異邦人の軍歌」と「伝説の戦い」が特にお気に入りです。
主旋律を奏でる弦のソロがものすごく真っ直ぐに響いて、それがとても印象に残りました。
この2曲に限ったことではないのですが、全体的に弦の響きの強さがすごく耳に残ります。弦楽器の音色が好きな身にはたまりません。

全くゲームを知らないながらも、王道の格好良い系ゲーム音楽で、思った以上に楽しめたOSTでした。
シンフォニックな騎士道っぽいゲーム音楽が好きな方にオススメです。
自分がそうであったように、ゲーム未プレイでも十分に聴ける作品だと思います。

[GMCD] CHRONO Orchestral Arrangement BOX

クロノ・トリガーとクロノ・クロスのオーケストラアレンジ盤を一つにまとめた「CHRONO Orchestral Arrangement BOX」が発売されたので、入手して一通り聴いてみました。
収録曲数は、クロノ・トリガー、クロノ・クロスともに8曲ずつ+BOXだけの特典ディスクに4曲。
再生時間も、クロノ・トリガー、クロノ・クロスともに35分前後でした。
特典ディスクの再生時間は、約25分です。

そんなわけで、オケ盤は2枚合わせても尺が70分強ほどです。
想定よりもボリュームが小さかったですが、オーケストラ音源化にかかる手間や時間を考慮するとやむを得ない気もします。

このBOXは、同日発売となった「CHRONO TRIGGER Orchestral Arrangement」と「CHRONO CROSS Orchestral Arrangement」の2枚のCDに、ピアノアレンジ曲を収録した特典ディスクをプラスして、特製BOXで一つにまとめた製品です。
なお、クロノ・トリガー、クロノ・クロスそれぞれ単品販売もされているので、どちらか一方の作品で良い場合はわざわざBOXを購入する必要はありません。
ちなみに、BOXの方が単品で1枚ずつ揃えるよりも価格が高くなります。特典ディスクと特製BOXの分でしょうか。たぶん。

クロノシリーズ25周年を記念したフルオーケストラアレンジ盤、という位置付けの本作。
まぁ、正直、25周年記念アレンジ盤というよりは、「25周年記念にオーケストラコンサートを開催するから、ついでに合わせてアレンジ盤も作ろうぜ!」的な流れでのリリースだと思いますが。
とはいえ、ゲーム音楽のオーケストラアレンジは大好物なので、全くもって問題ありません。むしろ、いつでも迎撃態勢はできています。ドンと来い。

ちなみに、そのオケコン、大阪公演は先日開催され、10月に横浜公演が開催される予定です。
自分は横浜公演に行く予定なので、まだ生オケは聴けていません。
大阪遠征するような余裕が、時間的にも懐的にもありませんでした。
夏から秋にかけて、欲しいOSTやゲームや薄い本やその他諸々がたくさんあって・・・くッ(涙
あー、クレジットカードの引き落とし日が怖いわー。

なお、横浜公演までどの曲が演奏されるかまるっと一切知りたくない、という方は、ここで回れ右した方が無難です。
おそらく本作に収録されている曲がコンサートで演奏されるでしょうし、この先、収録曲名にも触れるので。

一通り聴いてみた現時点での印象は、ちょっとした変化球がちらほら見えるけれど、全体的には無難なオケアレンジという感じです。
オーケストラらしい音の深みや重み、壮大さ、そしてそこはかとないカタルシスが感じられるのは、さすが公式オケアレンジ。
その一方で、ゲームにベッタリ寄り添うことなく、奇を衒うこともなく、原曲を手堅くまとめている感もありました。
ゲームを心底愛している方には物足りないかもしれませんが、ゲームはあまり知らないけれど原曲は大好きという方でも、抵抗なく聴ける形になっていると思います。

ただ、無難なアレンジだけに、生演奏を聴いたら印象がガラッと変わりそうな予感もしています。
ニーアシリーズのオケコンの時がそうだったのですが、今回もコンサート後にクルッと盛大な手のひら返しをするかもしれません。
生音の威力って、すごいよね。うん。

前述の「ちょっと変化球」とは、前面で演奏されている中に別の曲が密かに混ぜ込まれている箇所があちこちにあること。
特に、クロノ・トリガーの「時の回廊 / サラのテーマ」やクロノ・クロスの「RADICAL DREAMERS ~盗めない宝石~」あたりでそれが顕著に表れていて、「お、なんか面白いことやってる」と感じました。

全体的に無難なアレンジとはいえ、結構強めのアレンジが入っています。
原曲をそのままオーケストラに落とし込んでるものではありません。
ゲームを盛り上げるBGMでしかなかった原曲を、原曲の持ち味を生かしたままオーケストラの楽曲として単独成立させるような、そんなアレンジです。
「プロがオーケストレーションするとこうなるのかぁ」という雰囲気が感じられて、興味深かったです。

一部の楽曲は、人の手で演奏できるように、原曲よりもほんの少し音が間引かれているような気もします。
特にクロノ・クロスの方。
まぁ、そもそも演奏を前提に作曲された曲ではないので、仕方ないのですが。
最初こそ「あれ、音数がちょっと少ない気がする」と感じましたが、それほど強い違和感ではなかったので、2回3回と聴いているうちに慣れました。

今回アレンジ対象となった楽曲は納得のセットリスト。
人気のある曲は概ね揃っています。「時の傷痕」とか「風の憧憬」とか。
その一方で、「あの曲入ってないのか」というものもいくつかありました。
意外だったのは「世界変革の時」が入っていなかったこと。
公式オケアレンジの「世界変革の時」も聴きたかったのですが、他の曲を優先させるためにあえて削ったのか、そもそも人の手で演奏できるものではなかったのか。

どの曲が本作にオケアレンジされて収録されているかは、公式ページにトラックリストと試聴音源が掲載されているので、そちらを参照してください。
ちなみに、特典ディスクは、トラックリストの確認はできるけれど、試聴はできません。

クロノ・トリガーとクロノ・クロス、どちらのオケ盤も個人的にはすこぶる楽しめたのですが、どちらが好みかと言えば、今回はクロノ・クロスの方が刺さりました。
どの曲もハズレがなくて、どれも良いアレンジでした。ド直球で好みです。
「時の傷痕」は言うに及ばず、「疾風 / 死線」や「凍てついた炎 / 龍神」の後半などのドコドコ感が半端ない迫力も格好良いし。
「時の闇にて / 生命 ~遠い約束~ / 回想 ~消せない想い~」は、原曲がそもそも好き(特に「生命 ~遠い約束~」が)なので、オケアレンジ版も問答無用で好きです。
「RADICAL DREAMERS ~盗めない宝石~」のしっとりした演奏も、とても良かったです。

だからと言って、クロノ・トリガーの方が良くなかったかとは言えず。
こちらもこちらで、たいへんな好物揃いでした。
特に「時の回廊 / サラのテーマ」は、流れてくる度に作業の手が止まるほど。
終盤の壮大な盛り上がりには、いつも胸が熱くなる感動を感じます。
他にも、「エピローグ ~親しき仲間へ~」はキャラクターテーマのメドレーになっていて、お得感があります。
カエルからの魔王と見せかけて「サラのテーマ」に繋がるのが、なんともニクい演出。
「カエルのテーマ」は、文句の付け入る隙が無いほど格好良いです。これは良いカエル。
「風の憧憬 / カエルのテーマ」の方も、神秘的な前半と格好良い後半のギャップがたまりません。

特典ディスクのピアノアレンジは、アルバム名に「DUO」とあるので連弾でしょうか?
一曲ごとの再生時間が思った以上に長かったです。
どの曲も、およそ5~6分。メドレー形式のオケ盤よりもボリュームを感じたほどです。
ピアノオンリーなのでしっとりした演奏なのかと思いきや、「時の傷痕」のズバババとした連打や「クロノ・トリガー」の突撃感は、ピアノでも十分迫力がありました。
この特典ディスク、ものすごく力を入れて制作されているように感じました。
なお、かなり自由にアレンジされているので、原曲至上主義の方は要注意です。原曲の片鱗が3分の2~半分ほどしかありません。

というわけで。
クロノシリーズ2作品のオーケストラアレンジ盤でしたが、個人的にはすこぶる楽しめた作品でした。
クロノ・トリガーやクロノ・クロスの楽曲が好きな方はもちろん、ゲーム音楽のオケアレンジが好きな方にもオススメです。
あー、10月の横浜公演楽しみだなぁ。わくわく。

[GMCD] HEAVENSWARD: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack

MMORPGの「FINAL FANTASY XIV」(以下、FF14)のパッチ3.0~3.1で使用されたBGMを収録したOST「HEAVENSWARD: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」を入手したので、一通り聴いてみました。
聴いたものは、Blu-ray仕様のOSTに入っていたMP3データ。
全60曲収録で、再生時間はトータルでおよそ5時間になります。
相変わらずの大ボリュームで、もはや「FF14のOSTならこうでないと」と思ってしまう程度には毒されています。

今年の正月に購入したベスト盤と、その直後に開催された有志によるFF14オンリーのオーケストラコンサート(通称、ヒカオケ)に触発されて、「A REALM REBORN」以来聴いていなかったOSTの収集を始めて、早数ヶ月。
2019年9月1日時点で発売中のFF14のOSTのうち、一番最後の入手となったこの「HEAVENSWARD」で、ようやく全部揃いました。
勢いでOSTの収集を始めたときは、「今から未入手のOST全部集めるとか正気の沙汰じゃねーよ、ていうか、全部聴くのに何時間かかると思ってんだよ俺」とセルフツッコミを入れたものですが、やれば意外となんとかなるものです。というか、なんとかなりました。
勢いって重要です。超重要です。

とはいえ、まさか9月11日に発売予定の新作OST「SHADOWBRINGERS」の発売前に、未入手だった4つのOST+オケ版の全部を聴けるとは思っていませんでしたが。
ただまぁ、次の新作OST発売までには全部聴きたい!と、密かにゆるく目標として掲げてはいました。
というのも、新作OSTで収録されるであろう「漆黒のヴィランズ」の評判がものすごく良いから。
自分自身は相変わらずFF14未プレイの非ヒカセン民なのですが、ヒカセンさんたちの熱い想いや興奮は度々SNS上で目にしていて。
また、BGMも良いという話もちらほら聞こえてきていたため、非ヒカセン民だけどFF14の曲が好きな身としてはOST発売を心待ちにしていました。
しかし、聴くならこれまでのOSTを全部聴いた上で聴きたいという野望もあって、そのために更にOST収集に拍車がかかったような気がします。

これまで聴いてきたFF14のOST同様に、1曲あたりの尺は概ね3~5分程度と、他のゲーム音楽に比べるとやや長めに取られています。
収録曲数のわりにトータルの再生時間が長くて大ボリューム感満載なのは、おそらくこのためかと。
その中において、時々10分を超える長大な曲もちらほらあります。
頭から再生しながら「なんか妙に長い曲があるなぁ・・・」とぼんやり思っていたら、まさかの10分超え。
どんな交響曲第一楽章だよと、思わずツッコミを入れてしまったほどです。
ただ、それだけに、とても聴き応えのある壮大な曲になっています。
確かに長いけれど、長い分だけの格好良さやドラマ性が感じられます。

本作は、全体的にオーケストラ調でほぼ一色です。
最近聴いた「STORMBLOOD」やその前の作品「THE FAR EDGE OF FATE」がロックだったり民族音楽だったり和風だったりと多彩だったからか、本作は特にオケ色が強めに感じられました。
更に言えば、「HEAVENSWARD」の前の作品である「BEFORE THE FALL」やその前の「A REALM REBORN」よりも、よりオケ色が深まっている気がします。
個人的には、オーケストラなゲーム音楽が大好物なので全然オッケーだし、むしろ性癖ド直球でした。
グサグサと刺さりまくる曲ばかりで、耳が幸せでした。これはいくらでも聴ける・・・!

ベスト盤や前述のヒカオケで好きになった「Heavenward」は、2種類くらいある主題(かな?)がめちゃくちゃ好きで、そのメロディがあちこちの曲で使われているのが聴こえてくるのが最高にたまりません。
OSTを頭からリピート再生しているとベスト盤に収録されなかった曲からもちょいちょい聴こえてきて、その度に「ゲットできて良かった・・・!」と喜びにむせび泣いています。
いろいろなパターンの主題が聴けるのが、本当に嬉しいです。たまりません。

ベスト盤に収録されていた曲は、さすが人気曲なだけあって、何度聴いても心にグサグサ刺さりました。
「不吉なる前兆」や「彩られし夜空 ~高地ドラヴァニア:夜~」、「万世の言葉 ~禁書回収 グブラ幻想図書館~」、「イマジネーション ~蒼天聖戦 魔科学研究所~」、「英傑 ~ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦~」は、納得の神曲です。
というか、曲名に「イシュガルド」と「ドラヴァニア」の文字が並んでいる曲は、大体自分のツボを直撃していました。
どれも格好良くて、エンドレスリピート余裕です。
今にして思えば、本作までちゃんと聴いてからヒカオケに行けたら良かったと軽く後悔を抱くくらい、格好良い曲揃いです。

他に、ベスト盤に未収録で「お、これは!」と好きになった曲は、「蒼天騎士団」、「座礁 ~制圧巨塔 シリウス大灯台~」、「エーテル圏 ~魔航船ヴォイドアーク~」、「未解読法則 ~魔大陸アジス・ラー~」などなど。
気に入った曲をピックアップしていったらキリがないほどです。
あと、どうやら自分の好み的に、ちょっと一癖ある曲の方が琴線に触れるっぽいです。

そんなオケ色が強めの本作において異色だったのは、最後の方に収録されている機工城アレキサンダー関連の3曲。
この3曲はテクノっぽい曲でした。なんというか、メカメカしい爽やかテクノという感じ。

また、最後の2曲「天より降りし力」と「希望の都」は、作品紹介によると、フルオーケストラ編成による新規録音音源らしいです。
確かに原曲と聴き比べてみると、やや音色が柔らかくなっています。
でも、どこかで聴いたことのあるアレンジだな・・・「Orchestral Arrangement」には収録されてないけれど、どこで聴いたっけ・・・? と、この2曲を聴いてからずっと記憶のどこかに引っかかっていたのですが、最近ようやく思い当たりに気付けました。
そういえば「Eorzean Symphony」の映像の方に収録されているものに、とても近いです。
音色が微妙に異なるので全く同じ音源ではないと思うけれど、譜面は「Eorzean Symphony」で使用されたものと同じかも。

本作では、他のFFシリーズタイトルのアレンジ曲がとても少ないです。
「マトーヤの洞窟」ぐらいでしょうか。
ひょっとしたら、現在発売中のFF14のOSTの中で、他のFFシリーズタイトルのアレンジ曲・リマスター曲が最も少ないかもしれません。

というわけで。
ようやく聴けた「HEAVENSWARD」でしたが、自分の好みに直撃しまくる良曲・神曲揃いのOSTでした。
オーケストラ調のゲーム音楽好きにはたまらない1枚になっています。
FF14の楽曲好きはもちろんのこと、非ヒカセンだけどオーケストラ調のゲーム音楽好きの方にもオススメです。

[GMCD] OCTOPATH TRAVELER 16bit Arrangements

Switch等で発売されたRPG「オクトパストラベラー」のアレンジアルバム「OCTOPATH TRAVELER 16bit Arrangements」を、一通り聴いてみました。
収録曲数は、全8曲。
再生時間は、約30分ほど。

なお、本作はスクエニオフィシャルショップ限定商品として販売されています。
他のショップでは販売されていないようです。

「16bit」と銘打たれている通り、オリジナル音源よりチープな音色によるアレンジアルバムになります。
チープと言っても、「8bit」ではなく「16bit」なので、FC音源ではなくSFC音源です。
最初、そこを勘違いしていて、「あれ、思ってたよりピコピコしてない・・・」と困惑したりもしましたが、アルバム名をよくよく見てみたら「16bit」という文字列。
そこで、SFC音源をモチーフにしたアレンジなのか、と気付きました。

原曲の記憶がまだ濃く残っているため、最初はどうしても原曲と比較してしまい、かなりのチープ感を感じました。
特に「フラットランド地方」と「聖火の都フレイムグレース」の高音域の音色のチープ感には、強い違和感を覚えました。
が、それも最初の数周だけ。
繰り返し聴いているうちに、耳が慣れたためか、違和感が仕事をしなくなりました。

原曲を知っているからこその違和感が最初はあったものの、曲としてはすごく滑らかです。
もしオクトラのゲームやOSTを知らずに、人から「原作はSFCのゲームで、そもそもこっちが原曲だから」と言われたら、素直に信じてしまいそうです。
「こういう曲、SFCのゲーム音楽に実際ありそう」と思わせられるくらいの高い再現度になっています。

とはいえ、その状態からOSTを聴いたら、「あ、やっぱりこっちだな」って急に戻るような予感もしますが。
幻想から現実に一気に引き戻されるような、そんな感じに。
・・・これ書き終わったら試してみようかな。

全8曲ととても少ないですが、ピックアップされた曲はバトル曲やフィールド曲だけでなく、イベント曲まで幅広いです。
個人的には「なんて滑稽な!」が含まれていることに驚きでした。
あんなコミカルな曲を、このわずかな枠に採用するとは。
しかし、SFC時代はこういう曲が欠かせなかったので、逆に強烈な懐かしさを感じました。

音色がSFC音源に近いため、曲の雰囲気がどことなくロマサガっぽいです。
特にバトル曲のベースの動きが、とてもロマサガです。
バトル曲が流れる度に、何故かロマサガ(2か3あたり)のバトル画面が脳裏を過ぎります。
旋律は確かにオクトラなのですが、思わずロマサガを連想してしまうくらい、強いロマサガ感があります。

また、曲によっては、ループの合間にオリジナルフレーズがあります。
これに関しては賛否両論出てきそうですが、自分的には問題なかったです。
最初こそ「ん?」と感じはしたものの、あまりに何周も聴いているためか、そのうち慣れました。
今では、オリジナルのフレーズすら「そういうもの」として捉えて、特に抵抗なく受け入れています。
・・・俺は、ひょっとして、流されやすいタイプなのか?

一つ、若干の不満点を挙げるなら、ボリューム不足。
値段並みと言ってしまえばそれまでなのですが、なんとなく物足りなさを感じました。
あと2曲ほど欲しかったなぁ、と思わないでもないです。
それと、可能であれば「理を司る者」か「旅路の果てに立ちはだかる者」か「魔女と呼ばれる者」か「魔神の血を継ぐ者」のいずれかが聴きたかったです。
16bitにアレンジするのが、さすがに難しかったのでしょうか?

そんなわけで。
原曲が壮大なオーケストラや民族音楽、ロックをベースとしたものを、あえてSFC音源っぽくアレンジするという面白い試みが為された本作ですが、興味深く楽しみました。
あえて8bitではなく16bitにしたところが、個人的にはポイントが高かったです。
SFC音源感がたっぷり盛り込まれているので、SFC時代のゲーム音楽に耳馴染みがあれば、オクトラの曲を知らなくても意外とハマるかもしれません。