[GMEV] Gloria Angelicus philharmonic concert

2月11日(日)に、「Gloria Angelicus」(以下、ぐろりあん)の演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、かつしかシンフォンニーヒルズ モーツァルトホール。
13:30に開演し、16:00に終演しました。

今回の感想は、いつもより簡潔にまとめようと思います。たぶん。
少し疲労が溜まっているのか、若干体調良くない感じがするので。
言葉足らずなところがあったら、すみません。

■今年初コンサートは、オール・ゼノギアス・プログラム
というわけで、2018年明けて初のコンサートでした。
気がついたら今年もあっという間に1ヶ月が過ぎていて、ここ数年は年20回ほどコンサートに出かけていた自分が、1月ひたすら引きこもっていた事実に愕然としたりしてなかったり。

そんな記念すべき2018年初コンサートは、ゼノギアスオンリーのプログラムでした。
ゼノギアスは、曲もゲームも大好きです。
あの練り込まれた壮大な世界観が自分好みド直球で、久しぶりにやり直したいPS時代のゲームの1本です。
ストーリーや設定の細かいところを忘れかけているので、やり直して記憶を補強させたいところ。
設定資料集という名の鈍器を、プレイ当時に買わなかった(懐事情により買えなかった)過去の自分に、今になって少しガッカリしています。
買っとけよ、過去の自分。

ゲームも好きだし曲も好きなので、ゼノギアス20周年というまさにドンピシャな日に開催される今回の演奏会を、逃す手はありませんでした。
DQやFFならともかく、ゼノギアスオンリーの演奏会なんて次いつあるかわからないし、今行かないでいつ行くよ!? という意気込みで、予約開始後すぐに申し込みをしたのは言うまでもありません。

ちなみに、4月開催予定のオフィシャルコンサートは、チケ取り全敗しました・・・となる予定だったのですが、今日の一般販売で無事にチケット取れました。
先行抽選でことごとく負け続けたから、これはもうきっと縁がないんだろうなぁ、とダメ元でソラリスシートの一般販売に挑戦したら、うっかりあっさり確保。
やばい、今年の運、今日全部使い果たしたかも。

■「MYTH」を中心にしたオーケストラアレンジの数々
ぐろりあんの演奏会開催は、ゼノギアスのオーケストラアレンジアルバム「MYTH」を演奏したいという想いがそもそもの発端らしいです。
そのため、「MYTH」の楽曲を中心に据えたプログラム構成になっていました。

ただ、「MYTH」だけでは尺が圧倒的に足りないので、ぐろりあん独自アレンジの曲も披露。
その結果、かなりの曲数が演奏されました。

第1部はオリジナル編曲の演奏、第2部は「MYTH」の全曲演奏。
第1部はメドレーになっている曲もあったので、全部で27曲ほど演奏されました。
OST収録曲の半分以上が、今回オーケストラで演奏されたことになります。
予想以上にたっぷり演奏してくれて、ゼノギアスの楽曲好きとしてはかなりホクホクしました。

「MYTH」に関しては、生演奏してくれてありがとうございます、と心から言いたいです。
まさか「MYTH」の楽曲を生オケで、しかも全曲聴ける機会が来るとは、思ってもみませんでした。
今回の演奏会を企画・開催してくれて、本当にありがとうございました。

■やや小ぶりだけど、とても丁寧な演奏
演奏は、とても丁寧だったと思います。
時々音がピヨッていたり、音の重なりがズレていたりもしたけれど、無料という点を考慮すれば十分に許容範囲内。
むしろ、無料コンサートにしてはレベルが高かったです。
演奏技術力は全体的に高かったし、音のバランスやハーモニーがとても綺麗で美しい響きでした。

欲を言えば、全体的にもう少し音量が欲しかったです。特にヴァイオリンとコーラス。
なんというか、こう、生演奏ならではの音がぶつかってくる臨場感が弱かったというか。
ひょっとしたら、ホールの構造上、あまり音が遠くに飛ばなかったのかもしれませんが。
ただ、部分的に音が爆発していたところもあったけれど、全体的に均すと、なんかこう、もうちょっとガツンと欲しいという気分になりました。

そんなわけで、演奏会後に感じた印象を一言でまとめるなら、小粒ながらも手堅く綺麗にまとめた響き、という感じでした。
あ、でも、戦闘曲はドカンとした迫力があって、とても格好良かったです。

■原曲重視の素直なアレンジ
ぐろりあんオリジナルアレンジ曲を演奏した第1部では、6人の編曲者さんによる7編の曲が披露されました。
どの曲も、原曲をわりと素直にそのままオーケストラに落とし込んだものが多かった印象です(1曲除く)。
アレンジも入っていないわけではなかったけれど、それほど強くなく。
「MYTH」の楽曲よりも、原曲が残っていたように思います。

「MYTH」の楽曲オンリーだった第2部は、「MYTH」の曲をたぶんそのまま演奏されたと思います。
あらかじめ軽く予習してから今回の演奏会に臨みましたが、違いはほとんど感じられませんでした。

そういえば、「MYTH」って楽譜販売されたのでしたっけ?
それとも、今回のために誰かが聴き取って書き起こしたのでしょうか。

■演奏以外の話題もろもろ
開演前のアナウンスは、とてもゼノギアスらしいものでした。
端的に言えば、「缶詰」や「ソイレントシステム」をぶち込んできたものだったのです。
観客の大半はゼノギアス好きなので、それらの単語が出る度に笑いが起こっていました。
マナー違反はソイレントシステム行きって、なにそれこわいw

また、アンケート用紙にもシタン先生ネタが仕込まれていて、軽く笑いを誘われました。
とりあえず、礼儀として「いいえ」にしておきました。

今回のぐろりあんの演奏会は光田康典さんもご存知だったようで、ホールに花が飾られていました。
また、来場される予定だったそうなのですが、急きょ来られなくなってしまい、代わりにメッセージが読み上げられました。
その中で印象に残っているのは、

・今回、来場する予定だったが、イナ〇〇イレ〇〇と20周年記念コンサートの仕事により、会場へ行くことができなくなった。
・今、ゼノギアスを発売したら、きっとCERO判定が限りなくZに近い。

あたりです。
20周年記念コンサートでは、仕方ありません。が、許すまじLv5(真顔

■感想まとめ
曲がゼノギアスオンリーならば、会場にいた人々の大半もゼノギアス好きという、ゼノギアス好きによるゼノギアス好きのためのゼノギアス一色な演奏会でした。
演奏がとても上手だっただけでなく、演奏の端々からゼノギアスへの敬意と情熱が感じられて、気分がほっこりしました。
20周年という節目の日に、とても良い演奏会をありがとうございました。耳が幸せでした。
次回、25周年のときに、ぜひお願いします。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] 聖剣伝説 25th Aniversary Orchestra Concert CD

昨年3月に開催された聖剣伝説シリーズのオーケストラコンサート「Music 4Gamer #1 「聖剣伝説」25th Anniversary Concert」の模様を収録したCDが発売されたのでゲットしました。
収録曲数は、全12曲。
再生時間は、トータルで59分ほどです。

このCDの発売が決定したと聞いたとき、正直「え、マジでっ!?」と思いました。
コンサートが、スクエニが主体となって開催されたものではなく、ゲーム系総合情報サイト4Gamerの企画だったからです。
権利とか何とか色々な大人の事情があるだろうから、音源化されるといいなぁと思いつつも、半ば諦めていました。
それが、1年弱経過しての、まさかの音源化。
そういうやり方も、最近ではアリなのか、と思いました。

SIEやアトラスもそうだけど、企画・運営をアウトソースしたゲーム音楽のコンサートの音源化や映像化をされるケースが最近出てきていることは、個人的にはとても嬉しいです。
餅は餅屋というし、良い住み分けなのではないかと。

このコンサートは確か平日開催だったと思いますが、有休を取って現地に行きました。
会場で一度一通り聴いているはずなのですが、さすがに1年も経過していると忘れてしまうらしく、このCDの封を切って再生した時、気分的には初めて聴くような感じでした。
うっすらと、「この曲演奏してるとき、演奏者さんめっちゃたいへんそうだったなぁ」と思い出したくらい。

今回収録された曲は、本編の全曲と、アンコールの前半2曲。
逆に収録されなかったのは、アンコールの後半2曲のみです。
コンサートのオーラスだった伊藤賢治さん直々のピアノ演奏による「Rising Sun」は、未収録です。
CDの容量に空きがあるので収録しようと思えばできそうですが、演奏の特性上コンサート限定特典という感じですし、仕方ありません。
なので、このCDでの最後の曲は、アンコール2曲目の「Hightension Wire」になっています。

この点が、CDを頭から流して聴いていると、すごく中途半端な終わり方のように感じました。
コンサートのラストっぽくないというか、「あれ、ここで終わりなんだ」と肩透かしを食らったような気分になるというか。
二重に収録されることになってしまうけれど、アンコール3曲目の「天使の怖れ」が収録されていたら、印象が違ったかもしれません。
とはいえ、ランダム再生にすれば気になりませんが。

曲は、聖剣伝説1~4とLegend of Manaからそれぞれ数曲ずつ。
他のスピンオフ作品の曲は入っていません。
そもそも、コンサートで演奏された曲が4Gamerへのリクエストに基づいたものだったので、そこは仕方ありません。

CD1枚組で1時間弱ということもあってか、なんとなく、そこはかとない物足りなさがあります。
つい先日発売された「サガオケ!」がサービスし過ぎだろうというくらいの大ボリュームだっただけに、余計にこじんまり感が際立っています。
確かに、当時のコンサートでもなんとなくボリュームが少ない感じがしましたが、CDで聴いても似たようなことを思いました。

ただ、演奏はとても良質で、どの曲も素晴らしいです。
オーケストラらしい壮大さとダイナミックさによる迫力があります。
なんかこう、聴いていてワクワクするというか、ドキドキするというか。
すごく、楽しいです。

「サガオケ!」に比べると聖剣オケは大人しいよなぁ、なんて思ったこともありましたが、よく聴くとところどころが超鬼畜譜面で、「演奏者の方々よく弾いたなこれ」と思わされることもしばしば。
「危機」とか「天使の怖れ」とか「最後の決戦」とか「子午線の祀り」とか、なにこの動きすごい、と感嘆させられます。
そういえば、鬼畜譜面は主に菊田裕樹さんの楽曲に多かったような。

そんなわけで、聖剣伝説シリーズのオーケストラコンサートの模様を収めた本作ですが、聖剣シリーズの曲が好き、もしくはゲーム音楽のオーケストラ演奏が好きな方にはオススメです。
あんな曲やこんな曲の、超格好良いオーケストラ演奏が聴けます。
また、曲だけで単独で成立している感じなので、聖剣シリーズを全て知っている必要もないです。
当時コンサートに行けなかった方だけでなく行けた方も、マナの描くあの世界に浸るのに適した楽曲だと思います。

[GMCD] デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団 音楽全集

2006年にPS2用ソフトとして発売されたRPG「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」のOSTをゲットしたので、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、収録曲数は全33曲。
再生時間は、トータルで73分ほど。

このOST、昨年、友人から誕生日プレゼント兼クリスマスプレゼントとしてもらったものです。
ゲーム音楽が三度の飯より好きな身としては、めっちゃうれしかったです。さすが、わかってる。
もらった後でちょっとAmaz〇nで調べてみたら少しプレミアが付いてて、若干ガクブルしたりもしましたが。
い、いいのかなこれ、もらって・・・もう返さないけど。

ちなみに、「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」自体は未プレイです。
女神転生の系譜の作品はいくつかプレイしているけれど、そういえばデビルサマナーシリーズは1作もプレイしていなかったです。
名作と誉れ高いソウルハッカーズぐらいはプレイしておきたいのですが・・・そうやってどんどん高くなる積みゲーの山。

そんなわけで、例によって予備知識皆無な状態で一通り聴いてみたのですが、格好良くてスマートでスタイリッシュな曲ばかりでした。
全体的にバンドサウンドっぽさが強いですが、結構聴きやすいです。
なんというか、ペルソナ3と5を足して2で割ったような感じ、というのが第一印象でした。

そもそも、本作のコンポーザが目黒将司さんなので、曲調が似るのはさもありなんというか。
これまでペルソナシリーズ(3以降)の楽曲を聴いても目黒さんの曲というのをあまり意識してこなかったのですが、本作を聴いたら「あ、目黒さんだーっ!」と強烈に感じました。
それくらい、強力に目黒さんっぽさのある曲ばかりです。

ただ、ペルソナシリーズほど自己主張は強くなくて、あくまでゲームを盛り上げるための存在という立ち位置を正しく守っている感じです。
だけど、じっくり聴いてみると良曲が多い印象。
「強敵」や「ゆけ!ライドウ!」、「追いつめろ!」あたりの滾る感じは、聴いていてとても気持ちが良いです。
「ひと時のやすらぎ」のノリの良いジャズテイストなところも好印象。
「業魔殿」のパイプオルガンは女神転生の系統らしい荘厳さたっぷりで、「そう、これこれ!」という気分になりました。
「ヤタガラスの使者」のようなしっとりした抒情的な曲も、染み入るような感じがとても良いです。

他にもたくさん良曲があったのですが、その中でも個人的に一番強く印象に残ったのは、「いざ、決戦!」。
シンプルな曲なのですが、太鼓の重低音が思いの外耳に残っています。
あの、人の恐怖心を力づくで煽るような、必要以上に不安を駆り立てるような、やや宗教色の帯びた太鼓の音色です。
そこに被る形で途中から他の音色が入ってくるのですが、そこに太鼓に打ち勝つための勇敢さが感じられて、とても格好良い。
そのバランスが、とても印象に残りました。

ゲーム未プレイで聴いてみたOSTでしたが、良曲揃いで結構楽しめました。
ゲームをプレイされた方はもちろん、目黒将司さんの曲が好きな方、ペルソナ3以降のシリーズ作品の曲が好きな方にもオススメです。1曲ぐらいは好みの曲に出会えるのではないかと思います。
今からOSTを入手するのは難しいかもしれませんが、機会があったら聴いてみてほしいです。

[GMCD] 刀剣乱舞-ONLINE- 近侍曲集 其ノ一

PC/スマホアプリとして展開中の「刀剣乱舞」で実装された近侍曲のみを集めたアルバム「刀剣乱舞-ONLINE- 近侍曲集 其ノ一」が発売されたので、早速ゲットして聴いてみました。
CD2枚組で、計19振分収録。
再生時間は、1曲あたり3~4分、トータルで約64分です。

ちなみに、刀剣乱舞のゲーム自体は、まだスマホ展開されていなかった頃に友人の勧めで少しプレイしたことがあります。
とりあえず1ヶ月、と思って1ヶ月ほどプレイしたのですが、1ヶ月で飽きてしまって長続きしませんでした。
ただ、プレイを始めて数日で三日月宗近さんが出てきたのですが、当時唯一の最高レア度とは露知らず「なんだこれ?」と思って友人に報告したら、「なんでそんな簡単に出るんだよ!」と半ギレされたことは、今となっては良い思い出です。

そんなわけで、刀剣乱舞自体にはあまり沼っていません。
それなのに近侍曲集に手を出した理由は、ひとえに志方あきこさんが参加されていたからです。
刀剣乱舞に志方さんが近侍曲を提供したという話を耳にしてから、ずっとアルバムが出るのを待っていたのですが、その念願がようやく叶った次第です。

なお、作曲は志方あきこさんの他に、Elements Gardenの母里治樹さんも担当されています。
志方あきこさんが参加されているだけでもアルバム購入決定だったのに、Elements Gardenの方まで曲提供されているとあったら、買わない手はありませんでした。

どの刀剣男子の近侍曲が収録されているかは、公式ページや各ショップの販売ページを参照していただくとして。
初期刀5振を筆頭に、自分がプレイしていた頃から実装されていた刀剣男子の名前がずらっと並んでいる印象です。
プレイを止めて随分日が経ちましたが、刀剣の名前を見て「あ、あいつかぁ」と懐かしく感じたほどです。

まぁ、自分がプレイしていた時にいつもホームに置いていた蛍丸がいなかったのは残念だったのですが。
まだ近侍曲が実装されていないのでしょうか?
今回のアルバムが「其ノ一」とあるし、いずれ第二弾が発売されるときには収録されるかな、と淡く期待しています。

曲は全てインストルメンタル。
ボーカルはありません。コーラスが、曲によっては付いている程度です。
日本刀を扱ったゲームのBGMなので和風っぽさはありますが、それほどゴリゴリした和風ではありません。
和風要素を含むアコースティックなエスノ調というか。
和楽器の雅さがありつつも、ピアノや館弦楽器、電子楽器音などの聴き慣れた音色もあって、全体的に聴きやすいです。
また、すっきりした曲が多いところも好印象。
自己主張が強くなく、しかし耳を傾けてちゃんと聴くと心地良くて、作業用BGMにちょうど良いです。

個人的に一番心を魅かれたのは、三日月宗近さんの曲。
他の曲よりも強烈に、重要キャラオーラを感じました。
他の刀剣男子の曲も好きだけど、三日月宗近さんだけなんだか格が違った印象を受けました。
何がどう違うと上手く言えないのですが、曲全体から他とは違う雰囲気を感じました。
クライマックス感が半端ないというか、コンシューマゲームだったら物語の終盤に流れる曲だよこれ、という感じというか。
これが、最高レア度の風格か・・・。

初期刀の中では、蜂須賀虎徹の曲が一番好みです。
どこが好きかと問われれば、特にコーラスが入ってくるあたりの盛り上がりが好きです。
イントロの笛(かな?)の音色もツボでした。
作業しながらアルバムを垂れ流していて、毎回ふと手が止まったのが、三日月宗近さんの曲とこの曲でした。

あと、メロディが美しいなと感じたのは、一期一振の曲。
主旋律の流れや曲の展開が、すこぶる自分好みです。
この曲も、今回のアルバムの中ではお気に入りの曲の1つです。

意外だったのは、燭台切光忠の曲。
サックスとピアノの鳴り響くジャズっぽい曲で、しっとりしている他の曲に比べると、なかなかの異色作です。
志方さんの曲というと、幻想的でアコースティックなエスノ調の曲というイメージが強かったので、こういうテンションを上げるような曲も書けるのか、という意味で、とても意外でした。

刀剣乱舞の近時曲のみを集めた今回のアルバムですが、和風エスノのインスト曲集として十分堪能しました。
刀剣乱舞や刀剣男子に思い入れがあると、また異なる感想を抱くのかもしれませんが、ゲームをあまり深く知らない自分が聴いてみたところ、純粋に曲として楽しく聴けました。
美しくて趣のある曲揃いなので、読書などの作業用のBGMに最適だと思います。
和風エスノ調の落ち着いた雰囲気の曲が好きな方にはオススメです。

[GMCD] NieR:Automata Arranged & Unreleased Tracks

PS4で発売されたA・RPG「NieR:Automata」のアレンジアルバム「NieR:Automata Arranged & Unreleased Tracks」が発売されたので、早速ゲットして一通り聴きました。
CD2枚組で、全20曲収録。
再生時間は、トータルで103分ほどです。

CD2枚組ですが、1枚目がOST収録曲のアレンジ集で、2枚目がゲーム未収録曲集になっています。
2枚目はなんだかいろいろな意味ですごいことになっているのですが、とりあえず1枚目について。

1枚目は、多数のアーティストが参加したアレンジ曲集です。
まずパッとセットリストを見たとき、選曲の納得感が強かったです。
NieR:Automataでよく聴く曲、人気のありそうな曲が、一通り揃っている感じです。
個人的には、この選曲には満足です。
「イニシエノウタ」や「エミール」も入っていたところが、NieR:Replicantからのプレイヤー兼BGM好きとしてはとても嬉しいところ。
選曲された方、さすがよくわかってらっしゃる。

で、肝心の曲の方ですが、こちらも特に不満は感じませんでした。
原曲があくまでBGMだったのに対して、こちらは原曲と原曲の流れるゲームシーンを踏まえて曲として自立させた感じです。
曲でゲームシーンを表現しようとしている、というか。
曲を聴きながら、「このアレンジはそういうことかな」と原曲の流れるシーンが脳裏を過ぎることも、しばしばありました。
特に「遊園施設」のアレンジは、聴く度に「お、おぅ・・・」と頭を抱えたくなるくらい狂気に満ちたアレンジになっていて、すこぶる満足です(褒めています

原曲の面影が色濃く残っているアレンジが多いので、聴いていて違和感を感じることも少なくて、すんなり聴けました。
「Weight of the World」が男声ボーカルで、最初に聴いたときこそ「お?」と思いましたが、それほど抵抗はなく。
むしろ、自分にはボーカルがニーア(前作の主人公)の声のように聴こえました。
こういうアプローチも面白いなぁ。

あと、「追悼」のパイプオルガンの荘厳な響きがすごく格好良くて、たまりませんでした。
「イニシエノウタ」のアコーディオン(かな?)も曲とすごくマッチしていて、郷愁感が半端ないです。
これ、生演奏で聴きたいです。

アレンジャーさんは、様々な方が参加されています。
別の作品で名前を見たことがある方が何人かいましたが、初めて名前を見た方もいました。
そのため、アレンジの方向性も十人十色なところが多少あります。
が、退廃的なところとか虚無感とか、大枠のところは外していないためか、妙な一体感もあります。
どのアレンジも原曲や原作ゲームの世界観を大事にされているようで、そこも好感を覚えました。

で、2枚目についてですが、ある意味問題作です。
2枚目には8曲収録されていますが、うち6曲は「生マレ出ヅル意思」、残り2曲は「取リ憑イタ業病」で、いずれも原曲に声を合いの手として乗せたようなものです。
この合いの手の影響で、ヒドい洗脳ソングになっています(褒めています
昨年末の大掃除の作業用BGMとしてこのアルバムを延々垂れ流していたら、原曲を聴いても合いの手が脳内補完されるようになりました。
そういう意味で、問題作です。

特に「生マレ出ヅル意思/社長」がヒドい。
ソロもヒドいが、デュエットはもっとヒドかった。
確か、DLC用のアレンジだと思うのですが、気になった方は一度聴いてみることをオススメします。
(2017年時の)スクエニの社長とプラチナゲームスの社長の声を、いい感じにノリノリな形で聴くことができます。
まさか、こんな形でメジャーCDデビューするとは思わなかっただろうなぁ。。。
ていうか、何やっているんですか社長・・・いいぞもっとやれ。

そんなわけで、1枚目と2枚目で随分毛色の異なるアルバムでしたが、個人的には両者で異なる楽しみ方ができて面白かったです。
1枚目はしみじみしながら、2枚目はトリップしながら、聴き入っていました。
# 冷静になって考えてみると、2枚目は聴き入っちゃダメなヤツかもしれませんが。
特に1枚目のアレンジは原曲や原作ゲームの世界観を踏まえたものになっているので、聴きやすいアレンジだと思います。
原曲絶対至上主義でなければ、一度聴いてみるのはアリだと思います。