[GMEV] Ritter der Musik 第四回演奏会

2月25日(日)に、ファイアーエムブレム専門の管弦楽団「Ritter der Musik」(以下、RdM)の第四回演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、川崎市のエポックなかはら。
13:30に開演し、15:35頃に終演しました。

■第一回演奏会以来7年振りの鑑賞
前回、RdMの演奏会に行ったのは、2011年10月の第一回演奏会。
気が付いたら、それから7年近く経過していました。
第二回、第三回の演奏会が開催されたのは知っていましたが、

・RdMの演奏会開催日に限って、何故かよく別件と被る。
・プレイしたFEが、暗黒竜、紋章、聖戦、覚醒と一部作品だけ。
・プレイしていない作品でもOSTを買って聴いたものもあるにはあるけれど、精通はしていない。

という事情もあり、なかなか足を運べず仕舞いでいました。
今回は、大好きな「聖戦の系譜」の、さらに大好きな親世代のフィールド曲メドレーを再演するというので、それを目当てに足を運んでみた次第です。

そんなわけで、今回の演奏会でメインだったifは、ゲームも未プレイならばOSTも買って手元にあるものの封すら切っていないという、ほぼ予備知識なしの状態で鑑賞しました。
まぁ、自分の不注意でパンフレットの注意書きに気付かず、ネタバレを盛大に踏み抜いたりもしましたが。
とはいえ、ネタバレを知って、逆にifへの興味が増したので、結果オーライです。
いつかifもプレイします。近いうちに。きっと。

■全3部構成のifメインプログラム
というわけで、今回の演奏会のメインはifの楽曲でした。
全3部構成のうち、3分の2がifの楽曲。
いくら聖戦聴きたさ故とはいえ、メインのゲームを知らないのに演奏会へ飛び込むとか、我ながらチャレンジャーなことをしたなぁと思います。

しかし、知らないなら知らないなりに楽しめたし、「ifにはこんな良曲もあるのか!」という新しい発見にも出会えて、意外と楽しめました。
ifの楽曲、とても自分好みの曲が多かったです。
今回選曲された楽曲はごく一部だと思うので、他にもどんな曲があるのか、ゲームにもOSTにも興味が湧きました。

■規模も演奏技術もレベルアップ!
演奏に関して正直な感想を言ってしまうと、そんなに上手ではなかったです。
アマチュアの楽団ではよくあることですが、音が揺れて安定しないことがよくありました。
特に弱音が不安定になりがちで、鑑賞していて不安を感じることもしばしば。

とはいえ、第一回演奏会のときに比べると、格段にレベルアップしていました。
2曲目に演奏された聖戦の「親世代メドレー」は第一回演奏会からの再演だったので、レベルアップっぷりがより顕著に出ていました。
すごい、進化してる!と、RdMと全く関係ない第三者なのに、なんだか嬉しく感じました。

それと、音の不安定さは気になるレベルで頻発していたけれど、発音のタイミングがズレることはあまりなかったように思いました。
ifの曲は変拍子や転調の嵐だったりトリッキーな旋律だったりで、演奏の難しそうな曲も多かったのですが、どの曲も音の出だしは綺麗に揃っていました。
どれくらい練習したら、あんなにピッタリ合わせられるんだろうと、不思議に思ったくらい。
FEの曲に対する情熱の賜物でしょうか。
なんかこう、「絶対に外してなるものかっ!」という気合を感じました。

技術力がレベルアップしていた一方で、楽団としての規模もレベルアップしていました。
第一回演奏会はもっと参加メンバー数が少なくて、オーケストラとして必要な楽器がギリギリ一揃い集まった感じでしたが、今回は総勢30人ほどのしっかりオーケストラ。
音の厚みが増していて、より聴き応えのあるものに成長していました。

そして、前回足を運んだ第一回演奏会との特に大きな違いは、パーカッションが入ったこと。
それにより、音色が引き締まりつつ、響きに華やかさが出たような気がしました。
そんな感じで楽団が成長している様を目の当たりにして、これからも応援したい気持ちになりました。

■変わらないFE愛
規模や技術力の向上が目覚ましい一方で、変わらずそこにあったものは、FEへの情熱や愛情。
今回も、熱いFE愛を、ステージから発せされたオーラと演奏の中から感じました。
FE愛ゆえの「この演奏を成功させてみせるっ!」という非常に前向きな気概と一生懸命さ。
そして、可能な限り丁寧に演奏しようとする姿勢。
音色のそこかしこから、FEの曲への愛と敬意、それに大好きなFEを演奏できる喜びが感じられて、とてもほっこりしました。
心の底からFEを愛してやまない奏者が揃っているんだなぁと、しみじみ実感。
そのようなFE愛を生音を通じて肌で感じられて、なんだかエネルギーをもらったような気がします。
こういうゲームとそのBGMへの愛が感じられる演奏会、本当に良いものです。

■原曲知らない曲ばかりだったけれど、十分に楽しめた編曲と演奏
編曲については、原曲を良く知らないものばかりだったのであまり深く語れませんが、かろうじて原曲を知っていた曲に関していえば、原曲と編成のちょうど良いところに落とし込んだ感じでした。
原曲に忠実に再現しようとして演奏困難なものにしてしまうでもなく、さりとて原曲から離れすぎもしない、ちょうど良いところに落ち着いていたように思います。
編成に合わせて曲を編曲された方は、かなり苦労されたと思いますが、それがちゃんと演奏という形で報われていたのではないかと。
とても良い編曲でした。

■勿体ないと思った開催日時
一点、仕方ないとはいえ勿体ないなと感じたのは、開催日時。
ちょうど真裏でFEオンリーの同人誌即売会が開催されていたので、泣く泣くRdMを諦めざるを得なかった方もいたのではないかと思います。
イベントが被らなければ、もう少し入場者が多かったかもしれないと思うと、なんとなく残念というか勿体ないというか。
でも、ホール予約の関係上、RdMの方が早くいろいろ公開されていたのかもと思うと、やっぱり仕方なかったのでしょうか。

■感想まとめ
ものすごく久しぶりのRdMの演奏会でしたが、レベルアップした演奏に驚きつつ、FE愛を堪能した演奏会でした。
今回は原曲を知らない曲の方が多かったのですが、それでも十分に楽しめました。
むしろ、今回の演奏会で、ifへの興味が増しました。
これからも、FE愛に溢れた演奏を続けていって欲しいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] MUSICエンジン 矩形波室内合奏団演奏会

2月24日(土)に、MUSICエンジン 矩形波室内合奏団の演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、武蔵野市民文化会館 小ホール。
14:00に開演し、休憩なしで15:20に終演しました。

■MUSICエンジンによるオールMOTHERプログラム
音楽を生業とされているプロの演奏者で結成された楽団「MUSICエンジン」。
これまでに3回演奏会を開催しており、毎回高い評価を受けている楽団でもあります。
その実績を買われてか、今年は闘会議のゲーム音楽ステージに登壇もされました。

自分も、第1回と第2回の演奏会に足を運びました。
そのどちらの演奏会も、演奏対象のゲームおよびそのBGMの全てを把握しているわけではなかったけれど、すこぶる楽しかった覚えがあります。
そんなMUSICエンジンがオールMOTHERプログラムの演奏会を開催するということで、これは行かねばとチケット発売開始直後早々に席を確保して、演奏会に行ってきた次第です。

ちなみに、MOTHERのゲーム自体は、かなり昔にGBA版をクリアしたことがあります。
そのため、ゲーム内容についてはかなり記憶がうろ覚えです。
BGMも主旋律は一通り分かるし、大好きです。Eight Melodiesは涙腺崩壊曲だと思っています。
ただ、これまでに発売されたOSTのバージョンがあり過ぎで、そのへんの差異はあまりちゃんと把握していません。
そういえば、MOTHERのゲーム内音源をそのまま収録したOSTってあるんでしょうか?

■小規模ながらも大迫力の演奏
今回のMUSICエンジンは、過去のナンバリング演奏会とは少し異なる編成の演奏会でした。
「矩形波室内合奏団」から連想できるように、これまでの演奏会に比べてずっとシンプルな編成。
そもそもMUSICエンジン自体がそれほど大きな編成ではなかったのですが、それがシンプルな編成になっていました。
弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)が各1台+ピアノ1台というシンプルな編成でしたが、それだけに一人一人の技量の問われる編成のように思いました。

そんな小規模編成でしたが、演奏が始まったら印象がガラッと変わりました。
シンプルさを感じさせないような、とても迫力のある演奏の数々。
演奏者の方々はみなさんプロ奏者なので、演奏技術力が高いのは言うまでもないと思います。
調和がズレることはほとんどなかったし、難しそうなフレーズも鮮やかに弾きこなされていて、流石にプロはすごかったです。

が、その演奏技術力の高さだけではない、もっと強い何かに魅了されていたように思います。
そして、それに終始圧倒されていました。
なんか、すごかったです。すごい圧巻の演奏でした。

■たぶん、「愛」とか「敬意」とかいうもの
で、その強い「何か」ですが、おそらく愛とか敬意とか、そういうもののように感じました。
原曲の時点で、ゲーム内で語られる「母の愛」が込められているように感じていたのですが、今回の演奏会ではそれをさらに増幅。
その上で、演奏者の方々のゲームとその音楽に対する愛情と敬意も込められていて、とても愛に満ち溢れた演奏でした。

特に後者の愛情については、公式の演奏会ではなかなか感じられないものです。
ゲームが好きで、ゲーム音楽が好きで、好きが高じて演奏会を企画・開催している楽団だからこそ、演奏に込めることができるものです。
それが今回の演奏からものすごく伝わってきて、感動を呼び起こされたような気がします。
プロの技術力にゲーム好きの愛がぎゅっと詰め込まれていて、率直に言って最強で最高でした。

■確かな演奏技術と豊かな表現力
演奏者の方々がプロ奏者という点を差し引いても、その表現力はやはり感嘆するしかありませんでした。
ポップな曲も、熱くたぎる曲も、泣かせる曲も、どれも素晴らしい表現力で。
ヴァイオリンが突出して凄かったけれど、他の方々もみなさん凄かったです。

個人的には、ピアノの演奏がとても気に入っています。
弦楽器が主役の演奏会だったので、ピアノはあまり目立たない立ち位置だったのですが、ピアノの旋律がなんだか妙に耳に残りました。
弦楽器の音色が踊れる舞台を作る、ピアノの流れるような豊かな調べが、印象に残っています。
MOTHERのピアノソロの演奏会があったら聴いてみたいな、とふと思ったくらいです。
Eight Melodiesのピアノソロ演奏とか、きっと号泣案件だと思います。

■全力で泣かせにきた曲構成と編曲
前半はポップな曲調が多くて、心躍るような楽しい気分で鑑賞していました。
編曲もよりポップさが強い感じで、演奏者の方も楽しそうで、その様子に引きずられた感もあります。
楽しそうに演奏されているのを見ると、聴いているだけの身なのに心がほっこりします。

それが後半は一転。
熱くたぎる曲が始まったり、しんみりさせてきたり、アップダウンの激しい構成に。
特に、9曲目の「Wisdom of The World」と10曲目の「Eight Melodies」の合わせ技が涙腺を直撃。
切なさと感動で、号泣する一歩手前まで追いやられました。

この9曲目と10曲目については、会場から最寄り駅までの帰路の途中でふと思い出して思わず涙ぐんでしまったほどに、強烈な印象を残しました。
会場を出てから思い出し泣きするなんて、ひょっとしたら初めての体験かも。
それくらい、全力で泣かせにきた曲構成と編曲でした。

さらに、2曲目から9曲目までの8曲の冒頭には、エイトメロディーズのフレーズを散りばめる演出もあって。
最終的には「あーもーちくしょー泣くしかないじゃないか!」という気分にさせられました。完敗です。

■演奏以外のあれこれについて
今回のホール、個人的にはすごく気に入りました。
まず、椅子の座り心地がちょうど良かったです。
そして、音の響きもちょうどよい感じでした。
ホールの大きさも今回の編成には最適なサイズ感で、だからこその迫力だったのかもしれません。
最寄り駅からちょっと距離がある点がネックでしたが、今回の演奏会にはベストなホールだったように思いました。

今回の演奏会は休憩なしの80分ぶっ通しという構成で、時間的には早く終わった感じもしましたが、とても濃密な演奏だったからか演奏時間の短さに不満を感じることはありませんでした。
むしろ、演奏時間が80分ぐらいであれば、途中休憩が入って終演時間が遅くなるよりも良かったかも。
演奏の素晴らしさ故に集中力を保つことも容易だったので、こういう形もアリだと思いました。
もちろん、演奏者の方々のHPがゼロにならなければ、が大前提として必要ですが。

■感想まとめ
そんなわけで、MUSICエンジンの精鋭によるMOTHERのコンサートでしたが、これまでの演奏会と変わらず、感動的で素晴らしい演奏会でした。
MOTHERのゲーム内容はもう忘れかけているし、BGMも全曲把握しているわけでもありませんでしたが、最終的には切なさと尊さと感動で泣かされたくらい、すごく良かったです。
うん、なんというか、「すごく良かった」「凄かった」以外の言葉が出てこなくなるくらい、凄かったです。
今回の演奏会、行って良かったし、行けて良かったと、心底思いました。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[ゲームRev] 魔女と百騎兵2

PS4のA・RPG「魔女と百騎兵2」を、バッドエンディング(実質、真エンド)までクリアしました。
クリア時点のプレイ時間は、約48時間。
クリア時のLvは53でした。

不条理RPGとして話題になった「魔女と百騎兵」。
その続編が昨年の2017年に発売され、友人が買ったので借りてプレイしました。
ちなみに、前作もPS3版(無印版)をクリアしています。
かなりエグいシナリオでしたが、それがクセになるような作品で、結構面白かった覚えがあります。

前作と本作の繋がりは、ほぼありません。
知っていると最後の最後で「お?」というところはありますが、知らなくても問題ないです。

そんなわけで、前作のような不条理展開を期待してプレイしてみたのですが・・・あんまり不条理じゃなかったです。
不条理さは序盤だけで、話が進むにつれて不条理成分が薄くなってきます。
なんか、期待していたのとちょっと違う感じがしました。

それと、主要登場人物たちへの感情移入が全然できなかったところも、首を捻らざるを得ないところかも。
その筆頭が、アマリエ。
大層立派な発言をぶちかますけれど、自分は実質何もしていない、というキャラでした。
言うだけ言って、最後は「お願い、百騎兵!」で百騎兵(=プレイヤーキャラ)が全て片付けるパターンが多かったです。
途中で成長して出来る子になるのかと思ったら、全くそんなことなかったです。
無能キャラにもほどがあるだろ、とツッコミを入れたくなることもしばしばありました。

魔女チェルカは、前作のメタリカ様的立ち位置のキャラでしたが、メタリカ様に比べると劣化版という印象。
傍若無人さはメタリカ様譲りですが、メタリカ様ほど偉大でも非道でもなかったです。そういう意味で劣化版。
そんなアクの強さがなかったからか、前作序盤のメタリカ様ほど苦手意識を強く感じることはなかったです。
その一方で、ゲーム終盤で印象が好転することもなかったのですが。

むしろ、本体のミルムの方がイラッとすることが多かったです。
アマリエといいミルムといい、もうちょっと頭使えよこの馬鹿姉妹、とプレイしながら思うことが多かったです。

主要キャラの中で唯一の常識人(人じゃないけど)で好感を持てたのは、フニンムギン。
オネエキャラという特徴はあるものの、それ以外はわりとマトモで有能なところもあって、本作の癒しでした。

そんなこんなで、シナリオはイラつく箇所が多くてあまり楽しめなかったです。
無双の可能な戦闘システムでなかったら、途中で投げ出していたかもしれません。

戦闘システムは、前作と似たような感じ。
5種類の武器と3属性の攻撃を使い分けて敵を倒して先に進むあたりは、前作にもあった通り。
ただ、魔撃に関しては攻撃パターンが3種類に分類されるので、前作よりも複雑になっています。

武器の育成については、今回の方がやり込み甲斐があるかもしれません。
Lv99の武器を作るのは、かなりたいへんです。自分はLv80ぐらいで妥協しました。
また、今作では防具も育成できるようになったので、より一層育成の幅が広がっています。

難易度は、第2章あたりで調整できるようになります。
自分はアクションが苦手なので、調整できるようになってすぐに難易度を下げました。
で、難易度を下げたら無双できるようになって、おかげで爽快にプレイできるようになりました。
難易度調整できるようになるまでが一苦労だったので、これがなかったらきっと早々に投げ出していました。
というか、むしろ開始時点で難易度調整できるようにして欲しかったです。

本作のマップは、前作のような固定ではなく、ランダム生成に変更。
ただ、そのバリエーションがあまり多くなくて、似たようなマップが無駄に長く続いていたように感じました。
しかも、舞台の半分以上が森なので、背景もあまり変わり映えがなく。
これなら、前作のような固定マップの方が良かったような気がします。
まぁ、前作は前作で、マップの空白域を埋めるのに苦労しましたが。

と、ここまで不満をツラツラと書き連ねてきましたが、手放しでとても良いと感じたのは音楽でした。
前作もそうでしたが、音楽がすごく格好良いです。
佐藤天平さん、さすがです。とても良い仕事でGJです。
無双できる難易度と、この音楽があったからこそ、最後までプレイできたように思います。

というわけで、前作から改良されてプレイしやすくなった点もあるものの、それ以上に不満点の目立った続編になっていたのは残念に感じました。
特にシナリオとキャラ造形とマップ。「どうしてこうなった・・・」という感が否めません。
百歩譲ってマップは予算の都合上というのなら仕方ないと思えますが、シナリオとキャラ造形はもうちょっと考えてほしかった気がします。
3が制作されるかどうかわかりませんが、本作で改良されたシステムはそのままに、シナリオを前作の方に寄せた感じにしてくれると良いなぁと思います。

[GMEV] Gloria Angelicus philharmonic concert

2月11日(日)に、「Gloria Angelicus」(以下、ぐろりあん)の演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、かつしかシンフォンニーヒルズ モーツァルトホール。
13:30に開演し、16:00に終演しました。

今回の感想は、いつもより簡潔にまとめようと思います。たぶん。
少し疲労が溜まっているのか、若干体調良くない感じがするので。
言葉足らずなところがあったら、すみません。

■今年初コンサートは、オール・ゼノギアス・プログラム
というわけで、2018年明けて初のコンサートでした。
気がついたら今年もあっという間に1ヶ月が過ぎていて、ここ数年は年20回ほどコンサートに出かけていた自分が、1月ひたすら引きこもっていた事実に愕然としたりしてなかったり。

そんな記念すべき2018年初コンサートは、ゼノギアスオンリーのプログラムでした。
ゼノギアスは、曲もゲームも大好きです。
あの練り込まれた壮大な世界観が自分好みド直球で、久しぶりにやり直したいPS時代のゲームの1本です。
ストーリーや設定の細かいところを忘れかけているので、やり直して記憶を補強させたいところ。
設定資料集という名の鈍器を、プレイ当時に買わなかった(懐事情により買えなかった)過去の自分に、今になって少しガッカリしています。
買っとけよ、過去の自分。

ゲームも好きだし曲も好きなので、ゼノギアス20周年というまさにドンピシャな日に開催される今回の演奏会を、逃す手はありませんでした。
DQやFFならともかく、ゼノギアスオンリーの演奏会なんて次いつあるかわからないし、今行かないでいつ行くよ!? という意気込みで、予約開始後すぐに申し込みをしたのは言うまでもありません。

ちなみに、4月開催予定のオフィシャルコンサートは、チケ取り全敗しました・・・となる予定だったのですが、今日の一般販売で無事にチケット取れました。
先行抽選でことごとく負け続けたから、これはもうきっと縁がないんだろうなぁ、とダメ元でソラリスシートの一般販売に挑戦したら、うっかりあっさり確保。
やばい、今年の運、今日全部使い果たしたかも。

■「MYTH」を中心にしたオーケストラアレンジの数々
ぐろりあんの演奏会開催は、ゼノギアスのオーケストラアレンジアルバム「MYTH」を演奏したいという想いがそもそもの発端らしいです。
そのため、「MYTH」の楽曲を中心に据えたプログラム構成になっていました。

ただ、「MYTH」だけでは尺が圧倒的に足りないので、ぐろりあん独自アレンジの曲も披露。
その結果、かなりの曲数が演奏されました。

第1部はオリジナル編曲の演奏、第2部は「MYTH」の全曲演奏。
第1部はメドレーになっている曲もあったので、全部で27曲ほど演奏されました。
OST収録曲の半分以上が、今回オーケストラで演奏されたことになります。
予想以上にたっぷり演奏してくれて、ゼノギアスの楽曲好きとしてはかなりホクホクしました。

「MYTH」に関しては、生演奏してくれてありがとうございます、と心から言いたいです。
まさか「MYTH」の楽曲を生オケで、しかも全曲聴ける機会が来るとは、思ってもみませんでした。
今回の演奏会を企画・開催してくれて、本当にありがとうございました。

■やや小ぶりだけど、とても丁寧な演奏
演奏は、とても丁寧だったと思います。
時々音がピヨッていたり、音の重なりがズレていたりもしたけれど、無料という点を考慮すれば十分に許容範囲内。
むしろ、無料コンサートにしてはレベルが高かったです。
演奏技術力は全体的に高かったし、音のバランスやハーモニーがとても綺麗で美しい響きでした。

欲を言えば、全体的にもう少し音量が欲しかったです。特にヴァイオリンとコーラス。
なんというか、こう、生演奏ならではの音がぶつかってくる臨場感が弱かったというか。
ひょっとしたら、ホールの構造上、あまり音が遠くに飛ばなかったのかもしれませんが。
ただ、部分的に音が爆発していたところもあったけれど、全体的に均すと、なんかこう、もうちょっとガツンと欲しいという気分になりました。

そんなわけで、演奏会後に感じた印象を一言でまとめるなら、小粒ながらも手堅く綺麗にまとめた響き、という感じでした。
あ、でも、戦闘曲はドカンとした迫力があって、とても格好良かったです。

■原曲重視の素直なアレンジ
ぐろりあんオリジナルアレンジ曲を演奏した第1部では、6人の編曲者さんによる7編の曲が披露されました。
どの曲も、原曲をわりと素直にそのままオーケストラに落とし込んだものが多かった印象です(1曲除く)。
アレンジも入っていないわけではなかったけれど、それほど強くなく。
「MYTH」の楽曲よりも、原曲が残っていたように思います。

「MYTH」の楽曲オンリーだった第2部は、「MYTH」の曲をたぶんそのまま演奏されたと思います。
あらかじめ軽く予習してから今回の演奏会に臨みましたが、違いはほとんど感じられませんでした。

そういえば、「MYTH」って楽譜販売されたのでしたっけ?
それとも、今回のために誰かが聴き取って書き起こしたのでしょうか。

■演奏以外の話題もろもろ
開演前のアナウンスは、とてもゼノギアスらしいものでした。
端的に言えば、「缶詰」や「ソイレントシステム」をぶち込んできたものだったのです。
観客の大半はゼノギアス好きなので、それらの単語が出る度に笑いが起こっていました。
マナー違反はソイレントシステム行きって、なにそれこわいw

また、アンケート用紙にもシタン先生ネタが仕込まれていて、軽く笑いを誘われました。
とりあえず、礼儀として「いいえ」にしておきました。

今回のぐろりあんの演奏会は光田康典さんもご存知だったようで、ホールに花が飾られていました。
また、来場される予定だったそうなのですが、急きょ来られなくなってしまい、代わりにメッセージが読み上げられました。
その中で印象に残っているのは、

・今回、来場する予定だったが、イナ〇〇イレ〇〇と20周年記念コンサートの仕事により、会場へ行くことができなくなった。
・今、ゼノギアスを発売したら、きっとCERO判定が限りなくZに近い。

あたりです。
20周年記念コンサートでは、仕方ありません。が、許すまじLv5(真顔

■感想まとめ
曲がゼノギアスオンリーならば、会場にいた人々の大半もゼノギアス好きという、ゼノギアス好きによるゼノギアス好きのためのゼノギアス一色な演奏会でした。
演奏がとても上手だっただけでなく、演奏の端々からゼノギアスへの敬意と情熱が感じられて、気分がほっこりしました。
20周年という節目の日に、とても良い演奏会をありがとうございました。耳が幸せでした。
次回、25周年のときに、ぜひお願いします。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] 聖剣伝説 25th Aniversary Orchestra Concert CD

昨年3月に開催された聖剣伝説シリーズのオーケストラコンサート「Music 4Gamer #1 「聖剣伝説」25th Anniversary Concert」の模様を収録したCDが発売されたのでゲットしました。
収録曲数は、全12曲。
再生時間は、トータルで59分ほどです。

このCDの発売が決定したと聞いたとき、正直「え、マジでっ!?」と思いました。
コンサートが、スクエニが主体となって開催されたものではなく、ゲーム系総合情報サイト4Gamerの企画だったからです。
権利とか何とか色々な大人の事情があるだろうから、音源化されるといいなぁと思いつつも、半ば諦めていました。
それが、1年弱経過しての、まさかの音源化。
そういうやり方も、最近ではアリなのか、と思いました。

SIEやアトラスもそうだけど、企画・運営をアウトソースしたゲーム音楽のコンサートの音源化や映像化をされるケースが最近出てきていることは、個人的にはとても嬉しいです。
餅は餅屋というし、良い住み分けなのではないかと。

このコンサートは確か平日開催だったと思いますが、有休を取って現地に行きました。
会場で一度一通り聴いているはずなのですが、さすがに1年も経過していると忘れてしまうらしく、このCDの封を切って再生した時、気分的には初めて聴くような感じでした。
うっすらと、「この曲演奏してるとき、演奏者さんめっちゃたいへんそうだったなぁ」と思い出したくらい。

今回収録された曲は、本編の全曲と、アンコールの前半2曲。
逆に収録されなかったのは、アンコールの後半2曲のみです。
コンサートのオーラスだった伊藤賢治さん直々のピアノ演奏による「Rising Sun」は、未収録です。
CDの容量に空きがあるので収録しようと思えばできそうですが、演奏の特性上コンサート限定特典という感じですし、仕方ありません。
なので、このCDでの最後の曲は、アンコール2曲目の「Hightension Wire」になっています。

この点が、CDを頭から流して聴いていると、すごく中途半端な終わり方のように感じました。
コンサートのラストっぽくないというか、「あれ、ここで終わりなんだ」と肩透かしを食らったような気分になるというか。
二重に収録されることになってしまうけれど、アンコール3曲目の「天使の怖れ」が収録されていたら、印象が違ったかもしれません。
とはいえ、ランダム再生にすれば気になりませんが。

曲は、聖剣伝説1~4とLegend of Manaからそれぞれ数曲ずつ。
他のスピンオフ作品の曲は入っていません。
そもそも、コンサートで演奏された曲が4Gamerへのリクエストに基づいたものだったので、そこは仕方ありません。

CD1枚組で1時間弱ということもあってか、なんとなく、そこはかとない物足りなさがあります。
つい先日発売された「サガオケ!」がサービスし過ぎだろうというくらいの大ボリュームだっただけに、余計にこじんまり感が際立っています。
確かに、当時のコンサートでもなんとなくボリュームが少ない感じがしましたが、CDで聴いても似たようなことを思いました。

ただ、演奏はとても良質で、どの曲も素晴らしいです。
オーケストラらしい壮大さとダイナミックさによる迫力があります。
なんかこう、聴いていてワクワクするというか、ドキドキするというか。
すごく、楽しいです。

「サガオケ!」に比べると聖剣オケは大人しいよなぁ、なんて思ったこともありましたが、よく聴くとところどころが超鬼畜譜面で、「演奏者の方々よく弾いたなこれ」と思わされることもしばしば。
「危機」とか「天使の怖れ」とか「最後の決戦」とか「子午線の祀り」とか、なにこの動きすごい、と感嘆させられます。
そういえば、鬼畜譜面は主に菊田裕樹さんの楽曲に多かったような。

そんなわけで、聖剣伝説シリーズのオーケストラコンサートの模様を収めた本作ですが、聖剣シリーズの曲が好き、もしくはゲーム音楽のオーケストラ演奏が好きな方にはオススメです。
あんな曲やこんな曲の、超格好良いオーケストラ演奏が聴けます。
また、曲だけで単独で成立している感じなので、聖剣シリーズを全て知っている必要もないです。
当時コンサートに行けなかった方だけでなく行けた方も、マナの描くあの世界に浸るのに適した楽曲だと思います。