[GMEV] NieR:Orchestra Concert 12018

9月17日(月・祝)に、スクウェア・エニックスのニーアシリーズ公式オーケストラコンサート「NieR:Orchestra Concert 12018」が開催されたので、昼公演に行ってきました。
会場は、パシフィコ横浜 大ホール。
13:30頃に開演し、16:15頃に終演しました。

指揮は、大井剛史氏。
演奏は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団。
合唱は、東京アートアカデミーシンガーズ。

■8年越しで叶った念願の公式オーケストラコンサート
ニーアシリーズの最初の作品である「NieR Replicant」と「NieR Gestalt」が発売されたのが2010年のこと。
それから8年の月日を経て、念願の公式オーケストラコンサートが開催されました。

自分のニーア歴は、まず「NieR Gestalt&Replicant」のOSTからでした。
「曲が良い」という評判を耳にしてゲームよりも先にOSTを購入、噂に違わぬ神曲揃いでどっぷりハマりました。
それが、OST発売直後の2010年5月のこと。
ゲームの方は、OST1を買ってからずっと後の2016年に、レプリカントのDエンドまでクリアしています。

オートマタは発売日に購入してプレイし、Eエンドまでクリアしています。
オートマタのOSTも発売日にゲットして、やはりどっぷりハマりました。

そんなわけで、曲に限って言えば、ニーアとの付き合いは8年以上になります。
その間、いくつかのアレンジアルバム発売や、バンド形式のコンサートなどがありました。
それらの実績を重ねて、ついに満を持しての公式オーケストラコンサート開催です。

まぁ、ニーアの実績を考えると、遅かれ早かれ開催されていたと思います。
だって、曲、めちゃくちゃ良いですもん。

ニーアの公式コンサートは毎回チケット争奪戦が超激戦なので、今回チケットゲットできるか心配でした。
が、スクエニ先行抽選で昼公演を無事ゲット。
座席位置は2階の中ほどだったけれど、あのホールに入れただけで満足です。

ちなみに、何かと”公式”オーケストラコンサートと「公式」を強調しているのは、有志によるオーケストラコンサートが一足先に開催されていたから。
昨年開催された有志オケコンもとても素晴らしいものだったのは、良い思い出です。

■オケアレンジアルバムが先か、コンサート開催が先か
演奏された譜面は、先日発売されたばかりの「Orchestral Arrangement Album」とほぼ同じだったと思います。
あらかじめ「Orchestral Arrangement Album」を軽く予習してからコンサートに臨んだのですが、旋律を覚えるほど聴き込んでいなかったので、自信はありませんが。
かろうじて印象に残っていたフレーズや展開がそのままだったので、たぶんほとんどアルバムのままだったのではないかと。

今回の演奏会自体、オケアレンジアルバムを発売するからコンサートを開催したような、コンサートを開催するからオケアレンジアルバムを制作したような、卵が先か鶏が先か状態なので、譜面がそのままなのは予想通り。
むしろ、あのアルバムの生演奏が聴きたかったので、願ったり叶ったりでした。

今回の演奏会では、そのアルバムの全曲が演奏されました。
1曲も漏れることなく全曲演奏してくれたのが、すごく嬉しかったです。
なお、「Special Disc」収録曲の演奏はありませんでした。こちらも予想通りなので、まぁ、そりゃそうだよな、という感じ。

譜面も同じなら、演奏順もほぼアルバム収録順でした。
違っていたのは、第1部レプリカントパートの「カイネ」と「全テヲ破壊スル黒キ巨人」の配置。
「カイネ」は第1部のトリ、「全テヲ破壊スル黒キ巨人」はアンコールで演奏されました。
第2部オートマタパートの曲順は、アルバムと同じです。

というわけで、曲そのものに関して、ここであーだこーだは言いません。
後日、アルバムの感想をこのブログに投下する予定なので、そちらを参照してください。
というか、アルバム聴いた方が早いです。むしろ聴いてください。

■生音の凄まじい破壊力
曲自体はほぼアルバムのままでしたが、生演奏は破壊力が違いました。
音の臨場感、立体的な響きの波状攻撃が半端なかったです。
アルバムを聴いていたときは「ほぉ」というくらいの感動が、演奏会では「ふおぉぉぉぉ!」とか「はわわわぁぁぁぁ!」とか数倍にも増幅されて襲い掛かってきました。
上手く言葉にできないのですが、とにかく込み上げてくるものの大きさがとんでもなかったです。
今回のコンサート、ホールで聴けて本当に良かったです。
生音ヤバい。ヤバい生音。

また、「カイネ」ではエミ・エヴァンスさんが、「Weight of the World」ではジュニーク・ニコールさんが、サプライズゲストとして登場。
生歌を披露してくださりました。
これがまた、めちゃくちゃ良かったです。
オーケストラとコーラスの生演奏でもすごかったのに、そこに歌声が加わったことで圧倒感が増しました。
これは、感動するしかない。感動しかありません。

「Weight of the World」は、ニコールさんが英語の歌詞を歌い上げつつ、バックで流れる映像は日本語歌詞という組み合わせでした。
一度に両方楽しめて、お得な感じがしました。

欲を言えば、個人的には「Weight of the World」のサビの部分、主旋律を金管楽器と弦楽器が交互に奏でるところが好きなので、そこもいつか生演奏で聴いてみたいです。
「Weight of the World」は非常に好きな曲なので、1回の演奏会で2パターン演奏しても良いくらいです。大歓喜で聴きます。

あと、さらに個人的な感想を言えば、今回の演奏会で気付いたことなのですが、自分はオートマタよりレプリカントの方が好みかもしれません。
ゲームプレイのしやすさは断然オートマタに軍配が上がるのですが、曲やシナリオはレプリカントの方が好きかも。
今回の演奏会では、レプリカントの方が感情の昂ぶりが強かったような気がします。
もっとも、思い出補正が強くかかっている可能性があるので、改めて聴き直したら評価が変わるかもしれませんが。

■曲間の泣ける朗読劇
演奏会中、曲間に時々朗読劇が挟まれました。

第1部レプリカントパートは、門脇舞以さん演じるエミール登場。
レプリカントで描かれた旅路を回想する、切ない物語でした。
第1部トリの直前で入ったエミールの慟哭は、思わず号泣してしまいそうになったくらい。
声優さんって、すごい。

なお、朗読劇の内容からするに、ゲシュタルトではなくレプリカントがベースっぽかったです。
日本では、レプリカントの方が圧倒的に認知度高いからでしょうか。

第2部オートマタパートは、石川由衣さん演じる2B登場。
こちらもオートマタで描かれた戦いの数々を回想するような、切ない物語でした。
ニーアって、本当に切なくて容赦ない物語が多くて罪深い、と思わされるような内容でした。

そういえば、この朗読劇、シナリオは誰が考えられたのだろう。
やはりヨコオタロウさんでしょうか?

朗読劇ではありませんが、開演前、休憩中、終演後にカゲアナがありました。
開演前はエミール、休憩中は2B、終演後は2Bとエミールの掛け合いが楽しめました。
休憩中の2Bのアナウンスはあっさりしていて、「以上」で終わっても終わったように感じられなくて、そこがまた2Bらしいと思いました。

それよりも、終演後カゲアナの2Bとエミールが可愛すぎた件について。
エミールが物販案内の後「スクエニの偉い人にそう言えって言われた!(誇らしげ)」とか。
その後の、2B「(やや優しい声色で)終わり?」→エミール「終わりです!」とか。
なにこれ、可愛過ぎかよ。ただでさえ感動で感情が平静ではなかったのに、最後の最後にこれとか鼻血吹くかと思いました。
正直、このカゲアナのためだけに、円盤買ってもいいと思ったくらい、可愛過ぎました。

円盤と言えば、今回の演奏会の模様を収めた円盤が、近いうちに出るのではないかと思います。
ニコ生配信の無い昼公演なのにカメラが何台も入っていたし、デカいクレーンまで投入していたので。

■程良い情報量の映像演出
今回の演奏会も、公式オケコンらしく、映像がたっぷりとありました。
といっても、インスピレーションを刺激するような、静止画を組み合わせて動画に仕立てたような、抽象的なものがほとんどでした。
プレイ動画的なものは、なかったわけではないけれど、数が少なかったです。
個人的には抽象的で情報量の少ない映像の方が、視覚に過剰なリソースを割いて聴覚が疎かになるのを避けられるので、都合が良かったりします。
そういう点では、今回の演奏会の映像はとても程良い感じでした。

特に印象に残った映像は「夏ノ雪」と「顕現シタ異物」。
現在の東京(?)のビル群の風景をスライド表示しただけのものなのに、グサグサと胸に突き刺さってくるようでした。
ただのビル群なのに、それだけで泣けてくる不思議。だけど、ニーアならば仕方ありません。もう条件反射です。
ニーアと東京タワーの組み合わせはDoDの新宿エンドしか出てきませんし、原点だから仕方ないです。

それと、「イニシエノウタ」か「光ノ風吹ク丘」か忘れてしまったのですが、くすんだ青空をひたすら映した映像も印象的でした。
彩度の低い色褪せたグラフィックが、ニーアらしいというか。

風景やゲーム内スチルだけでなく、テキストを表示するタイプの映像も、結構あったように思います。
その中でも「終ワリノ音」の映像で描かれたポッド042とポッド153の会話が、とても感動的でした。
ポッドの会話が男前過ぎて泣けました。ポッドさん、めっちゃ格好良い。

映像と言えば、曲名にサブタイトルが付いていたのも特徴かと。
「光ノ風吹ク丘」に「打ち捨てられた、未来風景」と付けられていたのが、言い得て妙で上手いなぁと思いました。
実際、「打ち捨てられた、未来風景」なんてあり得ないと言い切れないところが、またツボでした。

他にもとても良い映像がたくさんあったので、円盤化されたら映像にも注目してほしいです。

■その他、印象に残った雑多なこと
物販、予想していたこととはいえ、エグかったです。
8:30頃に待機列に並んだのですが、終わってみたら11:00過ぎ。
ついでだからとパンフレット以外にもいろいろ購入したのですが、正直パンフレット以外は事後通販でもいいかというくらいの優先度だったので、パンフレット専用レジが欲しかったです。
と思ったら、後でホール内でパンフレットのみの販売口があったことを知ったのですが、それならそうと早く言ってほしかったです。

他のイベントでも思うのですが、物販ってどうにかスムーズにできないものなのでしょうか。
先着〇名分に限り事前注文を受け付けて、注文番号に合わせたセットをあらかじめ組んでおいて、当日それを手渡すだけにする、とか。
搬入とか手間になるから、たいへんなのかな。
あと、レジの計算が電卓なのが古いというか。
バーコード読み取りにすればミス軽減も時間短縮も図れるのではないかとも思いました。

パシフィコ横浜には久しぶりに足を運んだのですが、こんなにステージの見難い席配置だったっけ?と思ったくらい、ステージが見えませんでした。
2階席だったのでステージを見下ろす形だったのですが、前方の席の人の頭で指揮台付近が隠れてしまい、そのへんだけ全然見えませんでした。
そのため、本編の前後に指揮台付近で岡部啓一氏や門脇さん、石川さんが登場されても全然見えなかったのは、少々残念でした。
「今日は、演奏を聴きに来たんだ」と自分に言い聞かせて心を静めましたが、パシフィコ横浜は早急に改善してほしいです。

あとは、もう、演奏が破壊的にめちゃくちゃ良かったとしか言いようがないです。
「魔王」は涙腺崩壊してもなお涙無くしては聴けないし、「カイネ」は弱さと強さと優しが渾然一体となった問答無用の名曲だし、「追悼」の荘厳さはまるで宗教音楽だし。
生演奏の迫力、半端なかったです。

■感想まとめ
ニーアの初公式オケコンでしたが、生演奏の凄さを問答無用で実感させられた、とても迫力のある素晴らしい演奏会でした。
曲の良さとゲームの良さに加え、オーケストラと合唱の生演奏ならではの良さが存分に発揮されて、感情を揺さぶられまくりました。
その感情の揺さぶられ方が思い出の一つになるくらい、とても楽しいオーケストラコンサートでした。
ぜひ、10周年記念となる2020年にも開催してほしいです。
いっそ、2019年、2020年と、毎年開催してほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムになります。
先述の通り、アレンジがほぼOchestral Arrangementと同じだったので、今回は曲ごとの感想を割愛します。

[GMEV] Froschritter Orchestra Symphonnic Concert

9月16日(日)に、「クロノ・トリガー」の楽曲をオーケストラで演奏するために結成された有志の楽団「Froschritter Orchestra」(フロッシュリッターオーケストラ、以下、風呂桶)の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、大田区民ホール・アプリコ 大ホール。
14:30に開演し、17:10頃に終演しました。

■クロノ・トリガー好きによるクロノ・トリガー好きのためのクロノ・トリガー演奏会
「クロノ・トリガー」がSFCで発売されたのは1995年のこと。
あれから23年の時を経て、「クロノ・トリガー」オンリーの演奏会が、有志の手によって実現しました。
自分の知る限りでは、「クロノ・トリガー」オンリーは、昨年のリトルジャックオーケストラの定演ぐらい。
アラカルト的な演奏会では数多の楽団で何度も取り上げられているほどの人気を誇るものの、オンリー演奏会はあまり例がありません。

クロノ・トリガーは、SFC版クリア済みです。
発売当初は敬遠していたのですが(実は昔から鳥山明氏の絵のタッチが少々苦手で、「クロノ・トリガー」でも無意識の拒否反応が強かった)、「ゲームプレイ中はステータス画面以外でキャラ絵をほとんど目にしないから。面白いからやってみ?っていうか、やれ」と友人に説得されて渋々プレイし始めたらものすごく面白くて、気が付いたらエンディングコンプしてOSTまでゲットしてました。
そんなわけで、「クロノ・トリガー」はゲームも音楽もとても好きなので、今回の演奏会を逃す手はありませんでした。

とはいえ、某RPGの10周年記念イベントと丸被りしたと分かったときには、「風呂桶の後、急ぎ移動すれば夜公演にはギリ間に合うか・・・しかし、体力持つかな・・・?」と迷いもしました。
が、裏の方はチケットゲットできなかった(カスリもしなかった)ので、むしろ綺麗さっぱり心置きなく風呂桶に行くことができました。

演奏会が終わった今にして思えば、風呂桶一本に絞って正解だったと思います。

演奏会、めっちゃ良かったのです。
めちゃくちゃ良かったのです。
大事なことだから、何度でも言いますよ。
半端ない余韻に、帰路どころから帰宅してからもしばらく揺さぶられ続けたぐらい良かったのです。
こんな余韻どっぷりな状態で別イベントに直行なんて、そもそも気持ちの切り替えが無理ゲーレベルです。

もう、本っ当に良かった。
「クロノ・トリガー」が好きで良かったと心底思ったくらい、良かったです。

■素晴らしくて素敵で格好良くて感動的な演奏
大事なこととはいえ、さっきから「良かった」しか言ってないような気がするので、もうちょっと冷静になって感想を書きます。
よし、少し落ち着け俺。

まず、演奏がものすごく上手でした。
初っ端からアンコールまで、徹頭徹尾でハイレベルでした。
最初の一曲や休憩明けの一曲がヘロヘロになることは、有志による企画オケではよくあることなのですが、今回それがありませんでした。
最初から最後まで非常に高い完成度を維持し続けて、見事に走り切りました。
その点は、有志による企画オケとは思えないほどのクオリティの高さでした。
自分がこれまでに鑑賞したことのある企画オケの中でも、最高レベルだと思います。

その上、演奏者全員が「クロノ・トリガー」好きのため、ステージ上から発せられる熱量が膨大でした。
「クロノ・トリガーが好きだ!」オーラが全開で、「この演奏会を絶対に成功させてみせる!」という意気込みをひしひしを感じました。
その熱量に同調するかのように、自分の中の「クロノ・トリガー」熱が再燃していくのを感じました。
最終的には、興奮のあまり、冷静に鑑賞なんてできなくなったくらいです。

確かに、途中音が外れたり、出番ではないところでうっかり音が出てしまったりと、有志オケらしいミスもありました。
が、そんな些細なミスがどうでもよくなるくらい、その他の演奏が素晴らしかったし、素敵だったし、格好良くて感動的でした。

■ゲームの内容に沿って、ほぼ全曲演奏
演奏会全体の曲構成は、ゲームのシナリオに沿った形で為されていました。
現代のガルディア王国千年祭に始まり、中世から未来、原始、古代まで、時空を超えた険しくも勇敢な旅路が、2時間半に凝縮されて描かれました。

正確に言えば、ゲームのシナリオに沿ってOST収録曲を散りばめた、という感じです。
物語を描く上で重要なキーとなる曲は、本編中に2回登場することもありましたが、ほとんどは1回だけ。
その分、OSTに収録された曲はほぼ網羅的に演奏されました。
その徹底っぷりからもまた「クロノ・トリガー」に対する情熱を感じられて、好印象です。

今回の演奏会のプログラムになかった曲は、SFC版においてゲーム未収録だった曲と、「ファンファーレ」のようなジングル曲。
SFC版OST収録の64曲中、56曲(アンコール含む)演奏されたので、ほぼ全曲と言えると思います。
なお、ジングルに関しては、パンフレットに記載されていないだけで、曲の中にしれっと紛れていたような気がするので、実際に演奏された曲はもうちょっと多いです。

というわけで、隠れた名曲「歌う山」は、今回演奏されませんでした。
その点は個人的には少々残念なところですが、まぁ、(SFC版では)ゲーム未収録なので仕方ありません。
次回、また演奏会があれば、アンコールでも良いのでぜひ演奏してほしいです。
風呂桶の「歌う山」を聴いてみたいので、期待しています。

■音で描く壮大な物語
編曲は、原曲+αな感じでした。
原曲を軸にしつつ、より物語性を際立たせたような感じというか。
ゲームを盛り上げるただのるBGMではなく、音で「クロノ・トリガー」の物語を描くような感じです。
そのため、適度にアレンジが加わっていました。
曲によっては、原曲破壊レベルに近かったりもしました。

そのアレンジ具合が、上述のリトルジャックオーケストラの「クロノ・トリガー」オンリー定演との大きな違いかも。
リトルジャックは原曲を忠実に再現する方針でしたが、こちらの風呂桶は物語を描く上で必要なアレンジを追加。
そこで差別化が図られたように感じました。

原曲再現と原曲破壊、どちらが良いとかありません。好みの問題だと思います。
ちなみに、自分は雑食なので、原曲再現でもアレンジが入っても、どちらも美味しくモグモグします。
原曲破壊は解釈が異なると悲劇的ですが、ピタッとハマると沼なので、そういう意味では当たり外れが大きく挑戦的な試みと思っています。
また、原曲にアレンジが入ると編曲者さんの想いや解釈が見えてくるので、「ほー、編曲者さんはこういう解釈なのか!」とか「お、そういう捉え方もあるのか!」とか、自分には見えなかった新しい発見を教えてくれるので、それはそれで面白みがあって好物です。

アレンジの強度は、序盤はわりと原曲に忠実な感じでしたが、曲が進むにつれて増加。
中世の山場とラストバトルは、特にアレンジが強かったです。
というか、どちらも大澤久氏のアレンジなのですが、大澤氏のアレンジはいつも考察要素がものすごく深くて、想像力をいい感じに刺激されるのが、なんかこう、好きなんです。
ゲームで描かれなかった部分まで描いてくれる面白さは、感覚的には2次創作の同人誌で深い解釈の物語に出会ったときに感じる面白さに近いです。
今回も、演奏の迫力も相まってとても楽しめました。

他の方のアレンジも、感情を大きく揺さぶる”何か”が感じられて、それが心地良かったです。
違和感は全くなくて、ストンと心に入り込んできてガーッと揺さぶられた気がします。
未来も、原始も、古代も、どの時代の曲もそれぞれにドラマが感じられて、演奏中はずっとハラハラとドキドキとワクワクと、あとはたぎる思いでいっぱいでした。

■随所で大活躍のコーラス隊とパーカス隊
今回の演奏会で、様々なシーンで大活躍していたのは、コーラス隊だったと思います。
合唱だけでなく、ガヤの声や「ハッ!」のような掛け声、ハンドクラップまで、場を盛り上げるためにあちこちで活躍していました。
最初のメドレーの時点で「どこまで多芸なの!?」と思ったくらいの活躍っぷり。
このコーラス隊なくして、今回の演奏会の盛り上がりはなかったのではないでしょうか・・・は、言い過ぎかな。

それと、コーラス隊と同様になくてはならない存在だったのが、パーカッション。
原始時代の曲で一躍脚光を浴び、それ以降は最後までずっと存在感が半端なかったです。
コンガやボンゴがあちこちで使われていて、強い印象を残していくのが、見事というか鮮やかでした。

パーカスに限らず全てのパートに共通して言えることですが、一生懸命なのはもちろんのこと、それでいて楽しそうだったのも印象的でした。
本当に「クロノ・トリガー」が好きな人たちが集まっているんだなぁ、と、演奏会中ずっと感じました。

■可能な限りのペーパーレス化
今回の風呂桶の演奏会は、無料の電子チケット配布による予約制(+座席自由)という方式が取られました。
電子チケット自体は別の楽団でも試行されているので初めての経験ではないのですが、意外と入場はスムーズでした。
QRコードの認識に多少もたつきがあるものの、紙チケットの場合に発生するチケットの公演名・日時などの確認は機械が自動判定してくれるので、体感的には紙チケットとあまり変わらなかったです。
一度もたつくと滞留時間が長くなる点は今後の技術進歩で解消されるでしょうし、今後、もっと電子チケットが普及しそうです。
気になるのは、紙チケットの紛失リスクと、電子チケット紛失(メールを紛失して電子チケットまで辿り着けなくなった、など)リスク、どちらが高いか、というところくらいでしょうか。

あと、電子チケットが普及すると、特殊デザインの紙チケットがなくなるのは、それはそれで寂しいような気もします。
特別なものは物理で持っていたい心理のアレです。

電子化と言えば、アンケートも完全ペーパーレスでした。
紙のアンケート用紙はなく、あるのはQRコードを大きく印刷した紙一枚のみ。
紙のアンケート用紙にQRコードを併記したパターンはよく見かけますが、紙全廃は初めての経験かもしれません。

そのうち、パンフレットも物理ではなくデジタルで配布されるようになって、スマホやタブレットで見る時代になるのかな。
とも考えたりしましたが、そうなるとマナー上開演中見られなくなるから、パンフレットはまだしばらく物理で残りそう。

■感想まとめ
正直、まだ感想を言い足りてない気がしますが、うまく言葉にならなくて「良かった」「すごかった」しか出てこないような予感もするので、この辺で一旦〆ます。
風呂桶の演奏会、ものすごく良かったです。すごかったです。
ほぼ「クロノ・トリガー」好きしかいない空間で、上質な「クロノ・トリガー」の曲を目いっぱい楽しむことができて、めちゃくちゃ幸せでした。
幸せと感動で、終演してからしばらく身体の震えが止まらなかったくらいです。
半端ない熱量に当てられて、半端ない疲労感がありますが、それが心地良い疲労感で、それ以上に興奮と幸福が勝っています。
とても良い演奏を堪能しました。
演奏者の方々、スタッフの方々へ、素晴らしい演奏会をありがとうございました。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[ゲームRev] 最悪なる災厄人間に捧ぐ

PS4で発売されたテキスト型ADV「最悪なる災厄人間に捧ぐ」(以下、さささぐ)をトロフィーコンプリートしました。

ケムコ作品をプレイしたのは、本作が初です。
スマホゲームで会社名を度々目にしていたためか、「オーソドックスな買い切りタイプのゲームを低価格でスピードリリースするゲーム会社」というイメージがありますが、これまで琴線に触れる作品があまりなくて、一作もプレイしたことがありませんでした。

それなのに、本作に限ってプレイしてみようと思った理由は、直感とタイミング。
ファーストコンタクトは、発売直前にファミ通.comに掲載された作品レビューでした。
そこで知った世界観やシナリオから「これは、俺に合う作品なんじゃないか?」と興味を持ち、価格の安さ(DL版で3,000円)に「これなら即決でも買えそう」と皮算用しつつ、ちょうどがっつりしたシナリオのテキスト型ADVをやりたい気分だったことも重なって、あとはもうPS Storeで「購入」ボタンをポチるまで一直線でした。
そんなわけで、プレイしてみた次第です。

ゲームスタイルは、オーソドックスなテキスト型ADV。
テキストを読み進めつつ、途中で出てくる選択肢を選んで、条件次第でシナリオ分岐、という感じです。
マルチエンディング形式ですが、シナリオ分岐のフラグ管理が単純なので、それほど苦労せず、色々なエンディングにたどり着けます。
ある1つのエンディングだけやや解りにくかったですが、他はそうでもなく。
といっても、その”あるエンディング”だって、ゲームにある程度慣れていないと「どこだ?」ってなるかもしれませんが、テキストADVの勘所を掴んでいる人であればすんなりたどり着ける程度です。

そんな感じなので、自力トロコンが容易でした。
というか、今回は珍しく自力でコロコンしました。

ゲーム画面をパッと見た感じではあたかもギャルゲーのようですが、実際にプレイしてみたらギャルゲー要素はほぼありませんでした。
なにしろ、ヒロインは(一応)1人しかいないので、選択の余地がありません。

で、シナリオについてですが、個人的にはとても面白かったです。
ネタバレにならない程度に話のあらすじを記すと、「人の姿が見えない&人の声が聞こえない状態になってしまった主人公・豹馬が、他人から認識されなくなってしまった透明人間の少女・クロと出会い、協力し合いながらともに苦難を乗り越えていく」という感じ。
これだけならほのぼのしてそうに思えますが、開けてびっくり、結構シビアでした。
豹馬やクロのハンディキャップが想像以上に重くて、中途半端な豹馬はもとより、完全な透明人間のクロを通じて「透明人間って、こういうデメリットがあるのか」と突き付けられた気分です。
これまでいくつかのフィクションで見てきた「透明人間」って、誰にも気付かれずに潜入できたりのぞき見できたりなど、メリットを生かしたものが多かったので、それらとは真逆の負の側面を強調しているのが斬新に感じられました。

また、豹馬とクロのバックボーンもかなり重いです。
ネタバレに触れそうなのであまり深く語れないのがもどかしいのですが、「これはツラい・・・」と絶句するようなシーンがいくつかあります。
そんな数々の苦難に立ち向かっていく豹馬とクロが、最終的にはとても格好良かったです。
特に中盤以降の怒涛の展開は、記憶を消してもう一度やり直したいくらいです。

なお、シナリオ上、多少の残酷シーンが含まれるので、そのへんはちょっと注意が必要かもしれません。
と言っても、それほどあからさまな表現ではないけれど。

世界観については、なぜ透明人間になってしまったのか、クロがいきなり5人に増えたのはどうしてか、など、世界のルールに若干のこじ付けを感じるのは否めません。
が、大体「そういうもんか」で納得できました。
低価格ゲームなので、そこまでがっつりした世界観を求めるのはヤボというものです。
そんなことより、豹馬とクロの切なくも奮闘する姿を応援するゲームだと思いました。

テキスト量は、めちゃくちゃ膨大です。
正直、舐めていました。
価格が安いから大した量ではないだろうと高をくくっていたのですが、とんでもなかったです。
価格以上のテキスト量です。
ストーリーは面白いし、ボリュームたっぷりだし、この作品、コスパが良過ぎます。

テキスト量が膨大な代わりに、演出面はやや弱い感じがしました。
が、これに関しては、世界観の設定の勝利なのではないかと思います。
基本的に主人公・豹馬の視点で描かれる本作。
人の姿が見えない、人の声が聞こえない豹馬にとって、唯一クロだけは姿と声を認識できる。
つまり、クロの声と絵の素材さえあれば、大半はそれで十分。
下世話な話だけど、そこでコストが抑えられたことで低価格リリースが可能だったのではないかと。
そういう意味で、世界観の設定の勝利だと思いました。

ちなみに、収録されたボイスと絵の9割はクロが占めているんじゃないか、というくらい、クロ大活躍です。
クロの表情差分などのバリエーションは、ものすごく豊富です。
そんなにあるのかよ、というくらい豊富です。

演出と言えば、色の使い方の工夫が上手いと思いました。
詳しくは言えないけれど、メッセージ枠の色の使い方に一工夫あって、それがとても面白い使い方でした。
また、それが中盤以降で重要になってくるのも、良い演出でした。

一風変わった”透明人間”たちの織り成す、重厚な人間ドラマが描かれた本作。
とてもボリューム感たっぷりで、最後まで楽しめた作品でした。
完全新作の割に安価だったのであまり期待せずプレイしましたが、価格以上の面白さで、良い意味で裏切られました。
小難しい操作は必要ないので、手ごろな価格で手軽に重厚なシナリオを楽しみたい方にオススメです。

これを言わないと追われないので、最後に一言。
うちのクロが一番可愛い。可愛いは最強。正義であり、最強。

[GMCD] 刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火 オリジナル・サウンドトラック

TVアニメ「刀使ノ巫女」のスマホゲーム「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」のOSTが配信されたので、一通り聴いてみました。
全24曲、再生時間はおよそ60分です。

ちなみに、「刀使ノ巫女」は未プレイです。
未プレイどころか、元がTVアニメだったことをついさっきググって知ったくらいです。
「刀使ノ巫女」という名前をゲーム系ニュースサイトで何度か見た覚えがあるので、ずっとスマホゲームだとばかり思っていました。
あと、「刀使ノ巫女」を「とじのみこ」と読むことも、ついさっき知りました。

そんな自分が、一足飛びにOSTに辿り着いたのは、作曲が柳川和樹さんだったから。
いくつかのガスト作品の参加されていて、それがどれも良曲揃いだったので、以前から気になっていたコンポーザーさんです。
アルトネリコ3で名前を覚えて、サージュコンチェルトで完全に転び、アトリエシリーズの黄昏三部作でトドメを刺されました。
ちょっと前に再度フリーになられたという話を耳にして、ガスト作品から離れてしまうのかなと寂しく思ったものですが、まさかこんなところで再会するとは思いもしませんでした。

そんなわけで、楽曲配信開始の報せを知って、即DL購入しました。

一通り聴いてみた感想を一言で表すならば、「ガスト作品の曲みたい」でした。
柔らかいけど格好良さもあって、オリエンタルな雰囲気で、耳に優しいところが、なんとなくガスト作品の曲っぽいというか。
ガスト作品の曲が好きな方ならば、ゲームを知らなくても結構ツボにハマるのではないかと。

というか、本当に刺々しさがほとんどなくて、聴いていてすこぶる心地良いです。
生音っぽいアコースティックな音色とメロディラインが醸し出すハーモニーがとても優しくて、気持ち良い曲ばかりです。
作業用BGMにちょうど良いですし、作業していてふと集中力が切れたときに耳に触れた音色に癒されます。

特に印象的なのは、1曲目の「燈火結いて」。
木管と弦楽器、ピアノによる切なくも柔らかいメロディが、胸に染み入ってくるようです。
この1曲目から、自分の好みを直撃された気がします。

2曲目の「日々はここから」と「新たな出会い」は、たぶん一番アトリエシリーズっぽさの強い曲ではないかと。
軽快で、和やかで、朗らかな感じです。
百聞は一見に如かずなので、試聴でも良いのでとりあえず聴いてみてほしいです。

そんな癒される曲がありつつも、テンポの良い疾走感のある曲できっちり締めてくるところも、とても良いです。
タイトルからしてバトル曲っぽいものが、大体総じて格好良いです。
個人的に一番格好良いと思ったのは、「鏗錚」。
途中の太鼓?の勇ましさがたまりません。

それと、「神薙」のコーラスもすごく格好良いです。
なんというか、何の抵抗もなく「あ、カッコいい・・・」とスッと思える感じの曲です。
器楽音だけでも格好良いのに、コーラスによってさらに格好良さが増しているように感じました。
あと、コーラスとドラムで最高に盛り上げてからの転調が、(言葉は悪いけれど)卑怯なくらい格好良いです。

ついでにもう一曲、「颶風」の途中で入るペコポコピコポコした流れ落ちる音も好きです。
あの旋律、なんだか妙に耳に残るんです。
アコースティックな音色が多い中で、珍しくはっきりとした電子音だからかもしれませんが、あのリズミカルな流れがとても印象的でした。

作曲家名だけで半ば衝動買いしたような作品でしたが、これは買って正解だったです。
ガスト作品の曲が好きな方には、問答無用でオススメしたいです。
ガスト作品にあまり馴染みのない方であっても、オケや吹奏楽のような曲が好きな方にオススメです。
むしろ、オケか吹奏楽で演奏してほしい曲ばかりでした。どこかの楽団で演奏されないだろうか。

[GMCD] ファイアーエムブレムif オリジナルサウンドトラック

3DSのS・RPG「ファイアーエムブレムif」のOSTを、一通り聴き終わりました。
全134曲収録したディスク7枚+データディスク1枚。
再生時間は、およそ7時間43分になります。

ゲームの方は、今「白夜王国」の方をプレイ中です。確か、まだ第4章あたり。
他のゲームと並行プレイしているので、クリアするのはずっと先になりそうです。

OSTを発売日当日に買っておいて今まで放置していましたが、最近になってようやく紐解いて聴いてみました。
紐解く最後の一押しをしてくれたのは、今年2月に開催された「Ritter der Musik」の演奏会。
そこで聴いたFEifの曲がとても格好良かったので、これは近いうちにOSTを聴かねば!と固く決意したのがキッカケです。
まぁ、それでも実際にOSTの封を切るまで半年ほど経過しているのですが、それはそれということで。。。

収録曲数も再生時間も恐ろしく膨大な今作のOST。
さすがに7時間以上もあるので、耳に馴染むまでにかなり時間を要しました。
この1ヶ月の作業用BGMは、ずっとこのOSTでした。

が、不思議とまだ聴き足りてない気がしています。
もともとFEの曲はツボにハマることが多いのですが、FEifも前例と同様にツボったみたいです。
あまりにツボったので、急遽ゲームを買い揃えました。
# 白夜の方を先にプレイ中だけど、暗夜も購入済み。
# インビジブルはまだ未購入。

いつも通りの勇壮なオーケストラ調に加えて、今作は和のテイストが多めなところが特徴かと。
FEで和風な曲調は想定していなかったので、初めてOSTを紐解いて聴いたときは「!?」と思いました。
FE=欧風中世騎士道=クラシカルスタイルなオーケストラ、という先入観があったので、急に和風な楽曲が流れたときは本当に驚きました。
ただ、そんな和風な楽曲が他の曲から浮いていることはなく、すんなり融合しているあたりはさすがでした。

他にもオリエンタルな曲が多数あります。
それでいて、どの曲からもなんとなく「FEっぽさ」を感じるのがすごいです。
この多様性が、収録時間にして7時間以上に及ぶOSTだけど、何回もループしても聴き足りない要因の一つかもしれません。
FEifの前作「覚醒」に比べるとパンチのある曲が少ないですが、これはこれでとても好みです。

FEifのテーマ曲である「if~ひとり想う~」は、このOSTを聴く前から耳にする機会が度々あったのでメロディは知っていたのですが、OST収録曲の中にはそのアレンジが結構多いです。
とはいえ、「if」自体が好きな曲の1つなので、それらのアレンジも非常に美味しくいただきました。
どのアレンジも格好良くて、すこぶる好みです。

アレンジと言えば、曲名が「〇〇」というものがあると、そのアレンジである「〇〇 ~ □」という対になる曲がセットで収録されているケースが、今作は多いです。
無印は大人しくて、「~ □」の付くアレンジは勇ましいパターンが多いかな。
「光射す彼方へ」と「光射す彼方へ ~ 颯」のように、無印とアレンジでかなり雰囲気の異なる曲もあって、「あの曲が、アレンジではこうなるのか」というギャップが面白いです。
メロディラインが同じで、再生時間が同じだからテンポも同じだと思うのですが、趣が相当異なります。

OST収録曲の中では、「血の宿運」が特に強く印象に残りました。
この曲が流れると、まずイントロのインパクトで気を引かれて、そのまま聴き入ってしまいます。
あのイントロは、本当に強いです。

テーマ曲の「if」が強く前面に押し出されている影響からか、お馴染みの「ファイアーエムブレムのテーマ」の出番は、今作ではあまりありません。
後半でちらっと出てくるぐらいで、やや影が薄い印象です。
それだけに、そのちらっと出てきたときの印象が強く残ったのですが。
シリーズテーマ曲なのだからもうちょっと前に出てきてくれても良かったなぁ、と思わないこともないですが、まぁ、仕方ないか。

そんなわけで、ゲームをプレイする前にOSTを一通り聴きましたが、和のテイスト多めでもFEらしい格好良い曲が勢揃いで、想定以上にツボにハマりました。
「あの曲はどこで流れるのだろう」と、これからゲームをプレイするのが一層楽しみになってきました。
今プレイしかかり中のゲームをクリアしたら、集中的にプレイしたいと思います(決意表明