[GMCD] SINoALICE -シノアリス- Original Soundtrack

iOS/スマートフォンアプリ「シノアリス」のOSTが発売されたので、ゲットして一通り聴き終わりました。
全28曲収録で、再生時間は約62分になります。

「シノアリス」のゲーム自体は、最近プレイ再開しました。
リリース直後にインストールしてプレイしてみたものの、サーバがクッソ重くてロクにプレイできず、そのままホーム画面の片隅にそっと追いやられていました。
その後、このアルバムを聴きながら、ふと思い立ってプレイ再開した次第です。
現在、衝動編は全シナリオ制覇、憎悪編は途中だけど、とりあえず現実編まで出現させたものの、ナイトメアが強くてバトルが厳しくなってきたあたりです。
ちなみに基本ソロというか野良。ギルド所属が前提の作りになっているこのゲームは、時間に縛られたくない身からするとちょっと辛いです。

そんなこんなで、OST購入時はまだゲーム再開前だったので、タイトル画面とホーム画面の曲しか知りませんでした。
それでもOSTを購入したのは、「ニーア」シリーズと同じ製作スタッフだったから。
「ニーア」もツボったんだから、きっと自分のツボに違いないよ! という信頼と勘を頼りにゲットしました。

実際聴いてみた感じでは、「ニーア」の雰囲気をもっとジメッと暗くして、ややBGMに徹したような印象。
激しい曲は、ないわけではないけれど、ほとんどありません。
神秘的でしっとりしているというか、湿度高めでじっとりしているというか、重いです。
ネガティブな方向への気分転換には、良いかもしれません。
そんな需要が果たしてあるのかっていう話もありますが。

とはいえ、個人的には結構好みな雰囲気です、
鬱な曲も好物なので、たいへん美味しくいただきました。

「シノアリス」の曲も「ニーア」シリーズと同様に、アコースティックな楽器の音色がメインに使われています。
これは、アンサンブル形式でとても聴きたくなる感じです。
フルオーケストラでどーんと演奏するより、小編成のアンサンブルでしっとり演奏した方が、きっと合います。
特に「決戦ノ斉歌」などの「決戦ノ」が付いてる曲はどれも好きなので、すごく生演奏で聴いてみたいです。
# 10/23, 24にコンサートあるのは知っているけれど、ダブルブッキングして行けるかどうか怪しくなってる今現在。。。orz

このOSTを聴き始めてから「シノアリス」のプレイを再開してみて思ったのは、OST単体でも楽しめるけれど、ゲームプレイした上で聴いた方がより楽しめる、ということ。
曲を耳にしている時間がゲームプレイしているときの方が多いからなのか、ゲーム補正がかかるからなのかは、わかりませんが。
ゲームプレイ前に「この曲いいなぁ」と思っていた曲が、ゲームプレイ後は「この曲めっちゃ好き」にランクアップしました。

逆に、OSTで聴いていた曲のイメージと、ゲーム中での使われ方のギャップに驚いたものもありました。
「破壊ノ迷路」はメルヘンチックで珍しくやや明るめな曲でしたが、ゲーム中でバトル曲(だったような)と知った時には目が点になりました。
まぁ、あの製作陣ならば何があってもおかしくないし、そんな作品に慣れつつあってむしろ中毒気味ですが。
しかし、どんどん目の肥えていくプレイヤーの期待を(良い意味で)裏切り続ける宿命にある制作サイドは、本当にたいへんだろうなぁ。

そんなわけで、スマホアプリの「シノアリス」のOSTでしたが、「シノアリス」未プレイでも「ニーア」サウンドが好きな方には聴いてほしいOSTと思いました。
ゲームプレイしていた方がより楽しめるけれど、OST単体でも十分楽しめます。
あと、このゲームはBGMが素晴らしいので、ゲームプレイ時はBGMをONにするのがガチでオススメです。

[GMEV] テイルズ オブ オーケストラコンサート 2018

10月6日(土)に、「テイルズ オブ」シリーズの公式オーケストラコンサート「テイルズ オブ オーケストラコンサート 2018」(以下、テイオケ)が開催されたので、行ってきました。
会場は、パシフィコ横浜 国立大ホール。
14:00に開演し、16:15頃に終演しました。

指揮は、栗田博文氏。
演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団。
合唱は、Brazz~鳥の吟遊詩人たち~。

なお、今回の感想は少々辛口になると思うので、嫌な予感がした方はバックしてください。

■4年前の記念コンサート以来のアラカルトな構成
2015年の初回以来、今回で4回目となる「テイルズ オブ」シリーズのオーケストラコンサート。
4回目にして初めて、休日(土曜日)に開催されました。
過去3回とも平日開催で、行くなら仕事を調整して年休取得しないといけなかったけれど、今回は気が楽でした。

2016年と2017年の2回は、TOZ(アニメ版TOZ)やTOBにフォーカスした楽曲が演奏されましたが、今回は初回公演に似たアラカルトな構成になりました。
TOZの楽曲は好きだけどアニメ版TOZは途中リタイアし、TOBはコンサート開催当時未プレイだったこともあって、結局2016と2017は行かなかったので、初回公演ぶりの参加になります。
ちなみに、行かなかった2016と2017も、後日発売されたコンサートCDは買って聴きました。

今回のプログラムは、メインに今年10周年を迎えるTOVを据えつつ、他のシリーズ作品も広く浅く取り入れた構成。
初回公演以来の再演曲もあったけれど、多くは今回初披露曲でした。
マザーシップタイトルではない作品からの選曲もあって、なんとなく変化球の多かった印象があります。
その変化球な曲はどれも原曲知らない/覚えていなかったけれど、今回聴いてどれもとても格好良くて、「こんな曲もあったのか」という新発見を感じて楽しかったです。
良曲ならばマイナーな作品の曲を取り入れていくのもアリだと思うし、むしろ度を超えない程度にドンドンやって欲しいとも思いました。

なお、TOVと同じく発売10周年記念のTOS-R、TOH、発売15周年記念のTOSは、あまり出番がありませんでした。
1曲も演奏されなかったという事態には、さすがにならなかったけれど、TOVに比べると扱いがイマイチな感じがしました。
もっとも、1作品でアニバーサリーイベント開催できてしまうくらいTOVは人気が高いから、仕方ない気もしますが。
ちなみに、個人的にもTOVは「テイルズ オブ」シリーズの中で1, 2を争うくらい好きな作品で、今回演奏会の目当てもTOVだったので、プログラムには特に問題ありませんでした。

■オケらしい格好良さを追求した編曲
全体的に、オケの持つ表現力で原曲の格好良さを引き出すようなアレンジでした。
原曲をそのままオーケストラに落とし込むのではなくて、原曲の味を生かしつつ、オケならではのエッセンスを追加したような感じです。
原曲重視というほど原曲そのままではないけれど、原曲破壊というほど原曲の面影がないわけでもない。
原曲の格好良さはそのままに、オケらしい豊かな音色を響き合わせて壮大にさせたような。
そんな絶妙な匙加減で、「ガチでオーケストラ用に譜面を起こすとこうなるのか」というプロの本気を見た気がします。

過去のオケコンで演奏されたことのある曲も数曲ありましたが、それらは少し改訂されていたような気がします。
主にイントロ部分が変わっていたような・・・記憶違いかな。

■ゲーム音楽コンサートではお馴染みの栗田氏+東京フィルによる安定した演奏
演奏は、流石は栗田博文氏+東京フィル、と言わんばかりの、安定感と安心感のある演奏でした。
ゲーム音楽は演奏されることを想定していない曲が多く、実際に演奏しようとすると高難易度になりがちで、今回も聴いた感触としては鬼畜譜面としか思えない曲が多数。
しかし、そんな高難易度の曲も、見事に弾きこなしていました。
あの栗田氏と東京フィルならではの安心感、本当に半端ないです。

今回のコンサートに限りませんが、栗田氏も東京フィルも、実に様々なゲーム音楽を演奏されているのが、本当にすごいです。
ゲーム音楽のコンサートはまだまだ成長途上なので、演奏される曲の多くが初演です。
毎回、ほとんど予備知識のないまま、書き起こされた譜面とデモ(とゲームの解説?)から曲を解釈して、見事に昇華してみせるのが、プロとはいえすごいことだと思います。
コンサートの度に、いつも感心します。

■オーケストラに造詣の深い人を監修に入れてほしいと痛感
演奏自体はとても素晴らしいものだっただけに、スピーカー出力が強めだったことがとても残念でした。
自分の座席位置が、直線距離にすると指揮台よりもスピーカーの方が近かったためかもしれませんが、楽器から出る音がスピーカーから出る音にかき消されてしまっていました。
ヴァイオリンやホルンの音が、演奏者の位置ではなく、他の楽器とまとめてスピーカーから聴こえてくるのです。
そのため音が平面的に聴こえて、臨場感が木っ端みじん。
CD音源を爆音で聴いているような気分です。
チケット代を考えるとちょっと割に合わない気がしました。

特に第1部は、その感覚が終始抜けませんでした。
生演奏、特にオーケストラの場合は、立体感のある音の響きも重要なのに、この点は本当に残念。

残念と言えば、今回初めて導入されたペンライトも、正直いらないと感じました。
自分はペンライト買わなかったし使わなかったのですが、近くの人のペンライトの眩しさに集中力を削がれて、めちゃくちゃ邪魔でした。
バトル曲のような熱い曲、ノリノリになれる曲限定ならまだしも、ほぼ全曲ペンライト使用。
バラードにペンライトとか、本当にもう、意味がわかりません。
誰だよ、ペンライト導入しようって言い出した人&それを承認した人。
オーケストラコンサートは音の響きの調和とそれが醸し出す空気感や世界観を楽しみに来てるんだ、ノリノリになるために来てるんじゃない。
多くのオーケストラコンサートで、開演中の携帯電話やスマートフォンの使用が禁止され、避難誘導灯が消灯される、その理由を深く考えて直してもらいたいです。

そんなわけで、次回は音響監修サイドに、オケに関する造詣の深い人を立ててほしいところ。
本当に、せっかくの素晴らしい演奏が勿体ないです。

■その他、細かいところで気になったところ
演奏自体と関係ないところで、ちょっと引っかかった点について。

今回、スペシャルシートを購入して鑑賞に臨んだのですが、ゲーム音楽のコンサートではよく見られるように、今回も全席指定にもかかわらず入場烈が長くなりました。
入場が始まってしまえば列はスムーズに進んだのですが、自分が入場する直前に、関係者受付口でチケットを受け取った人がスタッフの誘導に従ってスペシャルシート入場列に割り込み。
それを目の前でやられて、わりとイラッとしました。
バンナムかワーナーか他の会社の関係者かわかりませんが、お前らはどっち向いてビジネスしてるんだ、と思いました。
これが初めての公式オケコンなら「関係者用の裏口用意するの忘れてたのかな?」とも思えるところですが、さすがに4回目なのでそんな言い訳は通用しないかと。
ほんと、そーゆーところだぞ!

■感想まとめ
そんなわけで、演奏自体は素晴らしかったのに、それを台無しにする周辺のアレコレの影響で、終演後ももやもやの抜けない演奏会になってしまいました。
これならCDで聴いた方が、わだかまりなくすっきり楽しめたような気がします。
来年も開催されるかわかりませんが、今年と同じようなら、参加するか少し考えたいと思います。
とりあえず、ペンライトはやめてほしい。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] NieR Orchestral Arrangement Album

A・RPG「ニーア」シリーズのオーケストラアレンジアルバム「NieR Gestalt & Replicant Orchestral Arrangement Album」と「NieR:Automata Orchestral Arrangement Album」の2枚と、特典ディスク1枚がセットになった「NieR Orchestral Arrangement Album」をゲットし、一通り聴きました。
曲数は、Gestalt & Replicantの方が11曲、Automataが10曲、特典ディスクが4曲。
再生時間は、特典ディスクを含む3枚合計で、約2時間ほどになります。

シリーズ1作目のGestalt & Replicantのゲームソフト発売当初から「曲が良い」と専らの評判だったニーアシリーズ。
その待望のオーケストラアレンジアルバムが、ついに発売されました。
ニーアシリーズの曲の良さを考えると当然の結果と思いますが、発売当初から人気の爆発したAutomataだけでなく、曲は問答無用で良いけれどゲームに関しては賛否両論で発売当初はパッとしなかったGestalt & Replicantまでアレンジされるとは。
自分も、ニーアシリーズにはGestalt & ReplicantのOSTから入った身なので、これはとても嬉しい出来事でした。

が、初めてこのアルバムを聴いたとき、「・・・・・・なんか、ピンと来ない」というのが第一印象として残りました。
演奏も編曲も素晴らしいアルバムなのは確かなのですが、なんかこう、スッと入ってこない感じです。
ゲームプレイ済みで、その世界観に強い魅力を感じていた身だからだと思いますが、本作のアルバムからはゲームの要素があまり感じられず、”ただオーケストラ用にアレンジしただけ”という匂いがしたからかもしれません。
オーケストレーションされた方全員がゲームプレイ済みかどうかわかりませんし、おそらく仕事として編曲された方もいらっしゃると思います。
なので、まぁ、そういうアレンジになるのも仕方ないと頭では分かっています。
ただ、ちょっと、自分の期待値が高過ぎたのかもしれません。

などと、先日開催されたコンサートまでは、今回のアルバムに対してそんな印象を抱いていました。
コンサートが終演した今は、「そんなこと、どーでもいいねっ!」となっています。

先月開催されたオーケストラコンサートは、ほぼ本作のまま演奏されました。
圧倒的な音の洪水と繊細な旋律に衝撃を食らって以来、本作を聴くとその時の興奮が甦って、これはこれでとても良い気がしてきました。
第一印象なんてそう簡単にひっくり返らないのに、それを180度転換させた生音補正、すげーな。

そんなわけで、コンサート以来、とても好きなアルバムに昇格しました。

中でもとりわけ好きなのが、Gestalt & Replicantの「愚カシイ機械」。
冒頭から流れるようなチェンバロ(かな?)の旋律に、衝撃が走りました。
セットリストが公開されたときにこの曲が含まれることを知り、原曲から好きだったこともあって嬉しかった反面、「あのメカメカしい機械音、どうするんだろう?」と疑問にも感じていました。
それを、まさかチェンバロを使って寄せてくるとは。これには心底唸らされました。

それと、「魔王」もとても好きです。
原曲と同様の前半の切なさと後半の勇ましさの対比が、オーケストラアレンジになってもたまりません。
なんかもう、聴いているだけで泣けてきます。

「全テヲ破壊スル黒キ巨人」も結構好きです。
バトル曲だけあって、オーケストラになってもとても滾ります。
ティンパニの力強さ、金管楽器の高らかな雄叫び、コーラスの繊細さが渾然一体となった迫力が、とにかくすごいです。

Automataの方は全体的に良アレンジばかりですが、「遺サレタ場所」と「遊園施設」が特に好きかも。
この2曲はゲームをプレイしていると比較的長時間聴くことになるので、原曲好きが高じてオーケストラアレンジも好きになったのかもしれません。
原曲を上手くオーケストラに落とし込まれていて、原曲好きでも違和感なく聴けました

特典ディスクは、Gestalt & Replicantから2曲、Automataから2曲の計4曲収録。
本編ディスクにはない曲が、アンサンブル形式に編曲・演奏されて収録されています。
フルオーケストラ形式ではありませんが、様々なアンサンブルが楽しめて、これはこれでとても面白いです。

それにしても、「生マレ出ヅル意思」を聴くと、脳内で「社長です」というボイスが自動再生されるのですが、どうにかならないでしょうか。
「コノママジャダメ」や「カミニナッタ」よりも「社長」の方が真っ先に出てくるんです。

そんなわけで、ついに実現したニーアシリーズのオーケストラアレンジアルバムでしたが、コンサートを経てとても好きなアルバムの1つになりました。
ニーアシリーズのサウンドが好きな方は、ぜひ聴いてみてほしいです。
それと、願わくば、オーケストラコンサートの再演を期待しています。
生演奏の良さを、もっと様々な人に知ってもらいたいです。