[GMEV] OCTOPATH TRAVELER Break, Boost and Beyond

7月28日(日)に、「OCTOPATH TRAVELER」(以下、オクトラ)の公式ライブコンサート OCTOPATH TRAVELER Break, Boost and Beyond(以下、オクトラBBB)が開催されたので、昼公演に行ってきました。
会場は、オリンパスホール八王子。
14:35頃に開演し、16:50頃に終演しました。

日曜日に八王子とか、なんでそんな遠いところを会場として選定したのか少々不思議に思っていましたが、Twitterのフォローさんが呟かれた「八(octo)王子」という指摘を拝見して、なるほど納得。
そういう意味を込めて八王子を選択されたのなら、仕方ありません。むしろ、どんと来い(盛大な手のひら返し)。

■発売後約1年でコンサート開催という異例の大躍進
オクトラは、昨年7月に発売されたばかりのRPGです。
シリーズものならいざ知らず、完全新規タイトルが発売後およそ1年でコンサートを開催するというのは、異例のスピード展開だと思います。
近年、BGMに定評のあるゲームタイトルであればコンサートの開催されやすい素地が出来ているとはいえ、コンシューマゲームでこの展開の速さはかなり珍しいです。
自分がゲーム音楽好きなこともあって、いつどこでどんな作品のコンサートが開催されるか日々チェックしていたり、実際に数多くのコンサートに足を運んだりしていますが、発売後1年でコンサート開催はあまり聞いたことがありません。
「ブレイブリーデフォルト」が発売直後にライブコンサート(ルクセンダルク紀行)を開催したケースがありましたが、その時以来のスピード出世ではなかと。
もっとも、BDFFに関しては、作曲を手掛けられたRevoさんの知名度の高さがあってこその、異例のスピード開催だったと思いますが。
そう考えると、オクトラBBBは相当なレアケースです。
それほど急速にオクトラ人気が一気に広まったということでしょうか。

とはいえ、オクトラにはOSTから入った身としては、念願のコンサートです。
いつかは生演奏で聴きたいと、OSTをエンドレス再生していた時から願っていたことなので、嬉しくないわけがありません。
今回のライブ、開催が決定してチケットを入手してからずっと、ものすごく楽しみにしていました。
どれくらい楽しみにしていたかと言うと、台風が発生して今週末にぶつかるかもというニュースを見たときに肝を冷やしつつ、しかし這ってでも会場に行ってやると決死の覚悟を決めたくらいです。
幸い、台風の影響はさほどのものではなく、むしろ台風一過の晴天で暑いくらいの気候でしたが。

■楽しくて仕方なかった熱くたぎる素晴らしい演奏
とまぁ、それくらい楽しみにしていたオクトラBBBでしたが、実際に演奏が始まったら想像以上にめちゃくちゃ楽しかったです。
もうずっと、ひたすらに楽しかったです。最初から最後までニヤニヤが止まりませんでした。
あの曲もこの曲も、演奏される度に心の中で「なにこれ超格好良いーっ!!」を連続で叫んでいました。
本当にどれも格好良いし、熱いし、たぎるし、格好良いし(大事なことなのでry

「フロストランド地方」のようなしっとりした演奏もあれば、バトル曲のような直球で熱くたぎる曲もあり。
しかし、どんな曲からも、演奏者の方々だけでなく作曲の西木康智氏と編曲者の方々の熱い想いも感じられて、それでとにかく熱かったように思います。
その熱さに当てられて、気分が高潮し、ひたすらに楽しく感じられたのかもしれません。
なんだろう、もう本当に心底楽しかったです。
終演した今となっては、熱かった、たぎった、格好良かった、楽しかったという感想しか残っていません。
楽しさの極みに達すると言葉を失うという、あの状態です。

生演奏のオクトラは、もう予想の範囲を超えるほどに熱くて迫力がありました。
音の圧力をとにかくすごく強く感じて、ずっと圧倒されっぱなし。
アコースティックサウンドで音に包まれたかと思えば、バトル曲で音にぶん殴られていたり、終始音に翻弄されたような気分です。
けれど、それすらも楽しかった記憶に直結しています。

■基本的には「Break & Boost」のアレンジを踏襲
今回演奏された曲の9割は、発売済みのアレンジアルバム「Break & Boost」に収録されている曲そのままでした。
残り1割の要素は、ライブ用にフレーズが変わっていたり、アドリブが入っていたり、BreakとBoostをブレンドしたようなアレンジを施していたり。
概ね「Break & Boost」のままだったので、新鮮味こそ薄いものの、あのアルバム収録曲を生演奏するとこんなにもすごい迫力になるのかという驚きがありました。

それと、1割の違いを演奏の中から探すのも、興味深いというか面白かったです。
「今の裏で流れてたフレーズ、微妙にアルバム収録版と違うけれど面白いなぁ」とか「このフレーズを繰り返し重ねてきたか」とか「おー、今のアドリブ格好良い!」とか。
ちょいちょい新しい発見があって、それを探すのが楽しくもありました。

なお、今回のライブでは、物販で販売開始された「Break & Boost -Extend-」の収録曲も演奏されました。
そちらの収録曲はさすがに未知の領域だったので、それら楽曲は真っ新な気持ちで楽しめました。

■演奏以外で良かった点とほっこりした点
今回のオクトラBBB、ライブという位置付けだったこともあって、ゴリゴリに剥き出しのバンドサウンドでオールスタンディングだったらどうしよう、という一抹の不安が、開演前までありました。
好みの問題で、エレギやドラムがはっちゃけるバンドサウンドが、あまり得意ではなく。
さらに、年齢的・体力的にスタンディングがツラいということもあり。
そんな不安を開演前には抱いていたのですが、結果的にはずっと座ってじっくり聴けたので、正直助かりました。
また、終始バンドサウンドごり押しというわけでもなかった点も、個人的には高評価に繋がったポイントの一つです。
まぁ、バトル曲では身体を動かしてリズムに乗りたくて仕方なかったりもしましたが。

オクトラBBBの司会進行は、オクトラの作曲家・西木康智氏。
原稿丸読みっぷりが分かるような初々しさの感じられるMCで、思わず心の中で「がんばれ!」と応援していました。
なお、第1部の途中で物販のグッズ紹介コーナーがあり、そこの一幕には非常にほっこりさせられました。
西木氏がグッズを紹介しようとしたら、演奏メンバーの方々が3人ほどひょこひょこっと西木氏の元に集まり、自然とアシスタントをすることに。
西木氏の反応を見るに、事前打ち合わせでそうしようと決めていたことではなかった様子。
そのままの流れで、西木氏がグッズを紹介→そのグッズをメンバーさんに手渡し→メンバーさんが両手で掲げ持つ、という展開になっていました。
メンバーの仲の良さが垣間見れて、すこぶるほっこりしました。
なにこの仲良しっぷり。可愛いかよっ!

西木氏のMCと言えば、「いつかオーケストラで演奏したい」というようなことを仰られた際には、思わず小さくガッツポーズを決めていました。
オクトラは、ぜひともフル編成のオーケストラで聴きたいです。
いつか実現させてください。すごく期待しています。

■演奏以外の面では引っかかった点も
演奏が素晴らしく熱くて楽しかっただけに、運営側の手際の悪さはやや引っ掛かりを覚えました。
物販待機列や入場待機列の形成がひどくアバウトだったり、形成後の導線がルーズだったり、開場前にロビーがキャパオーバーして入場規制がかかったり、Blu-ray予約で終演後に大行列ができていたり。
いずれもリスクとして予測可能なことだと思うのですが。
ここ1, 2年のスクエニのコンサートでは、過去の教訓やナレッジを根こそぎ捨ててしまったかのような手際の悪さを感じます。
数年前までは見事な捌きっぷりだったのに、どうしたのでしょうか?

そういえば、Blu-ray予約の行列、夜公演までには捌けたのかなぁ。
# 自分の予約が完了したのが17:40頃で、まだ後続がたくさんの方々が残っていました。

■感想まとめ
演奏以外の点で若干の引っ掛かりがありつつも、演奏自体はとても素晴らしく熱くたぎるもので、ものすごく楽しかったです。ひたすらに楽しかったです。
念願の生演奏だったから、というのも関係していますが、演奏に込められた色々な人の様々な想いとか熱量とかがあちこちから感じられて、それを直接肌で感じ取れたのも、楽しかった要因の一つだと思います。
想像以上に楽しかったです。大満足でした。

せっかくの機会なので欲を言えば、個人的にはオケサウンドが大好物なので、いつかオクトラのオーケストラコンサートを開催してほしいです。
オクトラとオケは、きっと相性が良いと思うのです。
ぜひいつか、お願いします!


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。

[ゲームRev] 伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠

SwtichでDL配信されているADV「伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠」をクリアしました。
プレイ時間は、たぶん10時間もかかっていないと思います。

昔懐かしのコマンド選択式ミステリーADVの新作が、現行機で配信販売されました。
FC時代によく見たあの形式です。左上部に人物と背景、右上部にコマンド、下部にメッセージ欄が表示される、アレです。
まさか、このタイプの作品が、3D最盛のこの現代に出てくるとは思いませんでした。
グラフィックは粗いドット絵、サウンドはチープなピコピコ音源、さらに4:3(かな?)の画面アスペクト比と、FCテイストをとことん再現。
FC時代のADVへの徹底的なオマージュ感がすごいです。
FC時代のADVをご存知の方なら、きっと懐かしさに浸れることでしょう。

なんて言ってる自分は、実はそれほどFC時代のコマンド選択式ADVに触れたことがなく。
プレイしたことがあるのは、おそらく「ファミコン探偵倶楽部」の2本ぐらい。
しかも、GBAで発売された「ファミコンミニ ディスクシステムセレクション」版でした。
FC全盛に児童期だったものの、うちの実家がゲーム禁止家庭だったので・・・あとはお察しください・・・。

ただ、ゲームプレイできない代わりに貪るように読み込んでいたゲーム雑誌で、いくつかのコマンド選択式ADV作品の画面をよく見ていたので、身近といえば身近な存在ですし、憧れの存在でもありました。
推理小説が好きだった上に、2時間サスペンスドラマをよく見ていた(母が2時間サスペンスドラマ好きで、つられて一緒に観ていた)ことから、そういったADV作品への憧憬はずっとありました。
その系譜は「逆転裁判」シリーズ等まで脈々と受け継がれていますが、まさかこの現代にFC時代のテイストそのままの作品が登場するとは。
当時を懐古する心をくすぐられて、俄然興味が沸いていました。

配信が始まってすぐにプレイしなかったのは、積みゲー崩しに勤しんでいてなかなか時間が取れなかったため。
最近、積みゲーはまだ残っているものの、いずれも興味のある最新ゲームが発売されるまでにクリアできる気がしない、というくらいの中途半端にまとまった隙間時間が出来たので、この機会にやっておくかと思いついて購入しました。
あと、評判も良さそうだった、というのも、購入に至った理由の一つです。

まず、ADVでは重要なストーリーですが、かなり2時間サスペンス感満載です。
ネタバレにならない程度に冒頭部分をさっくり記すと、次のような感じです。
春先の早朝。警視庁の刑事であるケンが、上野で身元不明の変死体に遭遇。その事件の捜査に着手した主人公とケンは、やがて変死体が所持していたと思われる謎の黒真珠を発見する。その黒真珠は、どうやら伊勢志摩で作られているものらしい。2人は伊勢志摩へと赴き、事件の真相を探る。
・・・と、冒頭だけでも2時間旅情サスペンスの雰囲気たっぷりです。

プレイ開始当初はありきたりなストーリーと思っていましたが、前半では点と点でしかなかった事実が、後半に差し掛かると怒涛の如く線が結ばれて、終盤にかけて全容が一気に見えていく様がとにかくすごくて、とても面白かったです。
ご都合主義的な強引な展開が少なかったのも好印象。
人間ドラマもちゃんと描けていて、各登場人物の本音や想いがポロポロ出てくる中盤以降は一気にプレイするほど引き込まれました。
おそらく、このまま2時間ドラマにできるくらいの出来ではないかと。
また、登場人物が全員怪しく見えたり、何故か入浴シーンがあったりと、2時間サスペンスあるあるなネタや展開が仕込まれていたのも、そっちの嗜みもある身としてはたいへん楽しかった要素でした。

そういえば、グラフィックやサウンドはFC時代を彷彿とさせられるチープさなのに、シナリオ上スマホが大活躍するあたりに、時代のギャップ感を半端なく感じました。
なんというか、ゲームとしては(良い意味で)古臭さがあるのに、ゲーム内アイテムが最新っていうのが、面白いというかユニークというか。

作品自体はミステリーADVですが、自分で考えなければならない推理要素は、ほとんどありません。
コマンド総当たりしていれば、いつの間にかフラグが立って先に進められるようになります。
なので、現場に着いたらコマンド総当たりして、どのコマンドを選んでも同じメッセージを繰り返すようになったら場所を移動する、ということを繰り返していれば、いずれエンディングにたどり着けます。

ただ、3Dダンジョン探索っぽいところが2ヶ所ほどあって、そこは方向音痴だと迷うかもしれません。
特に終盤に出てくる探索イベントは、頭の中でマップを思い描きつつ、自分がマップ上のどこにいて、どっちの方向を向いているのか、まで把握していないと、かなり迷いそうです。
自信がなかったら、手元にメモ帳(方眼紙だとなお良い)を置いて手描きマッピングした方が、面倒だけど確実かも。

それと、登場人物がかなり多いので、誰がどういう人物で誰とどういう関係にあるのか、という把握も重要です。
人間関係が複雑で、ストーリーが進むとともに関係性も刻々と変化していくので、人物相関図を常に把握しておく必要があります。
それさえできれば、ストーリーがかなり面白いので、楽しめると思います。

そういう脳内整理が必要な分、話の流れや人間関係を忘れてしまわないうちに一気にプレイしてしまった方が良いタイプのゲームです。
プレイの途中に間を空けてしまい、そのあたりの情報を忘れてしまうと、きっと面白みが半減してしまうのではないかと。
それほど時間のかかるゲームではないので、一気プレイがオススメです。

というわけで。
FC時代のADVテイストというシステム面では懐かしさ満載でしたが、ストーリーがとても面白い作品でした。
FC時代オマージュなので多少の面倒くささはあるものの、逆に難しい操作が特になくて、誰にでもプレイできるゲームだと思います。
コマンド選択式のADVに懐かしさや親しみがあって、2時間サスペンスドラマを嗜んでいたことがある方にはオススメです。


ちなみに余談ですが、冒頭、死体の第一発見者となった相棒のケンをひたすら問い詰め続けたら怒られたのですが、「ポートピア連続殺人事件」の例のアレを知っている方なら誰しもやると思っています。いや、やるよね、知ってたら。
さらに、それを見越した反応を仕込んできていたあたり、制作側も良く分かっているなぁと、深く感心しました。

[GMCD] BEFORE THE FALL: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack

FINAL FANTASY XIVの拡張パッチ2.2~2.5のゲーム内音源を収録したOST「BEFORE THE FALL: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」を最近ようやくゲットして、一通り聴きました。
OST自体はBlu-ray映像付きディスク仕様ですが、聴いたのはその中に入っていたMP3音源です。
収録曲数は、全63曲(うち、ボーナストラックが1曲)。
再生時間は、トータル約4時間20分。
相変わらずの大ボリュームです。
曲数自体はそれほど多いわけではないけれど、1曲あたりの尺がとても長いので、結果的にボリューミーになっています。

このOST自体は2015年に発売されたものです。
当時、「A REALM REBORN」を友人から誕プレされたことでFF14の曲が良さを知り、このOSTもずっと気になっていましたが、非ヒカセンということもあってなかなか手が出ずにいました。
そうこうしているうちに、あっという間に4年経過。
その間にも続々と新しいOSTが発売されて、より一層買い集めるのが難しい状況に陥ってしまって幾星霜。
それが今になってゲットに踏み切れたそもそもの発端は、今年の年明け早々に正月気分の勢いで買ったベスト盤です。
ベスト盤を買って一通り聴いてみたところ、「ベスト盤だけじゃなくて全部聴きたい!」という欲求に駆られたのです。
が、FF14のOSTはBlu-rayディスクという仕様のため、一枚あたりの単価が少々お高い設定。
なかなか財布の紐を緩めることができず、それから半年ほどグダグダしていました。
最近ようやく決心が付いて、この「BEFORE THE FALL」と他2枚をまとめて購入した次第です。
あとは「Heavensward」さえあれば、「Before Meteor」以降のFF14のOSTが揃うところまで来ました。
・・・て言ってると、また新しいOST出るんですよね。経験則で知ってます。

そんなわけで、しばらくFF14のOST三昧生活になります。
このブログのゲーム音楽系サントラの感想も、FF14が続くと思います。

ちなみに、既にチラッと触れた通り、FF14のゲーム自体は未プレイです。
筋金入りのコミュ障(慣れていない人との会話はひどく疲れるので苦手)なので、ギルド所属が前提のMMORPGへの苦手意識がどうしても拭えないまま現在に至っています。
FF14の数々の名曲が、ゲーム中どんな感じで流れるのか、興味はあるのですが。

で、肝心の「BEFORE THE FALL」の中身についてですが、やっぱり名曲ぞろいです。すこぶる自分好みです。
オーケストラ調が多めで、他にロック・メタル調の曲もそこそこあるのですが、自分の好みは断然オーケストラ調。
どの曲も格好良くて、たまりません。
熱くてたぎる曲もあれば、強敵を目の前にしたような圧倒感のある曲、聴いているだけで胸が痛くなる曲もあって、でも大体総じて格好良いです。

それにしても、しっとりしたオーケストラからゴリゴリのロックまで、実に多種多様な良曲をこれでもかっ!とばかりにぶち込んでくる祖堅さんの多彩な作曲能力がすごいです。
このアルバムのコンポーザーさんは祖堅さんだけではないのですが、とにかく祖堅さんの才能が輝いています。

ベスト盤で既に聴いたことのある曲も当然ありましたが、ベスト盤にはなかったけれど自分好みな曲もたくさんありました。
「雪上の足跡 ~蛮神シヴァ前哨戦~」や「灰より生まれし者」、「銀の涙 ~幻龍残骸 黙約の塔~」あたりは、特に好きかもしれません。
派手さは無くても一本軸のあるようなドラマティックな曲が好みなので。
それと、聴いていて面白いなと思ったのが「キャラバン護衛 ~剣闘領域 ハラタリ修練所~」。
ドラムがメインの打楽器だけの小曲なのですが、この曲がスピーカーから流れる度に反応してしまうくらい、わりと好みでした。
重低音が格好良いです。

意外と多いなと思ったのが、過去作品の曲のアレンジ。
ベスト盤を聴いていたときにも感じましたが、結構多かったです。
拡張パッチ2.2~2.5で実装されたからでしょうか、FF7のゴールドソーサー周りの曲がたくさん採用されていたのが印象的でした。
FF14にゴールドソーサーが実装されたという話は風の便りで耳にしていましたが、曲まで実装されていたとは露知らず。
ゴールドソーサー絡みの曲が流れると、あまりの懐かしさに、チョコボレースとスノーボードしか脳裏に出てこない始末です。

あと、FF3のアレンジも多いと感じました。
特に「クリスタルタワー」。
ベスト盤にも1曲収録されているので、どこかのOSTに「クリスタルタワー」のアレンジがあるのだろうなとは思っていました。
が、まさかアレンジ違いで4曲もあるとは。想像の域を超えていました。
それでいて、どのアレンジも自分のツボにハマるもので、とても美味しかったです。なにこれ、ここは天国か。

というわけで。
ようやく聴けたFF14パッチ2.2~2.5のOSTでしたが、やはりFF14は名曲揃いだなと再認識しました。
ベスト盤にはなかった自分好みの曲に出会えて、ベスト盤だけでなくちゃんとOSTを聴けて良かったです。
このまま引き続き、他のOSTもドンドン聴いていこうと思います。
次はどんな曲に出会えるのか、今から楽しみです。

[GMEV] Chor Crystal Mana TRIbute盤!!! ~ぼくらの"演奏"の記憶~

7月20日(土)に、ゲーム音楽を合唱で演奏する団体コールクリスタルマナ(以下、CCM)の第三回となる単独演奏会「Chor Crystal Mana TRIbute盤!!! ~ぼくらの"演奏(げーむ)"の記憶~」が開催されたので、行ってきました。
会場は、江東区文化センター ホール。
13:30に開演し、15:50頃に終演しました。

■CCM単独演奏会、三度目の開催!
数多のゲーム音楽の演奏会にコーラス隊として参加されていることで有名なCCM。
そんなCCMの単独演奏会が、およそ3年ぶりに開催されました。
第1回の「初回限定版」、第2回の「II常版」ときて、第3回は「TRIbute盤!!!」です。
そういえば、このサブタイトル、どなたが考えてるのでしょうか。演奏会の開催回数との語呂合わせ、すごく凝ってますね。
前回も思いましたけれど、初めてチラシで見たときに「お、今回はそうきたか!」と膝を打った覚えがあります。

サブタイトルに「ぼくらの"演奏(げーむ)"の記憶」とある通り、今回の演奏会では、古くはFC時代から、新しいものではPS4やスマホまで、幅広い年代からゲームタイトルがチョイスされていました。
80年代後半から、90年代、00年代、10年代と、ほぼ年代順に全3部構成で演奏。
古い曲だけではなく、かといって最近の曲だけでもなく。
長きに渡って様々な演奏会で何度も披露されている有名曲もあれば、知る人ぞ知る隠れた名曲もあったり。
おそらく、過去形であれ現在進行形であれ、人生においてゲーム好きだった期間があれば、どれか1曲は心に刺さったのではないでしょうか。
それくらい、実に幅広いレパートリーになっていました。サブタイトルに偽りなしでした。

ちなみに、自分自身のことを言えば、今回の演奏曲目のおよそ8割が心にグッサグサ刺さりました。
あまりに刺さり過ぎて、プログラムを確認した時点で瀕死状態だったくらいです。
チラシに掲載されていた演奏予定曲目を見た時点で「こ、これは行かねばっ!(使命感)」だったのですが、実際のプログラムはそれを上回るほどの突き刺さりっぷり。
今回のプログラムを組まれた方と腹を割ってゲーム音楽について語り明かしたい、と思ったくらい、自分のツボを直撃したプログラムでした。
アラカルト的な演奏会で、ここまでグサグサ刺さったプログラムは、結構久しぶりかも。

もちろん、原曲の知らない曲もありました。
が、今回の演奏会で初めて聴いて「あ、この曲、俺好みかも」と新たな発見があって、それはそれで楽しかったです。
総じて言えば、今回演奏された楽曲は、原曲を知っている/知らないに関わらず、どれもすこぶる好みな曲でした。

■合唱だからこその持ち味、合唱ならではの表現と響き
CCMは合唱団なので、今回演奏されたものはほぼ全て合唱で表現されました。
原曲がピコピコ音であってもロックであってもオーケストラであっても、今回演奏されたものは全て合唱です。
時々ピアノの伴奏が付いたりハンドクラップが入ったりしましたが、それ以外は全て人の声です。
これでもかっ、というくらいの合唱三昧です。

浴びるかの如く堪能したコーラスでしたが、とはいえ最後まで飽きることはありませんでした。
普段そこまでどっぷりコーラスに浸かることがなかったので、なんだかとても新鮮で面白かったです。
楽器演奏であれば、なんだかんだでゲーム音楽の演奏会に足を運び続けているのである程度聴き慣れているのですが、コーラス単独という機会はあまりなく。
耳タコに近いくらい聴き馴染みのある楽曲であっても、合唱というアプローチの違いからか異なる側面を見た気がして、興味が尽きませんでした。

そして、何よりも、歌声の響きがとても綺麗でした。
不協和音が少なくて、耳当たりがすこぶる良くて。
終始ゆったりと、その歌声にどっぷりと浸って聴き入っていました。

また、曲によって変化する歌声の質も、面白さの一つでした。
ある曲では柔らかく優しく耳を撫でていくかと思えば、ある曲では熱くたぎる迫力を押し込んでくることもあり。
合唱ならではの、人の声ならではの表現の幅の広さは、とても魅力的でした。
合唱って良いものだな。

■合唱という制約に負けない原曲愛
”合唱”という制約上、原曲を忠実に再現するというのは、楽器の生演奏以上に難しいことです。
よほど原曲を厳選しないと、実質不可能です。
なので、今回披露された楽曲も、そこそこにアレンジが加えられていました。

ただ、原曲をかなり重視されており、原曲を知っている曲でも違和感はほぼありませんでした。
むしろ、人の声(とピアノ)だけでどこまで原曲に近付けられるか、挑戦しているかのようでした。
声による再現が到底不可能なほど速いパッセージはピアノに任せつつ、それ以外はなるべく声で再現。
人の声だけで、ここまで原曲に近い形で表現できるものなのかと、感心しきりでした。

それに加えて、曲によっては原曲にはない歌詞を乗せているものもありました。
歌詞に想いを込められるのは、楽器演奏ではできない合唱ならではの強み。
それを有効活用されていたのが、興味深かったです。
気が付けば、その歌詞にワクワクしたりドキッとしたりするのも、鑑賞時の楽しみになっていました。

まぁ、歌声の響きに聴き惚れていて、歌詞まで頭が回らずなかなか聴き取れないこともしばしばありましたが。
もっとちゃんと聴き取りたかったなぁ。

■どうでもいいような気になった点を一つ
些末と言えば些末なことなのですが、歌声のボリュームに対して会場がやや大きく、せっかくの美しい歌声が散ってしまっていたのが少々残念だったような気がします。
穏やかな曲であれば問題なかったのですが、バトル曲のような激しい曲では、もうちょっと音の圧力を感じたかったです。
もっとも、自分が後方席にいたのも、そう感じた原因の一端なのですが。
ちゃんと音圧も含めて聴きたければ前方の席へ来いやー!て、俺だったら反論するな、うん。

とはいえ、あんなに豊かな歌声を心の奥底まで堪能できたので、自分の中ではそれほど大きな不満ではないです。
最終的には、楽しかったという感想しか残っていません。

■感想まとめ
CCMによる3年ぶりの単独演奏会でしたが、今回もその歌声をすこぶる堪能しました。
合唱オンリーという形式で、楽器演奏とは一味違った表現がとても興味深くて楽しかったです。
また、自分の好きなゲーム音楽を美しい歌声で鑑賞できて、心が洗われるようなゆったりしたひと時を過ごせました。
次回、第4回演奏会が開催される際には、ぜひ足を運びたいと思います。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。

[ゲームRev] 真・女神転生if…

1994年にSFCで発売され、その後様々なプラットフォームに移植された「真・女神転生if…」のPSアーカイブ版を1周プレイしました。
プレイしたルートは、ユミです。
難易度はEASYで、クリア時点のプレイ時間は約19時間。
ラスボス戦直前の主人公のLvは58でした。

とりあえず1周したので、とりあえず感想を書きます。
ユミ以外のルートも気になるのですが、周回プレイするかどうかは今のところ未定です(理由は後述)。

今から25年も前の作品をいまさらプレイしているのかという経緯は、真・女神転生(以下、真1)の感想記事で書いた通りなので、ここでは詳細は割愛。
ざっくり要約すると、メガテンシリーズ好きの友人にSFC時代のメガテンを勧められたことをキッカケに始めた真・女神転生(以下、真1)をクリアしたので、次にifに着手した次第です。
ちなみに、実は真2も30分だけプレイしてみたのですが、早々にコレジャナイ感にやられて挫折中です。
真1をニュートラルルートでクリアしたから、余計に馴染まなかったのかもしれません。

そんなわけで着手したifですが、最初はifの特徴の1つである「ガーディアン」システムがよく分からず、苦労しました。
初っ端で全滅した際に唐突に出てきて、何か軽く説明を受けたのですが、理解が追い付かず「・・・ん??」と頭の中は疑問符でいっぱい。
とりあえず、なるべく死なないようにすれば良いのかな・・・と、最初は死なないように細心の注意を払いながらプレイしていました。
しばらくすると、主人公とパートナーのLvは上がるものの、ガーディアンのLvはいくらプレイしても変わらず。
そのうち、主人公・パートナーとそのガーディアンのLv差が10以上も開いていました。
もちろん、主人公・パートナーのLvの方が上です。

それでも、「まぁ、まだ先に進められるからいいか」と気を取り直してダンジョンをガンガン進めていったら、前触れもなく現れた中ボスにあっさりKO。
その時にガーディアンが入れ替わって、ようやくシステムを理解しました。
ある程度ガーディアンとともにバトルを繰り返し、より強いガーディアンが欲しくなったら一度死ね、と。そういうことか。

そんなこんなで、物語半ばでガーディアンシステムをかろうじて理解できて、最終的にはそれなりに活用できたと思います。
後半は攻略サイトを見ながらだったのですが、そこそこ強いガーディアンになりました。
ラスボス戦直前の頃には、主人公にオーディン、パートナーにティアマットが憑いてくれました。

なお、主人公たちのパラメータ振りは、速さと命中重視。
主人公は速さ+力と体力、パートナーはやや速さ高めのバランス型に振りました。

バトルは、真1と変わらず、連射銃+魅了弾丸が大いに役立ってくれました。
パラメータを速重視にして命中を高めた上で連射銃+魅了弾丸にしたら、敵を根こそぎまとめて内輪もめ状態にできるので、自分への被ダメはほぼ無し。
結果、連射銃+魅了弾丸を入手してからは剣などの物理武器をあまり使わず、攻撃魔法に至っては片手で数えるほどしか使いませんでした。

しかも、ifはAUTOバトルがかなり使えるようになっていたので、雑魚はほぼAUTOにしてひたすら銃乱射していました。
唯一、物理反射する敵だけは逃げるしかなかったけれど、それ以外は銃乱射で大体なんとかなりました。

ラスボスはさすがに銃の攻撃力では与ダメが通らなかったので、わざわざヒノカグツチを取りに一番面倒くさいダンジョンまで取りに戻って、それでボコりました。
ラクカジャ+タルカジャの重ね掛け+ヒノカグツチで、かなり楽に倒せた気がします。
まぁ、ラクカジャの重ね掛けが完了するまでの被ダメがやや大きくて、ラスボス戦序盤だけ少し苦労しましたが、バフ系が一通りかけ終わった後は楽勝でした。
逆に言えば、ボス戦ではラクカジャと回復系魔法が必須、タルカジャかタルンダもあるとなお便利、それ以外の魔法と技はあまり必要ない、という印象です。
まぁ、真1でもそんな感じだったような覚えがありますが。
バフ・デバフ系が有用なところもメガテンらしさと言われれば、そんな気もします。

苦労云々と言えば、一癖も二癖もあるダンジョン攻略が、地味に辛かったです。
最初の数ダンジョンこそは、自力でもなんとかなりました。
が、中盤から出てくる落とし穴、ダークゾーン、COMP使用不可エリア(=マップ開けない)、ワープなどの憎らしいギミックで、バッキバキに心をへし折られた結果、大人しく攻略サイトに頼りました。
今回攻略したユミルートの他のルートの周回プレイを躊躇っているのは、このダンジョンのギミックが辛かった記憶しかないためです。
あれをまた踏破するのは、正直ちょっと辛いです。

ただ、1周目でできなかった心残りが1つあり、そのためならば周回プレイもやぶさかではないような気もしています。
無想正宗を入手できなかったため、うちの主人公(名前はヤシキ)にそれを装備させてあげることができなかったのが、ほんのり悔しさとして残っています。
# 某ホラーADVを知っている方ならば、きっと察してくれるハズ。察して。

画面I/Fや操作感はほぼ真1と同じだったので、特に迷うようなことはありませんでした。
戦闘のかったるさが真1からかなり改善されていて、特にバトルメッセージが早送り表示にできるようになったのは、地味ながらもありがたい改善点でした。
# 真1で、〇ボタンが壊れるんじゃないかというくらい連打しまくっていた人。

ユミルートではラスボスの背景や動機など、重要な登場人物たちの深いところは語られませんでした。
学校が魔界化して、主人公とパートナーがそれをどうにかした、という流れしか描かれません。
どうやらパートナーを別のキャラにすることで他のルートに分岐し、物語が深掘りされていく、という構成らしいです。
確かにラスボスが何故あんなことをしたのか、そこに至る経緯は知りたいです。
しかし、ダンジョン、ツラたん……。

そんなわけで。
噂に名高いifを、1周目だけとは言えようやくプレイできて、ずっと胸に引っかかっていたものが取れた気がしました。
ダンジョンの憎たらしさだけがネックで周回プレイとなると少々辛いけれど、それ以外の要素――グラフィックもサウンドも味があって良いし、システムや操作感は慣れれば苦になりません。
そこそこサクサク進められるので、プレイ自体は今でも十分にできるレベルです。
もし最近のメガテン作品をプレイしてシリーズに興味を持たれたら、このような過去作をプレイしてみるのもアリではないかと。
特にペルソナシリーズが好きなら、その原石とも言えるifをプレイしてみるのも楽しいのではないでしょうか。

[GMEV] Orchestre de l'Étincelle 演奏会

7月14日に、聖剣伝説Legend of MANA(以下、LOM)の楽曲を演奏する有志オケ Orchestre de l'Étincelle(オルケストル・ド・レタンセル、以下「煌オケ」)の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、ルネこだいら 大ホール。
13:30に開演し、16:00頃に終演しました。

■聖剣LOMの新たな企画有志オケ、ここに爆誕
今回の煌オケ演奏会の話を一番最初に耳にしたとき、まず真っ先に思い浮かんだのは「2017年に『ファ・ディール室内管弦楽団』の演奏会が開催されたばかりじゃね?」でした。
人気のある作品だからとはいえ、こんなにも間髪空けずにまたLOMオンリーの演奏会が開催されるとは、露ほども考えていなかったのです。
なので、嬉しい反面、若干の戸惑いもありました。

とはいえ、煌オケはファ・ディールとは全くの別企画の模様。
コンサートホールで開催されるクラシカルスタイルな演奏会という点は同じですが、編成がやや異なります。
ファ・ディールの方はオーケストラからホルン以外の金管楽器を抜いたような編成でしたが、煌オケの方はフルオケ編成。
また、ファ・ディールはパイプオルガンとコーラスがありましたが、煌オケはそれがない代わりにバンド楽器(エレキギター、エレキベース、ドラム、など)が追加されていました。

冷静になって考えてみたら、煌オケの演奏会は、間を置く暇もなくオンリープログラムの演奏会を企画・開催したくなるくらい、LOMには絶大な人気がある、ということの証左とも受け止められます。
何にせよ、LOMのゲームも楽曲も好きな身としては、素直になってみれば嬉しさしか残りませんでした。

■これでもかっ!と言わんばかりに詰め込まれた楽曲の数々
今回の演奏会で披露された楽曲は、本編で43曲。アンコールも含めると48曲になりました。
OSTの収録曲数が55曲なので、ほぼほぼ全部演奏されたようなものです。
今回演奏されなかった曲は、オルガン絡みの曲やジングルなどの小品が数曲。
「この曲を生演奏で聴きたい!」という要望の99%は今回叶えられたのではないか、と思えるほどのカバー率の高さです。

そんな膨大な数の楽曲が、全3部構成で披露されました。
LOMの三大クエストである宝石泥棒編、妖精編(エスカデ編)、ドラゴンキラー編の各固有曲は、それぞれ各部の主軸として配置され。
さらに、それらを他のサブクエストとマナの聖域編関連曲でサンドイッチにしたような構成でした。

三大クエストの中で一番人気の高そうな宝石泥棒編が初っ端の第1部に組み込まれていたのが、個人的には意外に感じられました。
楽団名の由来に一番近いクエストなので、満を持して第3部で登場すると予想していたので。
でも、今回の構成を俯瞰して見たら、第1部に持ってきたのは正解のようにも思えてきました。奏者の残HP的な意味でも。

■無理はしないけれどハイレベルな演奏
演奏は、ものすごく上手でした。
最近の有志企画オケの演奏会はどれも、とても有志の集まりとは思えないほどにレベルが高いのですが、煌オケもその例に漏れずハイレベル。
まぁ、音が多少ブレたり、明らかに運指をミスっていたりと、完璧ではありませんでしたが。
でも、完成度がかなり高く、安心して演奏に浸りながら聴いていられるレベルでした。

そういえば、アマチュア楽団や有志オケではよくヘロヘロになりやすい弱音が、今回の演奏会では少なかったように感じました。
そのあたり、弱音が必要にならないように編曲で上手い具合にカバーしたのでしょうか。
そのこともあって、完成度が高く感じられたのかもしれません。
編曲と演奏による合体技ですね。

それと、特に長音で顕著だったのですが、音がすごく真っ直ぐな印象を受けました。
なんというか、変に情感が乗っていなくて、その分、余計な雑味が少ないというか。あっさりしていて、若々しく、フレッシュな音色というか。
上手く言い表せる自信がないのですが、ゲームのストーリーや世界観を音で表現する目的で高度なテクニックに無理に手を伸ばした結果盛大にミスするよりも、まず自分たちの手の届く範囲で曲の完成度を高めるためのことに注力した、と言えば伝わるでしょうか。
無理はしない、でも出来ることは精一杯やる、という気概のようなもの。
それと、原作のゲームは当然大事だけど、とにかく純粋にLOMの楽曲が好きだから演奏したい、という強い想いが、奏でられた音の中に見えました。

■編曲が素晴らし過ぎでした(語彙力喪失
編曲は、原曲重視でありつつ、しかし演奏しやすい形に再構築されたような印象を受けました。
原曲の雰囲気は多分に残しつつも、”無理はしない”の精神で、難しいフレーズがあれば解体して間引いて構成し直しているような、そんな感じ。
原曲と演奏の両方にかなり気を使って編曲されていたように見受けられました。

今回の編曲、ピンポイントにお名前をあげるなら、今村愛紀さんの編曲がどれも自分の好みにドストライクでした。
三大シナリオとマナの聖域編という超重要曲の編曲を一手に担当されていた方なのですが、これがどれも自分のツボ突きまくり。
原曲を重視しつつも、ゲームのストーリーも加味されて練り上げられた展開。
盛り上げるところは大いに盛り上げて、抑えるところは絶妙に抑えて。
しかも、イントロからアウトロまで、妥協無しに綺麗にまとめられていて、本当に見事でした。
それが完成度の高い演奏とタッグを組んだら、もはや感動しか残りません。
そんな音の流れに、ひたすら感情を揺さぶり続けられたような気がします。

特に「愚かなる宝愛」のオーケストレーションは、脱帽ものでした。
身震いと感動のため息しか出てこなかったです。
なんか、とんでもなくすごいものを鑑賞した気分になりました。本当にすごかったです。

■演奏とは関係ないその他諸々
最近の無料演奏会で気になっている観客マナーは、今回あまり気にならなかったです。
比較的平和と一部で噂されている2階席だったからかもしれませんが、ずっとヘドバンするとか、演奏中に会話するとかは、自分の周りではありませんでした。
まぁ、演奏中にパンフレットやカバンでガサゴソ音を立てるとか、物を落とすとか、スマホの着信音鳴らすとかは、ありましたけど。
気になったのは、第2部から来られて前の座席に座った方が、背もたれに背を付けずに前屈みのまま鑑賞しようとしていた点ぐらい。
被害を食らったことがないと理解されないと思うけれど、前傾姿勢で鑑賞されると、すぐ後ろの座席からはステージが見えなくなるので、結構切実に止めて欲しいことの一つです。
まぁ、今回は隣の席が空いていたので、演奏が始まる直前に席移動して危機回避しましたが。

それ以外は、実に快適に鑑賞できました。
2階席はステージ全体が見渡せるし、思っていた以上に鑑賞する上での好条件が揃っているかも。今度から2階席を狙おう。

あと、雨にもかかわらず、さらに「開場前の来場は控えてください」とTwitterで呟いていたにもかかわらず、開場前から大勢の観客が並んでいて、スタッフさんがとてもたいへんそうでした。
チケット不要制だったから気が急いていたのか、自分も開場の15分前に会場に着いて「やっべ、早く着き過ぎた」と申し訳なく思ったのですが、スタッフさんが手際よく待機列を整えられていて助かりました。
けど、なんか本当に申し訳ありませんでした。

そういえば、事前に拍手のタイミングについてアナウンスがあったのは、すごく助かりました。
ゲーム音楽の演奏会では、曲と曲に切れ目があっても実は一繋がりだったりして、拍手のタイミングに困ることが多々あるので。
まぁ、そのおかげで、拍手したいのにできないというジレンマに駆られたりもしましたが。

■感想まとめ
有志によるフルオケ編成のオールLOMプログラムの演奏会でしたが、すこぶる楽しかったです。
大好きなLOMの楽曲をたっぷり聴けて、しかも妙技の光る編曲と手堅い演奏で奏でられた旋律が心を揺さぶるほどに熱くて心地良くて、終演時の心の中は満足感で満たされました。
とても良い演奏会でした。演奏者のみなさん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残ったメドレーの感想になります。

[GMCD] CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- Original Soundtrack

FINAL FANTASY VIIのコンピレーション作品の1つで、PSP用アクションRPGとして発売された「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-」(以下、CCFF7)のOSTを、つい最近ようやく入手したので一通り聴いてみました。
CD2枚組で、全55曲収録。
再生時間は、およそ2時間20分になります。

CCFF7のゲーム自体は、かなり昔に最後までプレイしたことがあります。
当ブログの過去記事によると、どうやら2008年にクリアしているようです。
今から11年も前のことかぁ・・・もう少し最近(2010年代前半ぐらい)のことかと思ったら、発売日の1年後くらいにプレイしていたのか。意外と早かった。

さすがに11年前に1周しかプレイしていないゲームだったので、CCFF7のBGMはさっぱり忘れていました。
それなのに何故今頃になってOSTを入手したのかと言えば、ふらりと立ち寄った中古CDショップで偶然見かけたから。
「そういえば、OST持ってなかったなぁ」とふと思い立って、気が付いたら手に取っていました。
ACとDCのOSTは持っているのですが、CCはプレイ済みにも関わらず、これまで入手し損ねていました。

まぁ、買ったそのすぐ後に、スクエニが各音楽ストリーミング配信サイトでFF楽曲の一斉配信を始め、確かその中にこのOSTも含まれていたと思いますが。
とはいえ、有形・無形は問わないけれど音源そのものは手元に確保しておきたい派だから、後悔はしていません。えぇ、後悔していませんとも(大事なことなので

このOSTを一通り聴いてみた印象を一言で表すなら、「漢らしい」に尽きます。
なんか、こう、武骨というか硬派というか。
不器用な優しさとか、哀愁とか、そういったものが曲の端々から感じました。

全体的な曲調はロック。
重低音強めのドコドコしたサウンドが多いです。
オケっぽいクラシカルな曲もそこそこあるけれど、どちらかといえばロック寄りです。

CCFF7の楽曲を作曲・編曲されたのが、「すばらしきこのせかい」や「FF零式」のBGMを手掛けられた石元丈晴氏なので、その2作品を足して2で割ったような雰囲気と言えば、伝わるでしょうか。
本作を一通り聴いた後にコンポーザー名を見てその2作品のBGMが思い浮かび、「あぁ・・・」と妙に腑に落ちた感じがしました。
そこはかとなく、面影があります。

なので、ロック系のドコドコした曲が苦手な方でも、意外と聴けるかもしれません。
自分はロック系があまり得意ではないのですが、本作のBGMはそれほど苦手意識を感じることなく聴けました。
むしろ、地味にツボにハマった曲が多かった気がします。

FF7(無印)の楽曲のフレーズも、結構あちこちで聴こえてきます。
コンピレーション作品の中でもFF7(無印)との繋がりの強い作品なので、「まぁそうだよな」というくらい、頻繁に出てきます。
ゲームプレイ時に聴いていたはずのBGMの記憶がさっぱり残っていない(たぶん、アクションに一生懸命でBGMが耳に入ってこなかったのだと思う)のだけど、このOSTがすっとハマって聴けた要因の一つは、FF7の楽曲のフレーズが多用されている点もあるかもしれません。
なんだかんだとFF7の楽曲は耳にする機会が多いから、もはや身体に沁み込んでいるレベルですし。

あと、普通に曲が良いです。
漢っぽい泥臭さや力強さと、どことなく哀愁の漂う旋律が、たまらなく格好良いです。
特にイチオシなのが「ソルジャーの闘い」。
イントロがとにかくツボでした。何度聴いても、なんだこれ格好良過ぎかよっ!と思ったくらいです。
それと、曲名が「Theme of CRISIS CORE」で始まる曲も、大体どれもドラマティックで好みです。

というわけで。
ゲームをクリアしてから11年越しに聴いたOSTでしたが、思いの外聴いていて楽しかったです。
どの曲がゲームのどのシーンで流れていたのか全く覚えていないのですが、曲自体がとても格好良いので、ゲームのBGMとしてではなく、1つのアルバムとしてすんなり楽しめました。
ゲームプレイ済みの方はもちろん、石元氏の楽曲が好きな方や、ゲーム全然覚えてないけど気になっている方にもオススメです。
今なら有料ストリーミング配信で聴けるので、そういったサービスのアカウントがあれば、まずはそこで聴いてみるのも良いかもしれません。

[GMCD] ファイアーエムブレム 封印の剣 / 烈火の剣 ORIGINAL SOUNDTRACK【完全版】

GBA用S・RPGとして発売された「ファイアーエンブレム 封印の剣」と「ファイアーエムブレム 烈火の剣」のBGMをまとめたOSTが2018年に発売されたのでゲット。
最近、ようやく紐解いて、一通り聴きました。
OSTの内訳は、封印の剣はCD2枚組で計70曲収録。烈火の剣はCD3枚組で計100曲収録。
さらにボーナストラックとして封印の剣と烈火の剣の楽曲をオルゴールアレンジしたCD1枚付いており、それが計10曲収録。
再生時間は、6枚合計で6時間40分ほどになります。
トラックリストや詳細な仕様は、インテリジェントシステムズ社の特設ページで公開されていますので、そちらをご覧ください。

ちなみに、ゲーム自体は封印/烈火ともに未プレイです。
封印が発売された頃、聖戦の系譜とトラキア776でものすごく疲れたこともあって、硬派なS・RPGをプレイする気力が出なかったのです。
それから結局、フリーマップ機能が搭載されて初心者でもプレイしやすくなったという評判の上がった覚醒まで、自分のFE歴には空白期間があります。

OSTに関しては、確か昔、封印の剣だけ単品で発売されていたことは把握していましたが、気になりつつもゲーム未プレイだったこともあってなかなか購入には至らず。
そんな悶々とした日々を過ごしていたところ、2018年に烈火の剣とまとめてOSTを発売するという話を聞き付け、ちょうどFEシリーズのOSTを集めたいと思っていたこともあり、これは買わねばと購入した次第です。

予約注文したOSTが届いて開梱してまず感じたのが、「収納BOXでかっ!」でした。
ボーナストラックを含めたCD6枚がしっかりすっぽり収まるサイズなので、BOXもそこそこデカいです。
でも、BOXで1つにまとめられるというのは、何気にありがたいです。
我が家のように、ゲーム音楽(ドラマCDも含む)のディスクが棚から溢れかえっているような場合は特に。
また、かなりしっかりした頑丈なBOXなので、よほど手荒い扱わなければ壊れることもなさそうです。

収録されている音源は、最近のFE作品のBGMに比べたら、かなりチープに聴こえます。
音の質も、同時発音数も、かなり制限されているように感じます。
GBA時代の作品なので、そりゃそうなのですが。
ただ、だからこそGBA時代の懐かしさを感じました。
当時のゲームのBGMって、こんな感じだったよなぁ・・・と、GBAプレイヤーだった身としてはしみじみしました。

曲自体は、正直ゲーム未プレイには厳しいです。
尖った曲があまりなく、また自分に思い出補正が効かないからか、よほど集中して聴かないと、音が右耳から入って左耳に抜けていってしまいます。
ただでさえボリューミーなアルバムなので、耳に馴染むまでかなり時間を要しました。
ここ2週間ほど読書などをしているときにずっとBGMとして流し続けてきて、ようやくメロディが脳内に留まるようになってきた感じがします。

逆に、封印の剣/烈火の剣に思い入れのある方が聴けば、違った感想を抱けるのではないかと。
音のチープさも含めて、GBA音源に近い形(ひょっとすると、ほぼそのまま?)で収録されているので、思い出をガンガン刺激されそうな気がします。

曲調については、収録曲の大半が勇壮さの強い曲です。
FEといえばこういう雰囲気だよな・・・という安心感がありました。
時々穏やかな曲もありますが、概ね従来の空気感に沿っていると思います。

そういえば、収録曲の中に何曲か、過去作品のアレンジ曲が収録されています。
曲名に明示的に表記されているものもあれば、そうでないものもあったような。
烈火の「Let's go together!」は、ずっとどこかで聴いた覚えがあるけれど、どこで聴いたのか思い出せなくてもどかしさを感じています。あっれー、どこだったっけ?
# 今確認したら、紋章の謎の「出会いのテーマ(B)」でした。

そして忘れてはならないのが「FEメインテーマ」。
やはりこの曲は、いつ聴いても格好良いし、いつ聴いてもたぎります。
この曲が流れると瞬間的にテンションが爆上がりするのは、もはや止めようがありません。
身体の芯まで刷り込まれていると過言ではないくらいです。
そして、CMソングで一躍有名になったあの歌詞が脳内で補完されるまでが、ワンセットです。

というわけで。
FEシリーズの封印の剣と烈火の剣のOSTが完全版となってリリースされた本作。
ゲーム未プレイの方には少々オススメし難いのですが、ゲームプレイ済みで思い入れのある方は、聴いてみるのも良いと思います。