[GMCD] SHADOWBRINGERS: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack

MMORPG「FINAL FANTASY XIV」の(2019年10月現在)最新OST「SHADOWBRINGERS: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack」を購入し、一通り聴いてみました。
いつも通りのBlu-ray仕様で、全88曲収録。
再生時間は、トータルで6時間強です。
ちなみに、自分はその中に同梱されていたMP3を聴いています。映像付きの方は未着手です。

大容量が特徴であるBlu-rayをフル活用した、相変わらずの大ボリュームです。
むしろ、過去のどのOSTよりもボリュームが大きい気がしました。
作業用BGMとして延々垂れ流していても、なかなか最後のトラックまで辿り着けません。
一通り耳に馴染ませるまでに、2週間以上かかりました。

本作は、FF14の「紅蓮のリベレーター」パッチ4.4~4.5および「漆黒のヴィランズ」までの楽曲を収録したOSTになっています。
と言っても、いまだにFF14未プレイのヒカセン(光の戦士)でもヤミセン(闇の戦士)でもない身としては、どのパッチで何が実装されたのかさっぱりなのですが。
でも、FF14の曲は大好物なので、今回もOSTを買ってしまいました。
ゲーム音楽好きあるあるの不可抗力です。仕方ありません。

本作は、オーケストラ編成の曲が3分の1、ロックやテクノテイストの曲が3分の1、残りはオケではないけれどアコースティックな曲、という構成のように感じました。
きちんと数えていませんが、大体そんな構成です。
オーケストラやアコースティックな曲は好物だけど、ゴリゴリした重めのロックがあまり得意ではない身としては、曲によって「これは苦手だけど、これは超好き」と好みがバラつきました。

その分、とにかく多種多様な曲が揃っています。
重厚壮大な曲もあれば激しい曲もあり、しっとりした曲や絢爛豪華な曲、のどかな曲、切ない曲、心を揺さぶる歌曲に「なんじゃこりゃ?」な曲まで、とにかく色々あります。いつも以上にカラフルです。
その分、人によって「この曲、良いよね!」という曲が分かれそうですが、逆に言えば、誰でもどれか1曲は心に刺さる曲があるのではないかと思います。

それにしても、よくここまで様々なアプローチの曲を作曲されたものです。
作曲された祖堅正慶さんの引き出しの多さには、いつも舌を巻く思いがします。本当にすごい。

いろいろな曲があるとはいえ、全体的には良曲揃いです。
過去のOSTでもそうでしたが、「〇〇討滅戦」という名前の曲が大体自分のツボでした。
「砕けぬ思い ~ハーデス討滅戦~」のような大迫力のオケ編成曲もあれば、「千年の暁 ~朱雀征魂戦~」や「目覚めの御使い ~ティターニア討滅戦~」のようなエキゾチックでユニークな曲もあって、とてもたぎります。
迫力のある曲なので、ヘッドホン推奨かと。

ほぼ良曲揃いなのですが、中には「絶望の歌」のようなヘンテコな曲もあったりします。
初めてこの曲を耳にしたときは、「なん、だ、この耳障りな曲は・・・ッ」と思わず耳を抑えたものです。
後で、とても荘厳な歌曲「星芒の歌」と対の存在だと認識してからは、むしろそこまで耳障りで下手くそな曲にしたことに心底感心しましたが。
でも、夢に出てきそうなくらいなので正直あまり聴きたくなかったりもしますが、それはそれですごいインパクトのある曲という証左でもあり・・・なんというジレンマ。

FF14のOST恒例の過去シリーズタイトル曲からのアレンジは今回もありますが、あまり多くない印象です。
かといって、少なくもないけれど。
個人的には、FF9の「Vamo' alla Flamenco ~漆黒~」がとても好みでした。
原曲も好きなのですが、こちらのFF14版も好きです。
フラメンコ調のテンポの良さとハンドクラップがたまりません。

それと、FF8の「Force Your Way ~漆黒~」の自分のツボでした。
原曲の方は、FF8の特徴的なシステムのインパクトがあまりに強過ぎて、曲の印象があまり強く残っていない(聴けば「FF8の曲だ」と分かるけれど、他のタイトルに比べると印象が薄い)というのが、自分にとってのFF8の曲の立ち位置でした。
が、このFF14版の「Force Your Way」はめちゃくちゃ格好良かったです。
概ね原曲通りでありつつも、1~2割ほどアレンジが加わっているのですが、絶妙な匙加減のアレンジ具合です。
今までの印象の薄さが吹っ飛ぼほど格好良くなっていて、驚きました。

さらに、FFTの楽曲ががっつり収録されています。
確か、過去のFF14のOSTにもFFTの楽興が収録されていたと思うのですが、それ以上に数が多いです。
ただ、その過去にFF14のOSTに収録されたときと同様に、おそらくリマスタリングはされているのでしょうが、ほぼ原曲のままです。
原曲のままですが、FF14オリジナルの楽曲から浮いているということはありません。
むしろ、楽曲自体は20年ほど前のものなのに、古さを感じることなくすんなり溶け込んでいることに驚きでした。

FFTからの収録楽曲の中で、今回「Under The Stars」が採用されていたことが、何気に嬉しかったです。
FFTの曲の中で、5本の指に入るほど好きな楽曲だったので。
あの、流れ星のようにキラキラと流れ落ちるようなフレーズが好きなのです。

というわけで。
もはや何枚目かわからないほどに数を重ねているFF14のOSTでしたが、今回もすこぶる楽しめました。
非ヒカセンという後ろめたさは若干ありつつも、でもやっぱりFF14の楽曲が好きだ、と再認識したくらいです。
自分の好みであるオケ調の曲はもちろんのこと、ロック調の曲も耳に慣れてくると妙にクセになります。
FF14が続く限りOSTも発売され続けるでしょうから、次回作も期待しています。

[音楽] 志方あきこ / noAno

2019/10/22(火) 08:31:41 | カテゴリ:音楽
志方あきこさんの新作アルバム「noAno」が発売されたので、購入して一通り聴いてみました。
全10曲収録。再生時間は、40分弱。

ちなみに、サージュコンチェルトの楽曲をオルゴールアレンジしたアルバム「otonoAkari オトノアカリ ~Surge Concerto musicbox arrange tracks~」が同梱されたガストオンラインショップ限定版を購入しました。
志方さんの公式オンラインショップ限定の特装版もすごく気になったのですが、サージュコンチェルトの誘惑に勝てませんでした。
アルトネとサジュコンの音楽(歌曲もOSTも)が大好きなので。
せっかくなので、後ほど、そちらについても軽く感想を記したいと思います。

本作「noAno」は、多重録音によるエスノ調のコンセプトボーカルアルバムになります。
物語を歌曲で紡ぎ、頭から通して聴くと世界観やシナリオの全容が見えてくる、そんなアルバムです。
志方あきこさんの過去のアルバムでもよく用いられていた表現手法です。

とはいえ、自分自身、ちゃんと歌詞や世界観を解釈できていないので、楽曲が紡ぐ物語の全容はなんとなくふんわりとした雰囲気でしか捉えられていないのですが。
それでも、楽曲の素晴らしさは認識できたし、ふんわりながらも理解した物語も世界観も、そして歌曲から放たれる空気感も、どれをとっても非常に好みでした。

一通り聴き終わった時点で自分の頭に思い浮かんだ言葉は、「原点回帰」。
「caTra」の時にも似たような言葉が脳裏に浮かんだのですが、力強く心に響く旋律と土臭さの感じる独特な空気感に懐かしさを感じ、「これだよ、これを待っていた」と思いました。
初めて志方さんの楽曲を知り、その歌声と旋律の独特さ、楽曲に漂う不思議な空気感に心魅かれたときの雰囲気が、たっぷり含まれています。
どの曲もストレートに自分好みで、耳が幸せで、ザクザクと心に突き刺さってきました。
近年、ロックやポップなテイストを混ぜてみたり、和風寄りのアルバムが発売されたりと、あちこち試行錯誤を試みながら彷徨された末に、故郷に戻ってこられたような、そんな感じです。
そういった様々な楽曲を制作されて得たものも織り交ぜて、本作が出来上がったような気もします。

とはいえ、2018年の冬コミで頒布されたサンプル版「Project Code:G 適応素体についての中間報告書」を購入して聴いたときも、自分好みになりそうな予感はありましたが、あのサンプル音源がこんなにも心に刺さる作品になったことは、少々想定外でしたが。
でも、嬉しい想定外です。このアルバム全体が、とても好きです。

アルバムの中で一番心に残った曲は「奇跡は死んだ」。
曲名のインパクトもさることながら、疾走感のある楽曲がとても格好良いです。
特にサビがお気に入り。心の叫びのような歌声が、とても心に残りました。
また、この曲だけは歌詞がすっと自然に耳に入ってきて、それを理解した途端に「・・・うっわ!」となんとも言えない衝撃を食らいました。もちろん、良い意味で。

次点が「森羅清浄事祓」。
宗教色の感じられる、荘厳さのある曲です。音階も、なんか独特な気がします。
アルトネやサジュコンの楽曲が好きな方なら、気に入る確率が高いのではないかと。

最後に、サージュコンチェルトのオルゴールアレンジアルバムについて。
収録曲数は9曲ながらも、再生時間は40分弱と、思っていた以上にボリュームのあるアルバムになっています。

一通り聴いてまず思ったのは、ラインナップの意外性でした。
「ahih rei-yah」はわかるのですが、「ラシェール・フューザー」や「この世界のあなと、あのセカイのあなたへ」まで収録されていたことが、嬉しい反面、すこぶる意外に感じました。
その2曲を、勝手に不可侵領域のように感じていたからかもしれませんが。
それと、志方あきこさんの新作アルバムの付属なので、志方さんのGenometric Concert収録曲だけかと思っていたら、意外とOST収録曲もありました。
「フラスコの海」とオルゴールは、とても相性が良いです。これ、聴いてて楽しいです。

それと、あの複雑な原曲を上手い感じにオルゴールアレンジされていて、素直に驚きました。
原曲を解きほぐして、シンプルにオルゴールに落とし込んだような。
それでいて、原曲の空気感、壮大さや厳かさなどもあって、面白いアルバムになっています。

オルゴールの澄んだ柔らかい音色もあってか、作業用BGM(特に読書)に最適でした。
こういうアレンジも、たまにはアリですね。良いアルバムを聴けました。

というわけで。
久しぶりの志方あきこさんの新作アルバムでしたが、自分の好きな志方さんの楽曲がそのまま体現されたかのような作品で、すこぶる自分の好みでした。これ、すごく好きです。
アルトネリコやサージュコンチェルトの歌曲が好きな方にオススメです。エスノ調の幻想的な楽曲が好みの方にもオススメです。
むしろ、エスノ調や民族音楽超に抵抗がなければ、あまねく聴いてほしい作品だと思いました。

[ドラマCD] 死印 青き終焉 第四章 誰がための救済

PS Vita/PS4/Switch/Steamなどで発売中のホラーADV「死印」のボイスドラマ「死印 青き終焉」の第四章が届いたので、早速聞いてみました。
再生時間は、「青き終焉」ドラマパートが約46分ほど(CM、主題歌を含む)。
さらに、声優インタビュー(約9分)と、番外編ボイスドラマ「九条館の七不思議」(約12分)が収録されています。
トータルすると、67分ほどになります。とっても盛り沢山!!(大歓喜

第一章、第二章の感想第三章の感想に引き続き、第四章の感想も書き記そうと思います。
ただ、想定以上にショックが強かったっぽいので、少々支離滅裂な感想になってしまうかもしれません。
そんな感想で良ければ、お付き合いいただけると嬉しいです。

なお、第一章~第三章の感想と同様に、前半の本文ではネタバレなし感想を、後半の追記でネタバレありまくりの感想にするつもりです。
一応、ネタバレあり感想に突入する前に、「ここから先はネタバレあり」と明確に分かるようなワンクッションを挟む予定です。

本作は、「死印」の初期設定案を元にしたパラレルストーリー「青き終焉」シリーズの第四巻にして最終巻になります。
パラレルストーリーですが、第四巻についてはオリジナル要素が多めです。
とはいえ、第一章~第三章を踏まえた上での最終章なので、結局のところ「死印」本編を把握した上で聞くのがベストであるところは変わりません。
また、「死印」本編では語られなかった裏設定っぽいものが、これでもかっ!と言わんばかりにドサドサ投下されるので、ゲーム本編プレイ済みを強く推奨します。
推奨というか、むしろ必修です。
悪いことは言いません、「青き終焉」シリーズを聞く前に、まずゲーム本編をプレイしてください。話はそれからです。
いやほんとにガチでお願いします。この衝撃を共有してくれる人を増やしたいのです。分かってくださいお願いします。

というわけで、「青き終焉」もついに最終章を迎えました。
一通り聞き終えた今、完全燃焼の果てにある茫然自失状態になって、魂が抜けたように呆けています。
この状態、数年前に体験した「カオスチャイルド」真エンド到達時の虚無感に似ています。
あの時は確か、あまりに強い衝撃を受けて食欲を完全喪失し、その状態が半年ほど続いた結果、元々少ない体重がさらに一気に激減した覚えがあります。
今回も、それと同じ轍を踏みそうな予感がします。

衝撃度で言えば、個人的にはゲーム本編よりも「青き終焉」の方が強かったです。
ゲーム本編はクリア後にジワジワと侵食されるように沼にハマっていったのですが、「青き終焉」は一思いにグッサリと貫かれた感じがします。
おそらく、しばらく衝撃と虚無感が抜けなくて、それを穴埋めするかのように第一章から第四章までをひたすら繰り返し聞き続けていそうです。
それくらい、精神的に強い衝撃を受けました。どうしてくれる(ぇ

一気に貫かれた印象を受けたのは、情報量の多さと意外性のためかと。
第一章から第三章でばら撒かれた伏線が、第四章で一気に回収されています。
さらに「これも伏線だったのか!?」というところも回収されていて、それも強い衝撃となった要因の一つです。
本当にもう、情報量と意外性が氾濫していて、自分の感情が追い付いていません。

「青き終焉」第四章の登場人物は、第一章~第三章に比べると、はっきり分かるほどに少ないです。
少ない分、一人一人の動きや想いがとても濃厚になっています。
ゲーム本編では描き切れなかった背景や登場人物たちの深掘りを、「青き終焉」シリーズで実現させたかのよう。
これに「死印」ゲーム本編や、「死印」の姉妹作である「NG」も絡めて考察すると、どこまでが本編にも引き継がれているのか、どこからが「青き終焉」オリジナル設定なのか、その境界線がひどく曖昧になるほどです。
ゲーム本編も把握していると、その曖昧さすらもたいへんな美味になります。

特に、八敷さんかメリイ、もしくは両者への思い入れが強ければ強いほど、衝撃も強く感じられるのではないかと。
最後まで聞いた結果、八敷さんとメリイの尊さに涙腺が崩壊して悶絶死しました。
終盤の畳みかけるような熱い展開では言葉にならない叫びが脳内に木霊して、それが尽きたところで虚無感と悟りの境地に達しているような、そんな感じです。
あぁ、これはしばらく後を引く虚無感だわ・・・本当にどうしてくれる・・・(呆然

それと、毎回のように触れていることですが、やはり八敷さんの声がとても自分好みです。
”八敷さんの声”が、とても自分好みです(←超重要
八敷さんの落ち着いた優しい声は、聞いているととても癒されます。
シーンがシーンなだけに、第四章では特に強烈に癒されました。

主題歌は、この第四章でフルバージョンを聴くことができます。
「青き終焉」を全て聞いた後に主題歌を聴くと、より一層、曲の良さを実感できます。
歌詞についてはネタバレになりそうなので追記で触れるとして、歌詞以外の旋律や雰囲気も好みと見事に合致して、エンドレスリピート余裕です。
ストリングスやピアノ、ハーモニカの響きがたまりませんし、女声ボーカルの力強さと儚さの宿る歌声もツボでした。
また、後ろの方で時々微かに聴こえる振り子時計の「カッチカッチ」という音も、「死印」ぽさを感じさせる良いアクセントでした。

主題歌に限らず、「青き終焉」追加BGMがどれも良曲ばかりなので、何かの機会に音源を配信して欲しいです。
有料でも、超高値でない限りは買います。
「青き終焉」のテーマ曲?や、それをモチーフにした第一章~第四章のタイトルコールのBGMがとても好きなので、まとめて聴きたいです。

「青き終焉」本編以外のオマケ音源についても少々。

声優インタビューは、八敷一男役の根塚良さん、白メリイ役の富沢恵莉さんのお2人分が収録されています。
「青き終焉」のネタバレだけでなくゲーム本編のネタバレも含むので、感想は追記に書き連ねますが、ちょっとツッコミどころもあって楽しかったです。
緊迫した本編が終わって腑抜けた状態になっているところを、優しく現実に連れ戻してくれるような、そんなほっこりしたインタビューでした。
それと、根塚さんの地声と八敷さんの声があまりに違うので、どこからあの声を出しているのか、心底不思議でなりません。人体の不思議か。
「青き終焉」では根塚さんも富沢さんも、お一人で何役もこなされていて、声優さんの凄さを改めて実感しています。

番外編の「九条館の七不思議」は、テイストは「九条館の日常」と同質のコメディです。
ゲーム本編の延長線上に近いでしょうか。少なくとも「青き終焉」とは別世界線の話です。
登場人物は、八敷さん、翔、すず、安岡さん、愛の5人。
八敷さん以外は、ゲーム本編に登場しつつも「青き終焉」では未登場だった印人たちです。
「青き終焉」では皆、性格が酷いことになっているので、ある意味で勝ち組と言えるかもしれません。
そんな彼らのドタバタ劇が繰り広げられます。

「九条館の日常」は八敷さんの一人語りでしたが、こちらの「九条館の七不思議」は掛け合いのあるしっかりとしたボイスドラマになっています。
クスッと笑えるコメディテイストなので、ドシリアスな「青き終焉」本編後に聞くと、絶大な癒し効果が得られます。
「青き終焉」本編でがっつり抉られたメンタルを、声優インタビューと「九条館の七不思議」で癒されて現実に帰還するような、そんなエーテル的な効果を感じました。
この流れ、とても上手くできています。

というわけで。
一人の「死印」ファンとして、第一章発売前は今か今かと待ち続け、新盤が出る度に「次はまだかっ!」と生殺し状態に地団駄を踏んでいた「青き終焉」シリーズが、ついに完結してしまいました。
一通り聞き終わった今、心地良い充実感と満足感と疲労感、そして強い虚無感と呆然自失感に見舞われています。
ものすごい作品に出会ってしまったと思いつつ、あまりに強い衝撃による感情の振れ幅を持て余していて、どうしようこれ・・・という状態です。
こんなにも自分の感情をがっつり搔き乱してきた作品に出会ったのは、久しぶりかも。
これからしばらくの間、充実と虚無で揺れ動く感情を穴埋めするかの如く、第一章から通しで聴き直そうと思います。


さて、と。
ここから先の追記パートは、予告通りネタバレありまくりの感想になります。
まだ「青き終焉」を聞かれていない方や、ゲーム本編未プレイの方は、ご注意ください。


[ゲームRev] シャリーのアトリエ Plus ~黄昏の海の錬金術士~

PS Vitaで発売されたRPG「シャリーのアトリエ Plus ~黄昏の海の錬金術士~」の1周目をクリアしました。
ルートはシャリステラ。難易度はストーリーモード(イージー)。
1周目クリア時のプレイ時間は約50時間でした。

ちなみに、最初からがっつり攻略サイト頼りという超邪道プレイを決め込みました。
自分にとっての初アトリエシリーズだった「アーシャのアトリエ」を途中まで自力プレイで挑んで痛い目を見て懲りたので、以来、攻略サイトに頼りっぱなしです。
もはや、アトリエシリーズ作品は攻略サイト無しでクリアできる気がしません。

アトリエシリーズのうち「黄昏」三部作の3作目となる本作は、前作の「エスカ&ロジーのアトリエ」と同様にダブル主人公となっています。
プレイ前は「2人の主人公視点の物語を交互に進めていくことで全容が見えてくるタイプかな?」と思い、軽い気持ちでシャリステラを選択したところ、実は片方で1周目をプレイした後に、もう片方で2周目プレイしないと真エンドに到達できない仕様だったことが判明。
その辺も含めて、前作と同様の仕様でした。

未プレイのシャルロッテルートも気になるのですが、今の時点では2周目プレイを迷っています。
本音を言えば、調合に疲れてしまったのです。楽しかったけれど、大層疲弊しました。
目的のアイテムを生成するのに必要なアイテムが足りないから探索で拾ってきてあっち作ったらこっちも作ってここで調合スキル使って効力を上げつつ潜力を継承してあーでもないこーでもないと頭をこねくり回していたら、1周目のエンディングに到達した時点で見事に燃え尽きました。
そんなわけで、少々距離を置きたい気分でもあります。
少し時間を置いてから、2周目シャルロッテルートのプレイに着手しようかなぁ。

「黄昏」三部作のDX版発売決定が発表された今この時に、今更のようにPlus版をプレイしたのは、DX版発売が発表されるよりも前に、既にPlus版のパッケージを購入して積んでいたから。
DX版の発表を耳にしたときは、思わず「もうPlus版買っちゃったよ!」と叫びたかったくらいです。
さすがに近所迷惑になるので耐えましたが。
まぁ、「アーシャのアトリエ」(無印)と「エスカ&ロジーのアトリエ」(Plus版)はプレイ済みだったので、DX版を差し置いてPlus版の「シャリーのアトリエ」を購入したところで、それほど大きな差異ではないと思っています。

なお、無印ではなくPlus版の方を選択した理由は、Plus版ではアーシャとロジーがPTキャラとして追加されているため。
ロジーさんが追加されたら、そりゃPlus版を買うよね!ていう。

そんなこんなでプレイしてみた「シャリーのアトリエ」ですが、相変わらず調合が難しかったです。
属性値とか効力とか潜力とか、調合スキルとかチェインとか、何がどういう作用を及ぼすのか、終盤までほぼ理解できませんでした。
攻略サイトで言われるままに材料投入して調合スキルかけて、なんとか使えるレベルのアイテムを生成するという体たらく。
自力で作ろうとすると全然上手くできなくて、ひたすらショボいアイテムを生産していました。

それでも、終盤になってようやくコツが掴めるようになってくると、段々楽しくなってきたのも確かです。
特に「チェイン」の概念は、終章近くになるまで全く理解できませんでした。
あれこれ調合スキルを適用してみてもチェインの値がちっとも上がらなくて、「チェイン? なにそれ美味しいの?」状態。
攻略サイトで時々出てきた、一見すると無意味にしか思えなかった調合スキルの適用も、最初は本当に訳が分からなかったです。

それが終盤になって「あ、チェインってそういうルールだったのか!」と理解できた途端に、調合が楽しくなりました。
無意味に思えた調合スキルの連投も、理解できた途端に「そういうことだったのか・・・」と奥深さに唸らされ。
残すはラストダンジョンという段階になってようやく、調合であれこれ試行錯誤する楽しさを知りました。
調合のコツが理解できると一気に面白さが広がって、時間を忘れてのめり込むことも多々あって。
そして、良い感じにノッてきたところで、空気を読んで切れるPS Vitaのバッテリー、までがワンセットのコンボでした。

過去にプレイしたことのあるアトリエシリーズでも、実は調合システムはあまりきちんと理解できなかったのですが、本作でようやくコツが掴めたことで、とても楽しく感じられました。
アトリエシリーズにコアなファンが多いのも納得です。これは、ハマる人はハマりますね。ものすごく奥深いです。

続いて、探索について。
これまでの作品では存在していた探索・調合時の時間制限が、本作で撤廃された点が、最も大きな変化かと。
それにより、探索の自由度が飛躍的に上がりました。
拠点と一番遠いダンジョンを何回でも往復できるし、思う存分探索できますし、納得できるものが生成されるまで調合を繰り返すこともできます。
人によっては物足りなく感じられるかもしれませんが、自分にとっては大変ありがたい改善でした。

ただ、その分なのかどうかはわかりませんが、「アーシャのアトリエ」や「エスカ&ロジーのアトリエ」のような常勝パターンがなく、また全体的に敵が強くなっている気がしました。
探索Lv70以上、かつ攻略サイトを見ながら強い装備やアイテムを作って装備していても、ラストダンジョンのザコ敵討伐には結構手こずりました。
「これさえあればOK」というチート級のアイテムが作れなくなっており、無双するのが難しくなっています。

そもそも、調合システムと同様に戦闘システムもなかなか理解できなかったことが、敗因の一つかもしれません。
RPGによくあるバトルシステムだけでなく、数々の特徴的なシステムが組み込まれているのですが、解説が矢継ぎ早に出てくるので理解が追い付かず。
序盤~中盤の頃は、交代、バースト、必殺技をどうやって発動させるのかすら、理解できていませんでした。
発動方法を知ったのは、ラスト10時間ほどの頃。
その頃になってようやく、「必殺技のゲージって、こうやって引き上げるのか」と理解できた次第です。

なお、交代、バースト、必殺技以外のシステムは、実はクリアした現時点でもあまり理解できていません。
自分の中では、なんか適当にプレイしてると時々発動する謎システム、として認識されています。
調合システムでも似たようなことを感じましたが、機能はもうちょっとシンプルな方がいいなぁと思いました。

次に、ストーリーについて。
メインストーリーは、黄昏三部作の中では最もドラマティックでした。
調合システムのオマケのようなものではなく、登場人物たちの迷いや葛藤、その末の決断までしっかり描かれています。
起承転結に則ってストーリーが流れるので、解りやすいし入り込みやすかったです。

ただ、登場人物がとても多く、その影響でキャラ別のサブイベントがとても多いのが、やや難点。
サブイベントの発生条件を満たしているとわかると、どうしてもそちらを優先してしまい、なかなか探索に出かけられないこともしばしば。
サブイベントの中には一定期間内でしか発生しないものもあるので、念のために一通り見ておかないと、という強迫観念すら感じました。

また、マップ移動中に急にサブイベントが発生して、移動が強制中断されるのも、少々引っかかりました。
「あのアイテムを作るために、忘れないうちにあの材料を取りに行きたいのに!」という時に限ってサブイベントが発生するのは、さすがにイラッとしました。
サブイベントも多ければ良いというものではないのだなぁ。

最後に、BGMについて。
率直に言って、BGMがとても良いです。さすが、ガストブランド。
「黄昏」三部作は、ゲームをプレイするよりも先にOSTをゲットしていて、未プレイながらも「曲が良いなぁ」とずっと思っていました。
そんな良曲がゲームプレイ中に流れるのですから、自然と心が躍るわけで。
「あの曲、このシーンで流れるのか!」とか「ここでこの曲が来るのか!」とか、ゲームをプレイすることで知ることのできた発見も、たくさんありました。
特に大好きな「雲烟飛動」をゲーム内で聴けたのが、一番の収穫でした。もう感無量、満足です。

そんなわけで。
前作「エスカ&ロジーのアトリエ」以来の久しぶりのアトリエシリーズにして、黄昏三部作ラストの作品でしたが、ようやく調合の楽しさを知ることができた有意義な作品でした。
やり込み要素がたっぷりあって、試行錯誤のし甲斐のある奥深い作品なので、やり込み好きにオススメです。
時間泥棒ゲームでもあるので加減は必要ですが、やり込み好きにはたまらないと思います。

[GMCD] 逆転裁判オーケストラコンサート 2019

今年の3月末に開催された「逆転裁判オーケストラコンサート 2019」の音源を収録したアルバムが発売されたので、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、全15曲収録。
再生時間は、1時間40分ほど。

ここ数年、逆転裁判のオーケストラコンサートは毎年開催されていますが、コンサートの音源化は久しぶりです。
2017年の15周年記念コンサートの音源化以来だと思います。

・・・・・・ん、あれ? 15周年記念コンサートって、2年前のことでしたっけ?
自分の中では15周年記念コンサートがもっとずっと前のことのように感じていたので、ついさっきまで、コンサートの音源化も久方ぶりだと思い込んでいました。
そうか、2018年のコンサートだけが音源化されていなかったのですか。
まぁ、2018年のコンサートは15周年記念コンサートとそう大差ない感じだったので、音源化されなかったのも肯けるのですが。
今回の2019年版が音源化されたのは、15周年記念コンサートとプログラムが随分変わったためでしょうか。

ちなみに、今年の逆裁オケコン、自分は昼夜ともに現地で鑑賞しました。
新曲や新アレンジなど目新しいものがたくさんあって非常に満足したコンサートだったので、今回の音源化はとても嬉しいです。
これで、現地で鑑賞した時に「もう一度、この曲を聴きたい!」と願ったことが叶います。ひゃっほーい。

なお、本作はオーケストラコンサートの音源なので、スピーカーよりヘッドホンやイヤホン推奨です。
本作に限らず多くのコンサート音源で言えることなのですが、ヘッドホンやイヤホンで聴いた方が、音の奥行とか広がりとか、音の繊細な動きとか、より現地の空気感に近くなります。
まぁ、最善は現地鑑賞という点は変わりませんが。

収録曲は、逆転裁判1~6だけでなく、逆転検事や大逆転裁判1, 2まで、「逆転」シリーズをほぼ全て網羅。
全方位的に幅広くカバーされていて、一人のシリーズファンとして嬉しい限りです。
シリーズ作品が多数ある故に曲数も膨大な数に昇るのですが、それらの中から良い感じに曲がセレクトされ。
さらに、どれも素晴らしいメドレーに仕上がっているという絶妙な匙加減が、とにかくすごいです。
選曲も編曲も演奏も、本当に素晴らしいです。
その素晴らしさがアルバムにぎゅぎゅっと詰め込まれていて、本作を聴きながら「あのコンサート、本当に楽しかったなぁ・・・」と思い出に浸ることも余裕でできました。

昼公演と夜公演でコンサートのプログラムが異なっていたのですが、昼公演でしか演奏されなかった曲も、夜公演でしか演奏されなかった曲も、全てまるっと収録されています。
アンコールも昼公演と夜公演で異なったのですが、それも含めて全部です。
自分は昼夜ともに参加したので全て聴けたのですが、どちらか一方しか参加できず涙を飲んだ方がきっといらっしゃると思うので、これは嬉しい配慮です。
成歩堂のテーマ曲と御剣のテーマ曲が並んでる上に、王泥喜くんのテーマ曲も聴けるなんて、シリーズファンとして大歓喜です。

そうそう、王泥喜くんのテーマ曲「王泥喜法介~新章開廷!」といえば、本作ではその曲のフレーズを耳にする機会がやや多い印象を受けました。
あちこちでチラホラ聴こえるというか。
王泥喜くんのテーマ曲がシリーズ全体を通して1, 2を争うほどに好きな身としては、これは狂喜乱舞せざるを得ない事件です。
なにこれ超嬉しい。耳が幸せ過ぎる。
15周年記念コンサートでは演奏されず悔しい想いをしただけに、2008年のコンサート以来待ちに待った生演奏および音源化は、何よりもとにかく嬉しかったです。
王泥喜くんのテーマ曲、やっぱり格好良いよなぁ。これは何度でも飽きずに聴けます。
あと、この曲のシロフォン(マリンバ?)無双が、音だけでもとても楽しいです。これは良いシロフォン。

それと、大逆転裁判の曲とオーケストラとの親和性の高さは、CD音源でも如何なく発揮されています。
大逆転裁判の曲はもともと滅茶苦茶良曲揃いなのですが、オーケストラの演奏により一層臨場感が増して、聴き応えのある曲に仕上がっています。これは本当に素晴らしい演奏。
個人的には、ホームズさんの曲の演奏がとても好きです。
それと、アコーディオンの響きがすこぶる良い空気感を醸しています。
いかにも”明治”みたいな古色蒼然さがたまりません。

なお、現地で鑑賞された方はご存知だと思いますが、例の下野紘さんによる超ネタバレ生アテレコも、本作にがっちり収録されています。
率直に言ってしまうと、この演奏は絵が付いてこそ映えるものだと思います。
原曲がオケの生音に近いだけに、音だけで聴いても、単純にゲーム中のイベントシーンを音で聴いているだけのような、そんな印象を受けました。
ちなみに、音だけでも十分なネタバレを発動するので、大逆転裁判1, 2未プレイの方は要注意。

なお、オケによる演奏がまるっと収録されている分、それ以外のカゲアナやトークは収録されていません。
トークはともかくとしても、可能ならばカゲアナは音源化して欲しかったです。
昼も夜も、掛け合いがとても面白かったので。
あれ、現地だけでお蔵入りさせてしまうのは勿体ない気がするのです。
何かの折に特典として付けてくれないだろうか・・・。

というわけで。
2019年の逆転裁判オーケストラコンサートの模様を収めたアルバムでしたが、あの素晴らしかったコンサートを追体験できる点で、とてもありがたい作品でした。
現地参加組もそうでない方も、「逆転」シリーズが好きな方にはもれなくオススメしたいです。
一部、取扱注意な音源がありますが、その壁さえ許容できるなら、ぜひ聴いてほしいです。

[ゲームRev] ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期

PS4/PS Vita等で発売中のADV「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」のPS4版をクリアしました。
難易度設定は一番簡単なモードにして、クリアまでにかかった時間は約35時間。
ただし、ボイスはかなりすっ飛ばし気味で進めました。
ボイスを最後までしっかり聞いていたら、クリアまでもっと時間がかかったと思います。

ちなみに、自分のダンガンロンパシリーズ歴は次の通りです。

・ダンガンロンパ(無印):クリア済み
・スーパーダンガンロンパ2:クリア済み
・絶対絶望少女:アクションが難しくて途中放棄
・アニメ「ダンガンロンパ3」:未来編、絶望編は視聴済み、希望編は試聴したか覚えていない

というわけで、メインどころの過去作は一通り通過しています。
諸々の事情により、完走できなかった作品もあるけれど。

そんな自分が、V3も気にならないわけがありませんでした。
発売当初から、「いつかプレイする!」と心に決めていた作品です。
が、タイミングや別の優先事項などにより、PS4のダウンロードリストに放り込んだまま先送りにされ、着手できたのはつい最近。
で、数週間ほどかけて、ようやくクリアしました。

プレイ開始当初は、実はあまり気乗りしなくて、十数分だけプレイしては中断してを繰り返していました。
V3の操作感が、自分の記憶にある前作までのものと違うような気がして、一から覚え直すのが面倒くさかった、というのがその理由です。
それが一変したのが、確か第一章の学級裁判が閉廷あたり。
推理モノのADVによくあるパターンなのですが、「これは一気に進めないと、操作方法とストーリーを忘れて詰むヤツだ!」と直感で悟ってからは、最後まで一気に進めてしまいました。

クリアした今の感想を、ネタバレなく一言で表すなら、「複雑」。
以前、先にV3をクリアした人に感想を訊くと、皆一様に複雑な表情で「あ・・・うん・・・」と言葉を濁していたのですが、今ならその心境が分かる気がします。
これは、正しい意味で「問題作」だと思います。
良い意味でも悪い意味でもなく、正しい意味で。

シナリオが面白いか面白くないかという次元の感想であれば、個人的には「面白かった」です。
「面白い」というか「興味深い」と言った方が、ニュアンス的には近いかもしれませんが。
ただ、なんというか、それを超えたレベルの感想を言おうとすると、とても複雑な気分にさせられます。
今こうして感想を書いているのも、果たして良いのかどうか迷うレベルです。
作品の世界観に浸かれば浸かるほど、感想が言い難くなる、そんなシナリオです。

というわけで、シナリオに関してはものすごく漠然とした感想しか言えません。
そこから先は、触れてはいけないような気すらしています。
この複雑な気持ち、きっと最後までプレイすれば理解してもらえるのではないかと。

ちなみに、V3には1と2のネタバレが多分に含まれているので、1, 2プレイ済み推奨です。
というか、1, 2プレイ済みでないと、途中から置いてけぼりを食らうと思います。
スピンオフ作品は知らなくてもあまり影響ないと思いますが、1, 2は履修しておいた方が良いです。

1つだけ自分に合わなかった点を挙げるなら、卑猥・下品な台詞がかなり多かったところ。
ボイスをすっ飛ばし気味でプレイしていたのは、そういった台詞への耐性が自分にはあまりなくて、そういった台詞をボイス付きで聞きたくなかった、というのが大きいです。
過去作でもそういう表現はあったけれど、V3はより強烈になっています。

シナリオについてはこれくらいにして、次はシステム面について。

過去2作に比べると、アクション性がかなり上がっていました。
裁判パートのギミック(ミニゲームのようなもの)が増えていて、これがなかなかたいへんでした。
何より、操作方法を覚えるだけで一苦労。
結局クリアした今でもコツのつかめていないギミックがあって、それらは最後までガチャプレイで無理矢理押し切りました。
難易度を最低レベルにしておいて良かったです。そうしていなければ、アクション性の高さ故に、きっと途中放棄していたと思います。

マンネリ打破のためとは思いますが、「”弾丸”要素はどこにいったんだよっ!?」と心の中で思わずツッコミを入れたくなったギミックもありました。
レースゲームになったり、パズルゲームになったり、リズムアクションゲームになったり、とにかく古今東西の様々なギミックを詰め込めるだけ詰め込んだような、そんな感じです。
時々「俺は今、何のゲームをプレイしているんだ? 推理ADVじゃなかったのか??」と、頭の中が疑問符まみれになることもありました。

探索パートの移動も慣れるまで大変でした。
ACT系のゲームをあまりプレイしないからか、左スティックと右スティックの両方を操作するのになかなか慣れず、かなり苦労しました。
裁判パートも探索パートも、1や2のときぐらいのシンプルさの方が、自分にはちょうど良かったです。

推理要素の難易度は、それほど高くありません。
難易度を最低レベルにしたためでしょうか、攻略サイトに一切頼らず自力で最後までプレイできました。
特に、学級裁判におけるメイン機能である「ノンストップ議論」は、会話を一通り聞き終わると主人公が核心を突くヒントをくれるので、ほぼその通りに証拠を突き付ければ大抵先に進めます。
V3における新機能である「同意」や「偽証」も主人公が使いどころを教えてくれるので、最初こそ戸惑ったものの、中盤以降はあまり困るような事態にはなりませんでした。
自分の頭で状況を整理して推理することは多少必要ですが、推理モノをいくつかプレイしたことがある人であれば、推理要素で詰まることはほぼないかと。
本気で困ったら、推理ADVでは常套の救済方法「セーブ&トライ&ロード」で証拠の総当たりを試せば、大体なんとかなります。

そんなわけで。
アクション性が高くなっている分、アクション下手にはツラい面もありました。
が、それを補って余りあるほどの重厚なシナリオは、端的に言えば面白かったです。
まぁ、端的にしか言えないというか、言い難いというか、そんな歯切れの悪くなる複雑さを秘めた問題作でもありますが。
何はともあれ、個人的にはプレイして良かった作品でした。