[雑記] 2019年もろもろ振り返ってみる

2019/12/31(火) 07:43:02 | カテゴリ:雑記
2019年も残すところあとわずかとなりましたので、年末恒例の1年間振り返り記事を投下します。
今年も前フリのネタがないので、昨年同様にサクッと本題に入ります。

今年の振り返り(本記事)は、例年以上に長いです。
おかしいな、こんな長文になる予定ではなかったのに。

なお、本記事内のリンクは、公式サイトなどの外部サイトではなく、例外を除いてほぼ全て過去記事に繋がっていますので、踏む際にはご注意ください。

■ゲームこの一年
今年クリアして当ブログに感想を投下したゲームは、全部で19本。昨年より増えました。
短時間でクリアできる低価格帯のゲームもプレイしているからでしょうか。
しかも、PS初期の作品からわりと最近の作品まで、フルプライスからインディーズまで、興味が向いたら手当たり次第にプレイしていた感があります。
ちなみに、プレイし始めたものの途中で詰んだ作品や、自分には合わなかった作品など、ブログに感想を投下しなかったものもあるので、実際にプレイしたゲームはもう少し多いです。
スマホゲームも含めると更に増えます。

今年は、春先にプレイした「死印」(2017年発売)にどっぷり浸かった1年間でした。
以前からチラチラと名前だけは見かけていて気になっていたタイトルで、いつぞやにPS StoreでVita版500円セールをしていたときに購入。
そのままダウンロードリストの中で塩漬け状態になっていたのを、今年の春に発掘して、軽い気持ちで一歩を踏み出してみたら、クリアする頃には頭の天辺までずっぽり沼に浸かっていました。いやはや、びっくり。底なし沼だったよ。
で、気が付けばDLC(ボイスドラマ「九条館の日常」含む)を全て購入し、初回特典欲しさにPS4限定版を探し出して入手し、ついうっかりSteam版を購入し、ひょんな拍子にSwitch版(パケ版)を入手し、「死印」のBGMが収録されている「EXP SOUND BOX 2017」やアクキーなどのグッズを公式オンラインショップから取り寄せ、ノベライズを探して書店巡りをし、夏に開催されたアンテナショップに足を運び、本編とは異なるパラレルストーリーのボイスドラマ「青き終焉」を全巻×2セット購入し、コミカライズ(デジタル配信版)も全巻購入し、コミカライズ書籍化CFに5桁投資した上に別途2冊購入して布教活動し、現在進行形の続編CFに最高額を突っ込むに至っています。来月には、Switch版(DL版)も購入予定です。
わかってた、ヲタはハマると財布の紐が緩くなるどころか、紐の概念がなくなるって……だが、悔いはないっ!(キリッ
推しは推せるときに推しておかないと次が無くなることを、経験上知っているので。過去に、それでどんだけ涙を飲んだことか……ッ!
パラレルストーリーのボイスドラマ「死印 青き終焉」も自分の好みド直球で、たいへん面白く楽しめました。本編同様に、めちゃくちゃ好きです。大好きです。
# 当ブログに投下したアホみたいに長い感想はこちら → 第1, 2章(+アンテナショップ)第3章第4章
そんなわけで、公式からの燃料投下が続く限り、来年も積極的に支援という名のお布施をしていく所存です。
続編「シビトマギレ」もすごく楽しみです。発売はまだまだ先(2021年夏予定)になりますが、当面の生きる目標にします。
ちなみに、最推しは八敷さん(主人公)です。なんなんだ、あのイケボで儚げで全部自分で抱え込んじゃう系の少しズレてる天然ボケ中年。性癖ドストライクじゃないか。放っておけるわけがない!

「死印」の姉妹作にあたる「NG」もクリア済みです。
「死印」をクリアした直後にVita版を購入し、その後、初回特典目当てでPS4限定版も購入しました。巷で噂の「うまいコーヒーの淹れ方」をどうしても聞きたかったんだ。仕方なかったんだ…!
なお、プレイした直後はまだ、公式オンラインショップに「NG」のOSTが残っていたので、そちらもゲット済みです。

「死印」の衝撃があまりにも強くて、相対的に他のゲームの印象が薄くなってしまっているのですが、今年プレイしたゲームは全体的に当たりが良かったです。
「OCTOPATH TRAVELER」(2018年発売)も、今年プレイした作品でした。
懐かしさと新しさが見事に融合したビジュアルやシステム、魅力的なキャラクターとシナリオ、めちゃくちゃ良過ぎるBGMと、良いところを上げたらキリがないほど神がかった作品でした。
これは、昨年発売するや否や評価がうなぎ上り、評判が評判を呼び一気に拡散されたのも納得です。ゲーム的に非の打ちどころがありません。すごい作品でした。
クリアしてからかれこれ数ヶ月経ちますが、隠しボスを打破したときの半端ない達成感は今でも強く残っています。
ちなみに、お気に入りはサイラス先生です。PTには、ずっとサイラス先生とテリオンが常駐していました。

「テイルズ オブ ヴェスペリア」のREMASTER版(2019年発売)も、今年クリアした作品の中でも思い入れの強いものです。
というか、無印版を7, 8周プレイしている上に10年以上情報を追い続けているくらい好きな作品なので、思い入れが強くならないはずがなかったです。
REMASTER版になっても、やっぱり面白かったです。そして、TOVという作品がとても好きだということを再認識しました。
久しぶりにプレイしましたが、物語も戦闘もとても面白いです。無印版を飽きるほどプレイしているにも関わらず、REMASTER版も飽きずに一気にクリアしました。
ちなみに、最推しはおっさんです。過去も現在も全部まとめて”おっさん”が好きです。
あと、うちのフレンは、ショパンコスがデフォです。「トラスティベル」も好きなので、そこは譲れません。

友人からのプッシュを受けてプレイした「真・女神転生」のPSP版無印ifも、思いの外楽しかったです。
もはやレトロゲームに含まれそうなくらい古い作品ですが、PSP版はいろいろ調整されているからか、今プレイしても十分に楽しめる難易度です。
とはいえ、ストーリー進行はかなり攻略サイトに依存していましたが。特にif。
操作性に慣れるまで多少の時間は必要でしたが、慣れてくるとものすごく楽しくなります。
また、終末的世界観がすこぶる自分の好みに合致。これで面白くないとか、あり得ませんでした。
友人がプッシュしてきた理由は、クリアしてなんとなく分かったような気がします。
なお、PSP版はVitaでもプレイできます。というか、Vitaでプレイしました。

古い作品といえば、「伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠」(2019年配信開始)も古き良き時代の懐かしさ溢れるミステリーADVでした。
FC時代のコマンド選択型ADVって、実はそれほどプレイしたことがあるわけではないのですが、黒画面と白文字、粗いドットのグラフィックにコマンドリストという画面構成の時点で、懐かしさが満載でした。画面ショットを一目見て「昔、雑誌でよく見たヤツだ!」という雰囲気を感じ、それだけで興味を持っていかれました。
そして、実際プレイしてみたら2時間ドラマのようなシナリオで、そこにも懐かしさがいっぱい。
全体的に懐かしさの塊のような作品でした。
でも、その懐かしさが面白くもあって、楽しかったです。
続編の制作が決定しているようなので、そちらも配信が開始されたらプレイしてみたいです。

本当に、今年はいろいろなゲームに手を出したなぁ。RPGとADVばかりなのは相変わらずだけど。
来年も、たくさんの面白いゲームに出会えるといいな。

■ゲーム音楽CDこの一年
今年、ブログに感想を投下したゲーム関連のアルバム(サントラ、アレンジ盤どちらも含む)は、全部で33本。
昨年のおよそ1.6倍に増えました。
PC作業中とか読書中とかDIY中とか、耳をあまり使わない作業をしている最中は、ひたすらゲーム音楽のアルバムを垂れ流していました。
また、ゲーム音楽もゲーム同様に、古い作品から新しい作品まで、気になったものを手当たり次第に聴いていた気がします。

なお、ゲーム本体の初回限定特典として付属していたOSTや、聴いてみたものの感想を書かなかったものもあるので、実際に聴いたゲーム関連のアルバムはもう少し多いです。

今年聴いたアルバムの中で個人的ベストを挙げるなら……あー、どれだろう?
「これ好きー!」というものが同レベルでいくつも並んでいて、1本に絞るのが難しいです。
強いて挙げるなら、「Symphonic Tale: The Rune of Beginning (Music from Suikoden II)」(邦題:交響組曲「始まりの紋章」(「幻想水滸伝Ⅱ」より))でしょうか。
オーケストラアレンジアルバムを制作するために、クラウドファンディングで資金調達するという新しい試みが為された点も含めて、印象深い作品です。
ようやく完成したアルバムが今年手元に届いて早速聴いてみたところ、想定以上に素晴らしい出来になっていて感動しました。CF支援作がこうして素敵な形になると、いろいろこう感慨深いものがあります。
自分はそれほど根強い幻水ファンではなく、1, 2のOSTを全て収集するほど熱狂的なファンである友人の影響でOSTを一通り聴いたことがある程度だったのですが、今回のこのアルバムで「幻水2の曲って格好良いな」とその良さを再認識しました。
なお、前述の幻水1, 2ファンである友人にこのアルバムを聴かせたところ、「あ、これ超良い、買う」という即答が返ってきました。

今年は、FF14のアルバムを一気にまとめて聴いた1年でもありました。
年明け早々に正月気分のノリと勢いで買った「FINAL FANTASY XIV - THE BEST」を皮切りに、「BEFORE THE FALL」「THE FAR EDGE OF FATE」「STORMBLOOD」「HEAVENSWARD」、そして今年発売の最新OST「SHADOWBRINGERS」と、ものすごい勢いで聴きまくりました。ベスト盤を聴いたら全ての楽曲を聴きたくなった結果の賜物です。
# 「BEFORE METEOR」と「A REALM REBORN」は、数年前に聴き込み済み。
FF14の楽曲、本当に格好良い曲ばかりで、1枚手を出したら止まらなくなりました。
また、過去作品の曲のアレンジがちらほら散りばめられている点も、FFシリーズ好きにはたまりません。
FF14自体は、今から飛び込むには勇気がいる&MMORPGがあまり得意ではないコミュ障ということもあって、非ヒカセン(FF14未プレイヤー)を貫いているのですが、OSTは今後も買っていきたい所存です。

「OCTOPATH TRAVELER」のアレンジアルバム「Break & Boost」も、今年聴いたアルバムの中では印象が強いです。
元々、オクトラのOSTが大好きだったのですが、このアレンジアルバムもとても素敵な作品になっています。
シンプルだけど格好良い。アコースティックとロックの2つのテイストが楽しめるお得感。
オクトラのBGM好きには、ぜひ聴いてほしい作品です。

それと、上の方でゲーム本編については散々書きまくりましたが、「死印」のBGMを含む「EXP SOUND BOX 2017」も全体的にかなり好きです。
「死印」の曲はもちろんのこと、他のゲームタイトルの曲もツボを突かれることが多かったです。
その後にとあるところで幸運にも巡り会えた「剣の街の異邦人」のOSTも良曲揃いでしたし。
たぶん、神保直明さんの作風が自分の好みと合致しているのだと思います。
ちなみに、もはや入手不可能だろうと思っていた「デモンゲイズ」(無印)のOSTと「デモンゲイズ2」初回限定特典CDもふとした拍子に見つけてしまい、「ふおおぉぉぉ!!」と喜び勇んで入手して、現在積みアルバムのキューに溜まっています。来年早々には聴いてみようかと。すごく楽しみ。
あ、この記事執筆現在、エクスペリエンス社代表のTwitterで「死印」と「NG」のサントラ再販本数のアンケートが実施されているので、少しでも気になった方はこの機会ぜひ(宣伝)。
現時点で〆切まであと2日なので、迷っている方はすぐにでも投票をお願いします。
というか、この機会を逃したらこのサントラを入手できる機会はもうないと思われるので、ゲーム音楽好きはぜひとも買って聴いてみてほしいです。ゲーム音楽好きであれば、「後で買えばいいだろうと思っていたら、半年後に廃盤になってた(泣」というゲーム音楽あるあるを経験されている方も多いでしょう。後悔する前にぜひっ! というか、もう普通に頼みますっ!!

他にも「ランス10」のOST、「Caligula -カリギュラ-」のセルフカバーアルバム「ostinato」、旧スクウェア作品のアコースティックアレンジアルバム「SQUARE ENIX ACOUSTIC ARRANGEMENTS」「鬼ノ哭ク邦」のOST「LOST SPHEAR」のOSTと、多くの良作に出会えた1年でした。
来年はどんなゲーム音楽に出会えるのか、今から楽しみです。
引き続き、新譜も旧譜も気になったものは聴いていこうと思います。

とりあえず、今積んでるアルバムを聴き倒そう(10枚ほど積んでる)。

■ゲーム音楽コンサートこの一年
今年、足を運んで感想をブログに投下したゲーム音楽系コンサートは、プロアマ問わずで18件。
去年とほぼ変わりなく、月1~2回のペースでコンサートに行っています。
コンサートには行ったものの感想を投下しなかったものもあるので、実際に行った数はもう少し多いです。

今年開催されたオフィシャルなコンサートで最も印象に残っているのは、「CHRONO CROSS」20周年記念ライブコンサートの東京公演
オールスタンディングのバンド形式という、自分の苦手なスタイルのコンサートだったのですが、苦手意識を180度引っくり返されたほどめちゃくちゃ楽しかったです。ここまで華麗に引っくり返されるとは、正直思いもしませんでした。
まだツアー最終公演が終わっていないので詳細は書けませんが、演奏者のみなさんの楽しそうな熱意に絆されて、一緒になって音楽を楽しめました。あの一体感はすごかったです。参加できたことが奇跡だけど、あの楽しさも奇跡的です。
スタンディング形式のバンドサウンドへの苦手意識が完全に消えたわけではないのですが、このコンサートのおかげで「100%苦手」から「モノによる」程度まで緩和されたような気がします。

ここ数年の恒例行事となっている「逆転裁判」シリーズのオーケストラコンサートも、今年のものはすごく楽しかった印象が残っています。
「大逆転裁判2」の楽曲が加わったり、アレンジに多少手を加えられていたりと、過去のコンサートとは異なる切り口がいくつか見られました。
まぁ、あの盛大なネタバレ演出については、もう少し配慮があっても良かったような気もしますが、試みとしては面白かったです。
こちらは、コンサートの模様を収録したアルバムが発売されているので、「逆転」シリーズが好きでオーケストラが苦手でない方には聴いてほしいです。

それと、「OCTOPATH TRAVELER」のコンサート「OCTOPATH TRAVELER Break, Boost and Beyond」(オクトラBBB)も外せません。
コンサートに先駆けて発売されたアレンジアルバムはもとより、このコンサートのために新規アレンジされた曲も素晴らしくて。
最近発売されたコンサート円盤を鑑賞しながら、「熱い…良き…!」と悦に浸っています。
キャラクターメドレーでゲームプレイ時の記憶に思いを馳せ、戦闘曲で熱くたぎり、本当にもう、楽しかった思い出でいっぱいです。

オフィシャルな演奏会とは少々方向性が異なりますが、NHKの「シンフォニック・ゲーマーズ4」公開録画もすごく楽しかったです。
今年は例年に比べるとややマイナーなタイトルが揃っていたのですが、それがまたゲーム好き&ゲーム音楽好きにはたまらないもので。
加えて、迫力のある演奏に納得の編曲、飽きさせない演出、軽妙なトークの掛け合いと、どこを切り取っても豪華で素晴らしくて、NHKの本気が半端なく発揮されていました。NHKすごい。さすがは天下のNHK様。
この模様は12月30日深夜(12月31日未明)にBSプレミアムでOAされたそうですが、BS入らないので悔し涙を流しています。見たい、見たいよ……。

アマチュア(セミプロ含む)の楽団のコンサートで特に強く印象に残っているものは、甲乙つけがたいものが3つ、同列に並んでいます。
1つ目は、FF14の企画オケ「光のオーケストラ」(通称、ヒカオケ)。
2つ目は、「NieR:Automata」の企画オケ「モント・トレーネン・フィルハルモニカー演奏会2019」(通称、月オケ)。
3つ目は、「LIVE A LIVE」の企画オケ「オディオーケストラ」(通称、オディオケ)。
一つのゲームタイトルに的を絞ったことにより、その作品好きの奏者が勢揃い。
その総力を結集させたときの熱意が、本当に凄まじかったです。
ステージからだけでなく観客側からの熱意もあって、どのコンサートでも強い一体感があり、それがとても心地よかったです。
また、最近のアマチュア企画オケは演奏技術力も総じて高くて、あちこちで振り込めない詐欺に遭っています。
これだから、ゲーム音楽のコンサート鑑賞が止められません。

ここに挙げたコンサートの他にも、たくさんの楽しいコンサートがありました。
例年のことながら、大好きなゲーム音楽の演奏会を企画し開催していただけて、本当に感謝の念に絶えません。
いつもいつも、ありがとうございます。
来年も引き続き、面白そうなコンサートへは可能な範囲で積極的に足を運びたいです。

■その他この一年
今年一年、ガチでゲームとゲーム音楽に明け暮れたので、それ以外の出来事があまりなかったりするのですが。
あ、でも、「ミュージカル『青春鉄道』」のライブ(鉄ライ)がとても楽しかった記憶が強く残っています。
東京公演は平日にも関わらず全3公演全通したのですが、3回とも楽しくて。
3回では足りないくらい、もっと楽しみたいと思ったほどです。
円盤も当然、予約済みです。すごく楽しみ!

5月の「ミュージカル『青春鉄道』」スピンオフも面白くて、5回ほど通いました。
西の軍団にはそれほど強い興味はなかったのですが、このスピンオフで一気に興味が高まりました。
あと、スピンオフのおかげで、路線名とキャラの見分けが付くようになりました。
# 原作をかれこれ10年以上読み続けているのに、これまで西池、西新、ひなちゃん以外のキャラの見分けが付かなかったのです。。。

鉄道ついでに。
今年はいくつかの観光列車に乗りに行ったのも、良い思い出です。
あの特別感、楽しいですね。クセになりそうです。


というわけで。
今年も当ブログを閲覧していただき、ありがとうございました。
ブログの拍手、Twitterのリツイートやいいねなどの反応も、非常に嬉しいです。嬉しさの余り、反応がある度に「あああぁぁぁありがとうございますぅぅぅぅ!!」と心の中で全力で小躍りしています。
お礼を言う場を用意していなくて表に出せずにいるのですが、いつもものすごく励みになっています。
来年も、ゲーム&ゲーム音楽を中心に雑多な活動をマイペースに続けていこうと思うので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。



そういえば、来年4月に、うちのブログが開設15周年を迎えます。
個人ブログを細々と続けて早15年、思えば遠くに来たもんだ。
今のところ特別企画は完全な白紙状態なのですが(何か企画してしまうと、それだけで燃え尽き症候群になりそうで怖い)、期間限定の質問箱設置ならアリかなと思いつつ、とはいえただのしがない感想書きの端くれに質問したいことなんて多分ないよなぁとも思いつつ。
まぁ、そんなゆるーい感じで、来年も続けていこうと思います。

[GMCD] KINGDOM HEARTS Orchestra -World of Tres- Album

スクウェア・エニックス社のA・RPG「KINGDOM HEARTS」シリーズ(以下、KH)のオーケストラコンサートツアーの会場限定アルバム「KINGDOM HEARTS Orchestra -World of Tres- Album」をようやく入手できたので、早速一通り聴いてみました。
収録曲数は、全11曲。
再生時間は、トータルでおよそ74分になります。

KHオーケストラコンサートには、12月27日(金)にパシフィコ横浜 国立大ホールで開催された最終日昼公演に行ってきました。
行けたのはいいものの、前半の途中で持病の発作(不整脈?)が起こってあまり演奏に集中できず。
集中できないなりにも耳に刺さってくる演奏はとても素晴らしくて(特に後半)、「ぐ、心臓の違和感が収まらn…あ、今の演奏めっちゃ格好良い…ちょま、マジ苦し…お、この展開、超胸あt…くっそ、やば、早く終わってくれ…あ、やっぱ終わらないで」と、胸を押さえながら1人で密かにバトってました。
そんな状態だったので、演奏を隅から隅まで集中して聴くことはできず、しかし、そんな状態でも時折意識を持っていかれるくらい演奏と編曲が素晴らしくて。
それだけに、終演時にはとても悔しい想いをしました。
その想いの丈を、代わりにこのアルバムにぶつけようと思います。
そして、健康管理はいざという局面のために超重要ということを、今回身に染みて実感しました。うん、気を付けよう。

本作は、KHオケコンのワールドツアー「World of Tres」で演奏された楽曲の一部を収録したものになります。
演奏された楽曲の全てではありません。一部です。
演奏会では披露されたものの、本作には収録されていない楽曲がいくつかあります。
と言っても、未収録楽曲は、前半のタイトル別メドレーのうちストーリー上それほど重要ではないタイトルのものと、後半の宇多田ヒカルさんの歌曲とED曲くらいでしょうか。
個人的には、特に何度も聴きたかった楽曲が一通り収録されているので、一部楽曲の抜けがあっても特に強い不満はないです。
むしろ、CDの容量限界ギリギリまで、みっちり詰め込んでくれたことに感謝しています。
「あと10秒削って!」とか「ここは削れない!」とか、裏でものすごい調整という名の攻防があったんだろうなぁ、きっと。

なお、このアルバムはツアー初日から物販のラインナップに入っていたものなので、コンサート音源ではないと思います。
とはいえ、音に奥行きが感じられるから、スタジオ収録でもない気がします。
スタジオ収録のオーケストラアレンジアルバムにはない、音の広がりを強いです。
どこかのホールを借りて収録したのでしょうか。

そのため、聴くときはヘッドホン使用推奨です。
うちの安価なスピーカーでもはっきりと分かるくらい音に奥行きがあるのですが、ヘッドホンで聴くとより一層臨場感が増します。
まるで、ホールで鑑賞しているような気分を味わえます。

アルバムの感想を一言で表すなら、「買えて良かった!」です。
コンサートで披露された演奏や編曲は当然そのまま収録されているのですが、それに加えて感動までもがそっくりそのまま収録されたようなアルバムになっています。
コンサート会場で味わった演奏や編曲だけでなく、感動まで何度も堪能できるのが、本当に素晴らしいです。
これ、「World of Tres」で感動を味わった方にとっては、必携アイテムではなかろうかと。
それ思えるくらい、とても良いアルバムに仕上がっています。

逆に言うと、「World of Tres」のどの公演にも参加されなかった方にとっては、解りにくいアルバムかもしれません。
本作とパンフレット、映像演出の三位一体で、最大限の効力を発揮する構成になっているので。
記憶の呼び起こし装置的な位置付けでもあるので、本作単体だけでは感動を得難い可能性があります。
……あぁ、だから本作は”会場限定販売”なのか。

2年前に同様の主旨で発売された「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour- Album」との楽曲被りは、厳密に言えばありません。
World Tour版に収録されている楽曲のフレーズが、本作収録のメドレーの一部に組み込まれていることはあっても、編曲までまるっと同じということはないです。
「Dearly Beloved」はKH3版に合わせてリアレンジ、「Destati」もメドレーの重要な場面で的確に埋め込まれています。
また、「The Other Promise」(Roxas)や「Vector to the Heavens」(Musique pour la tristesse de Xion)などの名曲も、良い感じにリアレンジされてメドレーに入っています。

そして、何よりも異なるのが、World Tour版発売時にまだ完成していなかったKH3の楽曲が、本作の半分以上を占めている点。
前半はKH3を除くシリーズ作品をタイトル別にメドレーにしたもの、後半はKH3オンリーという構成になっています。
KH3で熱狂と涙の渦にのまれた方なら、特に後半は胸にグサグサ刺さるかもしれません。

各メドレーの構成意図や編曲の方向性などはコンサートのパンフレットに詳しく掲載されているので、可能であればそちらも合わせて目を通しておくと、より楽しめるかもしれません。
本来であれば、さらにコンサートでスクリーンに投影されていた映像も合わせるのが最も理解が深まると思うのですが、映像はさすがに望み薄なので。
特に後半は、どのメドレーがどこのワールドを表現しているのか、誰との戦いをイメージしているのかが、映像だと一目瞭然だったので。

本作の収録曲の中で、個人的に一番「これはっ!」と思ったのは「Overture to the Decisive Battle」。
文字通り、KH3の最終決戦の曲なのですが、ひたすらに構成が上手いと思いました。
特に、「Roxas」から「Musique pour la tristesse de Xion」の流れが鳥肌モノ。
その流れは反則だろ、泣くしかないだろ! と思わずにはいられないほどの感動を覚えました。
また、決戦曲だけどずっとひたすら熱さが続くわけではなく、ほどよく緩急の付いた展開なのも好印象。
コンサートでもこの曲が一番印象に残ったので、本作でこの曲を何度も聴けることがとても嬉しいです。

次点で「Music from KINGDOM HEARTS II」。
まさか、ここで「Hollow Bastion」を聴けるとは思わなかったので、不意打ちを食らった分、より強く印象に残ったようです。

似たような理由で、「Music from 358/2 Days」も好きです。
「Musique pour la tristesse de Xion」が名曲過ぎて、涙腺崩壊しました。
この曲は、コンサートで流れた映像が、観客を全力で号泣させに来ているとしか思えないくらいの素晴らしさで。
このメドレーを聴くとその映像と味わった感動が脳裏に甦ってきて、何回でも泣けそうです。

「Symphonic Suite: The Worlds of Tres IV -A Pirate's Tale-」も良い編曲&演奏でした。
KH3の「パイレーツ・オブ・カリビアン」ワールドの曲は、ゲームプレイ時にも「このBGM良いな」と思っていましたが、オーケストラの演奏でより格好良さが引き立っているように感じました。
ただでさえ熱かった曲が、さらに熱くなっています。これは良い編曲&演奏。

他にも「この曲も良い」「あれも素晴らしい」が揃っているので、とても良いアルバムを入手できたなと感じています。
KH3プレイ済みの方には、特にオススメです。
本稿執筆時点ではコンサート会場限定販売なのですが、在庫が余っていればそのうちこっそりとスクエニ公式オンラインショップに入る気がします。
前作「World Tour」版がそうだったので。

というわけで。
コンサートの楽曲を限界まで詰め込んだ本作でしたが、感動までも収録されたかのようで、コンサートの時に堪能した感動を追体験できる良いアルバムでした。
コンサートで感動された方には、特にオススメです。
会場限定販売という大きな壁がありますが、KHシリーズ好き、KH3好きの方には聴いてほしいアルバムだと思いました。


そういえば、KH3のOST発売を今か今かと待っているのですが、なかなか出ませんね。
何か大人の事情が絡んでいるのでしょうか?

[ゲームRev] OCCULTIC;NINE

2017年にPS4/PS Vita/Xbox Oneで発売されたテキストアドベンチャー「OCCULTIC;NINE」(以下、オカン)のVita版を、トロコンまでクリアしました。
プレイ時間は、1周目で7時間、トロコン時点で23時間弱。

ちなみに、同名の原作小説は未読、アニメは視聴済みです。
アニメ版のオカンは、話がテンポ良く進んで面白かったです。

科学ADVシリーズで有名なMAGES.から発売された、科学ADVシリーズと似た世界観ながらも独自作品であった本作。
気が付いたら科学ADVシリーズの1作品に組み込まれていたことを、最近知りました。あれ? いつの間に?
とはいえ、プレイしてみて「まぁ、組み込まれていた方が、プレイヤーの無用な混乱を招かなくて済むよね」と実感。
なぜ独自作品として分けようとしたのか不思議なくらい、過去の科学ADVシリーズ作品と世界観が似ています。

元々、過去の科学ADVシリーズ作品は「世界線」という基本概念があり、オカンはその「世界線」よりもさらに俯瞰した概念「世界層」をベースにしている作品。
そのため、当時企画段階にあった「ANONUMOUS;CODE」(通称、アノコ)と合わせて別シリーズ作品として進めていた、というような話だったかと記憶しています。
まぁ、アノコの方は、最近全く続報を耳にしませんが。開発、進んでるのかな?

そんなわけで、「STEINS;GATE」(シュタゲ)や「CHAOS;CHILD」(カオチャ)などの科学ADVシリーズ好きとしては、オカンも気になっていた作品でした。
実際、発売日当日に初回限定版を購入していたくらいです。
ただ、オカンが発売された頃に別の作品を絶賛プレイ中でそっちを進めていたところ、風の噂で「オカン、伏線が全然回収されてない、完全版求む」とあちこちから伝え聞こえてきたため、「あぁ、そういう状態なのか…」と察し。
完全版が出るという噂も耳にしていたので、しばらく放置していました。
しかし、発売から2年が経過しても完全版発売の動きが一向に出てこないので、さすがに痺れを切らして開封しました。
まぁ、勝手に待っていただけなので、単純に自分の怠慢という話なのですが。

実際に一通りプレイしてみたところ、発売当初の噂になるほど納得。
重要な伏線が、投げっ放し状態で終わります。
「え、アレとかソレとか、回収しないまま終わるの!?」と、心底ビックリしたくらいの投げっ放しっぷりです。
確かに、シュタゲやカオチャでも未回収のままの伏線が多少ありましたけれど、そちらは言ってもエッセンス程度。
プレイヤーの想像にお任せしても、大勢に影響のないレベルでした。
一方、オカンのそれは、度を超えているレベルで残し過ぎだと感じました。
いや、うん、これはさすがに……ちょっと……どうなの?
アノコで回収するとか、そういう話でしょうか?

アニメ版でも結構な伏線が未回収のままでしたけれど、そっちは「あ、ゲーム版で回収するんですねわかります」と思えたので、さほど気になりませんでした。
アニメは尺の問題もあるので、そのへんも考慮すると、まぁ仕方ないかと納得できました。
そのアニメ版の後に発売されたゲーム版が、大量の伏線を残したまま終わるというのは、少々残念な気がしました。
ちなみに、アニメ版のシナリオ=ゲーム版のトゥルーEDルートなので、アニメ版視聴済みであれば、ゲームをプレイしなくても十分かもしれません。

話は変わって。
本作の舞台は、東京・吉祥寺になります。
井の頭公園や吉祥寺公園、ハモニカ横丁など、実在の地名が登場します。
自分は吉祥寺に降り立ったことがないので、風景がそのままかどうかはわかりませんが、歴代作品と同様であればそのままではないかと。
今年プレイした別のゲームの舞台も吉祥寺がモチーフになっていたこともあってか、なんとなく吉祥寺に行ってみたくなりました。

科学ADVシリーズお馴染みのトリガーシステム、本作ではブログのネタがトリガーになっています。
何をネタにしてブログを作成したかによって、後のシナリオが分岐します。
最初は小難しそうに感じましたが、分かればそれほどでもないです。
でも、自力でBAD END回避は、正直できる気がしません。
とりあえず1周目は自力プレイして、2周目以降は攻略サイトに頼るくらいが、ちょうど良いと思います。

そんなわけで、ゲーム版はマルチエンディング方式を採用。
個別ルートを全種見ると、タイトル画面からトゥルーEDルートに入れる仕組みになっています。
その流れは、過去の科学ADVシリーズも大体そんな感じだったので、まぁそうだよね、というのが率直な感想です。
シュタゲは1周目でトゥルーEDに入れる可能性があるけれど、むしろシュタゲだけが例外とも言えます。

ただ、個別ルート&トゥルーEDルートと、トロコンするまでに5周ほど似たようなシーンを見続けることになるので、さすがに3周目あたりから見飽きてきました。
これで、主人公に共感を抱けたら、また違ったのかもしれませんが。

オカンの主人公のガモタン、正直最後まで感情移入できませんでした。
なんというか、あまりにもクズニート過ぎて、ずっと拒絶反応を感じました。
シュタゲのオカリンも厨二的な痛さ全開でなかなか馴染めませんでしたが、中盤の転換点を過ぎるとガラッと印象が変わって、「え、あれ、こいつ格好良いぞ…!」と思えたし。
カオチャの拓留は意外と身近にいそうなキャラだったから、情強ぶってる痛さはあったけれど最初から馴染めました。
でも、ガモタンはダメでした。
アニメは第三者視点で描かれていたから、ガモタンのクズっぷりはあまり気にならなかったけれど、ゲームは主人公視点で描かれているから、馴染めないのが余計に辛かったです。
最後の最後でほんの少し株を上げたけれど、そこまでのクズっぷりが長過ぎて、結局、印象が好転しませんでした。

正ヒロインのりょーたすのKY電波っぷりも、なんだか馴染めませんでした。
もう、巨乳の印象しかありません。
というか、あの無駄にデカい巨乳というキャラ付けは必要だったのか?と小一時間(ry

その一方で、準レギュラー陣は、わりとどのキャラも好感が持てました。
性格に多少のクセはあるものの、自分たちで考えて行動し、事態の把握と脱却に向けて努力する姿勢が、とても良かったです。
サライ、あすにゃん、コスプレ刑事あたりが特に好きです。

個人的に本作で良かったなと思ったのは、BGMです。
サイバネティックで近未来的なデジタルサウンドなのですが、それが意外とゲームの空気感と合っているというか。
ふと耳に入ってくるBGMに「あ、この曲、格好良いな」と感じることが、しばしばありました。
ちょっとOST探してみようかな。

というわけで。
いつの間にか科学ADVシリーズの一員に含まれていた本作でしたが、アニメ版は楽しく視聴できたものの、ゲーム版は自分にあまり合わない作品でした。
うん、アニメは面白かったです。アニメ版は好きです。アニメ視聴するのが、一番無難だと思います。
アニメを視聴した上でゲーム版も気になったならプレイするくらいが、ほどよいかもしれません。

[GMCD] LOST SPHEAR Original Soundtrack

2016年に発売されたRPG「LOST SPHEAR」のOSTを入手して、一通り聴いてみました。
CD2枚組で、収録曲数は全50曲。
再生時間は、トータルでおよそ2時間弱です。

例によって例の如く、ゲームは未プレイです。
スクウェア・エニックスの開発スタジオ「Tokyo RPG Factory」の第1弾「いけにえと雪のセツナ」、第3弾「鬼ノ哭ク邦」は最後までプレイしたのですが、真ん中の第2弾である「LOST SPHEAR」は未プレイだったりします。
ずっと気にはなっているのですが、プレイするタイミングを逃しまくっていたら、ズルズルとプレイしないまま今に至っています。
でも、曲は気になったので、OSTは買いました。ゲーム音楽好きあるある発動です。

曲が気になった理由は、「いけにえと雪のセツナ」の曲が気に入ったから。
「LOST SPHEAR」のBGMも「いけにえと雪のセツナ」から引き続き三好智己さんが担当されているので、たぶん自分の好きな感じの曲なのだろうなぁと思っていました。
実際に聴いてみたらその通りで、むしろ「いけにえと雪のセツナ」よりも好みにドストライク。
よりストレートに一点突破されたくらいにパワーアップしていました。
なにこれ、超好みじゃないか。

「いけにえと雪のセツナ」は、ピアノをメインとしたシンプルでしっとりした曲調という印象が残っています。
それに対して、「LOST SPHEAR」の方は、ピアノがメインという点は変わっていませんが、それを取り巻く伴奏のオーケストラが華やかになっています。
その華やかさの分だけ、曲単体で自立できるほどに自己主張も強いです。
ゲーム未プレイでも、十分に聴けるほどです。
そういう点で言えば、おそらく「LOST SPHEAR」の方が聴きやすくて入り込みやすいかもしれません。

曲の雰囲気は、落ち着きのある、しっとりとした、繊細で儚さの漂う感じです。
ガラス細工のよう、と言えば良いでしょうか。
輪郭は明確なのに、強い力を加えるとあっさり壊れてしまいそうな、そんな空気感が全曲に渡って漂っています。

それを醸し出しているのが、ピアノとオーケストラ。
この2つの調和が、とても良い感じです。
ピアノの澄んだ旋律と、それを支えるオーケストラのどっしりとした調べが合わさり、とても気持ち良い響きが生み出されています。
耳当たりが良くて、意識にすっと入ってくる感じがします。
俺、このサントラ、たぶん、かなりツボかも。音色や音の響きが、すごく好みです。

とはいえ、突出して「これ、めちゃくちゃ好きっ!」と強い印象を残していく曲も、あまりなかったりします。
全体的に良曲で、捨て曲らしきものがほぼありませんが、等しく良曲だからこそどれも似たような曲に聴こえてしまいました。
ほぼ全曲、ピアノ+オーケストラ調の似た雰囲気で統一されているのも、その一因かもしれませんが。

強いてあげるならば、戦闘曲のような激しい曲は「おっ!」と思いました。
なんというか、普通に格好良いオケバトル曲です。
戦闘曲っぽいので当然のように激しさはあるものの、どこか洗練された高潔さも感じます。
前向きな熱さの感じる曲なのですが、ガチャガチャしていなくて、どことなく整っているというか。
要するに、綺麗です。旋律とか調和とかが。

本作の一番のお気に入りは「The twilight of sphear」。
ピアノとオケに加わった、力強いコーラスと鐘(チューブラーベル?)の音が印象的な曲です。
これが、めちゃくちゃ格好良いです。
格好良さの典型のような曲ですが、すこぶる格好良いです。

似たような理由で「The end of myth」も好きです。
これも、とても熱い曲です。
ピアノ+オケ+コーラスによる最終決戦のような曲で、ゲーム未プレイですが手に汗握る熱さと不退転の決意を感じました。
珍しく、ピアノよりもオーケストラが目立っています。特に、金管楽器が大活躍です。
その一方で、後ろで薄くひたすら流れているピアノのアルベジオが、密かに人間業を超えるような動きをしている気がします。
集中して聴かないと聴き逃しそうなくらい薄いのですが、なんか凄いことになっているので、聴いた際にはそちらにも耳を傾けてほしい一曲です。

上記2曲は、リピート再生しているうちに生演奏で聴きたくなりました。これ絶対にたぎるに違いない。
というか、「LOST SPHEAR」の曲が全体的に生オケに向いていると思うので、ぜひとも生音で聴いてみたいです。
どこかの楽団で「LOST SPHEAR」を拾ってくれないかなぁ。
時々、ピアノがとんでもない動きをしているから、難しいかもしれないけど……。

そういえば、最後の2曲「Originator」と「Devisive fight」だけは、軽く濁った電子音が入っていて若干異質です。
とはいえ、電子音はアクセント程度に軽く入るくらいなので、「ちょっと雰囲気違うな」とは思ったものの邪魔には感じませんでした。
これはこれで面白く思えましたし、曲自体は他と変わらず格好良いです。
それにしても、この2曲は収録位置から察するに、クリア後要素で流れるBGMなのでしょうか。むぅ、気になる。

ちなみに、本作の最後の方には、ジングルも数曲収録されています。
昔のOSTってジングルまで収録してくれるものが多かったけれど、最近あまり見なくなったなぁ……と、軽く懐かしさを覚えました。

というわけで。
ゲームは未プレイの「LOST SPHEAR」のOSTでしたが、思っていた以上に自分のツボにハマった曲でした。
ハマったが故にゲーム本編が気になって、プレイしたい欲求がふつふつと沸き起こりつつあるくらいです。
すごく良曲揃いなので、個人的にはもっと評価されて良いOSTだと思います。
特に、ピアノ&オケ調の儚さのある曲が好みな方、「いけにえと雪のセツナ」の曲が好きな方にはオススメです。

[GMEV] オディオーケストラ 演奏会

12月14日(土)に、SFC時代のRPG「LIVE A LIVE」(以下、LAL)の楽曲をオーケストラで演奏するアマチュア楽団「オディオーケストラ」(以下、オディオケ)のコンサートが開催されたので、行ってきました。
会場は、習志野文化ホール。
17:00に開演し、20:20頃に終演しました(お見送り曲除く)。

■期待で胸いっぱいのLALオンリープログラム、満を持しての開催
自分がLALを知ったのは、まず曲からでした。
学生時代に「LALの曲が良い」という噂をあちこちで耳にしたのが、そもそものキッカケ。
当時、ゲーム音楽のOSTを(主にオークションで)貪るように買い集めていたこともあって、ゲームの内容も知らずにOSTを入手しました。
で、OSTを聴いてみたら、曲によって曲調にバラつきがあって統一感がないものの、曲自体はどれもすこぶる自分好み。
その後、気になってゲームもプレイし、どうして曲調にバラつきがあったのか納得すると同時に、より一層LALが好きになったのでした。

ちなみに、一番好きなシナリオは隠しシナリオである中世編。オルステッド大好きマンです。
もちろん、ハルマゲドンEDまでクリアしました。

そんなLALオンリーのオーケストラコンサートが開催されると聞きつけて以降、数ヶ月前から今回の演奏会をずっと楽しみにしていました。
OSTから入った身としては、逃すという選択肢は最初からありませんでした。
LALオンリープログラムなんて、想像しただけでワクワクして胸熱状態。
LALのあんな曲やこんな曲、きっと企画オケならではの、ここでしか生演奏で聴けないレア曲もあるに違いない、と、考えるだけで期待一杯になりました。

■LALを演奏するためだけに結成された豪華布陣
そんな名作であり名曲揃いのLALを演奏するために結集した奏者は、総勢100名以上(コーラス隊含む)。
ものすごい大規模です。
演奏希望者を募って100名以上集結って、すごくないですか? すごいですよね。
しかも、ほぼ全員LAL好きですよ。100名以上の奏者が、ほぼ全員LAL好きなのですよ。
その事実だけで、早くも胸が熱くなりました。

しかも、指揮を含めた奏者が、とても豪華です。
アマチュア(セミプロ含む)のゲーム音楽界隈では、超有名な方々ばかりです。
パンフレットに記載されていた方々を、お名前だけ紹介すると:

指揮:志村健一氏
演奏:オディオーケストラ(アマチュア奏者で結成された今回限りの楽団)
ゲスト奏者:
 ・大澤久氏(チェロ)
 ・井川緋奈氏(パイプオルガン)
 ・ファミ箏(和楽器)
 ・Chor Crystal Mana(コーラス、以下CCM)

なにこの、俺得な布陣。
指揮が志村さんという時点で「フアッ!」となり、チェロ奏者として大澤さんも参加されると知った時点で「なん…だと……!?」と驚愕の嵐。
志村さんの指揮で大澤さんのチェロが聴けるなんて、そうそうない組み合わせです。
どちらも音楽面でとても尊敬している方々だけど、音楽活動のスコープが被ることはほぼなく。
それだけに、この奇跡のような組み合わせが実現したことが、とても嬉しかったです。
そして、それを知った時点で、今回の演奏会に行くことが確定しました。
これは這ってでも行くしかないと、固く決意した瞬間でした。

そんなファン垂涎のコンビに加えて、ファミ箏さんとCCMさんまで参戦。
なにこの、俺得な布陣(大事なことなのでry
右も左も俺得要素しかなくて、LALオンリーという点も含めて、俺得の嵐でした。

他にも、他の楽団で「あ、この奏者さんすげー!」とか「この編曲者さん好きー!」と思っていた方々まで参加されていて。
首都圏のゲーム音楽老舗奏者・関係者の総力を結集して開かれた演奏会でした。
本当に、豪華過ぎる。
10年代最後の月という節目に、このような演奏会が開催されたことに、心の底からの感謝しか出てきません。

■全3部構成で、LALの楽曲をほぼ全曲演奏
演奏された楽曲は、LALのOST(復刻版ではない方)に収録されたもののほぼ全て。
OSTにはあるものの、今回のプログラムで確認できなかった曲は、「生贄の宴」だけでした。
まぁ、あれは、曲というよりSEやジングルに近いですし。
どこに入れるかで悩んだ末の決断だったのでしょう。

それらの楽曲が、全3部で構成。
第1部と第2部は、最初から選択可能なシナリオごとに楽曲をまとめ、1曲のメドレー形式で演奏されました。
プログラム上は分離していましたが、明確に区切りはなくて、実質メドレー状態でした。

第3部は、隠しシナリオの中世編、そして最終編で構成。
こちらはメドレー形式というよりは、シーンごとに曲が散りばめられていました。
なお、第3部は事前MCから、曲間の拍手無しを要請されました。
ゲーム中の内容が内容だけに、その気持ちはとてもよく解るので、それに反対する気持ちは全く起こりませんでした。
むしろ、中世編と最終編は没入感を高めたまま一気に聴きたい気持ちの方が勝っていたので、願ったり叶ったりです。

実際、第3部は曲間の拍手が一切ありませんでした。
事前要請が効いていたのもあるのでしょうが、拍手を忘れるほど演奏に引き込まれていたのも、少なからずあったように思います。

なお、中世編大好き、オルステッド大好きマンなので、第3部は最初から最後まで涙が止まりませんでした。
演奏によって思い出を刺激されたからか、心の中でずっと「オルステッド……オルステッドが……」と号泣していました。

■LAL好きによるLAL愛溢れる、渾身の演奏
演奏の技術面でのレベルは、全体的に高かったです。
100名以上もの奏者全員のレベルが、平均的に高いように感じました。
100名以上もいたらレベルにバラつきが出そうなものですが、ここまで全体的に高いレベルの演奏をに仕上げた点は、手放しに称賛に価すると思います。すごいです。

確かに、音が不安定になったり、運指を上手くいかなかったりなど、細かいミスはちらほらありました。
が、アマチュア楽団であり無料の演奏会であることを考慮すると、どれも許容範囲内です。大した問題にはなりません。

ゲーム音楽は熱く勢いのある曲が多いので、勢いだけで乗り切ろうとする場面も、これまで何度か見てきました。
今回は、それが少なくて、丁寧にまとめられていたように感じました。
もちろん、戦闘曲のような熱くたぎる曲は勢いも重要なので、そこはそれですが。
それでも、「大好きなLALを、精一杯良いものにしよう」という心意気が感じられて、それが実際に演奏に現れていたように感じました。

冒頭1曲目が弱音から入ったのですが、それがとても綺麗に出ていたのが、演奏技術力の高さを証明する最たるものかと。
すごく綺麗な澄んだ音色から始まったので、開演早々に「これは、勝った…!」と内心でガッツポーズを決めていました。
いったいお前は何と勝負しているんだ、というツッコミはナシの方向で。

表現力もすごかったです。
戦闘曲の熱さや格好良さだけでなく、LALテーマ曲やキャラクターテーマの前向きさ、哀愁漂う曲の切なさや悲壮感、それらがゲームシーンに合わせて豊かに表現されていました。
特に第3部。音に込められた登場人物たちの心情や葛藤が、旋律の中からすごく感じ取れました。
でも、きっと、自分が受け取って認識できたものは、奏者が音に込めた想いの数割程度なのだろうなぁ、と思うと、もどかしくもありました。自分の感受性の鈍さが憎い。
「こういう想いを込めた」みたいな演奏裏話、ぜひとも聴いてみたいものです。

そして、アマチュア楽団ならではの熱いゲーム愛。LAL愛。
今回も、ひしひしと伝わってきました。
奏者全員がLAL好きであるが故に、その「好き」の塊がとても大きくて強くて。
それが全速力でぶつかってくるものだから、自分の中にあるLAL好きの心も、あっさり煽られてテンションダダ上がり。
自分もLAL好きである時点で、抵抗するだけ無駄でした。
むしろ、煽られることが心地良く感じたほどです。
この強い情熱、最高です、たまりません。

本当に、最後まで情熱的で素晴らしい演奏でした。

■編曲者の個性が光ったアレンジ
次にアレンジについて。

今回の演奏会では、複数人の編曲者さんが参加。
曲によって編曲者の個性が見られて、面白かったです。
原曲をそのままストレートにオーケストレーションしたものがあった一方で、独自解釈を込めて大胆にアレンジされた変化球もあって。
旋律の端々に編曲者の想いが透けて見えて、どれも興味深かったです。
「原曲をオケアレンジするとこうなるのか!」とか「これは面白いアレンジ!」とか、展開に込められた想いを紐解くのが楽しくもありました。
様々なアレンジがあったためか、「次はどう来るのだろう」とワクワクが止まらなくて、最後まで飽きることはなく鑑賞できました。

パンフレットには、各曲の解説が細かく丁寧に記載されており、鑑賞する際に一助となりました。
この曲がゲーム中のどういうシーンで流れるのか、とか、何をイメージして編曲したのか、とか、丁寧で読み応えがありました。
LALをプレイしたのが随分昔のことで、プレイ時の記憶の半分ほどが抜け落ちている自分にとっては、この詳細さは助かりました。
また、開演までに一通りパンフレットに目を通していたから、鑑賞しながら曲解説を思い出して、頭の中でゲームシーンを思い描きやすかったです。
シーンを思い描くというか、登場人物たちが勝手に動き始めたくらい、イメージしやすかったです。
とても分かりやすい曲解説でした。

また、鑑賞後にパンフレットを読み直すことで、「あ、あれってそういうことだったのか」と後から気付くこともしばしばありました。
そういう意味では、1冊で2度美味しいパンフレットとも言えます。

そういえば、パンフレットの曲解説からもLAL愛が感じられました。
LALクリア済み民からすると、曲解説は「わーかーるー!」の連発で。
すごくニヤニヤさせられました。
奏者もスタッフさんも観客も、みなLAL好きだからこそできたことだと思います。

■今回の演奏会で特に印象的だったこと
今回の演奏会の奏者・スタッフさんが一丸となって込めた、LALへの情熱や愛。
それを最も濃く表現されていたのが、指揮の志村さんだったように感じました。
ゲーム音楽の演奏会界隈で精力的に活動されていて、リトルジャックオーケストラやGAME SYMPHONY JAPANなどで何度もお見掛けしていましたが、今回もそれらに負けず劣らずの熱くエネルギッシュな指揮でした。
魂をこれでもかと言わんばかりに込められた指揮は、その背中からでも分かるくらい鬼気迫る迫力があって。
指揮法とか全くのド素人ながら、その気迫に圧倒されました。

それでいて、とても楽しそうに指揮されていたのも印象的でした。
奏者のみなさん全員が、非常に真剣かつ楽しそうだったのですが、志村さんからは特に強くそれを感じました。
志村さんの指揮、以前からとても好きなのですが、その迫力と楽しさ、そして何より「ゲーム音楽大好き」という雰囲気が同居しているのが、魅力の一つなのかも。

あと、一番分かりやすくはっちゃけてたのも、志村さんだったような気がします。
本当に熱く楽しそうに指揮されていて、鑑賞しているこちらもそれに絆されまくりです。

■演奏以外のあれこれ
演奏以外のあれこれについての感想も少々。

アンコール1曲目の後に、LALのディレクターの時田貴司さんが登壇されました。
指揮の志村さんがインタビュアーとなって、当時の開発秘話をいくつか披露されていました。
具体的な内容は、本編の演奏で頭をパーンとやられた影響であまり覚えていないのですが、ユーモラスで面白かった印象だけは残りました。
あと、「今の子たちはROMとか知らないでしょ?」と仰られていましたが、LALのファン層的には知っている方が多いと思います。

それと、このインタビューの最中、志村さんがヘトヘトっぷりが、妙に記憶に残りました。
いやまぁ、3時間指揮し続けてクライマックスを迎えたばかりなので、ヘトヘトなのも当然なのですが。
それでいて、時田さんを前にしたときに、3時間に及ぶ演奏会をまとめ上げたすごい指揮者から、憧れの制作者を前にして少しキョドるヲタクに一変していたところには、親近感が沸きました。
「あ、自分たちと同じゲーム好きなんだ」と認識した瞬間だったので。

残念だった点についても1点。

今回の演奏会、とても素晴らしかったのですが、それだけに空席が目立ったのは残念というか、勿体ないと感じました。
同日に公式が川崎でオケコンを開催していたので、その影響も少なからずあったと思います。
川崎から津田沼までハシゴするには、時間的にも体力的にも厳しい状況だったので、フルで楽しむにはどちらへ行くか選択を迫られました。
自分は結局LALを選んでオディオケに行きましたが、正直裏のオクトラも捨て難くて、かなり悩みました。
昨今、漏れ聞こえてくるホール確保の困難さを考えると、いろいろ事情があるのは理解できるのですが。
でも、演奏会の被りは勿体ないし、鑑賞する側としては悔しい想いをするので、可能な限り同日被りは避けて欲しいなぁと思います。
とはいえ、難しいよなぁ……これだけゲーム音楽のコンサートが増えると。

観客マナーについては、今回も目に余る行為が自分の周辺で多発していたのですが、最近諦めの方が増しつつあります。
演奏中にパンフを音を立ててペラペラめくったり、時々ではなく終始手でリズムを取ったり、視覚や聴覚に入ると気になって仕方ない行為が今回も多く見られましたが、なんかもういいや、目くじら立てるのも疲れた、というのが正直な気分です。
ただ、何度も演奏中にいきなり目薬をさす人がいたのは、さすがに抑えきれない苛立ちを感じました。曲間にやれよ。同行者の方、楽団所属なら注意したれよ。
# 会話内容から、どこの楽団に所属している方かわかってしまいました……こんな流れで知りたくなかった……。
# あと、その楽団が次回演奏する曲目もあっさりポロリされていましたが、それ公開情報でしたっけ……。

さらについでに、残念と言えば残念だったけれど、仕方なかった点についても。

演奏された曲はどれも素晴らしいし、よく練られた構成で文句の付け所がないのですが、欲を言えば「忘れられた翼」(「届かぬ翼」のオケアレンジ)が聴きたかったです。
これまでもあちこちで何度か聴いているのですが、せっかくのオーケストラだったので。
それに、良い曲は何回でも、ここぞとばかりに生演奏で聴きたくなるのが、人の性というものです。
というわけで、もし再演がある際には、「忘れられた翼」をアンコールで演奏してほしいです。

■感想まとめ
4年前に打診があって(時田さん・談)から、ようやく開催まで至った、LALオンリーのオーケストラコンサート。
演奏も編曲も、LAL愛に溢れた、とても熱くて素敵で素晴らしい演奏会でした。
LALの奥深さと、自分の中のLAL好きの心を、今回の演奏会で再認識できたような気がします。
3時間半という長丁場にもかかわらず最後までやり切った奏者の方々、また長きに渡り企画から開催まで携わってこられたスタッフの方々に、最大限の「お疲れ様でした」と「ありがとうございました」を伝えたいです。本当に、ありがとうございました。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと印象に残った曲の感想になります。

[GMCD] 鬼ノ哭ク邦 Original Soundtrack

Switch/PS4で発売されたA・RPG「鬼ノ哭ク邦」のOST「鬼ノ哭ク邦 Original Soundtrack」を、ようやく一通り聴きました。
CD2枚組で、収録曲数は50曲。
再生時間は、トータルでおよそ1時間50分でした。

ゲームは、先日Switch版でクリア済みです。
とはいえ、ゲーム内でBGMが前面に出てくることがあまりなく、控えめな使われ方をしていたためか、ゲーム内でどんな曲が流れていたのか、あまり印象に残っていません。
チラチラと聴こえた感じでは、たぶん自分好みっぽい気がする、といった程度の曖昧さ。

それなのにOSTを購入した理由は、TwitterのTL上での評判が良かったから。
その良評判につられるように、ゲームソフト購入とほぼ同時期にOSTも購入していました。
なので、ゲームプレイ前からOSTが手元にありました。

で、ゲームをクリアした記念に、OSTを開封して聴き始めた次第です。

全体的な曲の雰囲気は、シンフォニカル。
そこに、心持ちほんのり和風っぽさも添えられているような気がします。
そして、曲によっては時々ケルトやロックが前面に出てきます。
割合的には、シンフォニカル8割で、残り2割を和風、ケルト、ロックで分担しているような、そんな感じです。

メロディアスで耳当たりが良く、聴いていて心地良い曲ばかりが揃っています。
ガチャガチャした感じは、あまりないです。
激しさは曲によってはありますが、うるさい感じではないです。むしろ格好良いです。
前向きな格好良さと後には退けない重責感がある一方で、わずかに心に引っかかるような寂静感と儚さもあり、それが曲の中で同居していて、危ういながらも均衡を保っている感じ。
そのバランスが、自分にはとてもツボでした。儚さ大好き。

一曲一曲は、あまり自己主張が強くありません。
が、リピート再生しているとじんわりと旋律が耳に馴染んできて、徐々に「この曲も良いなぁ」と気付けるようになりました。
とはいえ、ゲームプレイ済み後に聴くのが推奨かと。
曲調が好みならば、未プレイでも聴けそうな気もしますが。
まぁ、好みの問題でしょうか。

前述の通り、ゲームプレイ中のBGMの印象はとても薄いです。
フィールドマップ移動中に、環境音に紛れて短いフレーズのBGMがサラッと流れることがあったなぁ、ということだけが記憶に残っている程度でした。
そんな状態でOSTを聴いてみたのですが、「そういえば、こんな曲も流れてたなぁ」という思い出補正が見事に発動。
改めて曲として聴き直して、「確かにこんな曲流れてた気がするけれど、実際はこんなに格好良い曲だったのか……」と驚いています。
地味に良曲が揃っていませんか、このOST。
TwitterのTLで評判が高かったのも、なるほど肯けます。

ジングルよりはやや長いけれど、数十秒程度しかない短い曲も,、確かにそこそこあります。
が、イベント曲や特殊バトル曲で流れた、2~3分を超える曲も、ゲームプレイ時に感じていた以上に多数あります。収録曲のうち半分くらいはそういった曲です。
2~3分といえば、昨今のゲームのBGM1曲分が大体それくらい。
そんな標準サイズの曲も、かなり揃っていました。

個人的なイチオシ曲は「想モ影より出づるモノ」。
乱舞するアコーディオン(オルガン?)とパーカッションの激しい掛け合いが、ものすごく格好良いです。
息もつかせぬほどの、畳みかけるような疾走感がたまりません。
この旋律、とても好みです。これは文句なしで格好良いです。

似たような理由で「畏怖を告げるモノ」も、すごく好きです。
ティンホイッスル(かな?)と弦楽器の音色が、とても好みでした。
本作では珍しくロック色が強めでエレキギターがバックでガチャガチャしているのですが、その手の音色が得意ではない自分でもあまり気になりませんでした。

ドラマティックな格好良さと言えば「恩讐の刃」も良かったです。
コーラス付きのシンフォニックロックで、いかにもなゲームBGMでしたが、それだけに安定感があってすんなりと格好良いと思えました。これは推せる。

そして「生と死を統べるモノ」は、まさに集大成とも言える壮大さ。
コーラスも含めた総力戦といった趣があります。
強弱のメリハリが強い展開に、聴いているだけでハラハラしたり熱くなったりできます。
また、高音から低音に流れ落ちるピアノが聴きどころ。
ティンホイッスルやエレキギター等の熱い激しさが決意を感じさせる一方で、ピアノとコーラスが悲劇的運命を暗示するような切なさをもたらして、涙腺を直撃してきます。
これは、切な格好良いです。たぎります。

というわけで。
ゲームプレイ中はあまりBGMの印象の薄かった「鬼ノ哭ク邦」のOSTでしたが、曲としてちゃんと聴いたら良曲揃いで驚きました。
小粒な曲も多いけれど、大粒な曲はかなり格好良いです。聴き応えがあります。
シンフォニカルな曲が好みの方にはオススメです。