[GMEV] ファイナルストライクオーケストラ 演奏会

12月24日(日)に、「ファイナルストライクオーケストラ」(以下、FSオケ)の演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、ルネこだいら 大ホール。
16:00に開演し、18:15頃に終演しました。

■まさかのロマサガ2全曲演奏会、ここに爆誕
FSオケは、「ロマンシング・サガ2」(以下、ロマサガ2)の楽曲を演奏するために結成された楽団、だそうです。
ロマサガ2の曲を演奏したくて演奏時間を調べたところ、OSTの再生時間が約75分(CD1枚分)と判明し、「よし、では全部やるぞ!」となって開催されたのが、今回の演奏会だそうです。
その辺の流れは、FSオケのTwitterアカウントに詳細(?)が書かれているので、正確なところはそちらを参照してください。

というか、全部で75分だから全部やろう、で本当に全部やってしまった行動力、すごいですね。
主宰された方のフットワークの軽さ、見習いたいです。

そんなわけで、今回演奏された曲目は、右を向いても左を向いても、ほぼロマサガ2一色。
例外として開演前のプレコンサートやアンコールにロマサガ2以外の楽曲もありましたが、演奏された曲目の9割はロマサガ2です。
ロマサガ2好き、もしくはロマサガ2の楽曲好きにとっては、垂涎ものの演奏会だったのではないかと。

■思い入れのある作品の演奏で、活力もらいました。
ロマサガ2のOSTは、リマスターではない方の初期盤を持っています。
ゲームも、遥か昔にSFC版を一度クリアしたことがあります。
SFCのロマサガ3作品のうち、2は唯一クリアした作品です。

1と3は、終盤になって二進も三進もいかなくなって挫折することを数回繰り返した挙句に放り投げて現在に至っています。
2も終盤にどうしようもなくなったのですが、「ラピッドストリーム」+「クイックタイム」という救済措置があったおかげで、なんとか勝利をもぎ取った覚えがあります。
ラピッドストリーム+クイックタイム無しでクリアとか、俺には無理です。

そんな苦労したラスボス戦の末に流れたエピローグは、今でもとても強く印象に残っているシーンです。
オープニングで吟遊詩人が歌い始めた酒場の片隅に、実は最終皇帝居たことが判明した瞬間、感極まって泣きかけた思い出があります。
その影響もあってか、ロマサガ2はサガシリーズの中でも思い入れの強いゲームの1つです。

自分にとってのロマサガ2はそんな思い入れの強い作品だったので、今回の演奏会も行かない手はありませんでした。
が、ここ最近少しメンタル不調で、漠然と行きたい気分はあるものの、正直動くのがダルい、でも少しでも身体を動かさないと・・・という感じで、どうにも後ろ向きな気分から抜けられず。
Twitterで「FSオケ行きます」宣言をしなかったのはそんな理由からで、当初はこっそり行ってこっそり帰ってこっそり満足するつもりでいました。

演奏会の終わった今となっては、半ば無理矢理だったにせよ、身体を引きずってでも演奏会に行って良かったと思っています。
こうして感想を書ける程度にまで回復したのは、今回の演奏会で予想以上の活力をもらったおかげです。
生演奏で元気をもらったためか、幾分気分がすっきりしました。
自分の好きな曲の生演奏って、やっぱり良いものですね。
鬱屈していた気分が、全部とは言わないけれど、かなり昇華されたような気がします。

■魂のこもった渾身の演奏
演奏会全体の感想を端的に言えば、「とても楽しかった」に尽きます。
本当に、すごく楽しかったです。
めちゃくちゃ楽しかったです。
(大事なことなのでry)

演奏は、どれもとても素晴らしかったです。
一発企画モノのアマオケ無料演奏会ということもあり、過度の期待をせずに臨んだのですが、今はそんなことを考えていて申し訳なかったと、心の中でエクストリーム土下座をしています。
予想を、良い意味で大きく裏切られました。
完成度がめちゃくちゃ高かったです。
ここまで質の良いアマオケ無料演奏会は、そうそうないのではないかと思ったくらいです。

多少の音外し等は、今回の演奏会でもちらほらありました。
とはいえ、プロオケですら音を外しやすいロマサガの曲なのですから、アマオケに完璧を求めるのは土台無茶な話で。
(最近発売された「サガオケ!」の演奏会音源を聴いてみると、結構派手に音を外してますし)
演奏ミスは予想の範囲内でした。

というか、むしろ予想以上にミスが少なかったです。
開演前のプレコンサートは若干グダグダなところもあって、「本編は大丈夫かな?」と少し不安に駆られたりもしたのですが、本編はそんな不安を蹴散らす勢いで素晴らしい演奏を連発していました。
アマオケの演奏会では冒頭一発目がグダグダになることが多いけれど、FSオケは1曲目から綺麗に揃っていました。
また、バトル曲に多く見られることですが、「そこ、そのテンポで演奏するの!?」というような難しそうなフレーズも鮮やかに演奏しきっていて。
そんな高レベルな状態が最後まで維持されたまま、ラストまで駆け抜けていました。
演奏技術のレベルは、全体的に高かったように思います。

その上で、ちゃんと音色に表情が付けられていて、どの曲も魅力的なものにまとめ上げられていました。
ただ綺麗に演奏するだけではなく、魂を込めた演奏になっていたのが、とても印象的でした。
演奏者一人一人の強い想いと、それを丁寧に理性的にまとめていた指揮者の手腕により、一層素晴らしい演奏になっていたように感じました。

第1部と第2部は全体的に手堅い演奏。
中には面白い演奏もありましたが、奇をてらわずに無難に冷静に仕留めている感じがしました。
それが一変し本領発揮したのが、第3部。
編曲の妙も相まって、演奏に込められた熱量の爆発力が凄まじかったです。
音に圧倒される感じや、音に触れているような感じを、久々に体験した気がしました。
あの音の翻弄される感じが、なんというか、鑑賞していてとても気持ちが良かったです。

■アレンジや構成に込められた想い
演奏も素晴らしければ、編曲や細かい演出、曲の構成も素晴らしかったです。

編曲は、人の手で演奏可能な形+αな味付けがされていました。
その「+α」の加減が絶妙で、良い感じにロマサガ2の旨味を醸し出していたように感じました。
ロマサガ2の曲をただ忠実に演奏するのではなく、さりとてやり過ぎもせず。
FSオケならではのロマサガ2を、曲で表現するために必要なアレンジを盛り込んであったようでした。

そのため、アレンジの程度はそこそこ。
原曲重視だけど、原曲忠実ではありません。
そこをどう感じるかは、人の好みによるかなと思います。
個人的には、めちゃくちゃ良い感じにグッサリと刺さりました。
曲に込められた想いが深くて、聴き応え満点でした。
演奏の盛り上げっぷりもあって、たぎるし泣けるしで、感情を揺さぶられまくって忙しかったけれど、楽しかったです。

全体的には、1ループ目は原曲を忠実に再現し、2ループ目以降は編曲者お任せなアレンジ、というパターンが多かったような。
その2ループ目のような編曲者任せのアレンジが、本当にどの曲も良い感じなアレンジで、心底たまりませんでした。
原曲の良さを損なうことなく、ゲームのシーンを曲で引き出す力が付加されていて。
どの曲でもテンプテーションかけられまくりました。

そのゲームのシーンを引き出す編曲のためか、演奏を鑑賞していて昔のプレイしていた頃の記憶がズリズリと引き出されていくのを感じました。
ロマサガ2を最後にプレイしたのは、もう20年ほど前のこと。
開演前はロマサガ2のストーリーを結構忘れていて、「皇帝が能力継承しつつ領土拡大して七英雄をボコる」というざっくりとした流れと、エピローグの最終皇帝のシーンしか覚えていませんでした。
それが演奏とともに「あんなシーンあったなぁ」とか「そういえば、そんな演出あったな」とか、芋づる式にいろいろと思い出して。
意外と結構覚えているものだなぁ、と思い出した記憶を懐かしみながら、しみじみ実感しました。

その編曲の良さを下支えしていたのが、全体の曲構成だったと思います。
今回の演奏会は全3部構成。
第1部はジェラール即位までの導入部、第2部は各地に赴き勢力拡大、そして第3部は七英雄戦とエンディングという、ゲームに沿った流れでした。
それに加えて、アンコールの「歴代皇帝」や、お見送り曲の「エピローグ」まで、最後まで手抜かりのない構成。
構成自体も演出なのではないか、というほどのこだわりを感じました。
よく練られたプログラムだったと思います。

■丁寧に作り込まれたパンフレットから溢れ出すロマサガ2愛
パンフレットも手抜き無しの、ロマサガ2愛に溢れたものになっていました。
装丁・デザインも文章も、とても凝った作りです。
特に曲解説が細かく丁寧に書かれていて、演奏を鑑賞する一助となりました。
何せ20年も前にプレイしたゲームなので、演奏に組み込まれた細かい演出も「これ、なんだっけ?」と忘れていることがしばしば。
それについてパンフレットで軽く触れられていると、「そういえば、そんなシーンもあったな」と記憶を掘り返す助けになりました。

それにしても、今回の演奏会のパンフレット、本当に細かいネタが書かれていて、これを書いた人のやり込み具合が伺えるほどの力作になっています。
「竜の穴」の表記違いなんて、今回パンフレットを読むまで全く知りませんでした。

帰宅してから気付いたけれど、裏表紙の電球マークにはクスリとさせられました。
ロマサガといえば、やはり電球ですよね。

■感想まとめ
なんだかまだまだ書き足りない気がするけれど、今回の演奏会は想定外にとにかく非常に楽しかったです。
演奏も編曲も構成も、全てが高いレベルで綺麗な調和となって怒涛の如く駆け抜けたような、そんなとても良い演奏会でした。
その見事な演奏に、低空飛行気味だった気分が一気に押し上げられたくらいに、元気と活力をもらいました。
FSオケの今回の演奏会は、来年以降も忘れられないクリスマス+誕生日プレゼントになると思います。
# クリスマス・イヴ=誕生日なので、とても嬉しいプレゼントでした。ありがとうございました。

機会があれば、再演を期待したいです。
ロマサガ2でなくても、このクオリティの高さだったら、ぜひ積極的に足を運びたいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは次の通りです。
FSオケのサイトにもセットリストが公開されていますので、そちらを参照した方が良いかもしれません。
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※特記のないものは、ロマサガ2の曲です。

[プレコンサート]
P-01. ロマンシング サ・ガ、ロマンシング サ・ガ-ミンストレルソング-より「ナイトハルトのテーマ~バトル2~勝利!」
P-02. ロマンシング サ・ガ3より「トレード-逆襲-~トレード~勝利!」
P-03. サガ フロンティアより「まよい~オウミ」
P-04. アンリミテッド:サガより「アンリミテッド:サガ序曲」

[第1部]
1. 遥かなる戦いの詩
2. 帝都アバロン
3. ダンジョン1~異変-ヴィクトールの死-
4. 皇帝出陣~バトル1~全滅のテーマ~皇帝出陣
5. クジンシーとの戦い~勝利!

[第2部]
6. オープニングタイトル~運河要塞
7. 村1~竜の穴
8. 異国の街~船旅
9. 人魚の伝説~沈没船
10. 村2~脱出!~ダンジョン2

[第3部]
11. 伝説は始まる
12. 古代遺跡~ダンジョン3~七英雄バトル
13. 涙を拭いて~ラストダンジョン
14. ラストバトル
15. エンディングテーマ

[アンコール]
E-01. 歴代皇帝
E-02. ダンストラックス #1~#4
E-03. サガ・スカーレットグレイスより「スカーレットグレイス序曲」
E-04. プロローグ-七英雄の伝説-(ファイナルストライク・ヴァージョン)~オープニングタイトル

[お見送り曲]
E-05. エピローグ
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

P-02. ロマンシング サ・ガ3より「トレード-逆襲-~トレード~勝利!」
鍵盤ハーモニカ+チェロ+ドラムによる、ロマサガ3の「トレード」。
様々な楽器で演奏される「トレード」は、たぶん何度か耳にしているのですが、鍵盤ハーモニカは初めてで新鮮でした。
そして、鍵盤ハーモニカの音色がびっくりするほど「トレード」をマッチしていました。
これまで聴いた「トレード」の中で、一番原曲に近かったかもしれません。
そう来るとは思わなかったなぁ、アイディアの勝利です。

あと、メッセージの演出もあったためか、演奏中ずっと、大量に降ってくるコインが頭の中を過っていました。

P-04. アンリミテッド:サガより「アンリミテッド:サガ序曲」
弦楽器四重奏のアンサガ序曲。
曲が始まった瞬間、内心では拍手喝采していました。
アンサガは未プレイだけどOSTは持っていて、この曲と「天翔ける翼」が大好きだったので。
弦楽四重奏というシンプルな構成ながら、アンサガ序曲の疾走感や勇壮感がしっかり出ていて、良い演奏でした。

そういえば、プレコンサートでGB版サガシリーズの曲をほんのり期待していたのですが、残念ながらなくて軽くしょんぼりしました。
もっとも、ロマサガ2には「魔界塔士サガ」由来の曲が2曲もあるからかもしれませんが。

1. 遥かなる戦いの詩
チューニングの後、ステージ上で演奏者たちの談笑が始まり、「・・・何事?」と訝しく思ってたところで、唐突にハープ演奏開始。
その途端に談笑がピタリと止んだところで、ようやくゲームシーンを再現した演出だったことに気付きました。
そういえば、そんな始まり方だったなぁ、と得心が行きました。
これ、非常に上手い演出だったと思います。

ハープの調べもとても美しくて、まさに吟遊詩人の調べ。
一気にロマサガ2の世界観に引き込まれました。

4. 皇帝出陣~バトル1~全滅のテーマ~皇帝出陣
冒頭からのメドレーの流れがとても良かったです。
ゲームのイベントをそのまま描いたような、ストーリー性のある展開で。
緩急の付け方がすごく上手かったです。

「バトル1」は、原曲の熱さをそのまま持ってきたような、イトケン節炸裂の迫力ある演奏。
そんな熱量が一転、「全滅のテーマ」ではもう悲壮感たっぷり。
しかし、そこで挫けるわけにはいかないとばかりに再起した、2度目の「皇帝出陣」の威風堂々っぷり。
このアップダウンのある流れが素晴らしくて、2度目の「皇帝出陣」がより一層映えていました。
これは良いメドレーでした。

5. クジンシーとの戦い~勝利!
前曲から合間を置かずに、連続で演奏された「クジンシーとの戦い」。
「皇帝出陣」の格好良さを引き継いだ、これまた格好良い「クジンシーとの戦い」で、テンション上がりっぱなしでした。
「全滅のテーマ」を経ているために、より強い決意のようなものが感じられて、すごく熱くてたぎる演奏。
まさに手に汗握る演奏でした。

中でも、ティンパニの轟音が凄まじく格好良かったです。
人の腕って2本しかないはずなのに、それ以上に腕があるかのようなティンパニ無双。
あのティンパニのお姉さん、凄かったです。

他の楽器も奏者の動きも、人の手ってそんな動きができるのか、と圧倒されっぱなし。
そんな、見てるだけで難敵であることの窺える演奏でしたが、これを見事に撃破し「勝利!」をゲット。
「勝利!」が流れた途端に、すごくホッとしました。それくらい熱い戦いでした。

6. オープニングタイトル~運河要塞
「オープニングタイトル」は、もう言わずもがなの名曲。
今回も、豊かで流麗な調べと、未知の物語に胸を躍らせる熱さを、同時に楽しめました。

そして、思いの外良い演奏で印象に強く残ったのが、次の「運河要塞」。
これがまた、渋くてたまりませんでした。
低音の広がりと深みが、耳から身体全体にぶわっと染み渡るようで、鑑賞していてなんだか心地良かったです。
ゲームやOSTで聴いていたときはBGMの1曲としてしか認識していなかったのですが、今回の演奏会で見る目が変わりました。
この曲、こんなに格好良かったっけ?

7. 村1~竜の穴
牧歌的な「村1」は、様々な展開を見せるアレンジになっていました。
1ループ目は原曲に近い状態、2ループ目は弦楽器メイン、3ループ目は金管メイン、と、同じ旋律でありながら表情がコロコロと変化していく展開でした。
それでいて、どのパターンも特に違和感なくすんなり耳に入ってきたあたりは、編曲者の腕の良さを垣間見た気がしました。
これは面白いアレンジでした。

そんな牧歌的な「村1」からの、熱気満載な「竜の穴」。
とても重厚な演奏で、「運河要塞」のときと同様に、意外な格好良さを痺れました。
この曲、こんなに格好良かったっけ?(2回目)
「運河要塞」といい「竜の穴」といい、生演奏になると印象の化ける曲が、思いの外多かったような気がします。

9. 人魚の伝説~沈没船
「沈没船」のチャカポコしたところが見所でした。
聴き所でもあったけれど、むしろ見所でした。
1台のマリンバを2人で演奏したり、マリンバ+シロフォン+グロッケンによる息ぴったりな演奏があったり。
とにかく腕の動きがすごくて、ステージ向かって左のパーカッション隊からずっと目が離せませんでした。
耳でも楽しければ、目でも楽しめた演奏でした。

10. 村2~脱出!~ダンジョン2
エキゾチックな「村2」からの「脱出!」で、即座に頭に浮かんだのは「アリだー!!」でした。
よくネタにされているので、そのフレーズ自体は馴染みのあるもの。
ただ、それがどこのイベントで出てきた台詞だったのか、今回の演奏会までなかなか思い出せずにいました。
それなのに、「脱出!」が始まった途端にあまりにもすんなり出てきて、後で自分で戸惑ったほど。
生演奏って、こんなにも記憶の引き出しを容赦なく開けてくるのか。すごいな。

11. 伝説は始まる
今回の演奏会における目当ての曲のうちの1曲でした。
サガシリーズの中で「魔界塔士サガ」が一番好きと言って憚らない自分なので、この曲に胸が躍らないわけがありませんでした。

ゲームに合わせて、「ギター」「コンガ」「ファゴット」「フルート」「ホルン」の5つの楽器で実際に演奏された今回。
原曲通りの「伝説が始まる」になっていて、感動を覚えました。
原曲って、実際の楽器で生演奏しても、ちゃんとそのまま再現できたのか、と。
これはもう、「素晴らしい音楽をありがとう!!」と言わざるを得ません。

演奏開始前に奏者が両腕を掲げていたところに、軽く笑いが起こっていたけれど、そういえばゲームを忠実に再現するとそうなるのか。
演奏だけでなく、細かい小ネタからもロマサガ2愛が感じられて、微笑ましかったです。

12. 古代遺跡~ダンジョン3~七英雄バトル
なんかもう、とんでもなくすごい曲でした。
いろいろ言いたいことがあるのだけど、うまく言葉にならないくらいに心と記憶をかき回されたすごい曲でした。
演奏も編曲も、どちらも色々な意味ですごかったです。
咄嗟に「すごい」って言葉しか出てこないくらい、半端なくすごかったです。

3つの曲で七英雄の辿った歴史を表現したような、そんな展開になっていました。
不穏ながらも静かな導入部は、死を恐れてモンスターの陰に怯えながらも、静かに生きる古代人を表しているかのよう。
そして、やがて七英雄の登場へと盛り上がりを見せ、ついに爆発。
「古代遺跡」をモチーフにした激しい盛り上がりは、モンスターを片っ端から討伐する七英雄の姿が見えました。
そして、束の間の穏やかな時間を経るも、再び不穏な空気が流れ始め。
七英雄の強大な力を恐れた古代人の謀略と、裏切られた七英雄たちの感情が、「ダンジョン3」のベースに展開。
七英雄たちの堪忍袋の緒が切れた後、メドレーの最後を飾った「七英雄バトル」では、アバロンの皇帝と七英雄たちの戦闘を、七英雄視点で描かれていたように感じました。

メドレーの所々に「七英雄バトル」のフレーズが七英雄の象徴として挟み込まれていて、まさに七英雄を表したメドレー。
このメドレーに限って言えば、七英雄が主人公でした。
ちなみに、曲の展開から、なんとなくワグナス視点な印象を受けました。

というか、このメドレーで、七英雄がなぜ帝国の敵になったのか、わかったような気がしました。
わかった途端に「七英雄バトル」が切なく感じられて、気が付いたら泣かされていました。
まさか「七英雄バトル」に泣かされるとは、思いもしませんでした。
「七英雄バトル」って泣ける曲ではないはずなのに、なんでこんなに切なくなるんだろう。
今回の演奏会で、一番の衝撃作でした。
曲に込められた深い考察には、ただただ脱帽です。

ラストが「遥かなる戦いの詩」で締めくくられていたところも、とても感動的でした。
皇帝の敵ながら、七英雄にも語られるべき戦いの歴史があったのだと、吟遊詩人が語ってくれていたような、そんな気分に浸れました。

13. 涙を拭いて~ラストダンジョン
「涙を拭いて」は、歴代皇帝の長い長い戦いの道程を切なく描いたような演奏でした。
1000年にも渡る長き戦いを、何代にも渡って繰り広げ、そして築き上げてきた歴代皇帝の屍の山。
その歴史の重さと、その先にあるはずの平和を信じて突き進む決意のようなものが、演奏から感じられました。
その最終皇帝の決意を胸に、決戦へと挑む「ラストダンジョン」。
ただおどろおどろしいだけでなく、熱い想いも感じられた、とても良い演奏でした。
前曲が七英雄の歴史であれば、この曲は皇帝の歴史と言えるのではないかと。

ちなみに、ロマサガ2をプレイするときは、「涙を拭いて」聴きたさに必ずコッペリアを皇帝にしてプレイしていたくらいに、「涙を拭いて」が好きな曲の一つです。
あの倉庫の片隅に放置されたコッペリアが切なくて、でも曲聴きたさに容赦なく世代ジャンプしていました(ヒドい
今回、生オケで壮大な「涙を拭いて」を聴けて、とても嬉しかったし満足です。

14. ラストバトル
前々曲と前曲の流れを引き継いだ「ラストバトル」は、最終皇帝にとっても七英雄にとっても、負けられない戦いであったことをひしひしと感じさせる、熱くて格好良くて、そして若干の切なさの感じられるものでした。
これもまた、すごい演奏でした。
凄まじい熱量による大迫力の演奏で、まさに死力を尽くした「ラストバトル」。
演奏中、自然と力が入って、ステージに向かって心の中で応援していました。

バスドラを素手で叩いて轟雷を表現していたところ、とても良い演出でした。
また、これまで演奏されてきた様々な曲のフレーズが散りばめられていたところも、皇帝や七英雄の歴史だけでなく、ここまでの演奏の流れも思い起こされて、すごくたぎりました。
あと、途中であまりに自然に入ってきた3拍子の「ラストバトル」には驚かされました。
3拍子でも熱さは変わらないのに、ほのかに華やかさが出ていて、面白いアレンジでした。

15. エンディングテーマ
「ラストバトル」があまりに熱くて狂乱的だったので、「エンディングテーマ」には心底ほっとさせられました。
長かった戦いの歴史の終結が感じられるような安心させてくれる演奏に、リラックスした状態で鑑賞できました。
なんかもう、色々良かったです。第3部は特に良かったです。
ものすごく満足感を、この曲を鑑賞しながらしみじみ感じました。

E-01. 歴代皇帝
「歴代皇帝」をBGMに、歴代皇帝、もとい奏者紹介。
これをBGMに奏者紹介って、なにその神がかり的な演出。
これ以上に的確な奏者紹介もないのではないかと。

それと、紹介するパートは一時的に演奏の手を止めなければならないため、それを考慮した編曲がとても上手でした。
管楽器の紹介の時は弦楽器が、弦楽器の紹介のときは管楽器が、それぞれ入れ替わりながら、それでいてちゃんと「歴代皇帝」を奏でていたのが印象的でした。

E-05. エピローグ
本編もアンコールも終わって終演のアナウンスまで流れて、「あれ、エピローグやらないのかな、エピローグ、エp・・・・(泣」としょんぼりしながら座席でアンケートを記入していたところ、唐突に始まった「エピローグ」。
まさかお見送り曲だとは思わなかったです。思わずアンケート記入の手が止まりました。

曲の冒頭はヴァイオリンデュオというシンプルなアンサンブル。
そこへ、曲が進むごとに、ヴィオラが参加し、チェロが参加し、木管とピアノが参加して、最終的にはちょっとした規模のアンサンブルに発展。
これが感動的で、最終皇帝を思い出して涙が出そうになりました。

終演アナウンスから5分ほど経過してからの「エピローグ」だったため、客席にはほとんど人が残っていなかったけれど、残っていたわずかな観客の方々が一斉に立ち止まり、中には席に戻った人もいたくらい、魅力的な演奏でした。
最後は拍手喝采で、とてもほっこりしました。
オーケストラの大編成な「エピローグ」もちょっと興味がありましたが、こういうひっそりとした「エピローグ」もゲームシーンと合っていて良かったです。
最後の最後に、素敵な演奏をありがとうございました。

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