[GMEV] MUSICエンジン 矩形波室内合奏団演奏会

2月24日(土)に、MUSICエンジン 矩形波室内合奏団の演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、武蔵野市民文化会館 小ホール。
14:00に開演し、休憩なしで15:20に終演しました。

■MUSICエンジンによるオールMOTHERプログラム
音楽を生業とされているプロの演奏者で結成された楽団「MUSICエンジン」。
これまでに3回演奏会を開催しており、毎回高い評価を受けている楽団でもあります。
その実績を買われてか、今年は闘会議のゲーム音楽ステージに登壇もされました。

自分も、第1回と第2回の演奏会に足を運びました。
そのどちらの演奏会も、演奏対象のゲームおよびそのBGMの全てを把握しているわけではなかったけれど、すこぶる楽しかった覚えがあります。
そんなMUSICエンジンがオールMOTHERプログラムの演奏会を開催するということで、これは行かねばとチケット発売開始直後早々に席を確保して、演奏会に行ってきた次第です。

ちなみに、MOTHERのゲーム自体は、かなり昔にGBA版をクリアしたことがあります。
そのため、ゲーム内容についてはかなり記憶がうろ覚えです。
BGMも主旋律は一通り分かるし、大好きです。Eight Melodiesは涙腺崩壊曲だと思っています。
ただ、これまでに発売されたOSTのバージョンがあり過ぎで、そのへんの差異はあまりちゃんと把握していません。
そういえば、MOTHERのゲーム内音源をそのまま収録したOSTってあるんでしょうか?

■小規模ながらも大迫力の演奏
今回のMUSICエンジンは、過去のナンバリング演奏会とは少し異なる編成の演奏会でした。
「矩形波室内合奏団」から連想できるように、これまでの演奏会に比べてずっとシンプルな編成。
そもそもMUSICエンジン自体がそれほど大きな編成ではなかったのですが、それがシンプルな編成になっていました。
弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)が各1台+ピアノ1台というシンプルな編成でしたが、それだけに一人一人の技量の問われる編成のように思いました。

そんな小規模編成でしたが、演奏が始まったら印象がガラッと変わりました。
シンプルさを感じさせないような、とても迫力のある演奏の数々。
演奏者の方々はみなさんプロ奏者なので、演奏技術力が高いのは言うまでもないと思います。
調和がズレることはほとんどなかったし、難しそうなフレーズも鮮やかに弾きこなされていて、流石にプロはすごかったです。

が、その演奏技術力の高さだけではない、もっと強い何かに魅了されていたように思います。
そして、それに終始圧倒されていました。
なんか、すごかったです。すごい圧巻の演奏でした。

■たぶん、「愛」とか「敬意」とかいうもの
で、その強い「何か」ですが、おそらく愛とか敬意とか、そういうもののように感じました。
原曲の時点で、ゲーム内で語られる「母の愛」が込められているように感じていたのですが、今回の演奏会ではそれをさらに増幅。
その上で、演奏者の方々のゲームとその音楽に対する愛情と敬意も込められていて、とても愛に満ち溢れた演奏でした。

特に後者の愛情については、公式の演奏会ではなかなか感じられないものです。
ゲームが好きで、ゲーム音楽が好きで、好きが高じて演奏会を企画・開催している楽団だからこそ、演奏に込めることができるものです。
それが今回の演奏からものすごく伝わってきて、感動を呼び起こされたような気がします。
プロの技術力にゲーム好きの愛がぎゅっと詰め込まれていて、率直に言って最強で最高でした。

■確かな演奏技術と豊かな表現力
演奏者の方々がプロ奏者という点を差し引いても、その表現力はやはり感嘆するしかありませんでした。
ポップな曲も、熱くたぎる曲も、泣かせる曲も、どれも素晴らしい表現力で。
ヴァイオリンが突出して凄かったけれど、他の方々もみなさん凄かったです。

個人的には、ピアノの演奏がとても気に入っています。
弦楽器が主役の演奏会だったので、ピアノはあまり目立たない立ち位置だったのですが、ピアノの旋律がなんだか妙に耳に残りました。
弦楽器の音色が踊れる舞台を作る、ピアノの流れるような豊かな調べが、印象に残っています。
MOTHERのピアノソロの演奏会があったら聴いてみたいな、とふと思ったくらいです。
Eight Melodiesのピアノソロ演奏とか、きっと号泣案件だと思います。

■全力で泣かせにきた曲構成と編曲
前半はポップな曲調が多くて、心躍るような楽しい気分で鑑賞していました。
編曲もよりポップさが強い感じで、演奏者の方も楽しそうで、その様子に引きずられた感もあります。
楽しそうに演奏されているのを見ると、聴いているだけの身なのに心がほっこりします。

それが後半は一転。
熱くたぎる曲が始まったり、しんみりさせてきたり、アップダウンの激しい構成に。
特に、9曲目の「Wisdom of The World」と10曲目の「Eight Melodies」の合わせ技が涙腺を直撃。
切なさと感動で、号泣する一歩手前まで追いやられました。

この9曲目と10曲目については、会場から最寄り駅までの帰路の途中でふと思い出して思わず涙ぐんでしまったほどに、強烈な印象を残しました。
会場を出てから思い出し泣きするなんて、ひょっとしたら初めての体験かも。
それくらい、全力で泣かせにきた曲構成と編曲でした。

さらに、2曲目から9曲目までの8曲の冒頭には、エイトメロディーズのフレーズを散りばめる演出もあって。
最終的には「あーもーちくしょー泣くしかないじゃないか!」という気分にさせられました。完敗です。

■演奏以外のあれこれについて
今回のホール、個人的にはすごく気に入りました。
まず、椅子の座り心地がちょうど良かったです。
そして、音の響きもちょうどよい感じでした。
ホールの大きさも今回の編成には最適なサイズ感で、だからこその迫力だったのかもしれません。
最寄り駅からちょっと距離がある点がネックでしたが、今回の演奏会にはベストなホールだったように思いました。

今回の演奏会は休憩なしの80分ぶっ通しという構成で、時間的には早く終わった感じもしましたが、とても濃密な演奏だったからか演奏時間の短さに不満を感じることはありませんでした。
むしろ、演奏時間が80分ぐらいであれば、途中休憩が入って終演時間が遅くなるよりも良かったかも。
演奏の素晴らしさ故に集中力を保つことも容易だったので、こういう形もアリだと思いました。
もちろん、演奏者の方々のHPがゼロにならなければ、が大前提として必要ですが。

■感想まとめ
そんなわけで、MUSICエンジンの精鋭によるMOTHERのコンサートでしたが、これまでの演奏会と変わらず、感動的で素晴らしい演奏会でした。
MOTHERのゲーム内容はもう忘れかけているし、BGMも全曲把握しているわけでもありませんでしたが、最終的には切なさと尊さと感動で泣かされたくらい、すごく良かったです。
うん、なんというか、「すごく良かった」「凄かった」以外の言葉が出てこなくなるくらい、凄かったです。
今回の演奏会、行って良かったし、行けて良かったと、心底思いました。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは次の通りです。
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M01.Mother Earth
M02.Pollyanna (I Believe in You)
M03.Magicant
M04.Bein' Friends
M05.All That I Needed (Was You)
M06.Snow Man
M07.The Paradise Line
M08.Fallin' Love, And
M09.Wisdom of The World
M10.Eight Melodies

[アンコール]
M11.MOTHER2メドレー 1曲目
オネットのテーマ/ツーソンのテーマ
M12.MOTHER2メドレー 2曲目
ウィンターズのテーマ/スリークのテーマ/フォーサイドのテーマ(摩天楼に抱かれて)/エイトメロディーズ/ビコーズ アイ ラブ ユー
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。
どの曲も「最高だった」の一言で大部分の感想が完結してしまうくらいに最高だったから、ここでは「ここが特に最高だった」という点に軽く触れます。

M01.Mother Earth
コントラバスを除いた4台編成で演奏。
この初っ端1曲目の冒頭のフレーズで、いきなり感極まって胸を締め付けられました。
ゲームで聴いていたときやCDで聴いていたときはそうでもないのですが、生音は破壊力が桁違いでした。
穏やかで物静かな旋律が、これから始まるMOTHERの世界を脳裏に呼び起して、それが胸に突き刺さる感じがしました。

M02.Pollyanna (I Believe in You)
M04.Bein' Friends
どちらの曲も、とてもポップで楽しい雰囲気が印象的でした。
演奏者さんが笑顔で楽しそうに演奏されていたのも印象的で、つられてこちらもつい笑顔になってしまったほど。
特にヴァイオリンさんの笑顔が、たまらなくキュートでした。
明るくノリの良い曲を楽しそうに演奏されているのは、鑑賞している身としても心がワクワクしてきて、とても気持ちが良かったです。

それと、どちらの曲か忘れてしまったのですが、曲の途中に出てきたピアノソロの部分がとても格好良かったです。
このときに、「MOTHERのピアノソロも結構いけるのでは?」と思いました。

M07.The Paradise Line
後半の戦闘曲っぽい激しい部分が、めちゃくちゃ格好良かったです。
今回の演奏会で唯一と言っていいほどの荒々しさのある激しい曲でしたが、とても熱い演奏で。
5台の楽器だけで、こんなにエネルギッシュで迫力のある演奏ができるのかと驚きを感じつつ、それ以外は「格好良い! 超格好良い!!」が頭の中を駆け巡っていました。
本当に格好良かった。ものすごくたぎりました。

M09.Wisdom of The World
この曲全体もそうだけど、特に終曲部が涙腺にクリティカルヒット。
主旋律を繰り返しながら少しずつ消えていくヴァイオリンの音色が、もう本当にヤバかったです。
ゲームでも確かこんなシーンあったなぁと思い出して、演出の妙に感心しつつも、「ダメ、消えないでーっ!」という気持ちでいっぱいになりました。
なにこれ切ない辛いしんどい尊い。

M10.Eight Melodies
2曲目から9曲目の冒頭に散らばっていた8つのフレーズが1つになって、エイトメロディーズとしてピアノソロで演奏が始まった途端、涙で視界が滲みました。
前曲からの繋がりもあってか、感極まって耐えられませんでした。
なんだろう、優しい曲なのに全力で涙腺を破壊しにかかってくる感じは。
前曲といい、この「Eight Melodies」といい、良曲を最高の演奏で奏でてくれて、本当に良かったです。最高でした。ありがとうございました。

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