[ゲームRev] 月英学園 -kou-

PS Vitaで発売されたテキストADV「月英学園 -kou-」をクリアしました。
プレイ時間は、1周目で約13時間。全シナリオ読破してトロフィーコンプリートした時点で、約40時間。
ちなみに、1周目だけ自力でプレイし、その後は攻略サイトに頼りました。
攻略サイト見ないと、トロコン無理っす。

発売された当時から、タイトルと「テキストADV」という点だけは知っていたけれど、なんとなく手が出ないまま幾年月。
数か月前にPS Plusのフリープレイで配信されていたので、「まぁ、いつかやるかもしれないし」ととりあえずダウンロードリストに放り込んだまま、再び数ヶ月経過。
最近、「仕事が終わった後の疲れた身体で戦術とか戦略とか考えなきゃいけないゲームは余計に疲れるから、深く考えなくてもサクサク進められるゲームがやりたい」病にかかってしまい、手持ちのダウンロードリストを探っていたところこのゲームが出てきたので、プレイし始めた次第です。
仕事から帰宅後の疲れているときは、ほぼ読み進めていくだけのテキストADVはちょうど良いです。

シナリオを大雑把に要約すると、学園伝奇バトル、になるのでしょうか。
高校生が異能を駆使しつつ、夜な夜な現れる異形と交戦する話です。
後半になると少し様相が変わるけれど、大体そんな感じ。

基本的にバトルものなので、流血などのエグいシーンが結構あります。
血飛沫など直接的な演出も数多いので、流血シーンが苦手な方は要注意かもしれません。

シナリオを読み進めながらも常に頭を過っていたのは、「どっかで見たことのある展開だなぁ」でした。
王道とはちょっと違うけれど、すごく既視感のある展開が多かった気がしました。
古今東西のあらゆる作品の熱い展開を寄せ集めたような感じ、というか。
あまりにも既視感が強くて、「お前らこういうの好きなんだろ」という制作側の意図が透けて見えるような気もしました。

ただ、気が付けばシナリオを一気に読み進めていたので、たぶん制作側の意図通り、自分好みの展開だったのだと思います。
プレイ時間は40時間だけど、実質10日でトロコンまで行ったので、一日あたり約4時間、飽きずに一気にプレイできましたし。
手放しに面白かったと言えるほどではないけれど、かといってつまらなくもなかった、というのが最終的な感想です。

シナリオを読み進めていく上で、主人公に感情移入できたところも、一気に進められた大きな要因の一つかも。
能力的にも性格的にも常識外れなメインキャラの中で、主人公は比較的普通の常識人(めちゃくちゃ目付き悪いけど)。
チート揃いの登場人物の中で一人だけ一般人に近い立ち位置で、なんだか安心する存在だったし。
また、常識外れな連中の中で普通な彼が奮戦する姿は、格好良くも見えました。
最終シナリオ以外ではほとんどボイスが入らない点だけが、数少ない残念だったところ。
わりと好きなキャラだっただけに、「もっと声をくれよ!」と思ったことが何度あったことか。

逆に、最後まで慣れなかったのが、メインヒロインの観月でした。
一言で表せばツンデレヒロインなのだけど、ツンの成分があまりに強過ぎて「こいつぶん殴りたい・・・」という気分になることの方が多かったです。
そのせいか、デレてもあんまり可愛く感じなかったです。
他の女性陣もちょっとアクが強過ぎて、なんだかあまり好きになれませんでした。

脇役まで含めると、執行先生と栄斗姉も好みでした。
飄々としたところが、殺伐としたシナリオの中で癒しになりました。

そういえば、映像演出が他のテキストADVにはない感じで面白かったです。
主人公の視界(=画面)の外からひょっこり顔を出すシーンとか、キャラが駆けだしたり吹っ飛ばされたりするシーンなどの、絵の動かし方が上手いなぁと思いました。
キャラの立ち絵(静止画)を回転・移動させつつ、簡単な効果を加えただけのものなんだけど、それだけでも演出としてはとても分効果的でした。

システム的には、テキストADVに必須の機能は一揃いありました。
欲を言えば、選択肢が少ないので、選択肢ジャンプが欲しかったところ。
既読スキップはあったけれど、いかんせん次の選択肢までの間隔がかなり長くて、スキップしても次の選択肢まで10分ほどかかることもしばしば。
プレイ時間のうち5分の1は、既読スキップに費やしていたような気がします。

あとは、エンディングスキップ機能も欲しかったかも。
エンディングは全部で10個(+おまけシナリオ分)あるけれど、スタッフロールはほぼ変わらないので、最初の1回はともかく、何度も似たようなスタッフロールを見なければならなかったのはさすがに苦痛でした。

ゲーム音楽好きとしては気になるBGMですが、とても良かったです。
1周目をプレイしながら「なんか、結構良い曲多いなぁ」と思っていたら、エンディングのスタッフロールで作曲が伊藤賢治さんだったことが判明。
あーそりゃ良いだろうよっ! と、その瞬間クッションをバシバシ叩きながら悶絶していました。
ちなみに、ゲーム中にちょこっとだけ流れる携帯着信音の作曲を担当されたのが光田康典さんだし、CVやゲストイラストレーターが豪華だしで、スタッフロールが何気にすごいことになっています。

伏線が完全には回収されず投げっ放しになっていたり、終盤の超展開で置いてけぼりをくらったりと、細かい粗を上げだすとキリがないのですが、個人的にはそれなりに楽しくプレイした作品でした。
テキストADVが好きな方で、時間と懐に余裕があれば、プレイしてもいいのではないでしょうか。

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