[GMEV] Froschritter Orchestra Symphonnic Concert

9月16日(日)に、「クロノ・トリガー」の楽曲をオーケストラで演奏するために結成された有志の楽団「Froschritter Orchestra」(フロッシュリッターオーケストラ、以下、風呂桶)の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、大田区民ホール・アプリコ 大ホール。
14:30に開演し、17:10頃に終演しました。

■クロノ・トリガー好きによるクロノ・トリガー好きのためのクロノ・トリガー演奏会
「クロノ・トリガー」がSFCで発売されたのは1995年のこと。
あれから23年の時を経て、「クロノ・トリガー」オンリーの演奏会が、有志の手によって実現しました。
自分の知る限りでは、「クロノ・トリガー」オンリーは、昨年のリトルジャックオーケストラの定演ぐらい。
アラカルト的な演奏会では数多の楽団で何度も取り上げられているほどの人気を誇るものの、オンリー演奏会はあまり例がありません。

クロノ・トリガーは、SFC版クリア済みです。
発売当初は敬遠していたのですが(実は昔から鳥山明氏の絵のタッチが少々苦手で、「クロノ・トリガー」でも無意識の拒否反応が強かった)、「ゲームプレイ中はステータス画面以外でキャラ絵をほとんど目にしないから。面白いからやってみ?っていうか、やれ」と友人に説得されて渋々プレイし始めたらものすごく面白くて、気が付いたらエンディングコンプしてOSTまでゲットしてました。
そんなわけで、「クロノ・トリガー」はゲームも音楽もとても好きなので、今回の演奏会を逃す手はありませんでした。

とはいえ、某RPGの10周年記念イベントと丸被りしたと分かったときには、「風呂桶の後、急ぎ移動すれば夜公演にはギリ間に合うか・・・しかし、体力持つかな・・・?」と迷いもしました。
が、裏の方はチケットゲットできなかった(カスリもしなかった)ので、むしろ綺麗さっぱり心置きなく風呂桶に行くことができました。

演奏会が終わった今にして思えば、風呂桶一本に絞って正解だったと思います。

演奏会、めっちゃ良かったのです。
めちゃくちゃ良かったのです。
大事なことだから、何度でも言いますよ。
半端ない余韻に、帰路どころから帰宅してからもしばらく揺さぶられ続けたぐらい良かったのです。
こんな余韻どっぷりな状態で別イベントに直行なんて、そもそも気持ちの切り替えが無理ゲーレベルです。

もう、本っ当に良かった。
「クロノ・トリガー」が好きで良かったと心底思ったくらい、良かったです。

■素晴らしくて素敵で格好良くて感動的な演奏
大事なこととはいえ、さっきから「良かった」しか言ってないような気がするので、もうちょっと冷静になって感想を書きます。
よし、少し落ち着け俺。

まず、演奏がものすごく上手でした。
初っ端からアンコールまで、徹頭徹尾でハイレベルでした。
最初の一曲や休憩明けの一曲がヘロヘロになることは、有志による企画オケではよくあることなのですが、今回それがありませんでした。
最初から最後まで非常に高い完成度を維持し続けて、見事に走り切りました。
その点は、有志による企画オケとは思えないほどのクオリティの高さでした。
自分がこれまでに鑑賞したことのある企画オケの中でも、最高レベルだと思います。

その上、演奏者全員が「クロノ・トリガー」好きのため、ステージ上から発せられる熱量が膨大でした。
「クロノ・トリガーが好きだ!」オーラが全開で、「この演奏会を絶対に成功させてみせる!」という意気込みをひしひしを感じました。
その熱量に同調するかのように、自分の中の「クロノ・トリガー」熱が再燃していくのを感じました。
最終的には、興奮のあまり、冷静に鑑賞なんてできなくなったくらいです。

確かに、途中音が外れたり、出番ではないところでうっかり音が出てしまったりと、有志オケらしいミスもありました。
が、そんな些細なミスがどうでもよくなるくらい、その他の演奏が素晴らしかったし、素敵だったし、格好良くて感動的でした。

■ゲームの内容に沿って、ほぼ全曲演奏
演奏会全体の曲構成は、ゲームのシナリオに沿った形で為されていました。
現代のガルディア王国千年祭に始まり、中世から未来、原始、古代まで、時空を超えた険しくも勇敢な旅路が、2時間半に凝縮されて描かれました。

正確に言えば、ゲームのシナリオに沿ってOST収録曲を散りばめた、という感じです。
物語を描く上で重要なキーとなる曲は、本編中に2回登場することもありましたが、ほとんどは1回だけ。
その分、OSTに収録された曲はほぼ網羅的に演奏されました。
その徹底っぷりからもまた「クロノ・トリガー」に対する情熱を感じられて、好印象です。

今回の演奏会のプログラムになかった曲は、SFC版においてゲーム未収録だった曲と、「ファンファーレ」のようなジングル曲。
SFC版OST収録の64曲中、56曲(アンコール含む)演奏されたので、ほぼ全曲と言えると思います。
なお、ジングルに関しては、パンフレットに記載されていないだけで、曲の中にしれっと紛れていたような気がするので、実際に演奏された曲はもうちょっと多いです。

というわけで、隠れた名曲「歌う山」は、今回演奏されませんでした。
その点は個人的には少々残念なところですが、まぁ、(SFC版では)ゲーム未収録なので仕方ありません。
次回、また演奏会があれば、アンコールでも良いのでぜひ演奏してほしいです。
風呂桶の「歌う山」を聴いてみたいので、期待しています。

■音で描く壮大な物語
編曲は、原曲+αな感じでした。
原曲を軸にしつつ、より物語性を際立たせたような感じというか。
ゲームを盛り上げるただのるBGMではなく、音で「クロノ・トリガー」の物語を描くような感じです。
そのため、適度にアレンジが加わっていました。
曲によっては、原曲破壊レベルに近かったりもしました。

そのアレンジ具合が、上述のリトルジャックオーケストラの「クロノ・トリガー」オンリー定演との大きな違いかも。
リトルジャックは原曲を忠実に再現する方針でしたが、こちらの風呂桶は物語を描く上で必要なアレンジを追加。
そこで差別化が図られたように感じました。

原曲再現と原曲破壊、どちらが良いとかありません。好みの問題だと思います。
ちなみに、自分は雑食なので、原曲再現でもアレンジが入っても、どちらも美味しくモグモグします。
原曲破壊は解釈が異なると悲劇的ですが、ピタッとハマると沼なので、そういう意味では当たり外れが大きく挑戦的な試みと思っています。
また、原曲にアレンジが入ると編曲者さんの想いや解釈が見えてくるので、「ほー、編曲者さんはこういう解釈なのか!」とか「お、そういう捉え方もあるのか!」とか、自分には見えなかった新しい発見を教えてくれるので、それはそれで面白みがあって好物です。

アレンジの強度は、序盤はわりと原曲に忠実な感じでしたが、曲が進むにつれて増加。
中世の山場とラストバトルは、特にアレンジが強かったです。
というか、どちらも大澤久氏のアレンジなのですが、大澤氏のアレンジはいつも考察要素がものすごく深くて、想像力をいい感じに刺激されるのが、なんかこう、好きなんです。
ゲームで描かれなかった部分まで描いてくれる面白さは、感覚的には2次創作の同人誌で深い解釈の物語に出会ったときに感じる面白さに近いです。
今回も、演奏の迫力も相まってとても楽しめました。

他の方のアレンジも、感情を大きく揺さぶる”何か”が感じられて、それが心地良かったです。
違和感は全くなくて、ストンと心に入り込んできてガーッと揺さぶられた気がします。
未来も、原始も、古代も、どの時代の曲もそれぞれにドラマが感じられて、演奏中はずっとハラハラとドキドキとワクワクと、あとはたぎる思いでいっぱいでした。

■随所で大活躍のコーラス隊とパーカス隊
今回の演奏会で、様々なシーンで大活躍していたのは、コーラス隊だったと思います。
合唱だけでなく、ガヤの声や「ハッ!」のような掛け声、ハンドクラップまで、場を盛り上げるためにあちこちで活躍していました。
最初のメドレーの時点で「どこまで多芸なの!?」と思ったくらいの活躍っぷり。
このコーラス隊なくして、今回の演奏会の盛り上がりはなかったのではないでしょうか・・・は、言い過ぎかな。

それと、コーラス隊と同様になくてはならない存在だったのが、パーカッション。
原始時代の曲で一躍脚光を浴び、それ以降は最後までずっと存在感が半端なかったです。
コンガやボンゴがあちこちで使われていて、強い印象を残していくのが、見事というか鮮やかでした。

パーカスに限らず全てのパートに共通して言えることですが、一生懸命なのはもちろんのこと、それでいて楽しそうだったのも印象的でした。
本当に「クロノ・トリガー」が好きな人たちが集まっているんだなぁ、と、演奏会中ずっと感じました。

■可能な限りのペーパーレス化
今回の風呂桶の演奏会は、無料の電子チケット配布による予約制(+座席自由)という方式が取られました。
電子チケット自体は別の楽団でも試行されているので初めての経験ではないのですが、意外と入場はスムーズでした。
QRコードの認識に多少もたつきがあるものの、紙チケットの場合に発生するチケットの公演名・日時などの確認は機械が自動判定してくれるので、体感的には紙チケットとあまり変わらなかったです。
一度もたつくと滞留時間が長くなる点は今後の技術進歩で解消されるでしょうし、今後、もっと電子チケットが普及しそうです。
気になるのは、紙チケットの紛失リスクと、電子チケット紛失(メールを紛失して電子チケットまで辿り着けなくなった、など)リスク、どちらが高いか、というところくらいでしょうか。

あと、電子チケットが普及すると、特殊デザインの紙チケットがなくなるのは、それはそれで寂しいような気もします。
特別なものは物理で持っていたい心理のアレです。

電子化と言えば、アンケートも完全ペーパーレスでした。
紙のアンケート用紙はなく、あるのはQRコードを大きく印刷した紙一枚のみ。
紙のアンケート用紙にQRコードを併記したパターンはよく見かけますが、紙全廃は初めての経験かもしれません。

そのうち、パンフレットも物理ではなくデジタルで配布されるようになって、スマホやタブレットで見る時代になるのかな。
とも考えたりしましたが、そうなるとマナー上開演中見られなくなるから、パンフレットはまだしばらく物理で残りそう。

■感想まとめ
正直、まだ感想を言い足りてない気がしますが、うまく言葉にならなくて「良かった」「すごかった」しか出てこないような予感もするので、この辺で一旦〆ます。
風呂桶の演奏会、ものすごく良かったです。すごかったです。
ほぼ「クロノ・トリガー」好きしかいない空間で、上質な「クロノ・トリガー」の曲を目いっぱい楽しむことができて、めちゃくちゃ幸せでした。
幸せと感動で、終演してからしばらく身体の震えが止まらなかったくらいです。
半端ない熱量に当てられて、半端ない疲労感がありますが、それが心地良い疲労感で、それ以上に興奮と幸福が勝っています。
とても良い演奏を堪能しました。
演奏者の方々、スタッフの方々へ、素晴らしい演奏会をありがとうございました。


これより下の追記は、今回の演奏会のプログラムと、印象に残った曲ごとの感想になります。



プログラムは次の通りです。
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[第1部]
01. 旅立ち!夢見る千年祭
朝の日ざし/やすらぎの日々/ガルディア王国千年祭/不思議な出来事
02. 帰ってきた王妃①
風の憧憬/樹海の神秘/戦い
03. 帰ってきた王妃②
ガルディア城 ~勇気と誇り~/クロノとマール ~遠い約束~
04. 消えた王女
マノリア修道院/道行く者へ 祈りを…/沈黙の光/ボス・バトル1
05. 王国裁判
王国裁判/隠された真実/危機一髪
06. 廃墟を超えて…
荒れ果てた世界/生きる望みをすてた人々/ラヴォスのテーマ
07. 不思議の国の工場跡①
16号廃墟/暴走ロボ軍団ジョニー/バイクチェイス
08. 不思議の国の工場跡②
工場跡/ロボのテーマ
09. 時の最果て
時の最果て/愉快なスペッキオ
10. 赤い石 めずらしい石
原始の山/エイラのテーマ/風と空と大地のリズム/燃えよ!ボボンガ!
11. 戦え!グランドリオン!
夜の底にて/カエルのテーマ/錯乱の旋律/魔王城/魔王決戦

(休憩、コーラス隊による「ゴンザレスのお歌」+祝電披露

[第2部]
12. 大地のおきて
朝の日ざし/風と空と大地のリズム/ティラン城
13. 魔法の王国 ジール
時の回廊/サラのテーマ
14. とけよ封印 呼べよ嵐
地下水道/過去の謎/封印の扉
15. ラヴォスの呼び声
ジール宮殿/海底神殿
16. 時の卵
クロノとマール ~遠い約束~/世界最期の日/クロノ・トリガー
17. 緑の夢
みどりの思い出 他
18. 運命の時へ…①
シルバード ~時を渡る翼~/黒の夢/ボス・バトル2
19. 運命の時へ…②
ラヴォスのテーマ/世界変革の時/ラストバトル
20. 星の夢の終わりに
星の祝祭/エピローグ ~親しき仲間へ~/遥かなる時の彼方へ

[アンコール]
21. 「予感」ほか ~ドリームプロジェクト バージョン~
-----

これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

01. 旅立ち!夢見る千年祭
「クロノ・トリガー」の始まりと言えば「予感」が定石ですが、それを吹っ飛ばしてゲーム本編の冒頭からスタート。
この時点で、「この演奏会、いつもとちょっと違うぞ」という予感めいたものを感じました。

ゲーム本編冒頭からということで、さざ波の音とカモメの鳴き声、リーネの鐘の音などのSEから。
SEがしばらく続いてから、優しい「朝の日ざし」のハープの調べが始まりました。
この調べから「クロノ・トリガー、始まったんだ・・・」と静かに、しかし確実に、しみじみと実感しました。

「ガルディア王国千年祭」では、管弦楽やパーカッションはもちろんのこと、コーラス隊も大活躍です。
祭の雰囲気を再現するためのガヤの再現が、見ていてとても面白かったです。
ただガヤガヤするだけでなく、時折腕を振り上げるモーションを付ける方もいて、それがとても楽しそうで、見ているこちらも思わず顔が綻びました。
もちろん「( ゚д゚)ハッ!」の掛け声も、ハンドクラップもありました。
お祭りムード一色という雰囲気を、演奏だけでなくあの手この手で作り出そうという工夫が見えて、面白かったです。

02. 帰ってきた王妃①
メドレー3曲目の「戦い」に繋げるためか、「風の憧憬」からベースが目立つアレンジでした。
「風の憧憬」でも「樹海の神秘」でも、「こんなにベースの目立つ曲だったっけ?」と思いましたが、その流れのまま「戦い」に流れ込んだところで全て合点がいきました。
こういう、後で効果が分かるアレンジも、結構好きかも。

04. 消えた王女
「マノリア修道院」から「道行く者へ 祈りを…」と「沈黙の光」まで、ここぞとばかりにコーラスの本領発揮。
神秘的な伴奏とコーラスの細い響きが、ゲームの情景ととても良くマッチしていました。

からの、「ボス・バトル1」へ流れ込むこの落差。
熱量が爆発して、それに煽られる形でテンションも一気に急上昇。
これはとても熱い演奏でした。
前半の「マノリア修道院」や「沈黙の光」と、後半の「ボス・バトル1」のギャップが、たまりませんでした。

05. 王国裁判
風呂桶のTwitterでここの判決をアンケートしていましたが、「王国裁判」の演奏をバックにそれが再現されていました。
コーラス隊によるブーイングと歓声の数から察するに、結果は3:4で有罪だった模様?
もっとも、ゲームの流れ的には、有罪でも無罪でも変わらないのですが。

06. 廃墟を超えて…
未来の退廃的な雰囲気が、個人的には結構好きだったりします。
あの全てに絶望して滅亡を待つだけの気怠い感じが、今回の演奏からも滲み出ていて、とても良かったです。

「ラヴォスのテーマ」は、圧倒的なラスボス感が半端なかったです。
見るもの(聴くもの)を畏怖させ平伏させるような破滅的強大さが、演奏でも表現されていました。
このとき、反射的に思ったのが「こんなん勝てねぇ・・・」でした。

08. 不思議の国の工場跡②
ロボのテーマがすごく良かったです。
格好良いとは違うけれど、ロボの優しさとか前向きさとかが垣間見えるような演奏でした。
あと、4拍目に入るハンマーの音が、妙にお気に入りでした。

10. 赤い石 めずらしい石
パーカッション大活躍なメドレー。
ここの主役はパーカスでした。

演奏された4曲は、どれもエネルギッシュで野性味溢れた原始っぽさが満載で、とても聴き応えがありました。
「エイラのテーマ」は格好良いし、「風と空と大地のリズム」のパーカス4人の息はピッタリだし。
特に「風と空と大地のリズム」が好きです。
もう1ループやって欲しかったなぁ、と思ったくらい、最高でした。
その後、第2部で演奏されたときは「やったー、また聴けるぞ!」と心の中で歓喜しました。

11. 戦え!グランドリオン!
いろいろ凄かったメドレー。とにかく凄かった。凄いの一言に尽きます。
これまで聴いたどの「魔王決戦」よりもドラマティック。
「カエルのテーマ」と「魔王決戦」が複雑に絡み合う様は、カエルの決意と魔王の譲れない想いのぶつかり合いで、まさにカエルvs魔王。
とても熱い戦いでした。

「夜の底にて」でしっとり描かれたカエルの後悔と落ち込みが、「カエルのテーマ」でばっさり断ち切られて再起したときには、胸が震えました。
「カエルきたーっ! グランドリオン、きたーっ!!」と気分が高揚しました。
そこからおどろおどろしい「魔王城」を経て、ついに「魔王決戦」。
とても風呂桶らしい「魔王決戦」で、編曲の素晴らしさもさることながら、演奏も非常に熱の入ったもので、まさに圧巻。
カエルと魔王が壮絶な激闘を繰り広げる様子を、容易に想像できるような熱量でした。
いろいろな演奏会で、いろいろな「魔王決戦」を聴いたことがありますが、この「魔王決戦」は自分の中でもトップレベルに食い込んできた気がします。
それくらい、すっごい演奏でした。とても良かったです。

そんな手に汗握る決戦の最後に「ラヴォスのテーマ」を絡めてくるのが、とてもニクい演出でした。
ラヴォスの影をちらつかせて終わることで心に残った余韻は、第2部の期待に繋がりました。

13. 魔法の王国 ジール
神秘的な「時の回廊」からの、ヒロイックな「サラのテーマ」。
「サラのテーマ」はなんとなくクロノ・クロス要素もあったような気がします。
「これって、『時の傷痕』とか『RADICAL DREAMERS』のフレーズ・・・?」と思った箇所が何回かありました。

15. ラヴォスの呼び声
「ジール宮殿」の何とも言えない狂った感じが、とても良かったです。
うねるような音色が、ジールの歪みを表しているように感じました。
感情を急き立てるような「海底宮殿」も、良い感じでした。
ラストの爆音で「クロノーーーッ!」と心の中で叫んだのは、きっと自分だけではないはず。

16. 時の卵
まさか「クロノ・トリガー」がここに入ってくるとは、やるな風呂桶。
OPムービーの印象が強くて、他の演奏会でも冒頭に登場することの多い「クロノ・トリガー」が、風呂桶ではクロノ復活と打倒ラヴォスの狼煙として、このタイミングで演奏されました。
これが非常に効果的で、めっちゃたぎりました。たぎらないハズがありませんでした。
この流れを考えた方、すごいです。脱帽です。

19. 運命の時へ…②
「ラヴォスのテーマ」に古代、中世、現代の曲を織り交ぜられ、あたかもこれまでラヴォスが見てきた進化の歴史を、ラヴォス自身が振り返っているかのように聴こえました。
そのためか、若干ラヴォスに感情移入してしまい、「ラヴォスのテーマ」から「世界変革の時」前半まで、ラヴォスが哀れに思えてしまいました。
ラヴォスはただ、自分が生きて個体を増やすために、星に寄生して生存本能の赴くままに人類の進化の過程を吸収していただけで。
その「生きる」という点では、ラヴォスも人類も違いはないんだよなぁ、と思ってしまったのです。

「世界変革の時」は、トランペットがものすごく格好良かったです。
中盤(Bメロ?)は、トランペットの独壇場。
なんかこう、スカッとするといか、たぎるというか、とにかく格好良かった。
こんなにトランペットが格好良い「世界変革の時」は、久しぶりかも。
2ループ目は少しトランペットの体力と息が心配になりましたが、最後まで走り切ったのは見事です。

「ラストバトル」は、正真正銘の総力戦。
途中で「クロノ・トリガー」(前半)→PTキャラのテーマ曲各種→「クロノ・トリガー」(後半)のメドレーが挟み込まれて、それを確信しました。
なにこれ、すごく熱い。めっちゃ熱いんですけど。
「ラストバトル」自体が演奏される機会の少ない曲なのに、まさかこんなに熱い総力戦になるなんて。
ラヴォスvs人類という互いの生命と未来を賭けた戦いが見事に描かれていた、素晴らしい死闘のメロディでした。

20. 星の夢の終わりに
「遥かなる時の彼方へ」のグランドフィナーレ感がすごかったです。
ついさっき、ものすごいバトルを見せつけられたからか、心の底からほっとしたし、これまでのドラマを思い出して感動しました。
それと同時に、「もうすぐ演奏会が終わってしまう」という、一抹の寂しさもありました。
いろいろな感情が「遥かなる時の彼方へ」で一気に噴出してきて、終演後は平静でいられませんでした。

本当に、素晴らしい演奏会を、ありがとうございました。

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