[GMCD] Caligula セルフカバーコレクション「ostinato」

PS VitaのRPG「Caligula -カリギュラ-」のセルフカバーアルバムをゲットしたので、一通り聴いてみました。
収録曲数は9曲、再生時間はトータルで30分強です。

まず「セルフカバーとは何ぞや?」という話について。
「カリギュラ」というゲームは、何らかの精神病理的な原因によって現実世界から仮想世界へ逃避してきた者たちの一部が「帰宅部」を結成し、現実世界に戻ろうとする物語です。
理想の仮想世界を作り出しそこに人々を留めるために、数人の「オスティナートの楽士」が曲を制作し、それをカリスマ的存在であるバーチャルアイドル「μ」に歌わせます。
その歌で現実世界を忘れさせ、仮想世界で幸せな高校生活を延々繰り返すように仕掛けます。
現実世界を否定し仮想世界を維持したい「オスティナートの楽士」と、仮想世界を否定し現実世界へ帰還したい「帰宅部」の葛藤が、ゲームのテーマになります。
・・・・・・確か、こんな感じの設定だったかと(うろ覚え)。

で、本来μが歌っていた曲を、作曲者であるオスティナートの楽士(の中の人)が歌って収録したものが、このアルバムになります。
カリギュラの挿入曲が好きでOST(無印版)を買った身としては、発売当初からこのアルバムは気になっていました。
最近ようやく購入する決心が付いた・・・というよりは、ふとした拍子に目に留まった流れで、気が付いたら購入していました。

最初、このアルバムの存在を知ったときの感想は、「え、あれをご本人様に歌ってもらっちゃうの? マジで? 正気か??」でした。
ゲームプレイ済みだし、OSTも買って何度も聴いたくらいなので、原曲はかなり聴き込んでいます。
聴く度に「これ、よく歌えるよなぁ」と感心するしかないくらい、どれもこれもかなり難しそうな曲に思えました。
最低音と最高音の差が激しいし、歌詞が早口だし、クセが強いし独特の表現やニュアンスがあるし。
こんな難曲を歌えるのはμ(CV:上田麗奈さん)だからこそだろう、と思っていました。

でも、オスティナートの楽士が歌うとどんな感じになるのか、怖いもの見たさの興味もありました。
μが歌っていた曲を男性が歌うと、雰囲気がどれくらい変わるのだろう、とか。

実際に聴いてみたところ、違和感はあまりありませんでした。
ボーカルは当然違うし、さすがにキーの調整は入っていますが。
そんな違いは些細なもので、原曲を知っていても普通にすんなり聴けました。
高音も低音もしっかり出てるし、早口やウィスパーボイスもしっかり再現されているし。
おそらく補正をかけているであろうことを差し引いて考えても、よく歌い切ったなぁと感心しました。
今の声優さんって、ほんとすごいな。声の演技だけでなく、歌もいけるのか。

女声ボーカルが男声ボーカルに変わっている曲も、最初からこういう曲だったかのような納得感があります。
確かに女声ボーカルのような煌びやかさは減っているものの、男声ボーカルらしい力強さがそれを補っているというか。
もう少し引っ掛かりのようなものを感じるかと思っていましたが、そういうのは全然なかったです。
なんというか、違和感が全く仕事をしません。

ボーカル以外の伴奏部分は、キー調整以外ほぼ原曲のままです。
ロック(曲によってはポップ)なテイストはそのままです。
大きな編曲はたぶんありません。少なくとも、自分の耳では気付きませんでした。
歌詞も原曲のままです。変わらず、とても、病んでます。

ちなみに、曲は通常版(フィールド曲版)の方です。
ボス戦で流れるRemix版ではありません。
Remix版も好きだから、そっちも聴いてみたいなぁ、と思ってみたり。

唯一、原曲とオスティナート版の違いと言えば、歌い方の病みっぷりでしょうか。
μ版は足元からヒタヒタと忍び寄るような密やかな病みを感じましたが、オスティナート版は正面から直球でぶつかってくるような病みっぷりです。
もっとも、オスティナート版の病みが直球なのは、μを介していない分、ある意味正しいのかも。

本作収録の曲の中で、一番好きというかすごいなと思ったのは「Distorted†Happiness」。
ウィスパーボイスも早口も、原曲通りにしっかり再現されています。
また病的な狂気も上手く表現されていて、原曲と遜色ない圧倒感です。
原曲も好きなのですが、こちらはこちらでとても好きです。

なお、制作タイミングのためでしょうか、OD版追加曲は入っていません。
そういえば、OD版のOST買ってないから、追加曲聴いたことないな。

というわけで。
「カリギュラ」のオスティナートの楽士たちによるセルフカバーアルバムでしたが、原曲と遜色ない出来で、原曲との違和感も意外となく、原曲と同様に非常に楽しめました。
「カリギュラ」の挿入歌が聴きたいけれど、OSTをまるっと買うほどの余裕がない方は、このアルバムで代用というのもアリかも。
また、原曲と聴き比べをするのも面白いかもしれません。

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