[ゲームRev] 鬼ノ哭ク邦

PS4/Switch/PCで発売されたA・RPG「鬼ノ哭ク邦」のSwitch版をクリアしました。
難易度は最も易しいCASUALで、クリア時点でのLvは67。
プレイ時間は、正確なところは不明だけど、40~50時間ぐらいでしょうか。

スクエニの「Tokyo RPG Factory」が開発した作品をプレイするのは、「いけにえと雪のセツナ」以来になります。
「LOST SPHEAR」は、未プレイです。なんとなく気になったOSTは手元にあるのですが、ゲームの方は、機を逃してしまったらそれっきりになっています。

今回、「鬼ノ哭ク邦」をプレイしようと思ったキッカケは、TwitterのTLに「面白い」という評判が流れていたため。
前情報から軽く琴線に触れていた作品だっただけに、その評判についうっかりつられて購入してしまいました。

実際プレイしてみたところ、シナリオと世界観がすこぶる自分好みでした。
自分好みの、とても程良い”鬱展開”でした。
イベントが発生すると大体ツラい展開が待っているという、救いようのない暗さ。
珍しくちょっと持ち上げたかと思えば、次の瞬間には盛大に突き落とすこの感じ。
じんわりと胸を突き刺すような仄暗さが、終始どこかに漂っています。
正直に言えば、こういう暗いシナリオ、たいへん好物です。

「死」と「輪廻転生」を組み合わせた和風な世界観も、ユニークで面白い構造になっていました。
特に、終盤になるとそれが活きてきます。
「輪廻転生」という多くの人が知っている理を使って、これまでありそうでなかった切り口で話を組み立てていて、感服しました。
てっきり王道シナリオかと思っていたら、全然王道ではありませんでした。

ただ、終わりそうで終わらないクライマックス感がずっと続くので、途中で少々ダレるのが難点。
序盤から一定の盛り上がりがひたすら続いて、最初こそそんな展開に「おぉ!?」と思えても、人は慣れる生き物で。
それがあまりにも長く続き過ぎて、次第にそのクライマックス感に慣れてきてしまい、中盤あたりではあまり驚けなくなっていました。
なんか、こう、上手く言えないけれど、惜しいというか勿体ない感じがしました。

本作はA・RPGなので、アクション性が多少なりともあります。
といっても、難易度を最も簡単な設定にすれば、それほど構える必要はありません。
超絶アクション下手を自認している自分でも、序盤こそ難しく感じましたが、慣れたらそうでもなかったです。
操作感に慣れて、技をいくつか覚えたあたりから、無双できるようになるので、次第に楽しくなってきました。
敵をバッサバッサと斬り倒せるのが、とても楽しいです。

本作の特徴の一つである「鬼ビ人」と「リアルタイムジョブチェンジシステム」について。
主人公のカガチに憑依する「鬼ビ人」は、一人一人に固有の武器と技があります。
主人公には4体の「鬼ビ人」を憑けることができ、そのうち1体を選択して、その「鬼ビ人」の持つ武器と技で魔物と戦うことになります。
バトル中であっても、憑けた「鬼ビ人」であれば、リアルタイムにチェンジが可能。
それにより、戦略の幅が広がっているのではないかと思います。

「思います」と濁した言い方になっているのは、自分がその恩恵を授からなかったためです。
初期鬼ビ人であるアイシャをほぼずっと使い続けていたら、気が付けば敵が強くなってしまい、別の鬼ビ人の操作感や技を覚えるのが億劫になって、鬼ビ人を変えることができなくなってしまったのです。
逆に言えば、1人の鬼ビ人をひたすら使い続けても、最後までクリアできるということになりますが。
技も、初期に覚えるもの3つ+なんか強力そうな技1つで、ラスボス戦まで切り抜けることができました。

難易度を上げた場合、敵に合わせて武器や技を切り替えないと、クリアが難しくなるかもしれません。
しかし、一番簡単な難易度であれば、戦略とか戦術とか、あまり考えなくても先に進めます。
いざとなったら、いつもの「Lvを上げて物理で叩く」戦法で何とかなります。

鬼ビ人にはそれぞれ、何故「鬼ビ人」になってしまったのかというバックボーンも用意されています。
鬼ビ人を育てると、それらが少しずつ開示されていきます。
が、自分は結局アイシャとザーフの話しか見ませんでした。
最終的に、その二人しか育てる機会がなかった(ザーフは序盤に少しだけ育てたものの、中盤以降はアイシャに一本化した)ので、他の鬼ビ人の話は見ていません。
そんなわけで、2人分のバックボーンは見たのですが、どちらもメインシナリオに負けず劣らず、とても重かったです。救いようのない暗さです。
まぁ、そこが良いのですが。

そんなわけで、やり込もうと思えばやり込める要素もあります。
その一方で、自分のように”一切やり込まない”という選択もできます。
アクション下手のシナリオ重視派である自分にとっては、その匙加減がとてもありがたかったです。

また、「現シ世」と「幽リ世」という2つの世界を行き来する仕組みも面白かったです。
「現シ世」では一見行き止まりのように見えても、「幽リ世」に移るとワープゾーンがあったり。
逆に「幽リ世」では先に進めないところも、「現シ世」で中ボス的存在を倒すと先に進めるようになったり。
その交互に世界を行き来して少しずつ先へ進めるようになるのが、何気に楽しかったです。

ただ、「現シ世」も「幽リ世」もマップ的には同じものですが、どうやら扱いが違うみたいで、マップの穴を埋めるためには結果的に同じマップを2回通過しなければならなかったのは、少々首を捻らざるを得ないところ。
とはいえ、自分はレベル上げを兼ねてマップの穴埋めをしてたので、それほど苦痛ではありませんでした。
多少レベル上げをしておかないと、先に進めなかったんですよ・・・レベル低いと時々一撃死してたし。

個人的には重要要素であるBGMですが、使われ方が控えめで、それが逆に印象に残りました。
ダンジョン移動中は風の音と足音のSEだけしか聞こえないことが多く、忘れた頃に短くBGMが流れる程度。
あとは、ボスバトル戦や特定イベントの時など、ここぞという時に流れるくらいでした。
そんな存在感控えめなBGMでしたが、アコースティックなサウンドはたぶん俺好みです。
OSTは既に購入済みなので、これから開封の儀を執り行うのが楽しみです。

そんなわけで。
序盤こそ慣れないアクションに悩まされながらも、自分好みの暗いシナリオに引っ張られる形で少しずつバトルシステムにも慣れていき、最終的には無双できて楽しかったです。
シナリオも「お、そう来たか」という捻られた視点のものだったので、あれこれ深読みしても楽しそうです。
全体的にかなりの鬱展開なので、そういった話が好きな方ならばハマるかもしれません。

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