[GMCD] DEMON GAZE ORIGINAL SOUNDTRACK

2013年にPS Vita用ソフトとして発売されたDRPG「デモンゲイズ」のOSTを、最近ひょんな拍子に入手して、一通り聴いてみました。
収録曲数は、CD2枚組で全31曲。
再生時間は、トータルで92分ほどです。

ゲームの方は、Global Edition版ではない完全無印版をプレイしたことがあるのですが、途中で詰みました。
ラストダンジョンまではなんとか自力で到達できたのですが、そのダンジョンに何回も挑んでも全滅するを繰り返す始末。
「え? なんで??」と思って攻略サイトを調べてみたら、今のPT編成ではどうやってもクリアできないことが判明。
攻略するためにはあるクラスのキャラの所持スキルがほぼ必須だけど、そのクラスのキャラを全然育てていなくて。
今さら一からキャラを育てる元気も湧かなくて、「あ、これダメだ…」と心が折れました。
そんなわけで、クリアはしていません。むしろ、DRPGに対する苦手意識が強化されたトラウマ作品とも言えます。
たぶん、戦略・戦術を必要とするハクスラ系RPGが、自分には合わないのだと思います。面白さを見出す前に、疲れてしまうみたいです。

ちなみに、「デモンゲイズ2」のGE版はクリアしました。
2は、最終的にLvを上げて物理で叩けばなんとかなったので。
「こんな俺でも、やればできるじゃないか」とDRPGに対する苦手意識を薄めてくれたのは、デモゲ2でした。

そんな個人的にはトラウマゲームでもある「デモンゲイズ」(無印)ですが、BGMの良さはプレイしていたときから気になっていました。
ふとした拍子に耳に入ってくる曲が、妙に格好良いな、と。
ただ、ゲームをプレイしたタイミングが遅過ぎて、OSTの存在を知ったときには既に売り切れ・廃盤。
ゲーム音楽あるあるだし、これまでにも似たような経験を散々していたこともあって、「……まぁ、仕方ないか」とさっくり入手を諦めていました。

そんなある日、ふらっと中古CDショップで物色していたら、このOSTと「デモンゲイズ2」初回限定版の特典CDを発見。
価格的にも手の届かない高さではなかったので、迷わず購入しました。

そんな流れで聴いてみたデモゲのOSTでしたが、聴き込むほどに良さがじんわり浸透してくる作品でした。
最初こそは「あー、そういえば、こんな曲だったような気がする…」という感じの、薄い反応しか湧いてこなかったです。
それが、再生回数を重ねるに従って細かい旋律や表現が耳に留まるようになり、「あ、この曲のこの部分、超絶格好良くないか!?」と前のめり気味に聴くように。
今では、中古とはいえこのOSTに巡り合えた奇跡に感謝しています。
本当に、入手できて良かった……自分をあのタイミングで中古CDショップに向かわせた直観力に感謝。

全体的な曲調は、バンドサウンドとオーケストラの中間みたいな、いかにもなゲーム音楽。
こう言っては何ですが、純粋に”ゲーム音楽”している感じです。
熱いバトル曲や荘厳なダンジョン曲、穏やかなノクターン調の曲もあれば切ないバラード調の曲もあるという、シチュエーションに合わせたような様々な曲が揃っています。
ただ、あくまでもBGM用途だからか、メロディラインが明確で形のはっきりしている曲が多いものの、尖った部分はあまりなく、すごくBGMに徹している感じです。
そのためか、耳に馴染むまで少々時間がかかりました。

とはいえ、だからこそ、ゲーム音楽好きとして心に刺さったような気がします。
全体的に漂うのは、すっきりした明るい格好良さ。
上手い言葉が見つからないのですが、爽やかな後味とキレの良さを感じました。
その爽やかさのためか、どの曲も抵抗感なくスッを耳に入ってきます。
そして、普通に格好良いです。うん、普通に格好良い(大事なry

曲は、ゲーム収録音源をまるっとそのまま収録してるわけではなさそうです。
数年前のOSTではスタンダードだったフェードアウトで曲を終わらせる形ではなく、曲として完結するようにコーダ(結尾部)が付いています。
確か、ゲーム収録音源はコーダはなく、そのままループする形だったかと。
とすれば、このOSTのために、コーダの部分を書き下ろされたのでしょうか。
OST版の方が曲として完結しているため、なんとなく聴きやすくなっているような気がします。

デモンゲイズシリーズのBGMの最大の特徴は、VOCALOIDのIAが多用されている点でしょうか。
OSTの約半分で使用されているのではないか、というくらい、あちこちでIAの歌声を聴きます。
自分はVOCALOIDの歌声にそれほど強い抵抗を感じないタイプ(ただし、使われ方次第)なのであまり気にならなかったのですが、ゲーム発売当時、この多用っぷりには賛否両論あった模様。
確かに、VOCALOIDとはいえ、かなり際立って機械的な歌声です。
おそらく、デモンをイメージして、わざとあまり調教していないのではないかと思うのですが。
ただ、VOCALOIDの歌声が苦手な方は注意した方が良いかもしれません。

個人的に最も気に入った曲は「王のエデン」。
こういう重厚で荘厳な曲に弱いのです。
コーラスとオルガンの組み合わせとか、格好良くならないわけがないです。うっすら聴こえるドラムの刻みもすごく良いです。
というか、この曲が流れるダンジョンまで辿り着いて「ずっと聴いていたいくらい曲はめっちゃ好みなのに、先進めないのはなんでだー! でも、この曲のためにOST欲しいー!!」といろいろな意味でジタバタしていたので、この曲はいろいろ思い入れが深いです。
ようやくこの曲をエンドレスで聴けて、たいへん満足しています。

次点で、「機械仕掛けの罠」。
主旋律が好みというのもあるのですが、ベースの動きがすごく昔のゲーム音楽っぽくて、そこはかとない懐かしさを覚えました。
すごくパキパキした音がピョコピョコ上下動しているあたりが、なんだかとても懐かしいです。
FCやGBの頃のベース音って、こういう8ビートや16ビートでピコピコした動きをしていたような印象が強くて、その頃を思い出しました。
ちなみに、この曲を聴いていてふっと脳裏に浮かんだゲームはウィザードリィでした。
いやまぁ、ウィズも実はさほどプレイしたことがないのですが、何故かふっと記憶の引き出しから出てきたのがウィズでした。なんでだ。

なお、同じことを「瞳の宿命」でも感じました。
低音でもぞもぞ動いてるピョコピョコ感、すごく好きです。

「未踏の魔城」もすこぶる好みです。
ほぼ純粋なオケ調で、重みと厚みの感じられる勇壮な音の響きが好みド直球でした。
こんなん、惚れないわけがないです。端的に言えば、格好良いです。
これと「王のエデン」は、生オケで聴きたいです。どこかの楽団で演奏してくれないかな(いつもの他力本願

確か戦闘曲だったと思うのですが、「愛を知らない天使」と「青き狩人」もすこぶる格好良いです。
戦闘曲らしい熱さの溢れる曲です。これ、たぎるなぁ。
「愛を知らない天使」のエレギとIAの掛け合いとか、「青き狩人」のIAと弦とエレギが交互に主旋律を奏でるところとか、格好良いの塊です。
あと、リズム隊(ドラムやベース)がとても良い仕事をしています。なんかツボりました。
ところで、「愛を知らない天使」のイントロは、ゲーム収録版にはなかった(イントロ無しで、すぐに曲本編に突入していた)ような気がするのですが……記憶違いかな?

この2曲の戦闘曲と「瞳の宿命」の3曲をメドレーにして、架空言語(いわゆるハナモゲラ語)だった歌詞を日本語に戻したものが、「闇を束ねし者」です。
セットリストの位置的に、おそらくラストバトル曲でしょうか。
ゲームプレイ時はラストバトルまで到達できなかったので、ゲーム内でこの曲は聴けていません。
そのため、各戦闘曲の歌詞はハナモゲラ語がデフォルトだと認識していました。
が、実は日本語歌詞があったことにまず驚きました。
逆に、ハナモゲラ語でIAに歌わせたことの方が、すごいことのように思います。あのハナモゲラ語、どこから出てきたのだろう。「闇を束ねし者」の日本語歌詞のアナグラムが、各戦闘曲の歌詞なのかな?
とまぁ、真っ先に歌詞に驚いたのですが、格好良い曲が3曲もメドレーになっているので、曲自体もとても格好良いです。
というか、格好良さの塊のような3曲が揃って、熱く格好良くならないわけがありません。
ラストバトル(だと思う)に相応しい熱さたっぷりの曲になっています。

ついでに、この場を借りて、デモゲ1のOSTと同時に入手したデモゲ2の特典CDについても軽く感想を記します。

デモンゲイズ2の特典CD「BEST SELECTION DEMONGAZE MUSIC」には、文字通りデモンゲイズ1と2のBGMを一部セレクトして収録されています。
デモンゲイズ2の歌曲である「マグナスタリカ」3バージョンと、「スタリカ」のOP用短縮バージョンも入っています。

この「マグナスタリカ」の「序」と「急」が、すこぶる格好良いです。
ゲームプレイ時に「なにこれ超格好良いんだけど! サントラは!? サントラはないのか!!?」とクリア直後にOSTを探すキッカケになった曲であり、「初回限定」の四文字で表された高い壁を前に挫折を味わった曲でもあります。
まさか、ここでまた会えるなんて……巡り合わせって不思議なものだな。

そして、やはり2曲とも、今改めて聴いてみてもすごく格好良いです。
ゴシックぽさの漂う重量感のある女性ボーカル曲です。色で表すなら、焦茶色。
2曲とも90秒程度と短いながらも、その短い尺の中に格好良さが凝縮されています。
特に、低音がたまりません。
存在するならば、フルバージョンが聴きたい曲でもあります。フルになるとどうなるのか、すごく気になります。

というわけで。
ゲームプレイ以来久しぶりに聴いた「デモンゲイズ」のBGMでしたが、聴き込めば聴き込むほど格好良さに痺れるOSTでした。
純粋にゲーム音楽っぽさがあるので、ゲームプレイした上で聴いた方が楽しめると思います。
が、主旋律がはっきりしている分、曲として独り立ちしているので、ゲーム未プレイでも意外といけるかもしれません。
オケサウンドとロックサウンド、両方とも好きな方にはオススメです。

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