[GMCD] 消滅都市 LAST ALBUM

スマホ用アプリゲーム「消滅都市」のサウンドアルバム「消滅都市 LAST ALBUM」の配信が5月下旬から開始されたので、購入して一通り聴いてみました。
収録曲数は17曲。再生時間は、トータルで約48分。

「消滅都市」のゲーム自体は、以前2年間ほどプレイしていたことがあります。
2年ほどプレイしているうちに、だんだん成長の実感が得られなくなって飽きてきてしまい、ここ数年は全く起動しなくなっていました。
いつまでプレイしていたか明確には覚えていないのですが、確か「消滅都市0.」の配信開始直前の頃まで、だったような気がします。

ただ、BGMの良さはいまだに強烈に印象に残っているため、本作の購入に至っています。
旧譜であるOSTの2枚と「Remix works」も持っていて、かなり聴き込みました。
というか、「消滅都市」はBGMから入った身なので、BGMの方が思い出が強いです。

ちなみに、同時配信開始の「AFTERLOST」のOSTも、合わせて購入済みです。
両方同時に買ったはいいものの、順番的にどちらから聴けば正しいのか迷った挙句、こちらの「LAST ALBUM」から聴き始めた次第です。
まぁ、本作を聴きながら、自分がプレイを止めて以降どういう展開をしたのか調べていくうちに、「あ、聴く順番間違えたかも」という気もなんとなくしていますが。
……ま、いっか。

本作を一通り聴いてみた第一印象は、「旧譜より軽やか」でした。
爽やかさやノリの良さは旧譜と同様なのですが、どことなく軽やかな気がします。
なんかこう、曲の底流にあったずっしりとした重荷が外れているような。
旧譜のOST2枚が必死の全力ダッシュをするような疾走感だとすれば、本作はスキップするような軽やかさです。

そのためでしょうか、かなり気楽にさっくり聴けました。
どの曲を聴いても爽やかで、耳をさらっと撫でていく感じがとても心地良いです。
新緑の季節に流れる風を彷彿とさせられました。

収録曲は、ほぼ完全新曲。
既存曲から一部フレーズだけ拝借というのは時々ありましたが、まるっとアレンジというのは無さそうです。

曲調は、全体的にはテクノです。数曲ほど例外がありますが、テクノです。
あっさりしたテクノで、そこは旧譜と変わりません。
大人っぽい雰囲気のスタイリッシュさも旧譜と同様ですが、本作は特に聴いていて気持ちの良さを感じました。
時間の許す限りエンドレスで聴いていられるくらい、引っ掛かりのない曲が揃っています。

どの曲もとても良曲なので、じっくり聴いても楽しいです。
それでいて軽やかさと爽やかさがあって、作業用BGMとして流していても邪魔をしません。
このアルバム、かなり万能ではないでしょうか。

個人的なイチオシ曲は「Intense」。
ヴァイオリンの奏でる響きがめちゃくちゃ格好良くて、一目惚れしました。
すごく魅せられる響きで、これ本当に格好良いです。たまりません。推せます。

推しと言えば、「消滅都市」のテーマ曲的な存在である「Eternity」が好きな身としては、「harmony」や「楽園」もたまりませんでした。
旋律の隙間から時折「Eternity」のフレーズが聴こえるところが、心にサクサク刺さりました。
「harmony」にいたっては、「世界の終わりと最後の言葉」の歌詞のオマージュとしか思えない歌詞まで出てきて、なにこれ熱いです。超熱いです。

「Choose to love」の三部作もかなり好きです。
phase1~3の3曲あるのですが、どの曲もピアノの調べが印象的な綺麗な曲です。
ガラスのように透き通っていて、水のように流れる旋律が、耳に心地良く響きました。
なお、Phase1と2のアウトロはブツ切り状態になっており、次の曲へとシームレスに繋がるようになっています。
これ、ゲーム内でもシームレスに遷移していたのでしょうか。ちょっと気になりました。

気になったと言えば、日本で生まれ育った身としては聴き馴染みの「ボギー大佐」(Colonel Bogey March)のアレンジが流れたのには驚きました。
運動会でよく耳にする行進曲です。サンプルを聴けば、多くの方が「あ、これか」と思うであろう曲です。
2曲収録されていて、1曲目はシンプルな吹奏楽風。2曲目がほんのりサイケデリックなトランスにアレンジになっています。
サイケと言っても爽やかさは失われていないので、わりと聴きやすかったです。
ちなみに、この曲の名前を「ボギー大佐」(邦題)ということを、本作で初めて知りました。そうだったのかΣ

というわけで。
久しぶりに発表された「消滅都市」の新譜の1枚でしたが、個人的にツボった曲が多くて、とても楽しめた1枚でした。これは良いアルバムです。
同時発売の「AFTERLOST」もこれから聴くのですが、そちらも期待大です。

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