[小説] 風の盆幻想

2006/02/19(日) 19:46:18 | カテゴリ:
内田康夫「風の盆幻想」(幻冬舎)読了。

富山県八尾町(現・富山市)の風の盆祭り。その幽玄な祭りの裏で、2大流派の権利争いが勃発していた。風の盆祭りが目の前に迫ってきたある日、一方の流派の中心的人物の息子が死体となって発見された。警察はそれを「自殺」と断定する。
「自殺なわけがない」と「軽井沢のセンセ」こと内田から調査依頼を押し付けられた浅見は、事件調査のため一路富山へ向かう。


これを読んでる最中に、
東京のある区で計画されていた「風の盆祭り」が本家八尾からクレームがつき
開催の危機に直面している、という記事がYahoo! ニュースに掲載された。
作中でも、風の盆祭りが阿波踊りやよさこいソーランなどと比較されて
「他地方での開催がない」と書かれていたので、
あまりのタイムリーさにちょっとビビったりも。

閑話休題。

今回の旅は、終始コブ(= 軽井沢のセンセ)付きです。
「熊野古道」とか、過去にもセンセがずっと出ずっぱりな作品はあったし、
浅見さんのソアラぶっ壊したり、色々やらかしてくれてたりしたけれど、
今回はなんともハタ迷惑な役回りというか。。。w
こんな人が近くにいたら、俺なら共に行動を始めた初日で蹴り飛ばしてます、多分。

軽井沢のセンセが出てくるから、比較的軽い話なのかと思ったら、
ミステリー部分はしっかりミステリーでした。
作中のトリックが成立するのはきっとレアケースなんだろうけれど、
その成立に納得できてしまう説得力もあって、
トリックが解けたときは感心しました。
前半から続く軽井沢のセンセのはた迷惑っぷりに耐えられれば、
後半の怒涛の展開は楽しめるかと。

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