[本] 千里眼の死角

2006/11/05(日) 00:19:09 | カテゴリ:
松岡圭祐「千里眼の死角」(小学館文庫刊)読了。

世界各地で原因不明の人体発火現象が多発。そんな中、イギリス王室に引き篭もってしまったシンシア妃のカウンセリングのため、シンポジウム参加のため訪英していた嵯峨が召喚される。支離滅裂とも取れるシンシア妃の言葉を信じることで彼女を救うが、嵯峨は目の前で人体発火現象を目撃する。
人体発火現象の原因を探るため、嵯峨は美由紀に相談する。現状を解析した結果、美由紀は一つのシステムに思い当たる。アメリカが開発したディフェンダー・システム。それは、人に似た思考回路を持つ衛星型防衛システムだった。
そのディフェンダーが、まるで人が催眠暗示を与えられたときのように、暴走を引き起こしていた。


システムに異常時対策を施していないのは、
明らかに技術者の怠慢だと思うが、それはさておき。

千里眼シリーズでの嵯峨さんの客演最終作らしい。
これ以降のシリーズ作品読んでないので、確実じゃないけれど。
この次の美由紀との共演は「ブラッドタイプ」までお預けなのかな。

それにしても、すごい勢いで嵯峨さんが美由紀化してるのに驚いた。
クーパーや500ccのバイクを時速101km以上でかっ飛ばすなんて、
過去の作品の嵯峨さんじゃあり得ない。
それ以前に、500ccのバイク運転できる免許持ってたっていうところも驚き。
精神的にボロボロだったり、肉体的にナヨっちかったりする
生真面目さ一辺倒でマイペースな嵯峨さんが好みだけど、
こういう行動的なのもいいかも。たまには。

今回の作品でメフィスト絡みの事件が一応解決したってことになってます。
# 今、公式サイト見に行ったら、
# なんかこの後も少し絡んでるような記述もあったけれど。
これまでのシリーズ作品中、最大規模で全世界的です。
「ミドリの猿」と「運命の暗示」は中国を巻き込んでたけれど、
今回は規模があまりにデカ過ぎ。
ハリウッド映画を見ているような感じでした。


ところで。
千里眼シリーズがプラットフォームを小学館から角川書店に変えて
新シリーズを展開するんだそうな。
催眠シリーズは講談社から、マジシャンシリーズは新潮社から再出発だとか。
まぁ、小学館より角川や講談社、新潮社の方が断然文芸作品に力入れてるから
この方向転換にはわりと賛成だったり。
# 今までがあまりに日陰過ぎで勿体無かったと思う。

しかし、角川や講談社っつーと、やっぱメディアミックス狙いなんですかね。
角川で始まる新シリーズはともかくとしても、
旧シリーズの実写映像化はムリな気がする。
が、コミック化は希望。
ただ、絵とネームは慎重に選んで欲しいなぁ。

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