ゲーム音楽中心のアマチュアオーケストラ
「コスモスカイオーケストラ」の第三回定期演奏会に行ってきました。
会場は、江戸川区総合文化センター 大ホール。
コスモスカイオーケストラの公演に参加するのは、今回が初めてです。
このコンサートを知ったのも、1ヶ月ほど前に開催された「PRESS START」でもらったフリーペーパー「2083」だったので、わりと直前です。
ただ、フリーペーパーとゲーム音楽の公演情報ポータルサイト
「2083」に紹介されていた演奏曲目が、見事なまでに自分の好きな曲ばかりで、「これは行かなきゃ後悔する!」と思い、馳せ参じた次第です。
まぁ、あまりに気が急いていたのか、開場予定時間よりも1時間45分も前に会場に到着してしまいましたが。
ちなみに、あまりに人が多かったので、開場は予定より30分早い16:00でした。
開演は、予定通り17:00でした。
会場のホールは座席が1,494個あるそうですが、開場後30分でほぼ埋まっていました。
アマオケで約1,500人も集客するなんて、すごいとしか言いようがないです。
演奏曲目は、3分の2がスクウェア系で、残りは非スクウェア系でした。
中にはゲーム音楽ではない曲もありました。
TVCMやドラマの曲のメドレーや、NHK大河ドラマのメインテーマなど。
間口の広いオケのようです。
セットリストの詳細は、追記を参照してください。
コスモスカイオーケストラは、その名前の通りオーケストラの楽団だと思いますが、今回の公演では通常のオケとは異なり、エレキギターやドラムなどを取り入れた曲が多かったです。
その分、激しさや迫力が増加。非常に聴き応えがありました。
バトル曲のような原曲からして激しい曲では、圧倒されっぱなしでした。
難点は、主にライブパートである第1部で見られたのですが、激しさに流されて、勢いだけで押し切っているようにも聴こえた箇所がいくつもあった点。
音の強い部分では特に、若干演奏が雑になっていたような気がします。
パーカス(特にドラム)の音が強くて、弦の音を掻き消してしまっているところが多々あったのも、気になりました。
オーケストラパートである第2部のバランスは悪くなかったので、おそらく曲の勢いに流されてしまっただけかと。
とはいえ、なんだかんだ言っても、やっぱり楽しかったです。生音はいいよね。
次回第四回公演もあるのなら、都合がつけば参加したいです。
以下、セットリストと曲ごとの雑感になります。
セットリストは次の通り。
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[1st stage]
1. FINAL FANTASY 4より「愛のテーマ ~jazz ballade~」
2. Cosmosky Orchestra Screen Music Original
3. Romancing SaGa3より「Romancing SaGa3 Medley」
4. pop'n musicより「Beyond The Earth」
5. SaGa Frontier2より「Konzert fur SaGa Frontier2 Gemisch Teil」
休憩時間にロビーコンサート開催
曲目は、クロノ・クロスより「時の傷跡」
[2nd stage]
1. FINAL FANTASY 3より「風の追憶 ~悠久の風伝説~」
2. NHK大河ドラマ 功名が辻より「メインテーマ」
3. NHK大河ドラマ 篤姫より「メインテーマ」
4. トラスティベル?ショパンの夢?より「Leap the precipice」
5. 幻想水滸伝2より「Suikoden for orchestra」
6. 聖剣伝説 Legend of Manaより「ホームタウン ドミナ」
7. Xenogearsより「Xenogears~for ensemble's section~」
8. FINAL FANTASY 7 ADVENT CHILDRENより「再臨:片翼の天使~Advent: One-Winged Angel~」
[アンコール]
1. FINAL FANTASYシリーズより「ファイナルファンタジー」
2. FINAL FANTASYシリーズより「チョコボのテーマ」
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以下、印象に残った曲ごとの雑感になります。
1-3. Romancing SaGa3より「Romancing SaGa3 Medley」メドレーの内容は、
バンガード発進!
カタリナのテーマ
バトル1
全滅のテーマ
ポドールイ
アビスゲート
四魔貴族バトル1
四魔貴族バトル2
エンドタイトル
だったと思います。多分。
メドレーの内容が、随分マニアックだなというのが、第一印象。
四魔1や2はあちこちのコンサートでよく聴くのですが、他の曲は珍しいんじゃないかと。
特に、バンガードやカタリナあたりが。
バンガードもカタリナも好きだし、むしろロマサガ3の曲はほぼ全部好きなので、マイナー路線もどんと来い、ですが。
そういえば、四魔はよく聴くけれど、なぜかラストバトルはあまり聴かないような気がします。
どこか演奏してくれないだろうか。ロマサガ3のバトル曲の中では一番好きなんだけど。
1-4. pop'n musicより「Beyond The Earth」OSTに収録されているlong versionがベースだと思います。
冒頭が聴き覚えない旋律で、「あれ、こんな曲だったっけ?」と一瞬首を捻りましたが、メロディラインが出てきてようやく馴染みました。
オケと民族音楽の融合、アリだと思いました。
ここまで見事に演奏されると、つい「サヨナラ・ヘヴン」を期待してしまいます。
1-5. SaGa Frontier2より「Konzert fur SaGa Frontier2 Gemisch Teil」全3部構成のメドレー。
メドレーの内容は、パンフレットによると、
第1部: Vorspiel~Praludium~Rosenkranz?Thama
第2部: Variation~Feldschlancht IV
第3部: Rozenkranz~Vorspiel~Praludium~Ovation
だそうです。
今初めて気付いたけれど、第1部と第3部で被ってる曲が多いですね。
かなりアレンジが入っていて、原曲の面影は半分といった感じでした。
ただ、普通オケで使われない楽器(ドラムセットなど)が加わったためか、迫力がものすごかったです。
肌で音圧を感じました。
ロビーコンサート クロノ・クロスより「時の傷跡」フルート・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ギター・パーカスの6人による「時の傷跡」。
演奏直前は「あの曲を6人でどうやって?」と思ったりもしたのですが、すごく良かったです。
というか、「時の傷跡」って、6人でも演奏できてしまうことに驚きました。
「時の傷跡」の主旋律吹きたいがために、そこはかとなくフルートを学びたくなりました。
2-4. トラスティベル~ショパンの夢~より「Leap the precipice」今回、この曲が聴きたくて、このコンサートに行きました。
トラスティベルの曲には良曲・神曲がたくさんあるけれど、いかんせん知名度が低いから、今回行っておかないと一生聴けないかもしれないので。
今回生で聴いてみて改めて思ったのは、オケとの相性の良さ。
トラスティベルの曲自体がオケ楽器+ピアノのみを使ったもののみなので、相性悪いはずがないとは思っていましたが、驚くほど良かったです。
むしろ良過ぎです。
違和感が全く無い。
今回は通常戦闘曲「Leap the precipice」のみでしたが、ぜひ「Scrap and build ourselves」や「Broken balance」なども含めたトラスティベルのバトルメドレーをお願いします。
まぁ、どの曲も1ループ3分ぐらいあるから、バトル曲のみとはいえ全部演奏したら、尺がどえらいことになりそうだけど。
2-6. 聖剣伝説 Legend of Manaより「ホームタウン ドミナ」激しい曲の多いラインナップの中で、この曲はなんだかすごく和みました。
小休止、というには少々遅い気もしましたが。
2-7. Xenogearsより「Xenogears~for ensemble's section~」メドレーの内容は、聴き取れた限りですが、
遠い約束
紅蓮の騎士
おらが村は世界一
飛翔
「おらが村は世界一」と「飛翔」の間に2曲あったのですが、曲名がわかりませんでした。
聴き覚えはがっつりあったんだけど、何だったかなぁ・・・?
ゆったりした曲と激しい曲が交互に演奏されて、緩急のテンポが良かったです。
トリはやっぱり「飛翔」でした。Xenogearsの「飛翔」も、そういえばコンサートでよく聴くなぁ。
2-8. FINAL FANTASY 7 ADVENT CHILDRENより「再臨:片翼の天使~Advent: One-Winged Angel~」コーラス込みの「片翼の天使」。
なんというか、色々ものすごかったです。
オケもエレキギターもドラムもコーラスも、何もかもが。
曲自身の内包するエネルギーが奏でられた音色と演奏者の熱意に触れて、一気に爆発したような感じです。
今回のコンサートで最もインパクトのあった曲だと思います。
アンコール2. FINAL FANTASYシリーズより「チョコボのテーマ」ワルツだったり、ロックだったり、色々な曲調の「チョコボのテーマ」がメドレー形式で1ループごとに演奏されていました。
演奏する方も指揮する方もたいへんそうでしたが、体を左右に揺らしてリズムを刻むパフォーマンスをしていたコーラス隊が一番たいへんそうでした。
そして、このコンサートでおそらく最も注目すべき点であった、チョコボとセフィロスの融合。
「チョコボのテーマ」をバックに「片翼の天使」のコーラスを入れるという、アクロバティックなことを披露してくれました。
響きとしては悪くなかったと思いますが、あのとぼけたメロディの「チョコボのテーマ」に、神秘性のある「片翼の天使」という、曲の雰囲気が相反する曲同士ということもあって、妙な居心地の悪さもありました。
合ってたような、合ってなかったような、なんともいえない感じw